2019年10月31日

メンツとかお仲間優遇とかで迷走のカタマリ

2面に「英語民間試験混迷 与党内から延期論も浮上」中見出し「『20年度導入』繰り返す萩生田氏『混乱進めば』含み残す」「『共通ID』あす申し込み開始 文科省危機感 歓迎の声も」がある。明日から受験に必要な「共通ID」の申し込みが始まる。「自民党の文科相経験者は『延期はほとんど不可能に近い。教育業界を止めるなんてできない』と語った」「『延期になれば文科省の信頼は地に堕ち、入試改革が困難になる』。文科省幹部は30日、国会で浮上した(略)延期論に危機感を募らせた」(本文引用)。ここから読み取れるのは、教育業界への配慮と文科省のメンツだけ。国会で論議されているのは「共通ID」申し込みが明日から始まり、このままでは受験生が混乱するということ。「野党は試験の問題点を次々と問いただした。『受験開始の5ヶ月前になっても試験をいつ、どこで何人が受けられるかさえ未定。準備不足をさらしていることを大臣は自覚するべきだ』」「自民党幹部は30日午後、『政策的に欠陥があり、延期した方がいい。受験生がかわいそうだ。このまま無理に実行すると政権への打撃にもなる』」(本文引用)。2度の受験費用だけで5万円。地方の受験生はそれに旅費や宿泊費が重なる。10万円を超える金を簡単に用意できる家庭はいい。事情があってできない受験生は、入り口から締め出しを喰らう。試験内容も一律ではなく、「受験生は原則、7種類ある民間試験の中から2回まで大学に提供できる」(本文引用)という。添付資料を見るとTOEICは7月に参加を取り下げている。一方、「ある試験実施団体の担当者は、『きちんとした事情説明がないまま、いくら何でも今更延期はあり得ないだろう。現時点では粛々と動く以外は考えられない』と話す」「延期になれば、政府にとっては損害賠償を請求されるリスクを抱えることにもなりかねない」(本文引用)と、記事は締めくくる。さて、敏腕萩生田氏はこれをどうさばくか。本来なら、今日中に何か処置すべきと思うが、受験生ならずともイライラが募る。かくいうブログ主も、地方から延々と12時間も各駅停車に乗って受験場に足を運んだっけな。それだけでも大変だったけれど、こんなに混乱させられたら、気分がいっそう滅入ること間違いなし。最も不利益を被る受験生のことを思いやらず、官僚のメンツとか教育業界の反発とかはないだろ。これもアベ政権がすすめる規制緩和の一環と言うべきか。庶民からかすめ取って、企業を潤す。それでトリクルダウンが起きるという幻想は、すでに破綻しているというのに。
破綻といえば14面「社説」に「日本原電支援 東電はまず説明せよ」がある。東海第2原発の再稼働に向けて、電力5社が協力して支援する。どれほど支援するかというと、以下の記事には3500億円とある。3月の発表から500億円増加。そのうち東電2200億円。東北電600億円。残り700億円を中部、北陸、関西3社が負担する。311後、止まったままの原発に、電力大手が払ってきた「基本料金」は約1兆円。「日本原電には電力会社が出資しており、破綻すれば損失が及ぶ。それを避けるためにも支え続けているのだろう」(本文引用)が、梶山・新経産相はよほどのことがない限り個別の経営判断は個別の経営陣がやればいいとの立場。「東電の経営を差配できる立場なのに、まるで他人ごと」(本文引用)と記事は書く。東電の言い分は、「低廉で安定的かつCO2の少ない電気を届けるための電源として期待できる」(本文引用)というが、「低廉」はいまや幻想の数字に過ぎないと知られており、CO2については原発なしで達成できるというのが世界の趨勢。堂々と「原発」でCO2削減なんて主張しているのは極限の少数派。世界は呆れ返っている。国内でしか通用しない理屈を振りかざし、温暖化国際会議のはみ出し者となっていることも自覚できないガラパゴス。この国は論理矛盾の荒野をひたすら孤独に突っ走っている。なんてバカなの?
☆「原電に3500億円支援=東海第2、テロ対策強化−電力各社」JIJI.COM10月18日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101800901&g=eco
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2019年10月30日

亜Qを乗り越える時代を拓く

1面トップに「『非常災害』熊本地震以来 台風19号を指定」中見出し「道路復旧を国が代行」「激甚災害も閣議決定」の記事。添付された表によると、台風15号はすでに激甚災害に指定されており、今回19号が非常災害・特定非常災害・激甚災害に指定。21号は現在激甚災害を検討中という。台風15号は9月9日に関東地方に上陸、千葉県を中心に甚大な被害が出た。続く19号は10月12日に日本上陸、関東・甲信・東北に大きな被害をもたらした。そして21号は10月25日から東日本に大雨を降らし、激甚な被害に至った。およそ1ヶ月半のあいだに3つの災害が列島を通り抜けていった。まとめてひとつの災害としてもいいくらいの連続性があったような気がする。まとめたら被害の大きさが際立って、これまでと同等の対応では済まなくなるかもしれず、政府は小さく見積もるために別々のものとしたいのか、などと思ってしまう。それほど影響のあった地域は広範囲になる。たぶん、どれだけ綿密にやっても、対策から漏れ落ちる人々が出てくる。阪神大震災のときにもあった。倒壊した家々が続く中で、その奥の奥でじっと我慢して堪えている人たちがいた。ボランティアたちは山なすガレキを乗り越えて、奥の奥にある倒壊家屋に避難せずに残っている人たちがいないかどうか、一軒余さず声をかけて確かめていった。今回も、これだけ広範囲に及ぶと、衣食に困っても動けずに堪えている人たちがどこかにいる可能性は高い。そのあたり、どうなっているのだろう。身動きできる身であれば、力仕事はできないが、救援のために馳せ参じたいところ。歯がゆい思いが募る。
1面の「折々のことば」が、今日は重い。「絶望の泥染めをしないと、本当の希望が浮かび上がってこない。 佐高信 大島紬が絹を泥に浸すことで独特の光沢を得るように、希望も絶望の果てに立って初めて真の輝きを得ると、評論家は言う。昨今の現実は『明るい話』や『安売り』の希望にもたれかかって済むものではない。でも人はそんな社会のありようを丹念に問い糾しはしない。近頃そのことに焦れてばかりいると。『いま、なぜ魯迅か』の著者インタビュー(『青春と読書』11月号)から」(本文引用)。「なるほど、魯迅か」と思う。魯迅の「亜Q正伝」を読んだのは小学6年生のとき。なぜかわからないがとても気になって、6年生のあいだに4度も読んだ。結局よくわからなかったが、そこに書かれている真髄のようなものに心惹かれたのだった。処刑される直前いろんな思いがよぎって、ついに「助けてくんろ」と叫ぼうとし、口を開きかけて殺されてしまう亜Q。言葉として理解できたわけではないが、その延長で小林多喜二の「蟹工船」を読み、中学入学後、図書館にあった小林多喜二全集を全巻読みまくった記憶がある。昨日のブログで「取り残されていくものを見捨てて生き残ることの罪を感じる。この世界に積み重なる怨嗟の声をあえて忘れて生きることの罪を思う」と書いた。絶望の淵に沈みかけている人たちがいないか。倒壊した家屋のガレキを超えて声をかけてまわったボランティアたちの心をどう引き継いでいくか、厳粛に自分自身に問う時期に来ているのだと思う。
「天声人語」にそれへの芽生えがある。28日当ブログで書いた、大学入試に英語の民間試験を使うという件。「志望先の大学・学部によって判定に使われる試験がばらばら。会場は都市圏に集中し、地方の受験生は交通費や宿泊費がかさむ。受験料2万5千円超の試験もある。早い時期から回数をこなせば得点を伸ばしやすい。経済・地域格差を生むと懸念されるゆえんだ」「先月、東京・霞が関の文科省の前で高校2年生がマイクを握った。『初年度の受験生はなぜ声をあげなかったんだと、いまの高1や中3、中2に言われたくありません』」(本文引用)。生涯一度も声を上げることがなかった亜Q。なにがあっても「しっかりやんなさいよ」と「指示」するだけで、すぐに高級料亭へしけこむあの人。なにもかも酷くなっていくばかりで、絶望が巷に蔓延している。それでも「身の丈に合わせて頑張って」いればいいんだと、平気な顔をして嘯く大臣様を前に、黙っていられなくなった若者の群れ。絶望を希望にかえて、亜Qを乗り越える時代が拓かれていく。
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2019年10月29日

