2017年04月23日

有能な経営者は無茶しても勇退できる人?

昨日の9面記事「日本郵政、誤算の買収 豪子会社巡り巨額の損失計上へ 『内部検討ほとんどなし』」を読んでいて、西室泰三という人物が気になった。調べてみたら、昨日のブログ記述では「WH元社長?」と書いたのは間違いだったと知った。経歴がすごい。
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1935年 山梨県生まれ(82歳)
1961年 慶応義塾大学経済学部卒業。東京芝浦電機株式会社入社(現在の東芝)
1996年東芝代表取締役社長
2000年東芝取締役会長
2005年東京証券取引所取締役会長
2005年東証ジェイコム株大量発注ミス事件の責任を取り社長を辞任
2009年東京証券取引所グループ取締役会長
2013年日本郵政取締役兼代表執行役社長
2015年ゆうちょ銀行取締役兼代表執行役社長
日本郵政が海外企業を6200億円で買収
この時、東芝不正会計処理問題発覚
2016年検査入院
東芝・日本郵政共に退任
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WHなんてチンケな会社じゃなくて、東芝のトップだったんだ。経済界のことなど興味ないブログ主の認識識不足極まれりだが、それにしても無茶苦茶ワンマン居士。9面記事に「日本郵政グループ幹部によると、西室前社長は15年春の取締役会で初めてトールの買収を説明し、『もう決めた』と語った。取締役は『ガバナンスをなんと思っているのか』『買収するかどうかを決めるのが我々だ』と怒りの声を上げたが、押し切られた」(本文引用)とある。
16年始めの日本郵政経営会議でトールの実情について批判が噴出し、減損処理せざるを得ないとの見方が強まった。同時期に、東芝内でWHの減損処理不可避の見方が出ていたが、「東芝はまだ『将来の収益が見込める』として損失の計上は不要との姿勢を続けていた。16年2月に取材に応じた日本郵政幹部は、同年3月期にトールの減損を実施するかを問われ、こう答えた。『しない。ウェスチングハウスと同じだ』」(本文引用)。以下の記事では、彼は「天皇」と呼ばれていたんだと。「『西室さんは、郵政上場を果たしたら、「自分が立て直す」といって東芝へ戻ってくる』――。こんなブラックジョークが今、東芝社内に流れている」(本文引用)。東芝と日本郵政で同じことをしでかし、建て直しは自分の子飼いにやらせるというやり方か。でも、彼個人に大きな責任があると同時に、無能な経営陣が彼の暴走を止められなかったという側面もある。「もう決めた」と言われて首をすくめるんじゃなく、徹底的に抵抗すべきだったとも思う。バックにいる強力な政治家が怖かった・・・?
⭐️「東芝、偽りの経営再建 居座る老害経営陣、『天皇』西室元会長の実権復活」ビジネスジャーナル2015年8月28日
http://biz-journal.jp/2015/08/post_11289.html
⭐︎「西室泰三経歴と2017年現在の症状は?日本郵政と東芝はどうなる?」 Todays Topicks4月21日
http://todaystopicks.com/3008.html
⭐︎「西室泰三と日本郵政海外投資失敗!理由や原因は?東芝では?wiki」 Todays Topicks4月20日
http://todaystopicks.com/2977.html
2010年11月14日の当ブログ記事「首を切る経営者こそ有能?」を思い出す。いやいや、そうじゃなくて、会社を左前にする経営者こそ、この国では80歳を過ぎて大失敗しても有終の美を飾って安穏とした老後を確保できる、ということか。東電も東芝も国が救済に動く。日本郵政も同様にだれも罪に問われずなんとかなる。これこそ国家を危機に陥れる共謀罪と言わずしてなんとする!
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2017年04月22日

真実はおぼろのまま情報が飛び過ぎる

14日の自民党役員会で、朝鮮半島有事に備えて幹事長よりお達し。で、お花見程度は「遠くないところ」。タイやベトナムでも遠くない。いやそれとも2週間もしたら事態は収まっているとみたのかな。
⭐︎「自民党、北朝鮮有事に即応確認 二階俊博幹事長『遠くへ出かけないように』と所属議員に伝達 」産経ニュース4月14日
http://www.sankei.com/world/news/170414/wor1704140027-n1.html
いちばん影響を受ける韓国でこんな意見が出る。「安倍首相の度重なる発言は、ある種の意図があるのではという疑いまでもたらす」「他人の不幸を利用して実益を得ようという話」「確認されていないことを話して軍事力増強を合理化しようということではないのか疑いを招く発言だ」(本文引用)
⭐︎「【社説】韓半島の不安感あおる日本、自制するべき」中央日報4月19日
http://japanese.joins.com/article/206/228206.html?servcode=100§code=110&cloc=jp%7Cmain%7Cranking
以下の記事では「米国や海外のメディアが一斉に『カール・ビンソンが朝鮮半島近海に近づいている』と報じたことに対して、米海軍高官は『そのような発表をした覚えはない』と突っぱねた」(本文引用)。空母は来週ようやく朝鮮半島近海へ到着の予定とか。
⭐︎「北上せず?米空母カール・ビンソンはインド洋で豪と演習」日刊ゲンダイ4月19日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203837?utm_content=buffer984c4&utm_medium=social&utm_source=facebook.com&utm_campaign=buffer
できるだけ危険には近づかないのが一番ってこと。以下のように平静心を持って向き合うことが賢明なやり方かも。
⭐︎「北朝鮮がミサイル実験をしても核実験をしても、北朝鮮を攻撃すべきではない。」Everyone says I love you ! 4月20日
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/9c4d94ab664da14149341646cee8df57
国内では以下のようなとんでもないことが起きている。記者たちでいっぱいだったのは過去のこと。身近な危険のはずなのに、喉元過ぎたら興味を失う・・・か?
⭐︎「新たな排気筒の破断を見つけたのは東京新聞(点検を続けていた東京電力は見つけられず)」おしどりポータルサイト4月20日
http://oshidori-makoken.com/?p=3146
日銀相場は狂気の沙汰。本日9面に日本郵政が東芝化寸前と。郵政前社長はWH元社長?
⭐︎「すでに2兆円のETF購入 海外勢も逃げ出す“狂気の日銀相場”」日刊ゲンダイ4月21日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203912/2
庶民の生活はここまで過酷になっている。でも、自分と関係ないから「知らない」で逃げる。まだ自分のところまで来てないから。
⭐︎「46歳貧困男性が自己責任論を受け入れるワケ 怒りも不満もなければ夢や希望もない」東洋経済4月20日
http://toyokeizai.net/articles/-/168102
とんでもない政治が大手を振ってまかり通る現実。本日1面には「準備行為前でも任意捜査」とある。やりたい放題の姿が見える。
⭐︎「テレ朝・玉川徹のツッコミに自民党が共謀罪の正体をポロリ『目的はテロ対策じゃない』『市民の座り込み抗議にも適用』」リテラ4月21日
http://lite-ra.com/i/2017/04/post-3094-entry.html
海外で以下の記事が配信される。国内ではあまり知る人がいない。統治しやすい我ら庶民!
⭐️「Hitler’s Mein Kampf returns to Japanese schools as ‘teaching material’ 」RTNEWS4月16日
https://www.rt.com/news/384877-hitlers-mein-kampf-returns-to-japan-school/
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2017年04月21日

無能をさらけ出し暴走し自壊寸前

2面「米、『最大限の圧力』継続」と関連して、「政府、『有事』に備え米と協議 高まる関心、情報発信を強化」の記事。「首相は拉致対策の関連会合で、与野党議員らを前に『北朝鮮の脅威は新たな段階に達している。様々なことが起きた際の拉致被害者の救出について、米側の協力を要請している』と語った」(本文引用)とある。記事のサブタイトルの通り情報発信を強化しているようで、「国民保護ポータルサイト」のアクセス数が「核実験やミサイル発射の観測が流れた日。3月のアクセス数(中略)を1日で上回った」(本文引用)という。
この記事の締めはどうかと見ると「韓国では日系企業幹部が危機管理のため現地を視察したり、韓国にいる家族の一部に帰国を勧めたりする事態も起きている。だが20日現在、差し迫った『兆候』はなく在韓米国人が避難する動きもない。北朝鮮関係筋は、北朝鮮側は金正恩政権の維持を最優先に考えるため米国との正面衝突は避けると分析」「それでも日本政府がスポット情報を出し続ける狙いについて、関係者は『自主的に帰国する人を増やし、徐々に在韓邦人数を減らす』と打ち明ける。直ちに軍事衝突が迫っていると言えない中、北朝鮮への圧力を強める米国の姿勢に寄り添うことで抑止力を『補強』したい考えもある」(本文引用)。トランプにしがみついて思惑を通す狙いが透けて見える。
「国家存亡の危機」みたいな物言いと別に首相は桜見物で笑い興じ、防衛相は外遊のご計画。まるで危機感のない対応の一方で、国民向けにだけやたら煽りまくる。情報発信を「国民保護ポータルサイト」のアクセス数で計るやりかたは、国民にどれくらい危機感が浸透しているかの測定をしているだけ、という見方を成り立たせる。一方で、以下のような記事が流れる。首相が2月に訪米した際、トランプ大統領から、「あの役立たずの女性防衛相を早く交代させてくれ」と言われたらしい。この記事の時点では6月の通常国会後に内閣改造の可能性ありとか・・・。
⭐️「トランプに『無能』と言われた稲田防衛相の『首の皮一枚』 6月交代説もささやかれ・・・」週刊現代4月22日号
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51469
これと相前後するように首相は、訪日したマイク・ペンス米副大統領から「総辞職か解散か」と詰め寄られ6月解散を示唆した、という情報が流れる。不確定で信用性は不明だが、週刊誌情報と重なり、無いことではないと思わせる。なにかやるとき解散選挙で「国民の信を得た」と突っ走るのが現政権のやり方だから、もしかしたら稲田防衛相は政権特有の危機管理策のために外遊させられるってことかもしれない。居てもらっても混乱するだけ、という思惑かな・・・?
しかし、4面の「1強 パノプティコンの住人 議論封じ 沈黙の自民」にある天皇退位をめぐる自民党の懇談会で「女性・女系天皇の議論は皇室典範の改正につながる。安倍晋三首相の意に沿わないことが明らかな意見は封じる」(本文引用)。つまりまずは党内から言論を封じる流れが強まっている現状。さらに同面には「森友資料開示『与党に相談』 財務副大臣答弁 野党が批判」の記事や「『国と地方のあり方』」衆院憲法審で議論」の「地域に主権おぞましい」で、自民党はいまや三権分立も理解できないボロクズだらけの集団に成り下がっている。小泉進次郎氏は「党はぶっ壊れる」と危機感を募らせているというが、「それがお父ちゃんの目指していたことだろ」。米に見捨てられ、世界に見放され、いまにもぶっ壊れそうな状態になって、この政権は一体どこへ流れて行こうとしているのかな。やはり極東の軍事大国をめざすつもり? この無能集団にできるわけない。国がぶっ壊れ、国民が疲弊するだけだよ。
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2017年04月20日

ノー・リターン・ポイントが到達目標なんだ

2面「テロ対策か『監視社会』か 首相『条約締結の担保法賛成を』 野党『警察の目が 生活の隅々に』」」の記事。枝野氏が「音楽教室で楽譜を使って演奏して著作権法違反になれば、普通の団体も組織的犯罪集団に当たる」(本文引用)と懸念を示す。「これに対し、法務省の林真琴刑事局長は『(事例の団体が)著作権法違反を行うために結合しているとは到底認められない』と可能性を否定しつつ、『法案の要件を満たせば、テロリズム集団以外でも組織的犯罪集団と認められる』とも述べ、集団が結成された目的に着目して捜査機関が判断するとの考えを示した」(本文引用)。つまり、捜査機関が判断して決めるとの見解を示した。民進逢坂議員が「『一般の人が捜査の対象とならないと言い切れるのか』と追求したが、金田氏は『組織的犯罪集団と関わりがなければ、その構成員であるとの疑いは生じないので捜査の対象とはならない』と繰り返した」(本文引用)。これも捜査機関が「関わり」を疑ったら捜査の対象になる、ということではないか・・・?
37面「問う『共謀罪』」で半藤一利氏が語る。「『戦前と違う』とは思わない 窮屈になるのはあっという間」と表題にあり、「当時は戦争遂行のための『隣組』があった。『助けられたり、助けたり』という歌詞の明るい歌もあるが、住民同士を相互監視させる機能も果たした。いつの世も、民衆の中には政府に協力的な人がいる。『刺す』という言葉もあった」「歴史には後戻りできなくなる『ノー・リターン・ポイント』があるが、今の日本はかなり危険なところまで来てしまっている」「その時代を生きている人は案外、世の中がどの方向に向かっているのかを見極めるのが難しいものだ」「わずか2週間程度のイベントのために、100年先まで禍根を残すことがあってはならない」(本文引用)。このブログで昨日書いた「一億総相互監視社会」が、ここで指摘されている。
それにしてもこの政権はやりたい放題が過ぎる。歴代の自民党政権が慎重に進めて来たことを、今しかないとでもいうように、猪突猛進する。なんでここまでやるのだろう。推測するに、いまやらなければ明日の自分たちはない、という焦燥に駆られているのではないか。焦りすぎて、次第にドツボにはまりつつある。16面「社説」の「退位の政府案 国会の軽視が過ぎる」では、天皇退位に関する政府の特例法骨子案が、「衆参両院の正副議長のもと、各党各会派が議論を重ねて練り上げた『とりまとめ』とは、根底において大きな違いがある」(本文引用)と指摘。「とりまとめ」作成の経緯及び政府案と「とりまとめ」の相違点について、詳しく解説している。(引用が長くなるので割愛)
とにかく政権の国会軽視の姿勢が露骨になったと指摘。「首相はかねて『退位問題を政争の具にしてはならない』とし、正副議長から『とりまとめ』を手渡された際は『厳粛に受けとめる』と応じた。あれはいったい何だったのだろう」(本文引用)と書く。同時に言えるのは、天皇の意向を尊重する姿勢がまるで見られない、ということだろう。天皇をこの国の責任体制の頂点に置いて、権力を握るものたちの責任を全部回避する・・・そんな思惑が浮かぶ。まさに「いまやらなければ明日の自分たちはない、という焦燥に駆られている」のではないか。半藤一利氏の言う「後戻りできなくなる『ノー・リターン・ポイント』」まであと一歩。「もうじきだ!」との思いが百鬼を走らせ、彼らの肩に担がれたダミーが踊りまくる。銃弾飛び交い死体ゴロゴロのPKOも、わずか5基で2・7万トンの放射性廃棄物がでる廃炉作業も、加計学園440億円疑惑も、北朝鮮ミサイル失敗は偽装でFTAと両天秤も、国家財政ボロボロも、みんなごちゃごちゃでノー・リターン・ポイント目指してまっしぐら。ほんとうに恐ろしい政権だ!
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2017年04月19日