積み重なる怨嗟の声を逃れて生きられるか

1面トップ「台風 災害ごみ処理も難渋」中見出し「3度も・・・増えるばかり 千葉」「事前に計画策定3割『災害市区町村』」の記事に注目。台風が短いあいだに15号、19号、21号と3度も襲ってきた。その3度の影響をまともに被ったのが千葉県だった。3つの台風は風雨の強さや範囲、コースなどを少しずつ変えながら執拗に各地を襲った。短期に1度目、2度目、3度目と畳み掛けてくる災害に、被災現地は想像を絶する困難に陥れられたことだろう。そして災害の後、秋が大急ぎで訪れ、冬がやってくる。災害は3度で終わらず、冬という試練が重なる。13面「耕論」に「秋、短くなった?」の記事がある。記事には「秋」についての筆者各々の繊細な見方が綴られているが、ひとつ注目した文章は「秋の気温が高くなったことで、災害のみならず、農業にも様々な影響が出ているようです」「ただ、人の目に見えないところで生態系や自然環境はどんどん崩れている恐れがあります」(本文引用)というもの。ブログ主の狭い範囲での感覚からみても、同感できる点がある。今年の夏は陽光が異様に強かった。そして、小さな庭の昆虫や草花のありようが例年と違っていた。ブユの類も含めて名も知らない昆虫群が激減し、バッタや蝶や蛾が少なかった一方で、アマガエルはそんなに減っていなかった。我が家の周囲で除草剤を使った田畑の少なかったことがどう影響したかはわからない。それはそれとして、「耕論」の「秋」特集で、3度にわたる台風の襲来と冬の到来についてあまり触れられていなかったことに若干の違和感を持った。筆者たちに悪気があるはずもないのは重々承知で、物足りなさを感じた。季節が移ろっていく中で、被災地支援の取り組みとして、今後どんな対応がありうるのか、いまはまだ情報があまりにも少なすぎ、歯がゆさが募る。3度の災難が連続し、冬が到来する。立ち直ろうとする被災者の気持ちに計り知れない痛手となるような気がする。非力なブログ主でもできることはないか。あまりにも広範囲であるがゆえ見過ごされがちになる地域がある。そんな場所に向けてできることはないか。とめどない思いが積み重なる。
この国はどこへ行こうとしているのだろう。いつか書こうとして置いたままになっている記事を思い出す。以下の記事はブログ主が経験した貧困とはまるで違う現実が広がっていることを教えてくれる。ブログ主自身のわずかな経験でも、自分の生き様に決して消せない痕跡を残すもの。記事にあるように「経済的に追い込まれ、住所を失い、日本の底辺を這い回っている人たち」(本文引用)にとって、心に刻まれる喪失感はいかばかりか、推し量ることさえできないが、とてつもない重たさは感じざるをえない。それが「今の日本では必ずしも『稀』とは言えなくなりつつ」(本文引用)あり、「住所を失えば、社会的には『存在しないも同然』の人間と化す」(本文引用)こと。かく言うブログ主も、彼らのことを受け止める力が縮小していると認めざるを得ない。社会全体が立ち直ろうと足掻いていた時代と、人々を選別して生き残れる者たちのみを生き残らせる政策の末路の時代には決定的違いがある。生き残れる者たちといえども、明日は生き残りのなかにいるかどうかわからない社会にみんな生きている。もうひとつ下の記事は、個人の経験としても感じるものだ。昔の方がまだマシだったと言うのではない。ブログ主の世代は最底辺から人生を始めた。いまは、最底辺へ雪崩をうって落ちていく時代だ。取り残されていくものを見捨てて生き残ることの罪を感じる。この世界に積み重なる怨嗟の声をあえて忘れて生きることの罪を思う。
☆「日本で急増する『住所を喪失』した人たち〜車上生活、漂流女子、8050問題が行き着く地獄=鈴木傾城」MONEYBOICE:8月29日
https://www.mag2.com/p/money/750924?fbclid=IwAR1d0y0ZTphQGGPKpFXEnCSYhArRmfe9K-OGjDuDmQIRzAnusbCn_k_-JF4
☆「精神科の『隔離と薬漬け』の末に亡くなった、38歳男性と両親の無念」GendaiIsmedia2018年12月18日
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58808?fbclid=IwAR2s8UKHvGwDgUIiU7NxrszEspxZZpuF3z-1V1mSkv45c2yk0SIKJClISRA
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2019年10月28日

まちがいなく怒りが積み上がりつつある

我が家購読紙ではないが風変わりな記事が目についた。大学入学共通テストへの批判が強まっているという。先入観で英語民間試験についての批判かと思った。記事はまず英語、国語、数学の問題点を書く。これだと個別の試験のあり方が問題かと思ってしまうが、そんな簡単ではない。末尾から引用していくと「ぼくたちに入試を受けさせてください。大学入学共通テスト。ひとことで言えばこれは入試ではありません。入試を入試じゃなくする制度です。構造的な欠陥を多く抱えています。荒唐無稽な制度はいますぐ中止して、見直すべきです」「本来、入試は大学が入学してほしい学生を選抜するために考えるものです。それを国が見繕って第三者に作らせた試験で試そうとする。これは大学の受験生選抜の意志に反していませんか。入試の仕事じゃないものを入試にさせている。入試を入試ではないものにしています。思考力、表現力を身につけさせたいならば、アクティブラーニング、ディベートのような営みは教育現場で行えばいい。それをたかだか1、2時間の入試で思考力、表現力を試すとか、まして、これらを民間に委ねるとか、やり方は間違っています」(本文引用)。なるほど、と思う。国が目論む人材育成に沿う内容で第3者に一律に問題を作らせ、「思考力」「表現力」を試すといっても、それは国策に沿った人材の育成が先に立つテストであり、学生が自由に行き先を選ぶ権利や大学が欲しい学生を選ぶ権利を剥奪する、国家の意志を最優先するやり方が鮮明になっている。そして「大学入学共通テストの根本的な問題点」を読むと、入試制度改革のどたばたぶりが伝わってくる。英語民間試験の実施では、地方の高校生は交通費、宿泊費の負担が大きいばかりか、様々なハンディを持った受験生に対する配慮もない。それどころか実施要領に不備が多く、受験生はただ戸惑うのみ。国語では多様な表現力ではなく、決められた様式にうまくまとめる能力が求められる。数学も同様、与えられた条件をこなす能力が重視される。大学を創造する場と捉えず、金太郎飴的思考集団の育成場に変える試み、と言うべきか。
☆「筑駒生、大学入学共通テスト中止を訴える『ぼくたちに入試を受けさせてください』」AERAdot.10月25日
https://dot.asahi.com/amp/dot/2019101800113.html?__twitter_impression=true&fbclid=IwAR3QMaUrTo4nOHoB2MbRKBxhtBrqsCEEpVUJgvNvRvYAhtycbeTepnYeLNw
どうしてこんな考え方を教育の場に浸透させようとするのか。調べていったら、以下のような記事に出会った。都市の裕福な学生に有利という批判に対し、萩生田文科相が「身の丈に合わせて」と表現し、有利な子は確かに有利かもしれないが、不利な子は不利な子なりに勝負しましょうってな言い方をしたらしい。経済的に困難な家庭に配慮するとしか書かれておらず、ハンディを持った受験生に対しては言及がない。じきに大学受験シーズンとなる時期に、地方の受験生に配慮した受験会場を設置することも遅れ気味で、早々に諦めを誘うつもりかと勘ぐってしまう。
☆「『自分の身の丈に合わせて...』受験生の反発買った萩生田文科相『民間試験』発言」JCASTニュース10月25日
https://www.j-cast.com/2019/10/25371052.html?p=all
どうしてこうなるの、という疑問は果てしなく広がっていく。その行き着く先に以下のような記事がある。またこの人の登場である。90歳で働ける人は幸いなるかな。ブログ主も残念ながら自信ゼロ。働けない人はどうなる。野垂れ死ねってかい。平気な顔をしてこんなことを言う。こんな人がこの国の行く末に口を出す。この発想が上からじわじわと浸透し、高校生の人生まで締めにかかる。新聞4面に「デモ拡大 各地で共通」の記事があるが、書かれている6カ国のほかにもたくさんある。31面「三つの台風 田畑破壊」の記事をみて、自宅でのんびり週末を過ごすダレカさんのことを思う。表面では見えないけれど、山のような不満がこの国でも確実に積み上がりつつある。奢れるもの久しからず!
☆「竹中平蔵『現代人は90歳まで働くことになる』自分の10年〜20年後の履歴書を書け」PresidentOnline10月4日号
https://president.jp/articles/-/30182
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2019年10月27日

世の中ドンドンむちゃくちゃ路線

2面にすごい本の広告がある。「関西電力『反原発町長』暗殺指令」というもの。これは小説かと思ったが、「戦慄のノンフィクション」とあり、フィクションではないよと胸を張っている。ほんとかよ。怖い話だね。この出版社が独自発掘したネタか、それともネット上ではぼちぼち触れられていた出来事なのか。気になって調べてみたら、以下のようの記事に出会った。読んでみると、とんでもない話が極秘文書添付で書かれている。原発警備のために警備犬の訓練飼育業務を受託していた人の証言という。「供述調書によれば、<Kは私にこの犬で町長襲撃できないか等ととんでもないことを言ってきたのです><町長犬で殺れんか、犬を放して証拠残らないように殺ってくれんか。町長を殺ってくれたら保証したる>と命じられたというのだ」(本文引用)。「供述調書」と書かれており、この出来事は刑事事件として扱われたようだ。それにしてもあんまり強烈だから、すぐさま信じろというのは無理。こんな話が出てくるくらいだから、ほんと原発の闇は深い。「暗殺指令」という本や週刊誌記事がデマだというなら、きっと関電は名誉毀損で訴えを起こすはず。いや、起こさないといけない。そうしなければ、記憶を保持する市民の感情は、まちがいなく「デマじゃなかったんだな」と判断を確定していくことだろう。そういえば「ケチって火炎瓶」なる言葉がネットの巷に溢れている。これについて山本太郎氏が国会で質問し、首相は「私は被害者」と発言。火炎瓶事件そのものは認つつ、背景となった出来事はいつも通りはぐらかしてついに答えていない。火炎瓶事件は新聞報道でも伝えられており、これは否定できなかったのか。知られたくない背景も、たしかにあったものと思う。闇が深いのは昔からあったことで、いまようやく明るみに出てきたのだとしたら、どんどん出てくるべきだ。あまりにも矛盾だらけの世の中になってきたのだから。
☆「【極秘資料入手】関電と森山元助役“蜜月”の裏で反原発町長襲撃計画」AERAdot.10月21日
https://dot.asahi.com/wa/2019102000022.html?page=1
☆「2018.07.17 内閣委員会『総理とヤクザと避難所と』」山本太郎前衆議院議員れいわ新選組代表18年7月20日
http://www.taro-yamamoto.jp/national-diet/8680
関電の問題はどう名付けたらいいのかわからないほど、お金のぐるぐる周りが激しい。政界が無縁のはずはなく、稲田朋美氏のほか、以下の記事では「自民党の世耕弘成参院幹事長は経済産業大臣のころ、元助役と関係の深い会社から計600万円の献金を受け取っていたことがわかっている」(本文引用)とあり、たたけば政界はホコリだらけになる可能性が高い。「月刊日本11月号」は「汚れた原発 腐臭を放つ日本」と題した大特集を組んでいる。いつもながら郷原氏の解説は冷静かつ客観的で深い。ついでにいうと長くて微細にわたるのがタマニキズ、なんて言ったら「お前アホか!」と反発されそうだが、裁判を前提として話すからそうなると言われたら納得。指摘されていることはとても重要で、その奥で検察改革が必要なことを暗示している気がする。韓国では文在寅大統領が果敢に挑戦しているけれど、こちらではその点を詳しく語る報道は少ない。以下の記事はすこし時期遅れになっているが、あえて引用。「意外なことに、韓国の世論は日本のメディアが報じるほど、チョ・グク氏の法相任命に憤ってはいない」(本文引用)。韓国現代史が色濃く反映されているポン・ジュノ監督の「母なる証明」「殺人の追憶」を思い出す。
☆「捜査当局を及び腰にする、関西電力と関西検察OBの『深い関係』<郷原信郎氏>」ハーバービジネスオンライン10月24日
https://news.line.me/articles/oa-rp95056/c76fee232f19?utm_source=Facebook&utm_medium=share&utm_campaign=none&fbclid=IwAR15GPXO2VkhRK8Yfn-ce89YsryjXLqA5YFISKjbdczaBjpMpJiWkD9nZsQ
☆「【日韓経済戦争】韓国歴代大統領が血祭り! 最強検察VS文大統領の最終決戦のゆくえは? 韓国紙から読み解く」JCAST会社ウォッチ9月11日
https://www.j-cast.com/kaisha/2019/09/11367297.html?p=all
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2019年10月26日