一億総“相互監視社会”をめざすということ

39面「問う『共謀罪』 表現者から」の「心の内 絶えず監視される社会に」で周防正行監督語る。だが、触れてない点がある。「政府は『一般人は対象でない』とも言う。でも、そもそも『一般人』とはどんな人か。誰でも犯罪をする可能性があり、誰でも『犯罪をした』と疑われる可能性がある」(本文引用)の次に触れるべきこと。政府が「一般人は対象でない」と言うとき、「疑われないために『自称一般人』は自他を必死に区別し始める」のでは?
「心の内を絶えず監視される社会」とは、自他を区別するために、一億国民自らが進んで監視者となる社会のこと。相互監視の構造が基本で、政府が望む「一般人」とは先を争って周囲を監視する役目を担う隣人たちのことだ。そんな社会になるのは、思うほど難しくない。巷にはいまも実例が山積みだ。自分と違うものを敵視し、身近な生活環境から遠ざける行為は、至る所にちらばっている。分断し、支配するのが国民統治の基本。権力は相互監視の罠にハマった世間を器用に操りながら「一般人」の心に恐怖を植え付け、逆らうものをあぶり出し、思う方向へ世の中を誘導していく。
「上手く生きるのが常識の社会」と言えば「なるほど」と思うだろう。「上手く生きる」という概念は、いますでに世の中に蔓延している。世間にはいつも不安の根っこが存在する。その不安にとりつかれないで、世の流れに逆らわないで、「上手く生きる」。戦時にもっともあからさまになる行為だ。自分の上に最大不幸が落ちてくるかもしれないが「かならず」ではない。「もしかしたら、爆弾は自分の上には落ちてこないかもしれない。『落ちてくる』と警告したり『きっと負ける』などと口走るものは、いらぬ不安を巷に撒き散らす、『一般人』ではないものたちに違いない。余計なことを」といった思いが「一般人」の枠内に留まりたいものたちの心をとらえ、自発的監視者に変貌させる。
「共謀罪」のとなりに、「『朝鮮人虐殺』HP削除 災害教訓の報告書 内閣府『苦情多く』」の記事がある。「資料などをもとに『官憲、被災者や周辺住民による殺傷行為が多数発生した。虐殺という表現が妥当する例が多かった。対象となったのは、朝鮮人が最も多かったが、中国人、内地人も少なからず被害にあった』」(本文引用)と掲載していたが、苦情が多く削除するという。激甚震災による世情不安が流言飛語を生み、人々に襲い掛かり、集団心理の塊と化して暴走する。「罪のない一般人」の「罪に満ちた行為」が恐怖と怒りで巷を覆い尽くしていく。「共謀罪」はそんな世間を作り出す。忘れてはならない過去の事例を「苦情多く」と理由をつけて削除することの真意が、暗い重みとなって庶民の上に、いまのしかかる。
38面「教材に教育勅語『自治体が判断』政府が答弁書決定」では、政府による自治体への責任丸投げがみえる。世間に広く責任を分散し、だれも責任を負わないで悪政をはびこらせる姑息なやり方だ。4面「『責任野党』巧みに術中」冒頭に「総理がめちゃくちゃ公明党に怒っている。とにかく総理の頭にあるのは憲法。だから維新の皆さん、よろしく頼みますよ」(本文引用)とある。天下の公明も政治の罠に嵌められ身動きできない。4面には「女性問題? 政務官交代」の小記事がある。その横に「陸自 最前線にも女性OK 普通科中隊・戦車中隊など制限撤廃」。稲田氏、女性自衛官の倍増計画を発表!
1面トップ「米、『2国間交渉』意欲」その下に「対北朝鮮『圧力強化』」2面「貿易交渉 外れた思惑」。まとめて考えると、アベ政権はトランプのディールにはまってFTAと北朝鮮を天秤にかけ、FTA大妥協で北朝鮮を選ぶ筋書きでいるのかな。なにしろ憲法しか頭にないからね。あちこち操りまくられて一億総無残の行く末か!
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2017年04月18日

あっちこっちでソンタクソンタクの末路は

1面トップの「1強 第2部 パノプティコンの住人」は「首相から電話 質問を封印 意をくみ、自ら縛る議員たち」で書く。「3月2日、電話口の安倍晋三首相は少し、いら立っているようだった『西田さんは大阪問題でやりたいんだろうけど、それを頼んだのが安部だと言われたら、なんにもならないからさ』」「西田氏は『国会の爆弾男』の異名をとり、身内といえども歯に絹着せぬ批判を浴びせる言動でならしてきた。そんな西田氏でさえも、この日は大阪府に関する質問を封印せざるを得なかった」「問題が首相を直撃しても、与党はひらすら『1強』に付き従っている」(本文引用)
続いて3面を読み、ますます「へえ!」。1面に続き「政権の『敵』、容赦なく攻撃 跳ね返り恐れ 批判及び腰」で、「『政府の説明に納得できないが8割。昭恵夫人に公の場で説明頂けるよう話して頂けないか』 首相は笑みを浮かべながら答弁した。『その調査では内閣支持率は53%。自民、民進の支持率はご承知の通りでございます』」「政権の座に返り咲いてからの4年余。民進を攻めることで自らへの批判をかわす。それが得意のパターン」「首相の答弁は、何があろうと『安部1強』は揺るぎないと宣言するかのようだ」(本文引用)
菅官房長官の常套句「その指摘は全く当たらない」「そのような懸念は当たらない」(本文引用)を引いて、森友問題での迅速な対応を「後に行政文書ではないと閣議決定された『私文書』を公の会見で出し、やがて籠池氏告発にも言及。敵と見定めた相手は、容赦なく攻めて追い詰める。そんな姿勢が見て取れる」(本文引用)と指摘。なるほどねえ、と感心する。民進党議員が森友問題を追求するなか、「自分が申し込んだ覚えのない生命保険加入書類が7通届いた。誰かが福島氏の名をかたり、生保会社に請求したものとみられるという。福島氏は『「命に気をつけろ」という暗示だと思った』」(本文引用)。自民党石破茂氏がテレビ番組で昭恵氏について言及した際には、「事務所に批判のメールや電話が相次いだ。『お前は後ろから鉄砲を撃つのか』『お前なんかに総理の資格はない』」(本文引用)。その一方で、首相を擁護した側の西田氏の事務所にも、「『なぜ、首相を守るのか』という批判の電話は来たという。だが(中略)『1強』首相をバックにした議員と、そうでない議員とでは、心理的負担の差は明らかだ」(本文引用)。たしかに「命に気をつけろ」という意図を感じるのと、「なぜ、首相を守るのか」という批判では、抗議の範囲か逸脱かで大きな差がある。
31面「安部政権、相次ぐ失言 『がんは学芸員』撤回・謝罪」では、直近の閣僚らの「問題発言」を一覧で載せている。おんぶ政務官、勅語防衛相、自己責復興相、沖縄敵視沖縄・北方相、がん一掃地方創生相、ついでに国会議員の問題発言も記されている。これらは「直近」の事例。加えて首相自ら発する問題発言も山盛りだから、丹念に調べて全部載せたら、一覧だけで紙面全体が埋まってしまうのではないか。(やってほしいね!)
1強ゆえに自らの暴走を許容させてしまう首相が存在し、それに悪乗りする取り巻きが幅を利かす。取り巻きを処罰したら自分に跳ね返ってくるから、厳しくできない。自らに端を発する悪循環というわけだ。調子に乗って以下のようなことまで云い出す始末。周辺は「なるほど、あのくらいなら許されるのか」とさらに気を緩める。
⭐️「安倍首相『山口の物産がない…忖度していただきたい』」朝日新聞4月17日
http://www.asahi.com/articles/ASK4K72GKK4KULFA042.html
株式も為替も、日銀やGPIFの忖度に次ぐ忖度で、わけのわからない動きを見せるばかり。でも、これっていつか必ずプチっと切れるしかないでしょ、と感じるわけで。
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2017年04月17日

危機を煽りつつのんびり桜見物とか外遊とか

4面「政治断簡」は「汝、内心に立ち入るべからず」の記事。「夫人から伝え聞いたという安倍晋三首相は、幼稚園の朝礼で教育勅語を暗唱させる籠池泰典前理事長を『教育に対する熱意は素晴らしい』と評価」「教育勅語を教材に使うことを否定しない政府答弁書」「朝礼での暗唱を『教育基本法に反しない限りは問題のない行為』という義家弘介・文部科学副大臣の国会答弁」「教育勅語がいうのは、天皇を頂点とする国家とそれを構成する家族内の秩序維持のため、つまり天皇のために親孝行せよということだ」「天皇を元首とする。国民はそれぞれ異なる個性を持つ『個人』としてではなく、単に『人』として尊敬される」(本文引用)。これに加えるとしたらヒトラーの「わが闘争」に関する政府答弁書も挙げることができるだろう。まったく「みずほの国」の権力者たちは、時代錯誤の極地に堂々たどり着いているようだ。
「自民党が2012年にまとめた憲法改正草案が描く国の姿は、教育勅語が目指した国家像と重なり合う。政権中枢が勅語を否定しないどころか、心情的には擁護する理由がよくわかる」(本文引用)。「共謀罪」制定を4度目のしつこさで目指す政権。「『教育勅語にはいいことも書いてある』『テロ対策がなければオリンピックが開けない』。うっかりしていると『そうだね』と答えてしまいそうな言葉とともに、権力は私たちの内心にずかずかと踏み込んでこようとする。ここははっきりと、『汝、立ち入るべからず』の意思表示をしておかなければ」(本文引用)
奇妙に感じるのは、1面2面を大きく占領する北朝鮮関連の記事。このところやたら危機感を煽って国際的に奇異の感で迎えられている政権の姿勢と、そんな「危機」を尻目にのんびり桜見物を楽しむ首相のニコニコ顔や、のこのこ外遊に出発する防衛大臣の、「いまそこにある」はずの「危機」との大きな乖離現象。なんだか発言と行動が一致していないじゃないか、と思わざるを得ない。危機を煽るけれど、本気で「危機」があるなんて思っていないのではないか。つまり、踊るは庶民ばかりなり、ということか。
⭐️「朝鮮半島危機も他人事 稲田防衛相の“GW外遊”に批判噴出」日刊ゲンダイ4月15日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203544/1
「選択」という月刊誌の以下のような記事がネットに載ったのは1週間前。「選択」は「三万人のための情報誌」として、独自の販売路線をとっている。なるほどと思う情報や記事が多いようだが、書店に置かれていないのが欠点。いまだ中身を読んだことがなく、これが初見かな?
⭐️「『森友報道』の過熱に怒りの安倍官邸ーー放送局が恐れる『報復』を画策(選択出版)」4月10日
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170410-00010000-sentaku-soci
ヒトラーの「わが闘争」の教材使用を認める答弁書を出す思想的背景がよくわかる記事といえる。このあいだ、「山本五十六」を描いた劇映画をCSで観たが、そこで日本海軍のリーダーたちが論争していた。山本五十六と数人は「わが闘争」を全面支持するものたちに、原文で読んだかと問い、そこには和訳から省かれた文言(「日本なんてぜんぜん役に立たない劣等民族」と書かれているんだったか?)があるんだ、と批判する。現代の時代錯誤亡者たちはたぶん「わが闘争」のこの本音部分を、まるっきり知らないんだろう。「教育基本法に反しない限り問題ない」なんてお題目で、そんな部分をスルーするってか。それとも、ヒトラーより上手くやるつもりでいるのか。いやいや、すでに無茶苦茶なんだよ。昨日は北朝鮮がミサイル発射。失敗といえるかどうか真相は不明。平和利用と称するミサイルの先進開発国はブラブラ迷走中。
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2017年04月16日

いま最も興奮している国はどこ?

10面に佐藤亜紀著「スウィングしなけりゃ意味がない」の書評「反ナチスの悪ガキがあける風穴」がある。「ナチスは嫌いだが反体制運動をするわけでもなく、ただ快楽に忠実に生きるエディたちの悪ガキぶりは痛快である。『愛国心はあるか』と聞かれると、『ない』とは答えにくい。だがこの手の問いにある『国』は国土のことか、現在の体制のことか判然としていない。差別を肯定し、国民に特定の思想を押し付ける腐った国など、愛するつもりはない、それどころか滅びてもいいと考えるエディは、国を愛する意味を問い直している。それだけに本書は、愛国の同調圧力が社会を息苦しくしている現代の日本に、風穴を開けてくれるだろう」(本文引用)とあるが、さてエディたちの抵抗は、どれだけの力を発揮したのだろう。戦中のみならず戦後ドイツにおいてなお・・・。
11面「独裁者たちの最後の日々」の書評「制裁の恐怖、自律的な判断奪う」では「本書に居並ぶ各国の24人を前にすると、世に独裁者の種は尽きまじとの感がつよい。けれども、みずほの国は不思議とその災厄からまぬかれている」(本文引用)。この最後の部分の意味が判然としない。勝手流解釈を試みると、「みずほの国の権力者たちは、頂点に戴く者の権力を巧妙に抜き取って我が物とし、象徴権力者に使える忠実な臣民の皮を被りつつ実質権力を握る。忠実な臣民の権力行使で発生するすべての瑕疵の責任は象徴権力者にあるとし、瑕疵の影響は自分たち以外の下層臣民に押し付けてわが身の安泰を謀り、いかなる状況においても生き延びる方策を確保する」ということになるかな。
「独裁者」の下にある「新潟県知事選では、どうして大逆転がおこったのか。」の書評には、「再稼働支持の連合の支援を受けなかったことは、訴えの明確化という点でかえって幸いした」「東電の利潤と県民の命と、どちらが大事なのか。新潟県民は、明快な判断を下した」(本文引用)とある。スローガンの明快さという点で、これもまたポピュリズムの勝利と言えるかもしれない。対峙するものが中庸を装う余地のないほど、論点を明確にできたことが勝利の背景にある。
これらの書評は3面「日曜に想う」の「『平和の扇動者』 古びない」で描かれるチャプリンの横顔と結びつく。彼は、「自伝のなかでこう回想している。『戦争の気配がふたたびただよいだした。ナチスが隆々と伸びていた。それにしても、第1次大戦とあの死の苦しみの4年間を、なんと早く忘れたものか』(中野好夫訳)」「『独裁者』の制作にはナチスの妨害だけでなく、ドイツを刺激したくない他の方面からも圧力がかかった。不気味な脅迫も相次いだ。しかしニューヨークで上映されると連日の大入りとなる」「独裁者というのは、自分だけは自由にするが、人民は奴隷にするのです」「歴史に学べば、なにごとも始まりの小さな芽の中に結末が包摂されているのに気づく。むろん他国だけの話ではない」(本文引用)
そしてみずほの国では「教育勅語」に続いて「わが闘争」が教材として許される禍々しい状況が現実に進行中。教育勅語を認めたらこれも認めないわけにはいかなくなった、ということか。論理がどんどんねじ曲がる。「銃剣術」を教育現場に持ち込むことも含め、いまこそ「始まりの小さな芽の中に結末が包摂されているのに気づく」べきとき!
⭐️「『わが闘争』の教材使用可能=政府答弁書」jiji.com4月15日
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041401032&g=pol
「日曜に想う」の右に「北朝鮮 強気と弱気 米意識し兵器誇示■緊張緩和へ軟化の兆し」の記事がある。緊張高まる米と北のあいだでいま最も興奮している国はどこか。その奇妙な振る舞いから目を逸らさないでいたい。
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2017年04月15日

権力による共謀の罪は・・・

3面「大型爆弾 北朝鮮牽制か 『モアブ』米がアフガンで初投下」でトランプは「この8週間で起きたことを見れば、(オバマ前政権の)8年間と比較し、とてつもない違いがわかるだろう」(本文引用)と豪語。これに“北朝鮮への断固たる”が続くんだろうと思ったら、「米メディアには(中略)北朝鮮を念頭に置いた『政治的メッセージだ』(FOXニュース)との分析もある」(本文引用)とか。北朝鮮は「『核実験はいつでも可能だ』『米国が先制攻撃をすれば対応する』などと述べ、米国が軍事力を行使すれば戦争も辞さないという姿勢を改めて明確にした」(本文引用)とある。
何処かの国の首相も常々おっしゃっている。「戦争はしたくないけど、攻められたらしかたない」というのは、どこの国でも唱えるお題目。双方が挑発し合い、どっちが仕掛けたかわからない突発事態が発生し、「お前が悪い」「いや、お前だ」などと言い合いつつ、一時的制裁処置が即全面戦争に発展する。そんな展開まで、具体的可能性として浮上してきた。以下のようなガセ情報まで飛び交う展開になっているが、あんまり振り回されないように注意したい。
⭐️「米軍・北朝鮮空爆説 日本のブログ発端 うわさ独り歩き」毎日新聞4月13日
https://mainichi.jp/articles/20170414/k00/00m/040/103000c?fm=mnm
3面中見出しに「北朝鮮対応『事前に相談』 トランプ氏、安倍首相に」とあり、「トランプ氏は首相とのやりとりの中で、『すべての選択肢がテーブルの上にある』との方針を改めて説明。北朝鮮が軍事的挑発を続ければ、米国が『制裁以上』(トランプ氏)の対抗措置をとると強調した」「日本側は、サイバー攻撃で北朝鮮のミサイルを無力化することなども想定している」(本文引用)。昨日のブログで書いたように、首相の発言は「ただいま国内で危機感煽り中!」といったところ。庶民に「シコォーテイシッ!」の気分が蔓延していくのを期待している・・・のではないか、と思うようなギリギリ発言が続き、韓国は日本の過剰反応を不審視し、「『外交ルートを通じて「なぜこのタイミングでこうした呼びかけをしたのか」「変に不安を煽る恐れがある」などと伝達』」する。
16面「わたしの紙面批評」で作家の中島京子氏が「官邸『暴走』と『共謀罪』 本質突く報道で人々の注意喚起を」と書く。新聞の「テロ等準備罪」アンケートで賛成44%、反対25%だったことを挙げ、「『共謀罪』に賛成か反対かを問うものだったら、数字は違ったのだろうか」(本文引用)と指摘。国会で「森友学園」を追求したら「介護保険法改正案」を強行採決した件にも触れ、「政府の『暴走』の凄まじい一例」(本文引用)と弾劾する。個人的には、もうひとつ付け加えたら、と思った次第。「これは政権による国家テロ、権力者による共謀罪だ。これも罪と認めるか」なんて書いたら抜群・・・なんてね。国会で「それは含まれない」なんて答弁が引き出せたら、いよいよ「共謀罪」のホントの意図が明らかになるし。
4面「加計学園問題 論点は」でも同様「国家権力の共謀罪」を問うべきだ。「忖度」は「共謀」につながる。「やってない」と言うばかりでなく、必要な文書を公表して反論すればいい。このごろ多発する妙な言い回しは誠実とは言えない。以下のような珍妙答弁や強行採決、アオリ行為も同罪ではないか。
⭐️「安倍首相、昭恵夫人らの証人喚問必要ないとの認識示す」TBSNEWS4月12日
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3027026.htm
⭐️「北朝鮮有事へ備え急ぐ=NSCで警戒強化確認 − 安保法適用も・政府」時事通信4月13日
https://news.infoseek.co.jp/article/170413jijiX776/
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2017年04月14日

「シコォーテイシッ!」でモリカケ消滅?

29面「地球防衛家のヒトビト」というのが興味深い。マンガを言葉だけで紹介するのも無粋だが・・・1コマ目「アメリカのシリア攻撃について報道するテレビを見て、『まさかと思うけど、アメリカが北朝鮮を攻撃したら日本はどうなるんだろう』と、かあちゃんがつぶやく。後ろに立つとうちゃんが『それについては』と答えて」2コマ目「いきなりバッとポーズを決め『シ』と叫び」3コマ目「次のポーズで『コォー』と決める」4コマ目「締めのポーズ『テイシッ!』。それを見たかあちゃんが『おいぃぃ』と言いつつ渋い顔をする」(雰囲気紹介)・・・やっぱりマンガを見ないとわかりにくいか。
「アメリカが北朝鮮を攻撃したら日本はどうなるんだろう」というかあちゃんの危惧に、とうちゃんは「思考停止じゃ!」と、明快に応えるの図。まさに「いまそこにある危機」を受け止めるのに、この国では思考停止が一番、といった空気が蔓延している。そんな自堕落な現状を示すのが4面「北朝鮮 サリン弾頭化能力も 首相指摘 政府、情報巡り協議」小見出し「海外安全情報 韓国が懸念」の記事。「北朝鮮情勢をめぐり日本外務省が韓国に滞在・渡航する人に注意を促す海外安全情報を出したことについて、韓国政府が13日までに、外交ルートで日本政府に懸念を伝えていたことがわかった」(本文引用)。米は朝鮮半島近海に原子力空母と潜水艦を配備、「北朝鮮への軍事力行使も辞さない構えをみせ」「こうした情勢を受けて、日本政府は注意喚起を促したものだが、この対応には日本政府内でも『韓国が危険だと言っているようなものだ』といぶかる声が出ていた」(本文引用)
アベ首相は13日の参院外交防衛委員会で「北朝鮮の軍事力について『サリンを(ミサイルの)弾頭に着け、着弾させる能力をすでに保有している可能性がある』」「『ミサイル開発や核開発をやめず、能力を引き上げてきた現実がある』とも語り、北東アジア地域の平和と安定を脅かしかねないと強調した」「菅官房長官は『北朝鮮の最新の動向や挑発行為の兆候を分析し、我が国の対応方針を議論した』と説明」「ただ、今後の見通しについて、日本政府内では『米国が実際に軍事行動に出ることはあり得ない』との見方が大勢」「ある政府関係者は『シリアには反撃能力はないが、北朝鮮は軍事行動に出た場合に反撃してくる可能性がある。主な被害を受けるのは韓国や日本であり、それは米国もわかっている』と話している」(本文引用)
ここで地球防衛家の「シコォーテイシッ!」が最大能力を発揮する。思考停止は、真剣に考えると怖くてたまらないから、怖さから逃れるために手っ取り早く「あら、なんだっけそれ。なんの話?」みたいなおバカの壁を心に張り巡らし、いっさいの情報を遮断してしまう方便のこと。身近に迫らないかぎりすべての現実を許してしまう行為だ。地球防衛家も4面の記事も、アメリカがこれ以上の挑発をすればどうなるか、日本政府が過剰反応を増幅したらどうなるか、などの危惧を読者に示している。日本政府はシリアでも北朝鮮でも、アメリカの行動をきわめて迅速に支持表明した。そして首相は、サリンがどうのミサイル開発がどうのと先走る。「米国が実際に軍事行動に出ることは」ほとんどあり得ないが、米国その他が「軍事行動にでた場合(北朝鮮が)反撃してくる可能性」はある。だから韓国は日本の過剰反応を不審視し、「外交ルートを通じて『なぜこのタイミングでこうした呼びかけをしたのか』『変に不安を煽る恐れがある』などと伝達」(本文引用)。モリ・カケで風前の灯だった政権が、これらの事態に躍り上がっている姿が眼に浮かぶ。適度に挑発して国民を「シコォーテイシッ!」が最良の方策ってか。そういえばちかごろモリもカケも影が薄くなりつつあるような・・・。
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2017年04月13日

ケンシロウいわく→お前はすでに死んでいる!

1面トップ記事に、「米、2国間貿易交渉を要求 経済対話 自動車・農業分野 日本は応じない立場」とある。「18日に予定されている初の日米経済対話の事前協議で、米国政府が日本政府に2国間の貿易交渉を要求してきたことが分かった。米側の関心が強い自動車や農業分野の市場開放がねらいだ。日本側は今のところ、2国間交渉には応じられないとの立場を伝えている」「日本側は貿易については、アジア地域に貿易・投資ルールを定着させる方策を中心に議論するよう働きかけている。2国間交渉に応じれば、牛肉などの農産物について、環太平洋経済連携協定(TPP)で日本が受け入れた以上の関税引き下げを迫られる可能性が高い」「経済官庁幹部は、『日本は貿易協定のようなものを2国間でやるつもりはない。スタンスが違い、調整が必要だ』というが、米側の強い姿勢に押し切られる可能性もある」(本文引用)
いつだったか、自民党は選挙公約でTPP反対の立場を鮮明にしていた。だが、選挙終了後にコロリと転換、TPP推進の立場を鮮明にした。こんな実績があるので、いくら政権が「応じない立場」などと息巻いても、信用できない。「面従腹背」が裏目に出たのか。TPP交渉の最初から立場をしっかり維持していたら少しは違う位置を確保できたかもしれないが、今度の2国間交渉も「コロリ!」の延長戦になるのだろうか。
7面に「市場 シリア・北朝鮮懸念 5カ月ぶり円高水準■株は年初来安値」の記事。日銀とGPIFの動きがわからないが、今週の株価は冴えない。添付グラフでは昨年12月から統計的にはフラットな状態が続いていたが、今年3月になって下落傾向が顕著になっている。そして今週は値下がりが進む。「外国為替市場ではかつて『有事のドル買い』と言われ紛争時に基軸通貨のドルが買われた。最近はより『安全』な資産として円が買われ円高になることが多い」「(有事に備えて)日本の企業や個人が海外の資産を自国通貨に戻すのではないか、との見方が出ている」「円の需要が高まると見た投資家が円を買い、円高となった形だ」(本文引用)
投資家にとって、戦争は儲かるか儲からないかの目安に過ぎない。金を守るために必死に画策するのが基本原理で、円が「安全資産」というのも、日銀やGPIFが買い支えてくれるのでとんでもない動きを示すことは少ないから「安全」というのに過ぎない。それなら、TPPじゃなく日米2国間交渉で日本が蹴つまずいたらどうなるだろう。「トランプ米大統領の対北朝鮮政策を見極めようと、運用リスクを避けようとする動きがしばらく続くだろう」(本文引用)というが、この記事には2国間交渉への言及はない。儲かるなら地獄の使者とでも手を組む投資家たちは、いま何を考えているだろう。縁起でもないが、ある種の興味をかんじる次第。
6面の週刊誌広告に興味深い見出しが載っている。「安倍首相も『支援いらない』 自民から噴出 公明切り捨て論」とあり、かなり前に当ブログで、公明はそろそろ自民党と手を切ったほうがいい、でないとあちらから切り捨てられちまうよといった一文を書いた記憶がある。メイン記事「安倍官邸『いまそこにある危機』 金正恩“斬首”秒読み 政府が覚悟『最悪シナリオ』」も重なり、たしかに政権は厳しい局面に立つ。14面「社説」の「安倍内閣 『1強』が生む問題発言」にある低俗閣僚たちのおばバカ発言に森友問題の強引な幕引きを画策する首相の山盛りヘンテコ答弁と突然強行採決国会などの暴挙も含め、すべてが政権の壊れかけ状態を示す。おまけすると、午前9時45分時点の東証株価は昨日に続いて大きく下落中。円高が進んで、いまは対ドル108円台になっている。日銀やGPIFはいま、何をしているのだろう。かなり危ない状況が見える。
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2017年04月12日