やり方が露骨を極めるほど矛盾が流れだす

経産相を辞任した菅原一秀氏はずっと「脱原発」を掲げてきたという。「天声人語」に以下のように書かれている。「福島の事故の翌年、国会で質問に立ち『何をおいても再稼働ありきの流れを阻止したい』『2030年をめどに原発をゼロに』と訴えた。前回の衆院選の広報にも目立つ文字で『脱原発!』とある」(本文引用)。経産相になって1ヶ月半の辞任。政権に痛手になるからと言って、なんとなく手放しでどうのこうの書きにくい。36面に「関電への舌鋒 影潜め」があり、彼は「極めて言語道断。事実関係を徹底解明し、経産省として厳正に処する」「徹底してうみを出し切る(ように関電に伝えた)」、「9月27日に報道が出るまで経産相に全く報告がなく、極めて憤りを持っている」(本文引用)と発言していたという。政治屋が清廉潔白に振る舞うのは肩がこることまちがいなし。なかでも自民党は基本その辺りが怪しく、叩けばホコリが出る人は多いだろう。それにしても経産省のトップが原発関連でこんな発言をする。ただのリップサービスでも、いまどきかなり貴重な気がした。首相は関電の検証委員会の結論待ちとし、野党の追及をかわしている。それゆえ彼は、政権や官僚に煙たがられた可能性はある。いや、河野太郎がせっかくの信用をガタ落ちさせるほどひどく変節していくさまを見ていると、いつかこの人も同じようになるかも、と思う一方、いくら追及されてもこの政権でなら辞めなくていいらしいと暗黙の了解で居直っている人たちが目立つ昨今。そこへ風穴を開けてくれたんだから、これが彼の1ヶ月半の最も大きな功績としておこう。関電について巷では以下のような言説が流れている。「関電は1970年、東京電力に先駆けて、美浜原発1号機が大阪万博に『原子の灯』を送電したことから、原子力のパイオニアのイメージがありました。しかし、東電による業界支配が長く続き、経営力を落としていたのかもしれませんね。福島の原発事故のあと、関電に対する期待値は上がっていたのですが」(本文引用)。さらに鋭い切り口の記事を読んだ気がするが、メモしておくのを忘れ、みあたらない。原発事故が重しになって、骨がらみ肉がらみで原発に依存している電力業界(さらにいえば経済界全体)が、今度の関電疑獄で危機をいっそう深くしている。それでもなお原発政策にしがみつく政権が、どこまで無理筋を押し通していけるか、深い深い闇の底で暗闘が続く。しかし、彼らにいまできることはナチスばりの人心操作で騙し、煽り、引っかき回しエトセトラ、あらゆる奸策を駆使して瓢箪から駒を狙うくらいしかない。そんなところまで彼らは来ているわけで・・・。
☆「『原発推進のキーマン失った』 識者がみる関電金品問題」朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASMBQ74NCMBQULFA00F.html?ref=hiru_mail_topix2_6
その奸策がこれまでにないほどあからさまにまかり通っている実例を、14面「社説」の「辺野古判決『脱法行為』許した司法」が指摘する。「法の趣旨を踏みにじる行いを、法を守らせるべき裁判所が追認する」「沖縄・辺野古の埋め立て工事をめぐり(略)福岡高裁那覇支部は県側敗訴の判決を言い渡した」「軟弱地盤が(略)発覚し(略)県が埋め立て承認を撤回したのが発端だった」「このとき使われたのが(略)行政不服審査法」(県側は)「この法律に基づいて不服申し立てができるのは、個人や企業などの私人に限られると主張」「だが判決は(略)法の抜け穴をくぐる国のやり方を容認」(本文引用)。もう一つの争点は、行政不服審査法について、埋め立てが閣議決定されているゆえ、国交相に公平中立性は期待できない、と県は反論していたが、判決は「首相からの具体的な指示などがなされたことをうかがわせる証拠はない」(本文引用)、つまり、県側が立証できるはずもないことを根拠に、政府の不実を不問にしている。その意味で、表題の通り、政府の「脱法行為」を司法が許す暴挙に出たと指摘。しかも、この判決は今後に影響を与える。これから「国と地方が対立した際に、同じことが繰り返される恐れがある」(本文引用)。裁判所のこの行為は、狂った国家の芯が持続することを、自ら露骨に示したという意味で、とても重要なものになった。
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2019年10月25日

「客観報道」は「両論併記」と違うと思う件

1面の「折々のことば」にまず注目。「『今なら何をしても処罰されない』と思い込む人間の出現をできる限り先送りすること』内田樹 ヘイトスピーチについて『怒り』以上に『恐怖』を感じるのは、大義名分と処罰されない保証があれば、『ふつう』の人においてさえ、普段は押しとどめられている不穏な衝動の堰が切れてしまうからだと、思想家は言う。人をそうした環境に置かないために、法律や常識、『お天道さま』という感覚があると。<嫌韓報道に潜む『ふつうの人々』の邪悪な衝動。>(「潮」11月号)から」(本文引用)。「先送り」というところに?を感じつつ「なるほどねえ」と思う。ブログ主は「自分にもそんな感覚は宿る」と感じざるを得ない。よく考えると、だからこそ内田樹氏は「先送り」と言ったのかな、と拡張推理する。「不穏な衝動」は抑圧の壁を破って唐突に解放される。それを先送りする方法を心得ておくことは、実際のところとても難しい。社会に「法律や常識、『お天道さま』という感覚」をかなぐり捨てて好き放題やる風潮が蔓延するとき、「普段は押しとどめられている不穏な衝動の堰が切れてしまう」。心しておきたい。「折々のことば」のすぐ下にある「天声人語」は「東京オリンピック」にかこつけて「政治の『不穏な衝動』」が「社会の『法律や常識、お天道さま』」という感覚を押し退けてのさばっている状況を軽やかに批判する。「私たちもいま、驚き、戸惑っている。どんなに遠くまで行っても『東京オリンピック』であり続けることに。(略)これでは『日本オリンピック』」「色あせた『復興五輪』の看板を立て直すチャンスか」(本文引用)。皮肉たっぷり。そして1964年の東京五輪マラソンは10月の末だったと気づかされる。そのころは、米テレビ局の意向はなかったんだろうか。そしていま、「改憲」を目指す政治の都合が「民族の祭典」よろしく、国民の熱気の集中を演出しようとしている。目標達成のためにいまならなんでも利用する、という貪欲さが、「ふつう」ならやらない行為をいくつも積み上げながら進んでいく。
4面「ホルムズ海峡除外せず」にも同様の危惧が覗く。「河野太郎防衛相は24日の衆院安全保障委員会で、『活動海域はこれから検討して決めていく。どこかを外すと決めているわけではない』と述べ、ホルムズ海峡やペルシャ湾も排除しない考えを示した」「『ホルムズ海峡に(派遣する)必要があるかどうかも含め、今後しっかり検討していく』とも述べた」「政府高官によると、事態が緊迫すれば海上警備行動に切りかえて、船舶を防護することも視野に入れている」(本文引用)とある。以下の別紙記事からは、我が家購読紙記事中の発言者以外にも、同様の発言をしている関係者があると知る。すでにタガは外されている。「不穏な衝動の堰」が切れている。そうなのだ。やっぱり「普段は押しとどめられている」のが常態だったのに、まっ先に堰を切っているのは政治なのだ。いまTV報道を聞いたが、菅原経産相が辞任し、すでに後任も決まっているという。これも、ともすれば居直り続けて恥じない「不穏な衝動の堰」が切れ続ける事例の一つだが、改憲を絶対の目標とする前提から、早急に幕引きを図りたいという「邪悪な衝動」が働いたのだとしたら、「不穏な衝動の堰」はまだ切れっぱなしということになる。
☆「海自中東派遣 武器使用可能な『海上警備行動』切り替えも 防衛省幹部」毎日新聞10月23日
https://mainichi.jp/articles/20191023/k00/00m/010/277000c?fbclid=IwAR0-ndZb0flhq14ZAHrs4DrMVkRWQUTLdreTDvJMmY4dT4FxB3dl5Gito9Q
そんななか、世界もまた不穏な空気に満ちており、先行きは決して明るくない。新聞では語られていないことが音もなく進む。これが表面化したとき、「不穏な衝動」の堰が大きく決壊するかもしれない。報道の本来は、読み手の立ち位置を支えることにあるのではないかと思う。足元を揺らす「客観報道」は時に逆効果になる。ほんとの「客観報道」が必要なのは、いまなんだと思う。
☆「もう『リーマン後』ではない アルゼンチン危機の警鐘」日本経済新聞10月24日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51302740T21C19A0TCT000/?n_cid=NMAIL007
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2019年10月24日