のたうちまわりながら毒を振りまく政権

本来ならすでに何回もぶっ倒れているはずの政権だが、いまも腐った屋台骨にグラグラしながら、かろうじて立っている。暴言や無能を晒しても閣僚は絶対に辞任せず、首相本人もメチャクチャ答弁できりきり舞いしつつ居座り続ける。いま首相が退陣しても、その後の政権が安定して運営できない可能性があるから居座るのか、などと思う。
衆参で3分の2を制しているとはいえ、その中身はかなりお寒い。閣僚候補者がどんどん減っており、とんでもないものたちが次々に顔を出し、ヘマをやる。本日の我が家購読紙33面「『自主判断も責任はある』今村復興相、衆院委で」に、ついこのあいだ首相に引率されながら福島を訪れ、首相に「スンマセン」と頭を下げさせた今村復興相だが、国会でまだこんな発言を繰り返す。「原発事故の自主避難者が故郷に帰れないことを『本人の責任』としていた発言を改めて取り消し、『自主判断』と言い直した。ただ、『自主判断にも当然、責任はある』と付け加えた」「『(不服なら)裁判でもなんでもやればいい』とする発言は撤回せず、『「どうしても駄目なときはどうするか」と記者が聞くのでそう答えた』と答弁した」(本文引用)
表現を換えても本音は隠せない。34面「日本会議 にじむ怒り 籠池氏が役員、関係取りざた」小見出し「教育勅語注目『けがの功名』」に「メンバーの稲田朋美防衛相は月刊誌『WILL』で幼稚園の取り組みを紹介。(中略)『教育勅語は天皇陛下が象徴するところの日本、民族全体のために命をかけるということだから、最後の一行も含めて教育勅語の精神を取り戻すべきなのではないかなと思う』」「学園の教育を国会で問われ、『親孝行とかは、私は非常にいい面だと思う』と答弁。これをきっかけに教育勅語についての閣議決定が3月末になされた」(本文引用)とある。
政権はいまだに次の首相候補にこの人を担ぐつもりでいるかもしれないが、本当にこの人に資質があるのか否か。現状の朝鮮半島のきな臭さは、極東に位置する日本としてはシリア以上に鋭い緊張感を持って受け止められなければならない一触即発の危機といっていいだろう。突発的になにかあったとき、彼女の判断が時宜にかなったものでありうるか、いや、アベシ以上に政治判断より心情判断を優先する人だから、危ないだろうね・・・と思うわけで。それでも彼らが突っ走るのは、ここで足踏みしたらすべてがパアという危機感があるからではないか、と思うのはブログ主の過度の主観的判断ゆえなのだろうか。
本日1面の「東芝、信頼欠く決算発表 監査法人『意見不表明』」には、米WH原発で倒れかけの東芝に、次々襲い掛かる危機の重さが滲む。いや、大噴出というべきか。今後のハードルとして4点を挙げているが、以下の記事ではそんな簡単なことで乗り切れるほどの事態ではないとある。「東芝は今後、原発の燃料サービスやメンテナンス、廃炉などで収益を確保するというが、そんなものは絵に描いた餅でしかない。原子力技術を維持するには、国内外で新規の受注を重ねていく必要があるが、そういうビジネスモデルは成り立たなくなっている」「アベノミクスは武器と原発の輸出を成長戦略の柱にしている」「原発ビジネスはいったん手を出したら最後、経営難に陥っても逃れることはできない」「東芝の悶絶死はアベノミクスのなれの果てとも言える。政府が脱原発を決めれば、東芝にも別の選択肢があったかもしれない。政治の責任は免れないだろう」(本文引用)。政権はいま、本音究極のどんづまりにある。
⭐︎「東芝消滅危機の裏 これは疫病神政権と経産省の国策破綻だ(日刊ゲンダイ)」アシュラ2月15日
http://www.asyura2.com/17/senkyo220/msg/721.html
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2017年04月11日

最低確保すべき条件は“覇を唱えない”こと

ごくたまに、もしかしたら、という記事に出会う。今日の我が家購読紙の1面「『化学兵器の貯蔵庫ない』 シリア爆撃地域の住民証言」に、「(同地区の)倉庫は反体制派の化学兵器貯蔵庫ではなく、小麦などの穀物倉庫だった」「同地区は5年前から政権軍の爆撃を受け、過去にも塩素ガスのような化学物質を投下されたことがあった」(本文引用)。そして10面「鼻つく臭い 即死の子も シリア『化学兵器』被害住民証言 めまい、6時間気を失う/まだ目ヒリヒリ」には、「体からは塩素の臭いがした」「有毒ガスの種類までは特定できないが、化学兵器が使われたことは間違いない」「目がヒリヒリして、視界がぼやけ、文字が読めない」(本文引用)などの記載がある。これだけでなんとも判断できないが、穀物倉庫や製粉工場では殺菌殺虫消毒のために塩素を使う・・・近頃は別のものに換えられているようだが、それで、もしかしたら、と思う。政権軍が「化学兵器」を使ったというが、じつは穀物貯蔵庫で使っていた塩素ガスが爆撃によって漏れ出た可能性があるんじゃないか、と。
政権軍が意図してこれを狙ったかどうかは、いまのところ不明だが、情報網を持っているアメリカなどは、そのくらい知っていてもおかしくないし、もしかしたら知っていて「化学兵器を使った」と言いがかりをつけ、ミサイル攻撃を仕掛けたとみることもできる。少なくとも、全面介入へと発展しかねない事態を前にして混乱を回避する意思がわずかでもあるなら、一歩下がったところからコトを進めるところ、即59発の巡航ミサイル発射はあまりにも性急すぎる。それをアベ政権は、なんとまあ素早い対応で全面支持してしまうとは・・・。
11面には「朝鮮半島『力の外交』に緊張 韓国 米先制想定せず 北朝鮮 『核戦争恐れない』」の記事がある。米原子力空母カールビンソンが朝鮮半島近海へ出動し、韓国では米中会談不調により米が「砲艦外交」に出たと読む。北朝鮮は態度を硬化させており、米か北か予測不能だが、どちらかによる武力挑発の可能性が高まっている。3面「北朝鮮を牽制 動く米」には、「シリア攻撃は巡航ミサイル『トマホーク』を搭載した駆逐艦2隻だが、朝鮮半島への展開は比較にならないほど大規模だ」(本文引用)とある。そして3月下旬に自民党は敵基地攻撃能力の保有を検討するよう政府に提言。先制攻撃能力の保有を意味しないと述べているようだが、どのようなやり方にせよ、最後の一発がすベてを決める。ほぼすべてを叩き潰しても、たった1発残ったミサイルがどこかの原発に着弾したらこの国は終わる。敵対する国とともに共滅する。
だからかどうかは知らないが、原子力規制委は原発への航空機衝突やテロ攻撃は想定するが、ミサイル衝突は想定外とする。山本太郎参院議員の質問主意書に対する政府の答弁書にも、「『原発に対する他国からの弾道ミサイル攻撃等』についてのお尋ねについては、仮定の質問であり、お答えすることは差し控えたい」との文言が潜り込む。うーん、森友学園問題以来顕著になってきたあっちでこう言い、こっちでああ言うの支離滅裂論議が、ここでも炸裂している。そして全体としては第3次世界戦争の真っ只中へ、一目散に駆け込む構えのようだ。まさに共滅地獄へ真っ逆さまの恐怖。剣呑剣呑!
4面「『共謀罪』19日実質審議入り 月内衆院通過 困難な見通し」では、まさかのまさか、第3次世界戦争への準備を急ぐかのような強引さで凶暴な法案が4度目のなんとかで成立を目指す。世界が混乱の度を増すなかで、この国だけが単独の平安を保つことは不可能なのか。いやいや、すくなくとも大国の断末魔に付き合わないで生き残る方法はあるはず。それに向けて最低確保すべき条件は、覇を唱えないこと、じゃないのかねえ。
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2017年04月09日

ブレーキのない機関車は必ず暴走し脱線する

2面「首相官邸『暴走』の底流」の中見出しは「『昭恵氏は私人』簡単に割り切れぬ 長谷部 『偽証罪で告発』と内閣言及 筋違い 杉田」「教育勅語『国民主権と相いれぬ』 杉田 教えていい話か線引きは当然 長谷部」「派閥・メディア 弱まるブレーキ 杉田 余裕失いなりふり構わず危険 長谷部」長い文章を切り取って並べてみると、「杉田 なぜこれほど行政権力、特に官邸が暴走できるのかというと、ブレーキをどんどんはずしてきたからです。党内派閥は弱体化し、メディアも牙を抜かれている。国民への説明責任を果たそうとしない姿を見ると、『絶対的権力は絶対的に腐敗する』(アクトン)という格言を改めて思い起こします」「長谷部 なりふり構わなくなっているのは、余裕を失っているということでもあります。(中略)余裕のないまま暴走する。危険すぎます」「杉田 (中略)そもそも、閣議決定の法的性格とは」「長谷部 新たな閣議決定で上書きされるまで、内閣はその決定に拘束されます。ただそれは自身を拘束するだけで、立法権や司法権を必ずしも拘束するわけではない」「杉田 森友学園の籠池泰典前理事長は私人ですが、国会で証人喚問されました。ところが公人たる政治家や、官僚は、野党の要求にも関わらず誰ひとり証人喚問されていない」「長谷部 国政調査権の使い方がいかにも党派的です」「杉田 昭恵氏が国会で証言すれば、白黒がつく可能性もある。安倍首相は『悪魔の証明』は出来ないなどと言いますが当事者の言い分が食い違うことは、よくあること。(中略)それは悪魔の証明でも何でもない。単なる事実認定です」「長谷部 首相を侮辱した、というわけのわからない理由で私人が証人喚問されている。私人にそこまで要求しておきながら、文書は破棄したので何も言えないと官僚は開き直り、首相夫人は私人だからで済ませています。極めてバランスが悪い」「杉田 先日、教育勅語を教材に使うことは否定しないということも閣議決定されました。(中略)一部の新聞は、言論の自由や思想信条の自由を盾に、戦前のような考え方を教えるのも信じるのも自由だと主張しています」「長谷部 それは間違いです。(中略)教育の出発点は(中略)子どもが学習する権利です。将来、子どもが自分自身で物事を判断できるようになるための材料を提供しないといけないのだから、教えていい話とそうでない話の線引きがあるのは当たり前の話です」(本文引用)
引用が長くなったが、さらに他の記事で触れたいのがあるのでそれも書く。36面週刊誌広告に「独自分析 地位協定は変えられる!(中略)主張しないと足元見られる」。こういう記事を見ると、すぐ思い出すのが戦後政権党であり続けた自民党が密かに党是とした「面従腹背」の対米外交だ。
ひところ巷で評判になった本がある。地位協定が憲法の上位にある、とか指摘していたっけな。単純な人たちはこの本を有難がっていたが、いまも信じているのかな。たしかにストレートに破棄しようとすれば、軍事国家化を懸念されるのは道理だが、自民党政権が続けてきた面従腹背的対米外交の面従の中身、核の傘を基本とする軍事戦略を放棄して非戦的国家に正直に移行していけば、地位協定そのものを平和裡に破棄できるはず。リベラルを装う本の論調にコロッと騙されるとはこれいかに。日米原子力協定にしても然り。面従腹背の腹背的意図がにじみ出た核燃3特権を放棄し、原発推進政策から離脱していけばこれも不可能ではない。それなのに、いつのまにか思考停止するなんて、本気で目指すつもりがあるのか、疑ってしまうわけで・・・。いまの政権が「余裕失いなりふり構わず」暴走していることを、大手新聞でさえ公然と指摘する現状。愚直実直の行動の中身が問われる時期に来ていると認識しておきたい。暴走機関車の脱線は大きな犠牲を生むのだから。
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2017年04月08日

向き合う側は10年以上遅れをとっている

34面「教育勅語朗読『問題ない』 文科副大臣『法に反しない限り』」に「義家弘介・文部科学副大臣が7日、幼稚園などの朝礼で教育勅語を朗読することについて『教育基本法に反しない限りは問題ない行為であろうと思う』と答弁した」「さらに泉氏が『「教育基本法に反しない限り」とは何を指すのか』と質問したのに対し、義家氏は憲法や教育基本法に反するかどうかは、まずは所管する都道府県が判断すべきだとの考えを示した」「勅語については、政府が先月31日、『憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定されない』との答弁書を閣議決定した。しかし、教育勅語の中のどこが違反で、どこが違反でないのかについて、安倍内閣としては明らかにしていない」(本文引用)とある。
国旗国歌法の論議のとき、「強制しません」と明言しておいて、末端の忖度によって各地で強制が現実化していった過程と同じパターンだろうか。いや、今回の場合は、末端に至る前に閣内からこんな発言が飛び出す点において、事態はいっそう深刻だ。調子に乗りすぎ・・・じゃなくて、ギリギリを突破してしまった政権の姿が見える。さらにいえば、その行く末も見えてくるような気がする。
00年の森喜朗首相や06年の麻生外相の言を引くまでもなく、従来の自民党政権は、権力の中枢を握り続けるためには危ない橋をギリギリ渡らない配慮もしなければならない、と定めているかのようだった。それの良い悪いは別にして、とにかくずる賢く立ち回るのが自民党の基本的やり方だったと言える。対米の「面従腹背」も、そうした意図から編み出された方法だったと思う。世界最強国家アメリカに対しては、形を徐々に変えつつあるものの、いまも同様のやり方を取らざるを得ないでいるが、国内では違った。記憶では、民主党政権時代の前後の早い時期から、自民党は保守の姿勢を鮮明にする方向を模索し始め、巷に公言するようになっていたはず。そのころ、反自民の部分はなぜ、もっと正確に事態を見定められなかったのだろう。返す返す残念な気がする。
おそらく、どんなに民主党政権がナマクラであったとしても、政権末期に自民党と一緒になって批判に精を出す必要はなかったのであり、批判するなら民主党政権を乗り越えてよりしっかりした政権を創れるメドがあっての話だったはず。次に来るものがなんであるのか見通せなかったことが、庶民の深層意識になかなか消せない不信感を植えつけた可能性も否定できない。
と、それはさておき、この政権のやり方は、この国の政治において、新しい運営の仕方を示しているのかもしれない。つまり、最悪の悪法は次の政権で簡単に覆せ、いっこうに尊重する必要がなくなった、ということではないか。いま進んでいる事態は、国粋主義に基づくファシズム革命と言える。この変化は強烈なものではあるが、このままではまだ脆弱極まりない。だから、共謀罪であり秘密保護法であり安保法制であり、できるかぎりの法体系を彼らなりに整備して「最悪の悪法は次の政権で簡単に覆せる」ような可能性を排除しておく必要がある。改憲に着手する前にやるべきことをやり遂げておく。それがいま彼らが目指していることではないか。
向き合っているあらゆる抵抗勢力の立ち位置の弱さを危惧する。相手は大きく変化したのに、自らはまだ旧態依然たる論理と行動様式にまみれている。流れが国民運動に盛り上がるきっかけを掴んでいるとは到底思えない。どちらかといえば、変身するのに10年以上遅れているのではないか、などと・・・。
⭐︎「【超訳と解説】2016・07・16米保守系名門誌『ナショナルレビュー』が警告する『ファシズムに回帰する日本』」
https://togetter.com/li/1001839
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2017年04月07日

必ずひっくりかえるから焦っている?

12面「社説」の「『共謀罪』審議 政権の体質が見える」は、問題点がきちんと整理され、まとまりがいい。「岸田外相は『今回は取り締まる対象団体を「組織的犯罪集団」に限ると明記し、犯罪の類型も、そうした集団の関与が現実的に想定されるものに絞った』と答弁した。明らかなまやかしだ。過去に3度廃案になった共謀罪法案でも、政府は『対象となるのは組織的犯罪集団に限られる』と説明してきた。外相や首相が知らないはずがない。団体の要件を厳格化したと事実と異なる説明をし、過去の見解との間に食い違いがないように装いながら、国民を誤った理解に導く。あざとい答弁だ。条約をその時々で都合よく解釈し、目的のためならば積み上げてきたものを無視する。長年の憲法解釈を一片の閣議決定で覆し、安保法制を制定した際に見せた政権の体質が、ここにも表れている」「多くの国民が危惧をおぼえるのは、法案自体が抱える問題に加え、白を黒と言いくるめる政権、そして捜査や治安のためと称し、違法・脱法行為を繰り返してきた捜査当局に対する根深い不信があるからだ。『成案を得てから』として、この2ヶ月余、質問から逃げてきた政府、とりわけ金田法相の姿勢と能力が問われる」(本文引用)
あえて「人権」とか「表現の自由」とかの文言をほとんど使わない書き方が、ブログ主的には共感できる。「人権」も「表現の自由」も、この政権には響かないし、読んでいる国民自身だって言葉が弱くなっていることに気づいて無力感に襲われかねない。それより、政権の基本的体質をしっかりと刻む方が、よほど説得力がある。ごまかして誤解するように誘導し、いいように決めてしまう汚いやり方が鮮明になっていけば、たとえ一強多弱の現状をなかなか変えられなかったにせよ、いつの日か「こんな政治は2度とやらせない」という認識が社会で一般となるに違いない。そのときには、現政権のやったことのすべてが悪政の見本として弾劾され、覆される。時代が大きく間違ってしまった時期として歴史に刻まれる。浮かれ浮かれの金切り声で強行しても、そのツケの大きさを思い知るのはそれほど遠い未来ではない。
9面「経済気象台」の「建設的対話 中身より形?」の冒頭で、「このところ海外投資家の日本への関心は薄れている。米国株は大統領選後から大きく上昇、欧州株も主要国の選挙など政治イベントが目白押しで変動が大きく、儲けるチャンスにあふれている。かたや日本株は足踏みし、円相場も一進一退だ」(本文引用)とあるように、7面「東証急落 北朝鮮を懸念 終値264円 米中の動き注視」の記事では、日銀やGPIFがいくら市場を買い支えても株価は低迷、「安全資産」の円も微妙な動きを繰り返すだけだ。記事の中身を見ると、国内で官製相場を強引に誘導しても、最も儲かっているのは海外投資家であり、国内の個人投資家たちはそのおこぼれにあずかっている程度に過ぎない。実態は、海外の動きに振り回され、右往左往しつつ奈落に向かうのみ。気づいたときは紙切れが風に舞うのを呆然とながめる惨状に直面することになる。そのあとで「政治にだまされた」と反省し、「こんなひどいやり方はもう絶対に許せない」と固く心に誓ってくれれば、それでも良しってところか。
昨日も書いたが、30面「原発自主避難者『自己責任』 復興相、発言を陳謝」の記事を見るに及んで、政権トップの奢りと堕落は間違いなく周囲に影響を与え、おなじ資質の政治を拡大するものだ、と思い知る。「繰り返される問題発言に、復興庁内は冷ややかだ」(本文引用)とあるが、小見出しの「発言に便乗か 『帰れ』と電話」は、政治の劣化が庶民層に与える影響を如実に示している。ようするに、やることなすことサイアクの政権なのだという実例が、ここにある。
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2017年04月06日

メチャクチャでもまだ突進したがるやつら

閣議というんだから大臣は出席するんだろうね。復興大臣ももちろんだね。だからじゃないかな。14面「社説」の「今村復興相 避難への無理解に驚く」と「震災復興談合 被災地を食う天下り」で最初の記事の復興相暴言が、閣議の実態を彷彿とさせるんだな。このところ連続してくだらない閣議決定があった。「共謀罪」「教育勅語」「『職務該当せず』答弁書」、次第にレベルが落ちてくる。昨日の当ブログで「週刊女性」の記事を紹介し、以下のように書いた。「『本人が逃げ切れると踏んでいるかわかりませんが、手をつけられないほど子どもっぽくなっています。官邸サイドも手を焼いているようです』(本文引用)。トップは荒れまくり、周辺は忖度しまくるの図。『あと少し持ちこたえてくれ〜!』ってところかな?」。でも、この観測は間違っていたかも。「周囲はいま、トップと同じレベルに成り下がりつつあるってところかな?」と言うべきかな。
34面「『国の本音出た』 復興相発言 自主避難者ら反発」で、菅義偉官房長官は「今後どのように生活を続け暮らしてくか、それぞれの家庭が自ら判断されることだと述べたものだ」「『今村大臣から私に「記者会見で感情的になり、一部例冷静なやりとりができなかった」という報告があった。与党からの指摘をしっかり受け止め、これからも大臣として職責を果たしてくれると思う』と述べ、辞任の必要はないとの考えを示した」(本文引用)とあり、またぞろ「辞任の必要なし」と済まし顔。その実態は、8面の週刊誌広告の見出し「籠池問題で“逆ギレ” 菅も二階も止められない 安倍晋三は『裸の王様』になったのか」じゃないのかね。
週刊誌広告の他の見出しを紹介すると、同面に「原発事業の大失敗で赤字1兆円も税金で尻拭い? 東芝“原発大暴走”を後押しした安倍首相秘書官今井尚哉 東芝の原発事業担当者は社内で“暴走機関車”と呼ばれていた。この男が頼ったのが、資源エネルギー庁次長で現秘書官の今井尚哉氏。本誌が入手した担当者の日誌には、年間30回も『今井』の名がある。西田元会長は政府の顔色を見すぎたことは『間違っていた』と語るが・・・」。記事の中身がよくわかる見出しだね!
森友から加計に飛び火して拡大中の疑惑の群れ。東芝への国家介入。今村暴言と震災復興談合疑惑。都合の悪い公文書や国会議事録の隠蔽・改ざん・処分。腐った政治には腐ったゴミ。腐臭にはウジ。ついには自民党議員の薬物疑惑まで浮上し、まさにアベ政権は疑惑の大陳列場になってきた。そういえばこのあいだはカジノ合法化を目指すカジノ解禁法施行により、首相は「クリーンなカジノ」を実現するため「世界最高峰」の制度設計を進めるよう指示したと力強く語っていた。だが、TV画面に映る顔の皮膚は力なくたるんで、目はウツロという状態。まさに「首相閣下はお疲れのご様子!」だった。
そして今日から国会は共謀罪論議に入るのだと・・・。こんなおバカな法律は、彼のときにしか成立させられない。おバカな彼が強硬に進めようとするから仕方なく成立させるしかなかった、という言い訳を頼りに、「お疲れのご様子」でも気分だけ高揚中の首相閣下の尻を、周辺が叩いて進むの図。4面に小さく「戦前回帰に当たらぬ」の記事。菅官房長官のゴリ押しも気のせいか弱々しく見える。その横「川内 対テロ施設許可」があるが、原子炉建屋が壊れても影響ないところに建てる「緊急時制御室や発電機、貯水槽など」「遠隔操作で原子炉を冷却できる機能」(本文引用)というけれど、テロで原子炉建屋が壊れるといいながら配管はみんな無事という想定は、1800億円を投じるのに見合った安全対策なのかどうか。この政権はどこまでも狂っていくしかないんだな、としか言いようがない咋今。今週の株価は日銀・GPIF大規模介入のなか、ジリジリ下落中!
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2017年04月05日

なだめすかして目的達成後ポイ捨ての人か

34面の「ののちゃん」がおもしろい。春休みの宿題をおかあさんから問われ、友だち同士でひそひそ申し合わせ。5コマ目に、ののちゃんは溌剌と「ないよ」と報告する。おかあさんは「ないことにしたんやろ」と激怒。どこかで見たような構図、と直感した読者は多いはず。このごろの国会ではこれが日常茶飯事になっている。普段は政治的意味をそれほど込めない「ののちゃん」の作風だから、ここまで庶民の感覚が広がっているか、と思わされた。
政権与党の言葉の軽さ、言いっぱなし、本音まるだしの暴言、ついでに頭の軽さなど、最近とみに著しい。「ののちゃん」の下に、「原発自主避難『本人の責任』 会見で復興相 撤回せず」の記事がある。「今村雅弘復興相は4日午前の閣議後会見で、東京電力福島第一原発事故で今も帰れない自主避難者について『本人の責任でしょう。(不服なら)裁判でもなんでもやればいいじゃないか』と発言した。質問した記者には『出て行きなさい』などとして質問を打ち切った。同日夕、記者団に『感情的になったのはおわびする』と釈明したが、自主避難者への発言は『私は客観的に言ったつもりだ』と撤回しなかった」「自主避難者の支援に国の責任はないか問われ『福島県が対応し、国は県をサポートする。この図式でこれからもやっていく』と説明した」(本文引用)。サポートねえ?!
閣議で何がどう話されているか、悪意じゃなしに勘ぐりたくなる。国会答弁で言いっぱなし居直り責任回避発言を繰り返し、訂正しないでごり押しすることが頻繁になった首相以下の閣僚たちだから、国民の目が届かないところでは、復興相の発言そのまんまが縦横に飛び交っているのかも。これまでなら多少は配慮し、トンデモ発言が発覚したら辞任もあり得たものを、「けっこう押し通せるもんだね」と見定めたか、みなさん居直る居直る。「だって、首相があれだもん。いいじゃないか」というたぐいの認識が蔓延しているようだ。避難者差別も、お上のそんな態度を反映して巷に蔓延しているんじゃないだろうか。庶民がお上の意向を忖度するの図かな。
2面「昭恵氏付職員のファクス送付 『職務該当せず』政府決定」に、「安倍晋三首相の夫人昭恵氏が学園の籠池泰典前理事長にファクスで送った行為について、政府は4日、『職務として行ったものではない』との答弁書を閣議決定」「『公務員として丁寧に対応したが、職務として行ったものではない』と説明した。送った文書については行政文書に該当しない、と結論づけた」(本文引用)とある。これも昨日の新聞にあった「教育勅語」の閣議決定同様、首相の窮状を救おうとする周辺の意図ありありといえそうだ。
もしかして・・・このごろネットでたまに見かける、映画「ヒトラー最後の12日間」のパロディー「総統閣下は〇〇にお怒りのご様子」みたいな状況が、閣議決定の場で現実にあるんじゃないか、などと想像する。「ファクス閣議決定」の横には「麻生氏『役人が子どもに配慮した結果』 大阪の国有地売却 8億円の値引き」とあり、この人の言いっぱなし暴言も増えてきたなあ、と思う。もしかしたらポストアベで次の首相のお鉢が回ってくるのを見越して、アベ流発言を練習し始めたのかしら、などと推測したりして・・・。首相閣下のご様子は以下の記事からかなり詳しく知ることができる。
⭐「森友問題で安倍首相は自爆辞任する」週刊女性PRIME4月4日
https://newspass.jp/a/xu17l
「本人が逃げ切れると踏んでいるかわかりませんが、手をつけられないほど子どもっぽくなっています。官邸サイドも手を焼いているようです」(本文引用)。トップは荒れまくり、周辺は忖度しまくるの図。「あと少し持ちこたえてくれ〜!」ってところかな?
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2017年04月04日

国民に向かってハリネズミで身構えるやつら

3面「教育勅語 説明避ける内閣」サブタイトル「判断基準 文科相明示せず」「教材で使用認める閣議決定」「森友めぐる防衛相答弁端緒」が、政権のすべてを物語る。「閣議決定に説明は不要だ」という姿勢は「オレが決めたこと。つべこべいうな」との態度そのまま。「政権を支持する保守層には、教育勅語を評価する声が少なくない。記者たちから『教育勅語の内容を評価すると、戦前の否定をあいまいにすることになるのではないか』と問われると、『あいまいにしていないじゃないですか。法制上の効力は完全に消滅している』と、声を荒らげた」(本文引用)とあるが、この文章の主語が明瞭でない。15行前にある菅官房長官かと思われるが、声を荒らげるほど本気の根拠も不明だ。
発端は稲田防衛相の答弁で「先月8日の参院予算委員会でこの考え方を問われた際に『教育勅語に流れているところの核の部分は取り戻すべきだ』と発言した」(本文引用)というが、「核の部分」とはどんな部分か、この答弁ではあいまいなままだ。よく引き合いに出される「親に孝行」云々は「核の部分」ではない。個別の家族制度の上に天皇を置き、究極の要点として「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし」とする。これが重要なポイントなのだ。日常は家族和気藹々でいいが「一旦緩急あれば」「天壌無窮の皇運を扶翼」しなさい、というのがキモであることを隠し、国民一般に浸透させようという魂胆が見える。
このやり方には先例がある。国旗国歌法提出の際、「強制なんかしません」と答弁したのはダレだったか。石原東京都政を筆頭に、国歌を斉唱しているかどうか、口元をにらみつけて監視し、抵抗すれば処分で脅しまくる出来事があったのを思い出す。「口元を睨みつける者は、監視に夢中で国旗に背を向け、歌うのもそぞろじゃないか、いいかげんなやつらだ」などと思ったのものだが、こういった事態を軽く見ているあいだに、天皇を祭り上げてあらゆる責任を押し付け、自分たちのほしいままに権力を行使するという、戦前戦中の悪しき体制が復活の兆しをみせ、ここまで具体的になってきたわけだ。
結果がどうあれ責任を負わなくていいシステムの完成に向けて、政権は動き続けている。責任を他者に押し付けて自らは逃れてしまうというずるいやり方は、森友問題でもみられた。野党による昭恵氏への追及に対して首相は、民進党辻元議員の疑惑を言い逃れに利用しようとしたが、ガセネタだったとみるや、ひょいと首をすくめ、重箱の隅っこを突くアラ探しで籠池氏への不信をばらまき、批判から逃れようとする。
3面「教育勅語」の左側「景況感改善 円安頼み 日銀短観 2四半期連続」サブタイトル「個人消費勢い弱く」に「大企業・製造業の景況感は2四半期連続で改善」の状況がイラストで添付されている。これを見て、08年後半のボトムから一直線に急回復していく動きを、新聞読者はどう読み解くだろう。11年の落ち込みも克服してなんとか回復への道を進もうとするこの時期、政権を担当していたのは誰だったか、思い出す読者はどれだけいるだろう。13年14年にかけて若干回復し、その後ゆるやかに下降を続けるグラフが、「アベノミクス」「異次元緩和」とどういう関係になっているのか、想いを馳せる読者はどれだけ・・・。
この国をいくらヨイショしても、実態はぜんぜん伴っておらず、7面「波問風問」の「異次元緩和4年 『乱気流』見ぬ 国会の無責任」で指摘されるように、あの大国アメリカでさえ、量的緩和政策をできるだけ早く終わろうとしているのに、日本はいまだに出口を語ることさえできない。泥沼化の先にあるのは国家の破綻か。そのとき政権を支えるのは改憲や教育勅語や平成の治安維持法、共謀罪法であるとしたら、あまりに寒い未来に絶句するしかない。
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2017年04月03日

「トラ皮を着たネズミ」の死にかけを警戒!