遠くて近い未来のすがた

なんだか冴えない紙面の日が多くなった。それでもこの新聞を頼りに生活する人たちがいるんだから、冴えない紙面でもどこまで真実を読み取れるか、可能な限り肉薄してみようという思いがあって、読んで、考えて、書いてきた。でも、こう冴えない紙面が続くと、気分が重たくなる。頑張っている他紙を見ると、吉本芸人ばりに「お前も頑張れよ」なんて言いたくなったりして。今日の29面に「量子計算機『スパコン超えた』 グーグル開発『速度15億倍』」の記事がある。21日紹介の日経記事では、50〜100量子ビットなんてことが語られていたが、ブログ主の遠い昔を思い起こすと、4とか8ビットとかが黎明期パソコンでやっていた演算単位じゃなかったかな。量子ビットの速度は、そんなの目じゃないほど速いんだな。いまや先行きが怪しくなってきたパソコンにも、牧歌的時代があったということか。記事には「チームは量子力学的な効果を使う特別なチップを使い、スパコンの15億倍にあたる計算速度を出したという」(本文引用)とある。ただし「特定の計算のみの結果」というから、たぶんめちゃくちゃ単純な計算だけどスパコンで一万年かかるところを200秒、という感じかな。それにしても、飽くなき探究心は飽くなき利益の独占につながることを肝に銘じておかないと、とんでもない未来を招きかねない。そんな危惧が直接見えてくるのにどのくらい時間が必要だろうか。時代の進み方の異様な速度から考えると、けっこう早いのかもしれない。
量子コンピューターが実用面でスパコンを超え始めるとき、だれが政治の中枢を握っているかで時代の行く末が決まり、そして急速に、予想もつかなかった未来が幕をあける。いまでも以下のような振る舞いが闇の奥で隠然と行われているわけだが、時代から取り残されて大地を這い回る生活を強いられるかもしれない庶民にとっては、選ばれた階級の豪華な生き様など、知る由もなくなっているかも。量子コンピューターにそんな芸当はできないか。いやいや、国民全部のデータを可能な限り集め尽くし、日常の一挙手一投足も正確に予測していつのまにか操りの糸を自由自在に張り巡らすことくらい簡単にできるはず。9月28日当ブログ「人類は居ながらにして狂った存在なのか」で紹介した本「隠された奴隷制」の書評に「深刻なのは事実上労働を強制されながら、それらを自らの意志で選んだと考えている『自由な労働者』たちである。彼らは自分を奴隷とは思っていない」と書かれていたが、いますでにそれに近い萌芽があるところには、かならずそれの成熟を願うものたちの意図もある。「『事実上労働を強制されながら、それらを自らの意志で選んだと考えている「自由な労働者」たち』と同じ人物群が『突然従順になったり、義務を自覚したり』して、過酷極まりない時代の大波に酔い、それを甘受し、結果として積極的な意志となって流れていく」。まず、未来を取り戻せ、と叫びたくなる。
☆「関電疑獄は経産省が隠蔽 18年末に問題把握も目つぶったか」日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263351?fbclid=IwAR3HqDRuw09EE3_mOYHK0sedzDh51jfg5DEJK6vRgcxPOKA72C6nk2ymW00
☆「関電OBが新証言「幹部は口座番号を伝えていた』」ダイヤモンド10月21日
https://diamond.jp/articles/-/217923?fbclid=IwAR0zoqeJLFPkIIHmiD9XCvDf_rFgDc6aAO2OYMzeRlwCj_LhXhNJ10W9ZXs
こんなことを考えているあいだに、もっと不穏な未来を感じてしまい、今日は多少の戦慄にとらわれている。JAEAの「原子力百科事典 ATOMICA」で「トリチウムの生物影響」を読み、「有機結合型トリチウム」へ読み進み、かつての水俣病における有機水銀の影響を思い出した。この先が研究されているともあり、もしかしたらもっと詳しい結果が出てきているかもしれない。「ATOMICA」の「キーワード検索」で「インジウム」を調べたら「ポイズン」なんて言葉に行き着いた。「なんだこれ?」と思っていたところ、TVドラマ「チェルノブイリ」を観ていたとき、その言葉が出てきて納得。原子炉にとって「毒」なんだと。スズとの共存で人体に影響があると読んだ記憶もある。
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2019年10月23日

世情不安と熱狂の日々、そして大転落へ

7面の「朝日川柳」が気を吐く本日の朝刊。複雑な気分ではある。テレビは泥の中、雨に恩赦なく、急に変身神の国、そして被災地に轟く万歳の声などなど。それを受けて2面には「儀式 踏襲と変化と」中見出し「『憲法上の疑義』残ったまま」「一部簡素化、『伝統』復古も」の記事。首相が万歳をしている後ろ姿の写真。この国は責任を下へ下へと押し付ける悪しき慣習がある。で、政治のてっぺんは横並びで責任逃れするしかなくなり、その大なる矛盾から逃れるために、これ以上ないところに責任転嫁先を確保する。首相の背中にそれが滲んでいたような気が・・・。これが万歳を叫ぶ姿が正面側から撮されていたら微妙に意味が違ってくる。いや、撮し方次第で大幅に違ってくる。やっぱりおいらが主役だぜ、みたいな。そこまでアカラサマにできなかったのかな。1面から次の面へ、記事は次第に日常へ戻っていく。3面「職場での介護費 就労の壁 重度障害者の支援制度『経済活動』は対象外」中見出し「『れいわ』契機 見直し進む」「事務所が介護者も雇用 働けば『納税もできる』」では、1面「原発避難 再起の地でも被災 台風19号上陸10日」と「天声人語」の庶民に寄り添った記事を受けて、さらに現実へ肉薄しようと果敢な試みが進む。こちらへの視線を忘れないでね、という気持ちが伝わってくる。そして4面「けいざい+ 統合甘かった青写真」中見出し「『日の丸液晶』の落日(2)」「スマホ偏重 不振の一因」と「郵便局 残る物販ノルマ 目安額・計画値が圧力 自爆営業も」「現場の奇策『空揚げ』」が続き、この国の実態が切実な姿で次々に立ち現れてくる。次の国際面は「シリア情勢」「EU離脱」「北マケドニア」「トルドー続投」「ボリビア緊張」「イスラエル政情」。もっと盛り込んで欲しいものがあったはずで、「これはどうしたことだ」と首をかしげる妙に薄い紙面。あとはいつも健全スポーツ欄・文化文芸欄。そして22面はラストの23面と対になる設定で、右に台風19号関連。左23面に「令和 私たちの願い」が並ぶ。実は、昭和から平成へ移行する際に、こんなに紙面が賑わったとの記憶がない。忘れただけかもしれないのでなんともいえないが、本日の新聞はそういうわけで、中身がとても薄い印象になった。最も気骨を感じたのが川柳だけというのは、いかにも寂しい限り。
世は勝ち組負け組を激しく区別する時代。現首相は勝ち組一族の中の負け組という屈折を持っている。端から見ていると、彼は必死にもがいているようだ。彼はいつも上昇感と失速感に襲われているのではないか。それが他人の勝手な推量でないなら、個人でその感覚をコントロールするのは容易ではないと思う。激しい内的葛藤で過ごした民主党政権期は、彼にとって間違いなく「地獄の時代」だっただろう。そして2016年の衆参3分の2議席獲得のときは、悲願達成のための絶頂感と歓喜に包まれたに違いない。そして彼の達成感はとめどなくなる。だが、次の目標にとりかかろうとしたときモリカケ疑惑が勃発。彼の奇妙な発言が目立つようになる。モリカケがなければ直ちに改憲への道筋を立てられたかもしれない。しかし、モリカケが通せんぼしたあと、明治150年記念式典はとてもしょぼいものとなり、焦りが焦りを呼ぶなかで、天変地異までが逆らい始める。原発再稼働は進まず、輸出案件はすべて頓挫。ついに18年の株価大暴落に至り、経済界が悲鳴をあげだす。18年末の臨時国会は災害対策のための国会だったはず。だが、乱雑な規制緩和国会になり、その内容はインチキだらけ。無理押しで臨時国会を終え、19年1月4日からの通常国会では、ついに予算委員会を完全ネグレクトする挙に出、なにもやらないのが最高の策となった。あとは儀式で国民意識を誘導し、できるだけ熱狂させてオリンピックへ導き改憲に持ち込む。いや、改憲が先かも。そこへ今度は「関電疑獄」が勃発する。もうじき雪が降りだす季節。巨大な台風が押し寄せる。彼の内実は、しっちゃかめっちゃか。その混乱は庶民を巻き込み、世情不安と熱狂との狭間で大揺れに揺れる。こんなとき強く魅力的な言葉だけで人心は動く可能性がある。どうしたものやら、いま最も危険な時。
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2019年10月22日

未来を模索する試みの主役はだれ?

21面「浸水した車 出火に注意」中見出し「エンジンかけず 業者に連絡を」「高潮など 海水はさらに危険」が現代文明の盲点を突いており、書き記しておくことに決定。「JAFはホームページで『冠水した車両の扱いはくれぐれもご注意ください』と呼びかけている。なぜか」(本文引用)。【注意事項1】水が引いたあと、エンジンをかけるべからず=理由1=機器の不具合でエンジンが破損する恐れあり。=理由2=電気系統やPCの配線のショートで出火の恐れあり。高電圧バッテリー搭載車は特に注意。=理由3=エンジンを切っていても電流が流れて自然発火する恐れあり。【注意事項2】どこまで浸水したら注意が必要か=目安=車内床面に水が残っていたり、湿っていたら要注意。専門業者に相談を。【その他注意事項】発火の予防策=感電しないようにゴム手袋をしてバッテリーのマイナス側を外し、線の先端をビニールテープで巻いて絶縁し、バッテリーの側面に貼り付けておく(ただしガソリン車の場合で、ハイブリッドや電気自動車は触るべからず)←以上、要約終了。これはブログ主の個人的メモで、書き間違いや漏れ落ちがあるかもしれず、詳細は新聞記事で読むか、自ら調べて予防線を張っておくのが一番。文明の発達は便利なものをいろいろ作り出すが、ともすれば人間の側でそれへの対応が遅れがちになる。本来そんなときは、ゆっくりやったほうがいいわけで、CMなどでやたら便利便利と誘いかけるのも問題と思った次第。ちかごろ「便利さ」の変化のスピードが早すぎる気がする。昨日の記事で触れた量子コンピューターも、使いこなす人間の側の道義性や倫理性がまだ未発達で、悪用するヤカラのみが野放図に活用する可能性が高い。遺伝子操作なども同様。世界経済が下振れし始めると、儲けるために、貪欲に金を求めて世界を這いずり回る魑魅魍魎が増えてくる。何が正当で何が正当でないか、判断が難しい世の中になってくる。車の便利さと危険性のハザマで揺れる人間。気をつけないと、そんな関係が作り出す罠から抜け出せないほどがんじがらめの生き方になっていることもありうる。
昨日はグーグルの量子コンピューターのおそろしい速度のの演算能力と信じられないほど巨大なデータ収集力、分析力に驚いたが、以下の記事ではすでにそれと対抗した別のシステムが語られていた。「グーグルが築いた世界システムにおける致命的な弱点を解決し、それに取って代わる、新しい世界システムの存在」「それは、インターネットの構造そのものを根底から覆すほどの大変革を、私たちに予感させる」「新たな世界システムの中枢は、中央集権型で管理しているユーザー識別情報の管理方法を改めることである。そこで活用されるのが、ブロックチェーン技術だ。これがグーグルの弱点を克服し、現在の世界システムに取って代わる日がやって来るという。グーグルありきの思考に陥ることなく、創造的に新たな世界を構築すべきときが到来している、というのが著者の主張だ」「グーグルは『知識の理論』と『頭脳の理論』の2つを提示している。前者は『ビッグデータ』と呼ばれる。後者はAIの研究から生まれた理論だ。脳の機能はアルゴリズム的であり、データ処理を繰り返して結論に至るとする。脳の研究では、脳はかなり感覚的にデータを処理することがわかっている。だが、AI研究の方向性は依然として変わらない。結果としてコンピュータの処理能力の高速化にばかり焦点が当たってしまっている」「『セキュリティーの脆弱性』『人を集めて広告を見せるビジネスモデル』『無料へのこだわり』『顧客データの縦割り』『人工知能のビジョン』。これらをグーグルが続ける限り、これからの世界を生き抜くことはできない」(本文引用)などとある。量子コンピューターはどちらにせよ発達していく。そして、金儲けの覇権争いは、私たちの気づかないところで着々と進んでいる。気付いたときには完全に手遅れになっているかもしれない。車の出火に注意する記事から、こんなところにたどり着いた今朝。雨が降り、雷の音が聞こえる。
☆「グーグルは消える?王者が築いた『世界システム』の限界『グーグルが消える日 Life after Google』」ダイヤモンド10月21日
https://diamond.jp/articles/-/218004
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2019年10月21日

遠い未来だったはずがすぐ目の前に迫る

1面「天声人語」が桜の花の語源をたどって「サクラ」について書く。通販サイトのうその口コミとか、就活でサクラの学生が動員されるとか、そういえばかつて教育基本法改定をめぐって「教育改革タウンミーティング」があり、そこでの「ヤラセ行為」が発覚し問題になったことがあった。これもサクラの延長線上の話かな。他にもあったような気がするが、「こちらは海上自衛隊がサクラのように思えてくる話だ。米国が、イランを海上から包囲する『有志連合』への参加を各国に求めていたが、5カ国程度しか集まらない。不人気なのは当然で、米国の乱暴な外交こそが中東を不安定にしている。日本はというと参加を見送りつつも、艦船は派遣する方向になった。なんとも分かりにくいが、有志連合が活動する予定のホルムズ海峡の手前まで」(本文引用)。PKOやイラク派遣での激論はなんだったんだと指摘。安保法制を使わず国会承認も不要の「調査・研究」とはこれいかに。記事は「米国とイランの緊張がさらに高まれば、果たしてサクラのままでいられるかどうか」(本文引用)と締める。やんわりと上品な書き方だが、内実はかなりきつい。あらためて世情を見ると、最近の政権批判の声がかなり強力になってきたのを感じる。孫崎享氏の以下の記事は、すごく気合が入っている。消費に関連する企業の不振が目立つが、それは日本全体の消費が冷え込んでいるせいだと断じ、その先に労働者の平均賃金減少を指摘。だが、消費を増やすべき政権は真逆の政策で突き進む。企業の税金逃れは今や最悪。大企業の内部留保は463兆円と、とんでもない額にのぼる。それなのに労働者の賃金を減らしてさらに税金を掠め取り、消費を減らす。そして記事は書く。「国が崩壊に向かう時、そこには愚かな指導者が必ずいる。それが今の日本の姿である」(本文引用)。うーん、でもなあ、と思う。愚かな指導者であるのは確かだが、彼は日本を潰そうとしているのだろうか。そうではなく、日本が潰れるのを阻止できない愚かさが露呈し、滅亡の淵に差し掛かったこの国で、彼にできる最後のやり方。国民を犠牲にし、企業もあらかた潰し、国が潰れるのも見越して、最後に残るカスを自分の思うところへ集中させようと頑張っているだけのような気がする。それだけ残ったらいいんだ、あとは知らねえよ、というのが彼の本音じゃないか。おぼろに見える未来の映像。荒涼と荒れ果てた山河をさすらう落魄した民の群れと、ようやく残せたわずかなカスを「だれにも渡さない」と必死に胸に抱え込み、血に飢えたギラギラマナコで周囲をにらみつける孤独な支配者の姿。絶望の大地というべきか。そのとき過去に購入した大量のポンコツ武器は、外ではなく内側に向かってその威力を発揮する。まさかのまさかが見える予感・・・。
☆「国が崩壊に向かう時、そこには必ず愚かな指導者がいる」日刊ゲンダイ10月18日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263423
まさかのまさかを可能にする事態が、ものすごい勢いで近づいている。そう感じさせたのが以下の記事。「量子コンピューターが『スーパーコンピューターを超える日』が近づいてきた。米グーグルは、理論上の概念だった性能を実証し、最先端のスパコンで1万年かかる問題を瞬時に解く実験に成功」「従来のコンピューターは『0』か『1』で情報を表すが、量子力学の世界は『0であり、かつ1でもある』という特殊な状態が起こりえる。この仕組みを利用した『量子ビット』と呼ぶ計算単位を使う」(本文引用)。「シュレディンガーの猫」という設問がある。量子力学の矛盾を指摘しようとした思考実験で、ブログ主にはチンプンカンプン。この原理を実際の装置で活用する。記事では夢のようなことが書かれているが、これが実現すると、地球上の人間全部の思想信条どころか、個人の細々した日常のすべてが予測を含めて簡単に管理できるようになる。完全に統制された管理社会。頂点に立つのは量子コンピューターか、そのオンオフスイッチを持つ権力者か。恐ろしい社会の幕開けを予感する。
☆「『超計算』人類の手中に グーグル実証か」日本経済新聞10月18日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51143200Y9A011C1MM8000/
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2019年10月20日

原因説が多々ある中を異常気象は押し寄せる

台風20と21号が発生している。10月末ごろに20号が日本列島上陸の可能性もあると予報にある。まさかと思うが、千葉県は短いあいだに3度も台風にみまわれるかも。21号が続けば4度も。「台風20号は沖縄や奄美へ接近した後も北東へ進む見通しです。台風の北上に伴って本州の南に停滞している前線も北上するでしょう。前線に向かって台風周辺の湿った空気が流れ込みます。22日(火)は中国・四国から東北南部にかけての広い範囲で雨が降り、雨脚の強まる所があるでしょう。台風19号による豪雨の被災地も活発な雨雲がかかる恐れがあり」「台風21号は水温が平年より高い海域を進み、エネルギーを補給しながら、25日(金)頃には非常に強い勢力で小笠原近海へと進む見通しです」(本文引用)という。こういった異常気象は温暖化説でも寒冷化説でも「気候変動」という表現でくくられ、各々の進捗過程で発生するとしている。それはそれとして、今回はなんでこんなに多くの大型台風が直撃してくるのだろう。さらにいえば、福島の被害がダントツで大きいのはどういうわけだろう。森林の除染はしないという国の方針に基づいて、間伐や下草刈りなどの作業ができなかったツケがまわってきたのだろうか。事故から約9年、福島の森林は放置されてきているわけだし。まだ詳細はわからないものの、とぼしい情報の中から思う。
☆「二つの台風が列島へ 本州の南に延びる前線も北上」tenki.jp10月20日
https://tenki.jp/forecaster/aihara_eriko/2019/10/20/6357.html#sub-title-c
今回の台風群は東日本を中心に吹き荒れている。昨年は西日本だった。熊本や北海道の地震の記憶もまだ生々しい。そして、毎年多くの台風が通過する沖縄をはじめとする南の島々のことを考える。以下の記事では、辺野古新基地の軟弱地盤を検討した沖縄防衛局の有識者会議「技術検討会」で、地盤を改良後に想定される地盤沈下が予想以上に大きい可能性を指摘する意見が出たとある。指摘した委員は「『サンゴ由来で、関西空港や羽田空港の粘土と違うこの地域の特殊な土だ』と述べ、推定値ではなく実際の試験結果を活用した設計が必要」(本文引用)とし、またある委員は「駐機場(エプロン)予定地の地盤が谷の形状で軟弱地盤がたまっていると指摘。『多分ここは沈下が起きる可能性がある。しっかり対策を検討しておく必要がある』」(本文引用)とした。写真を見ると、工事は着実に進んでいる。沖縄は激しい台風が毎年、たて続けに襲うところ。無理に作っても、想定を超える軟弱地盤が悪さをしようと待ち構えている。ここは人間が好き勝手に触れるべき場所ではなかった、としか言いようがない。
☆「大浦湾の地盤沈下『想定上回る』 辺野古の新基地建設で技術検討会」沖縄タイムス10月12日
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/483176
個人的印象だが、異常気象(気候変動)の大元は海の変化にある、と思う。海面温度が上昇したり下降したり、それによって海流に変化が起こり、場合によったら深層流にも影響が出てくる。海の変化は何が原因で起こるのだろう。いろんな説が巷に存在する。そしてどれもがまだ、確定的な答えに行き着いていない、と個人的感想。太陽の影響が大きいのは確かと思う。だが、これには異常気象の大元の原因にせまる具体的な根拠が示されていないか、または実証できる段階にない。CO2原因説はCO2を過大に考えすぎていないか、という気がする。たぶんこれは政治的な論理が挟み込まれたあと、福島第一原発事故で原発ルネッサンスが頓挫し、そのすきまにヨーロッパ緑の党がキリで鋭い穴を開けた感が強い。狙いは上々だが、科学的には弱すぎる気がする。時代によってバランスが崩れる可能性を否定できない。超新星爆発の影響を唱える説も、地球の循環サイクルで温暖化は普通に起こるという説も、寒冷化と温暖化は原因が違うので同時に起こると考えることもでき、どちらか一方へなびくことができない。ようするに、どれも良いがどれも実証から遠いという話。現状は、ヘンテコな言説で凝り固まらないほうが無難と思う。それより、現に起こっている気候変動に向き合うことがより現実的と思う今日この頃。
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2019年10月19日