4面「政治断簡」の「『安部1強』揺らす二つの変数」が、まず目につく。「年末年始の外交攻勢で内閣支持率を浮揚させた安倍晋三首相は1月の施政方針演説で『建設的な議論をたたかわせ、結論を出していこう』と言って余裕を見せたが、翌月に想定外の森友問題が発覚。政権はあわてふためき、国会はいまや、無理を重ねた政府の『強弁』と疑惑追及の迷宮と化している」(本文引用)。昭恵氏の国会招致を頑として拒み、お付きの公務員秘書に責任転嫁、篭池氏を偽証罪で訴追しようとあわてふためき、蜜月だった維新とのあいだで責任のなすり合いを発生させる。疑惑としてはアベシに本格的に直結する加計学園の問題まで浮上。都議選では「小池新党」の勢いに押され、公明党が妙な動きに走る。「公明は『国政での自公の信頼関係は揺るがない』とフォローするが、公明依存が染みついた自民にとっては心中穏やかではない」(本文引用)
近頃の報道を概観するに、今週あたりから、どうも水面下でスシ友圧力の強い画策があったんじゃないか、などと思ったり。国会では野党の追及が続いており、首相の金切り声が響き渡っているのに違いないが、いまいちその様子が見えてこなくなった。このまま尻すぼみ(?)だとしたら、民進党野田氏による来年度予算案承認は大いにマイナスだったと言うことになるか。
都議選で小池新党が躍進したとして小池氏の政治姿勢がアテになるものかどうか、分かったもんじゃない。小池新党はけっきょくアベ政治の強力な補完勢力となる可能性がある。「最近の永田町では『小池旋風』の予兆におののき、都議選前の衆院解散や衆院・都議選ダブル論にまで想像が広がる。『自公3分の2』を重視する首相に、いま議席を減らすリスクをとるメリットがあるとは思えないが(中略)先行きが読めなくなっている」(本文引用)。そして「共謀罪」法案の成否が重大なキーポイントになってくる、という。
だが、そればかりじゃないような気がするのである。「年末年始の外交攻勢」でポイントを挙げた安倍外交と「政治断簡」は書いているが、パフォーマンスと現実との乖離が激しくなり、いよいよ顕在化する兆候が見えてきた。核兵器廃絶決議案を毎年提出する国が「核兵器禁止条約」に反対し、交渉に不参加を表明したことは、世界中を呆れさせている。唯一の核兵器被害国であり、世界最大規模の原発事故に見舞われてのたうち回る国が、核に対してかくも寛容な姿勢を示す。いや、核不拡散条約署名を決めた時、この国はとんでもない注文を付けていたことを忘れていないか。「核不拡散条約署名で政府は『条約第10条が自国の利益を危うくする事態と認めた時は脱退する権利を有するとしていることに留意するとし、「条約が二十五年間わが国に核兵器を保有しないことを義務づけるものである以上、この間日米安全保障条約が存続することがわが国の条約加入の前提」「日米安全保障条約が廃棄されるなどわが国の安全が危うくなった場合には条約第十条により脱退し得ることは当然」との声明を発表』(wikiより引用)していた」(16年11月22日当ブログ「坂道を転げ落ちていくこの国」参照)。核兵器禁止条約の会合で、あるじのいないテーブルに織り鶴が捧げられたことを記憶しておきたい。
一方、海外投資家が株を売って日銀が買う=国富を海外に流出させ株高を演出する。それゆえ景気高揚感なく、デフレ脱却もメドが立たない。そしてついに3月31日、トランプ大統領は日中を主なターゲットとし、保護主義を強める大統領令に署名した。昨日の我が家購読紙3面に「日本市場 相当な障壁」とする米通商代表部の記事が載る。アベノミの化けの皮が剥がれ、永田町に断末魔の金切り声が響き渡る。でも、死にかけが一番怖い!
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2017年04月02日

疑惑の主題は「森友と教育勅語の関係」

本日は2つの社説が面白い。「森友と政権 究明になぜ背を向ける」では、「政権与党は証人喚問に応じず、肝心の記録も提出しようとはしない。首相は国会で、昭恵氏の証人喚問について『必要ない』とはねつけた。一方で、聞こえてくるのは、籠池氏を狙い撃ちするかのような発言だ」「籠池氏が」「『首相から昭恵氏を通じて100万円の寄付を受けた』と証言すると、一転、『首相に対する侮辱だ』と証人喚問に応じた。そして今度は刑事告発をちらつかせる。これでは『首相に敵対すればこうなる』と恫喝と見られても仕方がない」「自民党では、籠池氏の告発に向けた証拠集めに国政調査権の発動を求める動きもある。郵便局の(中略)手続きをめぐり、籠池氏の証言が正しいか調べるという」「安倍政権はなぜ、真相究明に背を向けるのだろう。そこに何か見たくないものがあるのか」(本文引用)と書く。
籠池氏の「虚偽」証言をほじくりかえして罪に問うのは先の国会喚問で懲りたのか。そもそも学園建設に関わる基本的な疑惑は官僚の責任が浮上し、政権にも飛び火する可能性があるからヤバすぎて、そんなところに触れるわけにはいかないというのか。重箱の隅をつついて籠池氏を貶め、矛先をぜんぶ彼に向けて自分を免責してしまおうという作戦だろうが、あまりにも姑息で薄汚い作戦と言うしかない。夫人付きの公務員秘書に責任を負わせて幕引きを謀る手口とまったく同じ、トカゲの尻尾切りを国民総監視の只中で必死になって策謀するとは片腹痛い。こんな児戯にも等しいやり方しかできない面々が「戦後レジームからの脱却」なんてお題目を並べて政治をやるなんぞ、バカの陳列棚を見せられているようなもの。いや、これほどあぶない無能力者たちの集団錯乱状態を見てなお、彼らをありがたくお上にいただく国民は、類を見ない不思議な変わり者として、世界中から首を傾げられているだろう。
もうひとつの社説「教育勅語 過去の遺物が教材か」では、天皇制と教育勅語の関係を簡潔に指摘しているが、これは森友学園問題と切り離せない、本来セットとして語るべきこと。「『朕(明治天皇)』が『臣民(国民)』に示した教えが教育勅語だ」「教育勅語が説く徳目を肯定的に捉えるべきだ、という主張も自民党などにある。だが教育勅語の本質は、こうした徳目を実行することで『一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以て天壌無窮の皇運を扶翼すべし』(中略)と国民に求めたことだ」「この内閣の言動や思想をあわせ考えれば、今回の閣議決定は、戦前の価値観に回帰しようとする動きの一環と見なければならない」「教育勅語は(中略)現行憲法の基本原則と相いれない。子どもたちを教え、導く学校現場にふさわしい教材とは到底、言えない」(本文引用)。そんな歴史的に否定された過去の廃棄物を、安倍政権は「『憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定されない』とした答弁書を閣議決定」(本文引用)したわけだ。
天皇を頂点とする家父長制国家は、そこで起きるすべてのことを天皇の責任に帰してしまうと同時に、権力の中枢にふんぞり返る者たちがどんな悪行三昧にふけろうとも罪に問われることのない、彼らにとってこれ以上ないほど泰平な世の中を創り出す。つまり教育勅語には、明治以降、彼らの祖先たちが巧妙に創り上げた国家像を再建する、彼らの夢が詰まっているのだ。天皇を頂点とする家父長制国家は天皇家に不都合であると同時に、個々の家族を崩壊させる、国民全体に不都合なものと知っておく必要がある。森友学園に対する視線にはこの認識が必要なのだが、政権はいま別個のものであるかのように振る舞いながら、同時進行で身辺固めに勤しみ、知らぬは〇〇ばかりなり、と言うしかない事態が、いま具体的に進んでいる。恐ろしいことに!
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2017年04月01日

政権はついに錯乱状態に突入!

1面「教材に教育勅語 否定せず 政府答弁書『憲法に反しない形で』」に「なんじゃ、そりゃあ」がブログ主の本日第一声。同面右端の記事紹介欄に、34面「中学武道に追加『銃剣道』とは」があるのをみつけて第二声の「なんじゃ、こりゃ!」。いよいよこの国の政治はメチャクチャになってきたようだ。追い詰められた首相がイライラし、あちこち怒鳴り散らしているとの話もあるようで、家庭内争議を暴露する週刊誌もある。焦燥逆ギレに怖れをなした周囲が慌てて走りまくっているのか、怒った本人が強引にやらせているのか。とにかく末期もいいところ。
1面トップ「朴前大統領を逮捕 韓国検察 収賄凶暴など13容疑」の表題を見て、彼の国ではこちらと違って、検察は政権から独立しているんだ、と感心。国家元首だった人物を「共謀罪」で逮捕してしまうなんぞ、こちらではやりたくてもできやしない。憲法を危うくし、天皇を責任回避の防壁に押し立ててやりたい放題しようと、あの手この手で国家改造を企て必死になっている、そんな輩を断罪する力を持つべき司法が権力者に全面屈服しているんだからなあ・・・。
たぶん、天皇を責任回避の防壁にしようと頑張るより先に、首相自身が周辺の責任回避の防壁になってしまっているのだろう。本人は祭り上げられて有頂天になり、やりたい放題してきたが、歯車がうまく動かなくなってとたんに自分の立場の脆弱さに気づく。そして立場を守るため、周囲を巻き込んで激しく暴走しだすのだろう。周囲は首相の責任がはっきりしているいま、自分たちに責任が及ぶ前に、やれることをやりきってしまおうと走り出した、というべきか。
その本音の炸裂が「教育勅語」「銃剣道」とはね。世も末とはいえ、倒すものがいなければ、これも絶対に倒れない。先の大戦のおわりに独・伊と日本はおおまか2通りの道を進んだ。その事例に学ぶとすれば、外部の力に助けられてやるのではなく、内部から盛り上がる力で禍々しい現状を清算していくのが本筋といえる。独・伊に遅れること70数年を経て、やっと同じ平面にたどり着くか、いやまだできるかどうかも怪しいが、やらないと彼らはこれからも復活する力を持ち続ける。
4面はそんな観点から、興味深い記事を提示する。「資料開示、大半応ぜず 森友問題 政権、疑惑解明に背」では、「森友学園問題に対する各党の資料・調査要求と政府の対応状況」と題する一覧表がある。野党が要求した資料・調査計26件に対し、政府は4件に応じ、5件が黒塗り提示、17件を未提出・未対応とした。そのうえで一私人である籠池氏の偽証を騒ぎ立て、自分たちへの火の粉をよそにはらいおとそうとする魂胆。すぐ隣に「加計学園の獣医学部設置」ファクトチェックがある。これも火種だが、せっせと隠蔽しつつ、共謀罪では「野党の考え含め協議」の記事で、これを優先して強行突破しようと画策中。たとえ強行されても、いつかの時点でその内容を全面破棄、「政府の共謀罪」に置き換える羽目になる。刷新された「共謀罪」で最初に裁かれるのは間違いなく現政権であることを、関係者は知っておくべきだろう。
4面の月刊誌広告は政権の内情を反映して、いつにもまして激烈だ。「右翼もどきのお友達に肩入れした挙句、昭恵の軽挙で大事な国会は『森友』一色に。『自称・保守』の薄汚なさが国政の停滞を招いたのは明白だ。これぞ安部一強の副作用。対抗軸なき慢心が官邸を腐らせていく」(本文引用)とあり、他の文言もすべて引用したいところ、涙を呑んで「巻頭インタビュー 安倍『保守』は紛い物だ 村上誠一郎」のひとつだけにとどめておく。ともあれ、アベ政治と彼を取り巻く魑魅魍魎集団の妄動が内部的に腐って崩壊しつつあるのは確かと思う。倒す側の全体的不完全さだけが大きな問題なわけで・・・。
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2017年03月31日

ポピュリズムとリバタリアニズム

14面「社説余滴」に「連立の国のだいご味とは」という記事がある。冒頭「外国の政治を論ずるときに悩むのは、日本政治の『物差し』とのずれである」(本文引用)。欧州で勢力を伸ばす反移民政党を「極右」と呼ぶ。「政党の幹部で、日本にも詳しい人物にかつて問い詰められ、返す言葉を失った。『日本の方が移民や難民に厳しいはず。なぜ、あなた方まで私たちを「キョクウ」呼ばわりするのか』」(本文引用)。なるほど、ちゃんと見ているな、と思った。たとえばいま急に政府が難民・移民を大幅に受け入れると決め、身近に見知らぬ外国の人々が増えてきたら、「なんだかちょっと」と違和感を感じる人は多いだろう。かく言うブログ主も、環境の変化を感じて、場合によったら間違いなく戸惑う。そんな感覚が日常的で、とくにおかしいと感じないのがこの国の現状だ。「日本の方が移民や難民に厳しい」とは、海外の視線としては率直かつ的確なものといえる。
彼の国で極右というからこちらでも「キョクウ」と定義する。それは間違いないとして、その定義を自分に適用しない自らの立ち位置の曖昧さを突きつけられた気分である。この国は、どこかでなにかを間違えたままにしている。それもかなり長いあいだ間違え続けているようだ。もしかしたらこの国の民主主義の成立時期から、間違いが始まっているのかもしれない。そんな気がする。
たとえばポピュリズムという言葉がある。「ポピュリズムとは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のことである。日本語では大衆主義や人民主義などのほか、否定的な意味を込めて大衆迎合主義などとも訳されている。また、同様の思想を持つ人物や集団をポピュリストと呼び、民衆派や大衆主義者、人民主義者、もしくは大衆迎合主義者などと訳されている」(ウィキ引用)とあり、全体をよく読むと、この語の成り立ちは、中間的政治または主流の政治が批判者を批判的に定義することを暗黙の前提としているのを感じる。主に与党が野党に対して使うのに都合よくできている言葉ではないか、と思える。しかし、与党もまた、同じ手法を使う。自分たちの本音に大衆迎合的粉飾をほどこし、いかにも美味しそうな味付けで惑わせ、自らの思うところを成就させようとする。
ふたたびウィキを引用すると、「ノーラン・チャートによる定義では、個人的自由の拡大および経済的自由の拡大のどちらについても慎重ないし消極的な立場を採る政治理念をポピュリズムと位置づけ、権威主義や全体主義と同義としており、個人的自由の拡大および経済的自由の拡大のどちらについても積極的な立場を採るリバタリアニズム(自由至上主義)とは対極の概念としている」とあるが、この定義からすると、じつはポピュリストとリバタリアンとは、究極で混ざり合う同じもの同士ではないか、という気がしてくる。つまり、ノーラン・チャートの左上と右下に位置するレフトウィングとライトウィングが思想的にしっかりしたものを持たずに蠢くと、どちらともつかないヌエのような怪物を作り出す、ということが言えそうに思う。
この国に当てはめると、いまは右のポピュリズムが台頭している時期にあたりそうだが、同時に左のポピュリズムも蔓延しているともいえる。「社説余滴」を読んでいて、この国では鎖国状態が延々続いているのを感じる。ポピュリズムもリバタリアニズムも、本来ならレフトとライトのあいだに存在する軽視できない政治的流れだったのではないか。それなのに、この国のレフトとライトは、多様性の芽をそのつど枯らしながら、国際的に極めて特殊な立場を形成し、社会全体をヌエ的なものに仕上げ、自分もそれに呑み込まれてきた・・・と、そんな気がしてならない。
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2017年03月30日