歯切れ悪く迫力を感じない紙面だなあ

7面に「日米貿易協定発効なら・・・『GDP0・8%増』政府試算」中見出し「TPP12の効果下回る」「専門家『非現実的な前提』」がある。「政府は18日、日米貿易協定が発効した場合の経済効果として、実質国内総生産(GDP)を約0・8%押し上げるとの試算を公表した。政府は協定の効果をアピールし、臨時国会での承認につなげたい考えだ。だが、試算には野党が実現を疑問視している自動車関税の撤廃が前提となるなど、不透明な点もある」(本文引用)。GDPの押し上げ効果0・8%分は4・2兆円に相当し、それで雇用や個人所得の増加、その他企業の投資が増えたりするとか。いいことずくめだが、この効果は米が加入していたTPP12を下回るという。大成果というワリに、なにやらしょぼい。しかも自動車関税撤廃が前提の数字で、実際にどうなるかは、まだ先の話。新聞の論調は自動車関税の撤廃を「野党が実現を疑問視している」と書き、批判的論調から距離を置こうとしている感がある。「専門家『非現実・・・』」の中で、「この試算は、確約がとれていない自動車や自動車部品の関税撤廃を織り込んだもので、政府は経済効果をフルに発揮できる時期を明示できなかった」(本文引用)とし、詳細な説明を避ける姿勢や、農産品の生産額が減少する一方、政府の後押しで投資が進み生産性が上がるとの言い分、さらに関税引き下げによる生産縮小で失職者が出ても転職できるとは限らない現状をあげ、専門家の弁「非現実的な前提に基づくもので、ほとんど意味が無い」(本文引用)と締めくくる。自信を持って社としての論を掲げればいいものを、「専門家」に言わせることで報道の客観性を担保しようとする。弱腰というより、権威頼みの記事と感じた。同面トップは「景気暗雲 各国正念場」中見出し「『日本』増税・台風 増すリスク」「『中国』米中摩擦激化で減速」「G20下ぶれ懸念共有」の記事。今週は驚異の株価上昇だったが、株の専門家たちはあまり楽観していない。「政府が月例経済報告で景気判断を引き下げたほか。中国で7〜9月期の経済成長率が歴史的な低水準」「世界経済は減速傾向を強め、主要国の経済運営は正念場を迎えている」「すでに景気後退が始まっている可能性を示す指標も出ている」(本文引用)。さて、どうなるか。一般庶民のブログ主としては、心細い気持ちでいっぱいなのだが・・・。
1面トップは「中東に自衛隊派遣へ 政府検討『有志連合』には不参加」中見出し「『調査・研究』名目」。不安が山積みするときは外部に気持ちを逸らせるのが一番。というわけかどうか、このところ首相は大好きな「指示」で物事を進めたがっている。関連で2面に「調査名目 窮余の派遣 米の顔を立て、イランとの関係にも配慮」中見出し「国会承認不要 過去に米空母護衛」「タンカー攻撃 緊張高まる ホルムズ周辺」があるが、「防衛省設置法4条にある『所掌事務の遂行に必要な調査及び研究を行う』との規定を根拠とした派遣」「首相や国会の承認は不要で、防衛省の判断だけで派遣が可能だ。ハードルの低さから『打ち出の小づち』『魔法の杖』と表現する政府関係者もいる」(本文引用)という。またズルズルと目論見が積み上がっていくんじゃないか、との疑念を深くする。そんななか、13面に「嫌韓論の正体」という記事が載る。3人の識者の発言中で「『叩けば折れる』を越えて」の記事に注目した。反日トライアングルと呼ばれた中国、北朝鮮、韓国のうち中国は国力が強くなって除外。北朝鮮は「叩けば折れる」との思惑が外れて除外。いまは韓国だけ「叩けば折れるはず」との幻想が残っているという。記事には「日本は遠からず韓国に抜かれるでしょう」「『譲らざるを得ない現実に直面してあきらめる』作業を日韓がともに重ねる必要があります」(本文引用)との指摘、けっこう真実味があるなあ、と思った次第。本日の記事で記憶にとめたのは、台風19号関連で福島県の死者数がダントツで多い件。原因はなんなのだろう。もしかしたら、森林の除染を除外した結果、森林の育成涵養を怠ったツケが回ってきたのか、と思ったりするのだが、材料が少なくてわからない。要注意事項と思った。
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2019年10月18日

流動しながらいつのまにか敗戦の荒野に立つ

4面に「▼公明・北川氏、自民改憲案への反対鮮明に」がある。「#政界ファイル」という横書きの小さな記事だ。対象になっているのは自民党の改憲4項目<@9条への自衛隊の明記A緊急事態条項の創設B参院選・合区解消C教育の無償充実>のうちの@とBで、AとCは書かれていない。Aが重要だと思うのだが、なぜ触れなかったのか知るよしもない。いまはただ「公明党よ、揺れずにまっとうになれ」と言うしかない。「まっとうになれ」というのは公明党が自民の引き立て役になる前の過去を評価し、その時点まで戻れというだけの話。近頃は学会内の不満が顕著になりつつあり、内部的後押しの条件はそろっていて、とくに難しい選択ではないはず。4面には「極秘決定 公表はG20後、参院選前 『韓国への輸出規制強化』」「経産省は当初慎重 政権が主導 『ケンカは一発目が重要』」があり、日韓関係の泥沼化に触れ、政府内には対抗措置に「慎重論もあった。それでもなぜ踏み切ったのか」(本文引用)とコトここに至る事実関係を、新聞なりの姿勢で検証している。関係閣僚や首相周辺が「ケンカは一発目でどう殴るかが重要だ。国内世論はついてくる」「日韓問題が支持率を押し上げた。日韓双方の世論が『もっとやれ』と過熱している」「1ミリも譲れない」(本文引用)などと息巻いて、ついに対話の可能性が糸のように細くなっていった経過が描かれている。ロシアとの北方領土交渉はゼロで終始し、中国とも反目の関係があからさまとなり、北とのパイプがほぼ存在せず拉致問題は進展なし。やることなすこと末期的ないま、世界経済で新興国の後塵を拝し、国内的には関電疑獄でリーチがかかり、災害対策を先頭に立ってやり抜く気概も持てず、国会論議も意欲を感じさせない迫力ゼロの日々。ただひたすら「改憲」にしがみつくも、強引にやり抜く勢いは感じられない。「台風災害への安倍さんのやる気のなさが話題ですが、安倍さん、改憲もなにもかもやる気をもう失っています。完全な惰性。しかし辞めない。というのも、周りが辞めさせないからです。周りとしては、辞められるよりも、このまま続けてもらったほうが無難だから。もはやブレジネフ政権状態なわけです。− こたつぬこ」(本文引用)。こんなツイートが出てくる状況。でも油断は禁物。惰性となった気分を引きずりながら、絶好の機会が向こうから転がり込んできたときを待ち続け、瓢箪から駒が出たらがぜん元気を発揮して、ふたたび「改憲、改憲」と叫びだし、最後の気力を出し切って宿願を果たしてしまうコトはありうる。また次善の策として、腹中に「院政」の狙いを潜ませているコトはさらにありうる。
とにかく国内・国際問わず、目も当てられない悲惨な状況が、つぎつぎにこの国を襲っている。あまり多すぎて全てを記憶にとどめておくのが困難で、順不同で列記していくと、気分が落ち込んでしまうほどだ。新経産大臣が「疑惑のデパート」という古いギャグで批判されているが、まさにこの政権は「悲惨のオンパレード」というしかない。全てが顕著になってきたきっかけは、16年衆参3分の2を確保した総選挙の結果からだと思う。いよいよ改憲にまっしぐらと意気込んだが、年末にはモリカケ疑惑が表面化し、翌年は国会で集中論議。当初は3分の2を背景に強気であったが、九州で発生した地震を皮切りに各地で地震災害や豪雨災害が頻発、やけのやんぱちで豪雨の真っ只中に開催した「赤坂自民亭」のあと、災害対策など横に置いて外遊に出発、ついでに自民党総裁選まで平気でぶつけて顰蹙を買い、災害対策の臨時国会開催要求も無視し、開催してみれば災害対策よりトンデモ法を連発強行、「第二の徴用工=海外実習生」論議を通して官庁データのデタラメぶりが顕在化。その間に株価の大下落と原発輸出全敗と中西経団連会長の悲鳴を聞くハメとなる。いよいよ気分は政権放り投げの様相濃厚になってきたが、第1次政権放棄後の(彼個人の)地獄の日々を思うと、怖くて投げ出すこともできない。まして彼を担ぐものたちが絶対に政権放棄なんてやらせないから、「やる気ゼロ」でもズルズルと、という状況になっているか。ブログ主は8年前から「今は戦前じゃなく、戦争末期で本土空襲の時期だ」と主張してきたが、いまはさらに、ズルズルと敗戦後の荒野に流れ込みつつあるという気がして仕方ない。戦争は獰猛な力の行使で一気にカタをつけるが、現代の流れは物理的破壊ではないから、あらゆる事態が混ざり合い流動し、最悪に向かって落ちていくような気がする。敗戦が確定するまで、これから果てしなく長い時間が続く。いまはまだ、その後を俯瞰する見方が出てきていない状況といえる。時代を超える新しい考えが必要な時期ではないのか。
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2019年10月17日

「時代の境目」というか「裂け目」というか

テレビでは連日、台風19号の報道が続いている。野党が災害対策のために国会を中断して復旧に専念すべきと提案したところ、首相は予算委の続行を主張した。4面に「首相、きょう東北訪問」とあり、「16日の非常災害対策本部会議で、台風19号で河川の堤防が決壊するなどの被害が出た宮城、福島両県を17日に訪問することを明らかにした。また、政府は当面の対応として7億1千万円の支出を持ち回り閣議で決めた」(本文引用)という。行く時間があったらもっと他にやることあるだろうが、いったいどんな場所で、どんな格好をして、ただいま大忙しの最中の地方自治体関係者を集めて、どんな演説をするやら。16日の非常災害対策本部会議は6時21分開始。8時1分は自宅にいる。食事時間がよくわからないが、移動時間を含めて会議の始まりから自宅到着までわずか1時間40分。「災害対策、しっかりヤンなさい」とおっしゃったんだろうな、などと思わせてしまうのは、彼の人格ゆえか。宮城・福島訪問も「やってる感」アピールに見えて仕方ない。思い出すのは311のとき、菅首相が原発事故現場へでかけて、復旧作業の邪魔をしたなどと非難が広まったこと。たしかにやるべきこととは思えないが、官僚や東電が情報を遮断して官邸の動きを妨害していた当時の状況では、官邸として打てるべき手はなんでも打ちたいという、焦るような思いがあったことは否定できない。東電本店へ出かけた首相は、立派なテレビ電話会議の施設があったことに唖然としたのではなかったか。本店と事故現場は官邸を無視し、綿密に連絡を取っていた。官僚ともちゃんと連絡しあっていたかもしれない。このとき官邸は世界を震撼とさせる重大事故に直面し、完全に孤立していた。それを打破しないと、とんでもないことになる。イラ菅の怒髪は天をついたに違いない。アベシが平気な顔をしていられるのは、見せかけだけ「やってる感」が演出できればそれで充分、という気持ちがあるからじゃないか。死者は日を追うごとに増えていく。千葉県はわずかの間をおいてダブルパンチに見舞われている。7億1千万円の支出を持ち回り閣議で決めるより、国会でさらに本格的な対応を、できるだけ早急にやる方が「やってる感」満載で有効だろう。災害を軽く見せる詐術より、よほど国民の心をきっちり掴む演出になりゃせんか。彼への信頼はうなぎのぼりになるでしょ。それをしないでわざわざ隠す方を選ぶ。この発想の不要な逆転がとても奇妙な気がして仕方ない。
4面には「『日米ウィンウィン』追及 貿易協定 自動車・農業で論戦」がある。「衆参の予算委員会が16日に終わり、焦点は日米貿易協定の承認案に移る。計4日間の予算委でも成果を誇る政府に対し、野党側は自動車関税が本当に撤廃されるのかなどを追及」「12月9日の会期末までの承認をめぐる攻防は、さらに過熱しそうだ」(本文引用)という。関連で、「日米貿易協定は『卓越した外交』自民議員質問に批判 野党『単なるヨイショだ』」があり、このごろやけにヨイショ質問が多くなったように思った。仲間ぼめなんて本来は不要なもの。常識を覆えすその増え方に?マーク。「外務省出身の松川るい氏(自民)は同委の質問で、日米貿易協定について『安倍首相、茂木大臣の卓越した外交能力、交渉能力により、非常に良いタイミングで短期間にまとめてくださったことを、日本国民を代表して感謝したい』と強調」(本文引用)。もしかして、首相の気分は不安定になっていないか。本気で対応しなければいけない事態にまともに向き合えるほど強い意志が持てないでいるんじゃないか。あからさまなヨイショをするなんて、裃を着た国会議員としては恥ずかしいことのはず。その恥ずかしさを無理に抑えてヨイショする議員の心中やいかに。「この日の質問には、自民の閣僚経験者も『やりすぎだ』と苦言を呈した」(本文引用)。閣僚経験者が「恥ずかしさ」を知っている証拠だろう。同時に、首相の精神的モロさが露呈することを危惧して、「やりすぎだ」とあえて漏らしたのではないか。いま自民党は、徹底した情報統制で改憲に突き進もうとしている。それが大きな賭けであることは、彼らも重々知っているはず。その賭けでこの国をぶっ壊すことになるか、時代は大きな境目(裂け目)に来ている。
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2019年10月16日

この国が患っている重い病気のこと

「みんなのデータサイト」が作成した『図説17都県 放射能測定マップ+読み解き集」という本に記されているデータ。たとえば「千葉県の土壌汚染:最高値4,437Bq/kg、中央値339Bq/kg」「栃木県の土壌汚染:最高値20,440Bq/kg、中央値335Bq/kg」「東京都の土壌汚染:最高値1,663Bq/kg、中央値65.3Bq/kg」などなど。このデータを見て、意味を理解できる人たちはどれくらいいるだろう。経産省と環境省が出した「使用済み再生可能エネルギー設備のリユース・リサイクル・適正処分に関する調査結果」中の太陽光パネルモジュールの重金属類含有量データでは、たとえば鉛データに「最大値140000、最小値390」などが記載されている。この数字を見て、一般人はなにをどう理解するだろう。「みんなの」では単位は「Bq/kg」、環境省・経産省では「PPM(mg/kg)」。なぜ「みんなの」は「最大値と中央値」を書き、環境省・経産省は「最大値と最小値」とするのか。この違いをちゃんと把握する人は多分少ない。官庁データを読んだ素人氏は140000という大きな単位にびっくりし、とんでもないことだと思うはず。彼らはその視点で「みんなの」のデータを読み、最高値に注目するか、中央値という聞いたことのない名称に戸惑って最高値だけに危機感をおぼえるか。どちらにしても、それだけでとどまってしまっては、せっかくのデータの価値が大幅に低下する。140000PPMは1キログラム検体中の140グラムを意味する。環境省・経産省データを見ていると、とんでもない数値に出くわす。銅の含有量が950000PPMある検体とはどういうことを意味するか。1キログラムの検体中に950グラムの銅があるということ。つまり、銅以外の物質は50グラムしか含まれていないことを意味する。これはどういうことか。「分析結果は、試料毎に単位量当たりの元素含有量として得られるため、太陽電池モジュールの構成比で割戻し、太陽電池モジュール当りの元素の含有量を得ることとした」とあるが、回りくどい言い方で理解しにくい。「電池モジュールの構成比」という記述がなんなのかを理解する必要があるのだろう。25ページ「3.2.2 試料調整方法 (1)素材構成調査・含有量試験における試料調整の考え方」に基本的考えが示されているが、とてもややこしく、目くらましの術だけが冴え渡っている資料というべきか。たぶん、検体全体に対する各部の比率を事前に測定しておき、そのうえで個別の検体を定量し、最後に「太陽電池モジュール当りの元素の含有量を得ることとした」ということだろうと思う。そうすると、極端な例としては全体の95%を銅が占める検体が存在することになり、これはちょっとおかしいのではないかと思い、「まさか官僚がそんな変なことするかな」と首をかしげつつ、「いや、ありうる」と思うわけで?!
☆「原発事故から8年…数値が物語る日本『放射能』汚染の実態」女性自身2月8日
https://jisin.jp/domestic/1709440/?fbclid=IwAR1VQVK-kvzttwKVXKmu7vQULP0lqQch_nFdr9OZ5ePfqghYNEdRHbZFLlI
近頃の政府発表には信じられないようなことがしばしば出てくる。日米貿易交渉で、政府は「FTA」ではなく「TAG」と言い張っていたが、だんだん出てくるボロの山。首相は共同記者会見で「ウィンウィン」の結果になったと胸を張ったが、自動車関連はけっして手放し礼賛できるようなものではない。「政府は<さらなる交渉による関税撤廃>と明記されたとし、「(将来の)撤廃の約束を得た」という趣旨の説明をしていた。ところが、米国側が公表した関連文書には、<自動車や自動車部品の関税撤廃については、さらに交渉することになっている>としか書かれていない」「米国側で92%、日本側で84%と説明されている関税撤廃率は、自動車関連の41%が含まれなければ、米国側は51%」(本文引用)。TPP並みのはずの農産物市場開放も、「TPP超え」または「後退」になるとか。国会では論議にならない論議が続き、セレモニー的時間だけが過ぎていく。議論が衝突しない民主主義とはなんぞや。まちがいなくこの国は重い病気にかかっている。
☆「嘘まみれの日米貿易協定 ボロボロ出てくる隠蔽と虚偽説明」日刊ゲンダイ10/12
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263224?fbclid=IwAR0n0bK3hCKAzdIlg2oXS_51FcSedskSsRlLm_Q1IRksxvhx-Hf9fm5KhHo
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2019年10月15日