温暖化ではトランプ政権の先取り

1面に「WH、米破産法申請 東芝 赤字1兆円超か」「海外原発撤退 リスク回避」の記事。2面「損失確定急いだ東芝」の「『原発世界一』修正できず」に、地球温暖化対策やエネルギー需要の逼迫を受けた原発ルネッサンス期の06年、「当時社長だった西田厚聡氏は『世界トップクラスの原子力グループをつくる』と胸を張った」(本文引用)とある。「原発事故さえなければ」という思いが西田氏の胸中にはあるだろうな、と推察する一方、思い出すのは事故発生の半年後、まだ野にあったアベシが何を思ったか突然インドに飛んで、彼の地の政府首脳と会談したということだ。たしか民主党内の原発推進議員も一緒に出かけたと記憶する。東芝を含めて国策原子力におんぶ抱っこ状態の関係各社が、事故によって経営困難に陥ることを念頭に置いた行動だった、と思う。それは国策原子力の挫折を意味し、国内的には事故を受けて脱原発依存に踏み切った菅政権を打倒し、なにがなんでも権力を奪取しなければ明日なきわが身になることを、彼が実感したからに他ならない。
2面の記事を参照すると、福島第1原発事故以降、世界的に原発の新設に急ブレーキがかかるなか、「東芝は原発事業を経営の柱に据え続けた。東芝の元役員は『軌道修正を図るチャンスがいくつもあったのにしなかった』と悔やむ」「社内では、WHを抱えたままでは損失はどこまで膨らむか分からず『アリ地獄だ』(幹部)との声も漏れていた」(本文引用)という。
ところで、海外での原発事業からは撤退の方向になるとして、国内的にはどうなるんだろう。少なくとも福島第一原発の事故収束作業については責任が持続しており、東芝は関わり続けなければならない。再稼働を待つ原発は無数にあり、これからも撤退する意思は、東芝にはないだろう。海外からは撤退したものの国内的に四苦八苦しつつ、まだ国策原子力に頼りきった体質を改められないのなら、次になにかが起きたとき、再び「軌道修正を図るチャンスがいくつもあったのにしなかった」ということになる。ドル箱の半導体部門を売却したあとの東芝に、次の事態を安定して乗り越える力が残っているとは思えない。それでも国策原子力の果実は美味しいのか、まるで薬物中毒のように国家にすがりつく姿は哀れであり、経営トップの無残さ無能さが浮き彫りになって物悲しくさえ感じられる。よく「民間は厳しい」と言われるが、これはこの国の経営陣には通用しない言葉ではないか、とさえ思えてならない。
11面に「落胆の折り鶴 日本の席 核禁止条約交渉不参加で」の記事がある。昨年12月19日の当ブログ記事「2重基準を多層基準に変えたところで」で「核保有5大国のうち米英仏ロ反対、中国棄権、日本は・・・反対した。日本の特徴は、国連に毎年『核兵器廃絶決議案』を提案していることだ。『核兵器禁止条約』に反対する立場で毎年『核兵器廃絶決議案』を提出し続けることの奇妙さが浮き彫りになる」「『決議』は強制力を持たないが、今回の「条約」には実効性のあるものにしようとの意図が強く滲んでいる。それだけに2重基準でうまく逃げ果せなかったと言うべきか。核不拡散条約では不吉な警告を発しつつ条件付きで署名しているこの国のずるさは、国際的に定評があるのかも」と書いた。地球温暖化対策のCOP21でも然り。COP22では議決権のないオブザーバー参加となり下がり、トランプ政権の先を行く展開になっている。努力目標には賛成するが実効性のある対策を要する取り決めには反対する。この多重基準に気づかないで、結果的に国策を後押しする反対運動も根強い。その先にある国策原子力に自縄自縛になっているのは、儲け主義に爛れた企業だけではない。この国全体が国策にまみれ、気づかないで貴重な時間を過ごしている、ということなのだ。
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2017年03月29日

新しい文学、いまを超えたその先を想う試み

高浜原発を書こうか森友学園がいいか核兵器禁止条約にするか、迷いながら新聞を読む。支離滅裂に見える政権運営の中に、彼らの思惑が一本の硬い筋になって貫かれているのを感じ、内在する不動の意志をしっかり想定すると、彼らの目指す方向と現実がぎりぎり音を立ててこすれ合っている異音の存在に触れる。この異音と付き合うには個別に向き合うのでは足らず、各々の異音を同時に聞いて、すべてを混ぜ合わせ、全体としてひとつの音として理解する必要がある。でなければ、個別の事象が不快な異音とともに身辺を通り過ぎるのにまかせ、つぎつぎ忘れていくしかなく、同様に、ほぼ毎日書かれるこのブログ記事も個別の異音の瞬間的断片になり下がり、時代を超える視点は生まれない・・・てな想いが起き抜けのブログ主に湧き上がる!
そこでぶち当たったのが34面「文芸時評 片山杜秀」の「自分の穴を掘る小説 記憶や経験 主観の世界へ」だ。この人の評論で高村薫「土の記」を読んだのだが、もし彼の評論がなかったら、「土の記」を理解するのは至難の技であったかもしれない。そして、いまこの国の文学状況がようやく到達しようとしている新しい表現の領域に気づくこともなく、重要な時代を通り過ぎてしまったかもしれない。片山氏の今日の評論は村上春樹「騎士団長殺し」と又吉直樹「劇場」、笙野頼子「さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神」の3作品。村上春樹は個人的に相性悪く読む気にならず、「ノルウェーの森」と少しの短編に触れたのみ。又吉直樹は「火花」でさしたる印象も持たなかった。笙野頼子は残念ながらいまだ1冊も読んでいない(ごめんなさい!)とはいえ、今度の小説の題名にはすでに興味を感じていた。
一方、近ごろ難解映画づいてアラン・レネやテオ・アンゲロプロス、タルコフスキーや小津安二郎、ユルマズ・ギュネイなどを集中的に見ているが、そこで感じたのは、これら映像がなぜ難解なのか、または、なぜ正当に評価されないのか、ということだった。結論はまだ出ていないが、この国の場合、私小説的な捉え方が表現の主流であり続けてきたからか、時代は背景となるものの人物に反映されるのはあくまで断片でしかなく、個人は個人の時間を流れていくに過ぎない、といった視点が貫かれていないか、ということ。小津安二郎が映像の中に時代の全体像を彼的表現で定着させようとすると、時代の風潮が彼的でないと否定し作品を貶めていた。小津の戦中作品「父ありき」で戦後にカットされた部分には思い切った表現が見られるし、戦後の「東京暮色」にも時代の大きな流れを捉える場面があるものの、その評価は見過ごされている。見過ごすしかない文化が、この国の現状を示しているような気が・・・。
「騎士団長殺し」は読んでいないものの、ブログ主的には「私小説」の枠からはみ出ようとした私小説、といった作品なのだろうか。「ささやかな人物の魂のささやかな成長を、歴史も動員した大仕掛けで描き切る。その不均衡の面白さ! 村上はまことアンバランスな巨人である」(本文引用)という意味深な批評が、それを物語っているのだろうか。「劇場」は逆に時代を見せずに、時代を背負う人物群を描いているのかもしれない。「自分の穴に落ちていることすら気づかない人間の寒さと怖さを漂わせてやまない筆法」(本文引用)は「土の記」の人物群像を思わせて、確かに不気味だ。そして「さあ、文学で」は読む前からガルシア・マルケス「族長の秋」を思わせた。「小が大を呑む。靴下を裏返すように自分の穴が外の世界をすっぽり包んでしまう」「『自分の穴小説』の過激な極北に彼女はいる」(本文引用)
「日本にはまだ小説がある」という評者の最後の言葉は、次の時代が動き出している予感を漂わせる。高村薫を含めてこれら作家たちの挑戦は、いまを超えたその先を想う試みなのだ、と痛感した次第。
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2017年03月28日

小手先の手法をつないで鎮静化を謀る

今日の我が家購読紙は、森友学園についてすこぶる低調。商業紙だから仕方ないのかもしれないが、社内でいつもふたつの方向が牽制し合っているように見えて仕方ない。それゆえ、景気付けに海外の反応を紹介しておきたくなったわけで・・・。仏の左派系メディア「リベラシオン」の「安倍晋三はなぜ新たなスキャンダルに巻き込まれたのか?」という記事で、こちら側で取り上げられる森友問題が主としてカネがらみのスキャンダルとして注目され、昭恵氏に焦点があてられているのに対し、森友学園の教育の異様さの背景に姿が見え隠れする日本会議に言及。問題の底深さを重層的に報じている。
☆「Libérationの記事から 内田樹」ブロゴス3月25日
http://blogos.com/article/215488/
たしかにこれは、組織的な腐敗から逃れ難い奢れる権力の宿命を、絵に描いたように露呈した出来事だが、事件をカネの問題に絞って追求しても、全体像は把握できない。これまでともすれば抽象的に語られるかに見えた政権のミリタリー国家建設の意図が、市井の一角で具体的に進められていたこと。ほじくり返せば、同様のケースがまだどこかに転がっているのではないか、と思わせるほど深い闇を背後に感じさせること。政権は世間の目を盗んで、いつのまにか日常化するよう、ゆっくりと、着実にミリタリー国家への道を進めてきたのであり、現在はいよいよ山場へ差し掛かる時期と捉えていること。それが異次元金融緩和で国民のカネをしゃにむに絞り尽くし、疲弊の極みに落とし込むのもあえて辞さない覚悟で実行されていること。これらすべてが夢物語ではなく、現実のものなのだと明るみに出したのが、森友学園の問題だった。仏の左派系メディア「リベラシオン」はそれを的確に示した。記事はラストで、「籠池は辞職した。しかし、物語は続いている」(本文引用)と締めくくる。
本日の我が家購読紙から読み取れるひとつのパターンがある。このところ日曜を挟んだ数日間、国会が休んでいるあいだに政権がそのまま事態を沈静化させていこうとする意図が強まる傾向にあり、新聞を含む各種報道はその流れを忠実に追っているらしいこと。民意を計るアドバルーンのように、沈静化の意図は日常にしつこく忍び寄る。「安倍首相ばんざい」も「教育勅語」も、かつての無差別都市爆撃下の庶民がいつも抱いていた「自分のところには爆弾は落ちてこない」という幻想に似て、非現実の日常からただの日常へ変化していく過程をたどっている。意図して創られる「客観」報道が、それを積極的に後押しする。新年度予算成立後は国会中継が少なくなるという。いまはまだ、政権の頼みの綱はそんなところだが、報道の抑制がボディブローのようにジワリと効いてくるときが来る。こんなときこそ、押す側も最新の注意をはらう必要があるわけだが・・・!
4面に「翁長氏に賠償請求 菅長官『あり得る』 辺野古埋め立て『撤回』」の記事がある。よく「沖縄と連帯」という言葉を耳にするが、本土で「辺野古基地反対」のデモをするだけで「連帯」とは言わない。本土の課題で政権と対峙するなかでこそ連帯の意味は強まる。翁長知事の辺野古埋め立て承認撤回方針について「政府高官は『工事が止まれば、1日数千万円(の維持費などが)かかる。税金がどんどん消える中で、対応を考えるのは当然だ』と指摘」「政府内では、翁長氏が撤回に踏み切った場合(中略)国家賠償法に基づく訴訟も検討しているという」(本文引用)。これは脅しだ。出来事から出来事へ蝶のように飛び回るのではなく、この政権あるがゆえに起こるモロモロの策略に対し、辺野古新基地問題と同時平行に問題点を示し、この国の全体像を明らかにする行為があってこそ連帯は具体的に語られるのではないか、と思うのだが・・・。
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2017年03月27日

<奢りと暴走に群がる利権屋>を許さず!

本日の我が家購読紙は、2面「森友学園 残る疑問」で、事件の現状をまとめている。小見出しは「国有地なぜ値引き 政界との接点は影響したか」「国会での追求進むのか」「校舎は 府議会の行方は」。注目したのは民進党に関わる記述。「野田佳彦幹事長は」「『籠池さんは嘘をついてはいけない舞台で話した。他の関係者も同じ条件で話さないと白黒はっきりしない』と発言。重要法案を『人質』に審議拒否して政府・与党に譲歩を迫る方法はとらない考えだ」「これに対して、政府・与党は例年、予算成立後に審議のテレビ中継が減ることから、問題の幕引きを図りたい考え」「『今国会は重要法案もたくさんある。次のステージに向かうときに来ている』と述べ、『共謀罪』新設法案など、重要法案の審議に集中すべきだとの考え」「野党が『疑惑はない』との政府の主張を切り崩す新事実を突き付けられなければ、追求が尻すぼみに終わる可能性」(本文引用)とある。
ギリギリ駆け引きの段階なのだ。まさか尻すぼみにするなんてことはないだろう、と期待するが、まさかはありうる。検察が動かず、府議会も百条委員会設置に進まず、官僚と政権がシラを切り通すのなら、籠池氏への疑惑もうやむやとなり、大山鳴動のたとえと同じ局面になる。その結果としてなにが有り得るか。アベ政権はますます凶暴化するだろう。政治からお墨付きをもらった裏世界は、いっそうやりたい放題になる。なにをやったって強引にシラを切り通せばいいだけだから、これ以降は、野党の追及など鼻で笑ってあしらえる。うーん、これが自民党に全権委任した庶民の選択の結末ということになるか。
市民運動に元から内在する弱点がこれを助長する可能性も否定できない。ネットでよく吹きまくる誹謗中傷の嵐。ジリ貧になるとやたら尖り出す言葉。排除して小さく固まっていき、内部崩壊の芽を育てる。いつもこんな調子だったし、これからも同じ流れが加速することは有り得る。幅広いまとまりを維持するには幅広い認識が必要だが、その基盤としての忍耐が育っていないと、まとまりは曖昧さと同義に捉えられ、尖った言葉に押しのけられてしまう。尖った言葉は意識するとしないとに関わらず心情を過激化する・・・そんなことにならないよう、自分でも気を付けたいところだが、さっそくネットでは始まるだろう。「こんな奴らは出ていけ」とか「うらぎりもの〜」とか、そんな言葉が飛び交うだろう。市民運動全体を下卑たものにするツブシになりさがるな、と前もって言っておきたい気分である。
これから、執拗かつジックリと追い詰めていけば、岩盤と思えたあちらさんのどこかに亀裂が走り、弱点がぼろぼろ出てくるはず。そのねばりが必要な時期なのだ。籠池氏もここまで腹を据えて話した以上、不足の事態に備えて、十分な隠し球を持っているだろう。水面下では、彼の持つ隠し球が威力を発揮しないよう、あの手この手の対応策が練られているに違いない。こちらの剣が峰はあちらの剣が峰、ということだ。
どちらにせよ理念なき政権の奢りと暴走は、かならずその周囲に理念なきヤカラの跳梁を許す。政権も、周囲に群がるヤカラも、確たる理念がなければ究極にはカネの魔力に惹き付けられていく。カネだけが接着剤である政治は、堕落と執着で地獄への道を拓く。経済政策の失敗が最終的引き金となるか、次の大災害がカネの通り道を遮断するか、ハリネズミとなった国家は、自らのハリによって傷つき、自壊する。そのとき国民は、先の戦争の時と同様の憂き目に会わず、引きずり込まれてしまわず、抜け駆けも許さないための充分な知恵を共有しておくべきだろう。奈落に堕ちながら周囲を巻き込んで傷を深くするものと生死を共にするなんてバカラシイ・・・そう思わないかい。
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2017年03月26日

家父長制国家は家族を破壊する

1面「避難解除域の除染完了へ 今月末 帰還困難区域に重心」の付属記事「東電の長い道のり」には「私は『東電の延命のためのツケを国民に回されてはたまらない』と考えてきた。その思いは変わらない。だが、東電の存続はやむを得ないと思い始めている。難航必至の廃炉作業を背負わせることができるのは、被災者と日々向き合い、罪を償うしかない東電をおいて、ほかにないと思うからだ」(本文引用)という原発取材センター長の言葉がある。いまは、この言葉の重みを知ることが必要な時期かもしれない、と思う。
問題点はある。除染作業は住民が居住する場所だけで、山や森林は一部を除いて対象とならない。帰還した人々のすぐ近くに汚染地帯があり、そこから放射性物質が移動してくることは考慮されていない。年間1ミリシーベルトはガンマ線の基準で、アルファ線やベータ線核種を含まない。ホールボディーカウンターで判るのはガンマ線だけ。臓器にとどまる放射性物質を考慮しない測定で「安全」を宣言するのには無理がありすぎる。
そのような場所で、事故発生以前と同じように安心して暮らせるかといえば、だれもが「できない」と答えるしかない。その気持ちを胸に秘めて帰還する人たちがいる。その気持ちを抱えて避難を続ける人たちがいる。どちらも苦渋の選択を生きる。4面「政治断簡 勅語の縛り いまも」は、引き裂かれたこの現実を、別の視点から捉える。「私は、この社会にはいまもなお、滅私奉公的な価値観が根強いから生きづらい、息をしにくいと感じている」「6月公開予定の映画『笑う101歳X2 笹本恒子 むのたけじ』の試写」「夫の戦死を知らされた女性が、納戸の奥で、声を殺して泣いていた。彼女を説得する在郷軍人の声が聞こえた。『奥さん、新聞社の人に会って、夫はお国のために立派に働いた、軍国の妻としてこのあとを守っていきますというような、けなげなことを言わなきゃいかんでしょう』」「夫が戦死したと知らせが来ても泣けない。けなげな妻を演じないと、隣近所から『非国民』と言われるから。これが一番怖いんですよ。だれからも相手にされず、社会の敵になっちゃう」(本文引用)
「政治断簡」は教育勅語にある「良いこと」=「父母に孝行、夫婦はむつみあい、といった徳目」について「そうであれば良いなと私も思う」と書く。「けれど」「虐待した親」「暴力をふるう夫」「同性カップル」「世の中はいろいろなのに、一つの価値観を押し付けると人を苦しめないか」(本文引用)と言う。残念ながら、この考え方には欠けるところがある。教育勅語が説いた道徳の意図は、天皇制を頂点とする家父長制国家という観念の社会的構築にあった。だからこそ自民党憲法草案は天皇を元首とする国家観を前面に押し出し、国民を個人ではなく、個として位置づけようとした。かつてと同じように天皇に全責任を押し付け、自分たちはいつでも逃げの構えで権力をほしいままにできるよう草案を練った。この視点あらばこそ、国民に無理を強いる。国家への批判を封じ、思うままに動かし、命の選択権さえ奪いとろうとする。全責任を国家元首たる天皇に帰せば、自分たちは免罪されるから・・・。
教育勅語にある家族観は天皇を頂点とする家父長制国家に即したものであり、本来の家族観は破壊の対象となる。さらに天皇家のあり方に食い込み、その存続をも危うくする。だからこそ天皇は、家を守るために抵抗する。この関係から、避難解除への性急な流れの意味や沖縄差別の実態が、さらに森友学園の闇が見えてくる。アベノミクスの暴虐も、極東の覇権を狙う軍事的意図も・・・政権がいま必死になってやり遂げようとしていることの全体像が、明らかになってくる。権力者が責任の重みから解放され、自由に動ける社会をつくること。その危うさ!
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2017年03月25日

いまや悲鳴にしか聞こえない首相の答弁

ここまできたらあとは簡単。籠池氏の証言が悪意に満ちているとか事実に反するとか首相への侮辱とか言うなら、偽証罪で告発すればいい。籠池氏自身、刑事訴追を受ける可能性を語り、覚悟を決めている様子。一方、首相は1面に「籠池氏証言 首相が全面否定 森友土地問題『妻関与、全くない』」と大書されつつ、小見出しでは「昭恵氏の喚問拒否」と及び腰。その口調からは、偽証罪で告発する勇気などないのがみてとれる。言葉の歯切れ良さとは裏腹に、語る中身のムニャムニャ感は隠しようがない。不思議だね!
野党4党は昭恵氏や松井一郎大阪府知事を含めて8人の証人喚問を求め、本気かどうかは不明だが松井知事は応じる構えでいる。政権側は2面の「政権 解明及び腰 森友問題 ファクス『夫人付職員が』■認可『大阪知事が』」のイラストで「逃げの『3手』 1、職員のせい 2、維新のせい 3、限定矮小化」と書かれ、首相が野党の批判にブルブルふるえる姿を描かれる始末。松井知事が喚問に応ずる構えでいるのも、この状況を読んでのことかもしれない。籠池氏を呼んで知事を呼んで昭恵氏を呼ばないわけにはいかない。首相の言葉は強さを増しているが、決断とはほど遠い。それは、どちらに転んでも崖っぷち、と認識してのことではないか。
自民竹下国対委員長も昭恵氏らの証人喚問を拒否。「何も出てこなかったというのが今日の(国会審議の)印象。野党がさらに追及するなら、どんどんやっていただければ良いだけ」(本文引用)と語る。「証人喚問で首相側を直撃する証言が続いたにもかかわらず、党内から首相に批判が向かう空気はない」(本文引用)とあり、たしかに石破氏をはじめとして中堅議員にしても様子見の気分が漂っているようだが、「幹部の一人は、『官邸が籠池氏に対しカーッとなって喚問に踏み切ったことが、いまの危機的状況を招いている』と指摘」(本文引用)ということから考えると、党内でアベ政権の自壊を見つめる視線が増えつつあると感じるのは、斜め読みすぎる観測か・・・!
いまのところ、籠池氏の証言に出てくる裏づけ資料は完全に疑惑を立証できる内容のものではなく、昭恵氏の口利きが刑事罰になる可能性も多くはない。だったら偽証罪で籠池氏を告発しても、それほど大きなキズは被らないのではないか、と思う。昭恵氏の証人喚問を拒否しても、籠池氏の偽証罪を告発しないと、発言の整合性がつけられない。やっていることが、ただひたすらコトがウヤムヤに収まるように逃げまくるとしか見えなくなっているのに気づかないと、これで間違いなく政権は終わりを告げる。やましいところが全くないのなら、自信たっぷり「アンダー・コントロール」で、さっさと偽証罪で告発しなさいよ。裁判で昭恵氏が証言することになっては困るのかな。もしかして、籠池氏が決定的な証拠を隠し持っていて裁判に備えているかもしれないと、恐れているのかな。たしかにそれはあるかもなあ。ならばお得意の裏取引で手を打つか・・・。
国会の議論は新聞でしか見ないので詳しくないが、今回の出来事で自民党の質問者に党内きっての超タカ派西田議員が出てきているのに注目する。彼を含めて自民党の発言者は首相を守る立場からの発言に終始していた。というより籠池氏を恫喝する役割を担っていたと思う。古い党を蹂躙してきた勢力の慌てぶりを思う。そして党内の冷ややかな視線をも思う。奢れるなんとかは久しからず。イナダシを切ってもムダ。アキエシを切っても意味なし。アキエシ付職員を遠方へ左遷したらヤブヘビ。「こうなったらやぶれかぶれ。森友は無視。強行採決連発でついでにお試し改憲だ!」なんてわけにもいかないだろう。しまいには彼ら自身が国家テロの共謀罪に問われかねない昨今の様子だもんね!
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2017年03月24日

尻尾切りや恫喝で逃げる彼らに共謀の罪は

本日の我が家購読紙は籠池氏証人喚問の記事山盛り。まず2面「時々刻々」の「昭恵氏渦中に ファクスに『夫人へ報告』 『講演料』封筒に10万円」にある「籠池泰典氏に対する国会の証人喚問は、『籠池劇場』さながらの様相」(本文引用)の記述に注目した。
きのうの国会中継は用事があってほとんど見ていない。かろうじて午後3時ごろからライブ中継を見たが、日頃は関心のない国会内の白熱した様子に、釘付け状態になってしまった。自民党の西田昌司議員が恫喝ともとれる発言で籠池氏を問いつめたというのは、ネットの投稿で読んだが、まさかそこまでバカはしないだろう、という思いもあり、信じていなかった。ライブ終盤に維新の下地幹郎議員が質問そっちのけで恫喝的発言をしていたのを見て、西田氏の件も「これはアリかも」と思った。国会中継の場で籠池氏を貶め、証言の信用性を失わせるのが目的だったのか。しどろもどろになったところをさらに突っ込むつもりであったのか。それでアベシやマツイシを守ろうとしたのに、哀れなるかな、二人ともみっともなくも下卑た姿をテレビ画面にさらし、自爆したようだった。
2面記事に戻ると、中見出し「焦る政権、一斉火消し」とある。「安倍政権の幹部は、籠池氏が昭恵氏とのつながりを詳細に語った直後から、一斉に火消しに走り出した。『事実関係は籠池氏の国会証言とは異なる』。菅義偉官房長官は23日午後の記者会見でこう強調した」「ファクスのコピーなどを記者団に配布。『夫人は中身にはかかわっていない』と語り、あくまで職員と籠池氏側のやりとりであると繰り返した」「首相は23日夕、証人喚問の結果について記者団に『私がもうすでに説明している通りだ』と述べ、平静さを強調した。だが、政権内からは、『籠池氏は堂々とした印象だった。これで一件落着とはいかなくなった』(自民党幹部)」「『政権へのダメージが今後どうなるか。全く判らなくなった』」(本文引用)
菅官房長官の記者会見はCSライブが終了した直後にあり、火消しに走るスピード感はただ事でないと感じさせた。否定の仕方がひたすら平静を装っているとしか感じられず政権の焦りを鮮明にした。14面「社説」の「籠池氏の喚問 昭恵氏の招致が必要だ」は、昭恵氏の招致を政府が拒んでいるのを批判、「首相夫人が公的存在であることは明らかで、説明責任は免れない」(本文引用)と書く。首相自身「国有地払い下げや認可に私や妻が関係していたということになれば首相も国会議員も辞める」(本文引用)と明言し、また「喚問」ではなく「招致」なのだから、自信たっぷりでいても良いはず。西田昌司議員や下地幹郎議員に偽証だウソだと恫喝されることもない以上、恐れるに足らないはず。
「社説」の横に風刺マンガがある。トランプ特使然としてメルケルのもとに出かけたアベシだが、1面を飾るはずだったアベ外交の成果も、籠池爆弾で消し飛んだ様子。9面の「AIIB加盟70カ国・地域に ADB上回る」では、ジリ貧ADBの末路が浮かび上がり、「石炭火力 新設を断念 東燃・関電、採算を不安視」の記事では、米トランプ政権同様、アベシ的には地球温暖化対策「パリ協定」から脱退したくなるような状況が強まる一方、3面の「ロボ、核燃料確認できず」では、必死の調査にもかかわらず、溶け落ちた核燃料の姿を捉えることもできない困難が浮かび上がる。異次元緩和は不発のまま。財政再建など俎上にも上げられず、東北復興は利権の跳梁するところと化し、いまや政権は断末魔の火中にある。籠池氏がやってきたことや思想は一片の擁護もできないが、彼の堂々とした態度には感銘を覚える。対して、権力にしがみつく魑魅魍魎のヤカラたちの薄汚さが際立つ日々。民進は予算案採決合意など棚上げし、政権打倒に全力投入すべきだ。
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