すべてを強引に進める魂胆か

本日は新聞が来ない日? というわけで、集めている記事から抜粋する。まず第一に2018年に都が想定したスーパー台風の被害状況について。都の想定は室戸台風と同等の910hpで、「高潮が発生した場合」「東部を中心に23区の3分の1の面積にあたる約212平方キロメートルが浸水。堤防の決壊などで、広範囲にわたって1週間以上、水が引かない地域が発生すると予測」「都と各区は想定をもとに住民の具体的な避難方法などの検討を進め」(本文引用)たという。政府の対応はすでに周知の通りだが、都はこの検討をもとに今回の台風でどんな対策を立てたのだろう。報道が小出しなので、全体像が掴みにくい。このごろ囁かれているのは、東日本大震災のときの枝野氏や菅氏の防災服による度重なる記者会見映像と対照をなすアベ政権のステルス状況。詳細はともかく積極的に報道に登場し情報発信した政府と、「しっかりやんなさいよ」と「指示」したらしい程度で姿が全然見えない政府との比較が、ネットでいまわりと語られていること。批判しすぎたことへの反省のきざしと考えたい。
☆「『スーパー台風』高潮で東京23区の3割浸水 都が想定 一週間以上水が引かない地域も」日本経済新聞18年3月30日
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO28798530Q8A330C1000000?fbclid=IwAR0L1rOoYLQ3ujbUb4vh60QrXthCMOu1a0xRfU4BA_Q_f0ig54KROFF4Zxw&s=3
福島の被害があまり見えてこないなか、以下の記事には、除染廃棄物の仮置場が浸水しフレコンバッグが河川に流出したとある。かつて津波で大量に発生した廃棄物の処分をどうするかで、各地で反対運動があったことを思い出す。結果、多くの自治体が受け入れしなかったが、反対するなら、受け入れストップと同時に、それならどうするかを詰める必要があった。現実は行き場を失ったゴミが被災地の海岸に野積みされ、簡易焼却炉で処理されてしまった。同じことの結果がいまここにあると思えてならない。もう一つ下の記事には、高線量廃棄物を保管する建屋に地下水が大量に流れ込んでいたとするニュース。これが今度の台風でどうなっているか、とても気になる。トリチウムどころの騒ぎではないはずだが、まさか詳細は闇の彼方か。
☆「除染廃棄物が川に流出=大雨で仮置き場から−福島」JIJI.COM10月13日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101300234&g=soc
☆「対策完了まで8000トンの汚染水が発生 把握していないルートから」FNNPRIME9月27日
https://www.fnn.jp/posts/00076045FTV?fbclid=IwAR0ui_2FOq45Z5CrLTo9qpax_H_tcKbFoL5bf9INLN4PxyN7WlAf736yskc
直近に千葉県を襲った台風15号の記憶が生々しい状況下で、気象庁が台風襲来数日前から厳しく注意を喚起していた。「ことが起きていない以上、すべては仮定」とは9月22日の「天声人語」の言葉で、東京地裁がこれをもとに東電経営陣の責任を問えないと判断したのを思い出す。前例がなく、業界も当局も専門家も横並びで同じことを考えていたから無罪だ、とする判断。福島事故の4年前に柏崎刈羽原発事故があったのに「過去に起きた重大な事故」とみなされなかった。まさかこの判決が今回の大災害で参考になるとしたら、罪作りな判決と言わざるを得ない。
☆「東電事故無罪 安全軽視の判断は疑問 <9/20 各社の社説>」No Nukes原発ゼロ9月20日
http://blog.livedoor.jp/ryoma0102/archives/80205638.html
☆「東電旧経営陣判決 重大事故の責任不問にできぬ <9/21 各社の社説>」No Nukes原発ゼロ9月21日
http://blog.livedoor.jp/ryoma0102/archives/80215309.html
うやむやになりそうな気配のある関電疑惑。古賀氏がかなり深掘りして語っている。こんな調子で、すべてを改憲に向かわせるつもりだとしたら、これはあまりに強引!
☆【関西電力・原発マネー還流】古賀茂明氏が裏側をズバッと謎解き!【ONEPOINT日刊ゲンダイ】
https://www.youtube.com/watch?v=VBpxpDS49tI
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2019年10月14日

まず経験が根付く風土をつくることから

いま、未曾有の大災害で消費増税も関電疑獄も汚染水も辺野古も吹っ飛んでいる。そのくらい政府は大慌てでいるかというと、そうでもない。3面「台風被害 二階氏『まずまずで収まった』」は、二階氏の軽口を控えめに批判している。「予測されて色々言われていたことから比べると、まずまずで収まったという感じだ」(本文引用)とあり“気になっていたが気象庁が大騒ぎしたわりにそれほどでもなかった”と聞こえる。でも、彼だけの軽口でもなさそうなのが12日「首相動静」で、一日中公邸にいたのは気になっていたからか。でも、公邸を訪れる関係閣僚はなく、本人もかなりヒマにしていた様子。続きで13日の首相動静を見ると、午前中1時間余を台風関連で過ごしたものの、そのあと1時間弱を別の用事に費やし、午後4時44分まで公邸で一休みの後、「台風19号非常災害対策本部会議」に50分弱ほど顔を出し、あとは富ヶ谷の自宅に引っ込んで静養。同3面に「政府が対策本部設置」の記事があり、それによると台風上陸前の8日に関係省庁災害警戒会議を設け、11日には関係閣僚会議を開催、12日には官邸に官房副長官や内閣危機管理監が詰めて情報蒐集に当たったとある。先に書いた「午前中1時間余」というのは、公邸でゆっくり休んだ翌日朝、情報収拾していた両名から15分ほど説明を聞いて関係閣僚会議を終えるまでの全時間らしい。その会合で「『とにかく人命第一、浸水により孤立した住宅からの救出、安否不明者の捜索に全力であたって欲しい』と指示。排水作業ができるポンプ車の数を増やすなどして、一刻も早く浸水を解消させるよう求めた」(本文引用)といいうが、なんだか締まりがなく、それが二階氏の「まずまずで収まった」発言につながっているようだ。官邸で情報収拾していた2名のブリーフィングとは、この会合でなにをどう喋るかの助言だけだったように思えてならない。11時から災害対策本部会合までの5時間強は食事時間を含めて空白で、5時34分にはその日の用事をみんな済ませて富ヶ谷の自宅へ戻っている。
ちなみに気象庁は関係省庁災害警戒会議が開設された翌9日に記者会見を開いて、狩野川台風に匹敵する記録的な大雨の可能性を訴えている。これは8日の災害警戒会議の動きに合わせたものか。がんばったのは関係省庁で最も現場に近い、または現場そのものの部署だけだったということになる。千葉県はわずかのあいだに2度も災害に見舞われ、「まずまずで収まったから自宅へ戻ってゆっくり静養」のツケを背負わされる。さらにいえば、首相のやる気のなさに翻弄されながら、関係各省庁のお役人や大臣たちは右往左往し、たぶん内心では「トップがあれじゃあね」などと愚痴っているのだろう。上へ行くほど強烈な責任転嫁が横行し、個々人の責任は薄められていく。そんな無責任の頂点で安穏と指導者ヅラをしているものがいることに、この国の不幸が凝縮されているように思う。そのおかげで、消費増税も関電疑獄も汚染水も辺野古も閣僚の不祥事も吹っ飛んでいる。モリカケなんか遠い過去のこと。海外実習生も政府統計偽造も日米貿易交渉も汚染水問題も北方領土も拉致問題も元徴用工問題もみんな吹っ飛んで、この国のトップだけ安穏の日々を貪る。以前はたった一つの不祥事で政権が吹っ飛んでいた。現在の政権が過去から学んだのは「不祥事も山と積もれば怖くない。居直りはまずトップから始めよう」ってこと。あわれなるかな、忘れやすく諦めのいい国民性が彼らの後押しをする。経験を蓄積する習慣を根付かせる必要がある。
☆「安倍首相が『消費税増税』国会答弁で開き直り!景気悪化、消費冷え込み、企業の内部留保過去最大なのに『法人税減税』を自慢」リテラ10月10日
https://lite-ra.com/2019/10/post-5017.html
☆「同友会代表幹事、消費税『10%では足りない。17%必要』」日本経済新聞9月24日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50146060U9A920C1EE8000/
☆「社会に適応できず“人間廃棄物”として排除される『下級国民』の現実」NEWSポストセブン8月1日
https://www.news-postseven.com/archives/20190801_1423665.html
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2019年10月13日

自然災害までが凄まじくなってきた時代

多摩川氾濫とはこれいかに。12日午後4時頃から急速に水位上昇、10時ごろ世田谷区の東急二子玉川駅近くで、付近の道路が40センチほど冠水。以下の記事によると、首相は11日閣僚懇談会で「『国民の安全・安心の確保に万全を期し、先手先手で対策を講じるように』と指示」(本文引用)した。15号への対応を批判されたことを強く意識しているらしい。でも、なにしろ「指示」だ。11日の首相動静によると関係閣僚会議(閣僚懇談会とは別?)を午後5時40〜46分まで開催し、その後、若干の時間を経て6時半ごろには高級フランス料理店で美食を堪能して公邸帰着。翌12日は公邸で終日来客もなく過ごしている。「あのね、『指示』をしたからあとはおまかせかい」と絶句。とりあえず15号対応を批判され、意識してはいるものの、ぜんぜんサマになってない。(「首相動静」は、全体像がはっきりしないので、時事通信と朝日新聞を参考にまとめた)。それにしても、東京が大災害に見舞われているとき、公邸はどこにあるの、東京じゃないの、と変なことを考えてしまう。赤坂自民亭とあまり次元が違わないような気もする。首相周辺が腫れ物に触るように彼を扱っている。それが高じて、本人は異様な万能感にとらわれている。いまはその感覚が彼を支える唯一最強のものになっているのだろうか。
☆「安倍首相、台風19号に先手先手で対応を=15、17号は激甚災害に指定」JIJI.COM10月11日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101100408&g=soc
国会質疑で辻元氏は、「総理はよく民主党政権と比べて経済政策を論じることがある、やめたほうがいい。総理の値打ちが下がると思います。何故かと言うと、民主党政権は2009年から。その前年にリーマンショックがあった。世界中の経済が戦後最悪になるという事態はその1年後から始まった。そして1年半後に東日本大震災マグニチュード9、観測史上4番目の大きな地震。そこにレベル7のチェルノブイリ級の人類が経験したことのない原発事故が加わった! 厳しい時代に生きた民主党政権と比べて自分の経済政策の正当性を主張するのはフェアじゃない」(要旨まとめ)と語ったらしい。そう言えばそうだなあと思う。いまCSで「チェルノブイリ」という海外ドラマを観ている。実写と見紛うばかりの迫真の映像だが、観ながら各々の場面で思う。「これを当時の日本の状況に当てはめてみると、社会主義ソ連よりはるかにひどい状況だったことがわかるんじゃないか」と思わざるを得ない。官邸がいくら頑張っても、安全保安院や安全委員会を筆頭とする関係各省庁、報道機関、学者、全面攻勢に出た自公野党、経済界、事故の責任を回避する東電と大電力の包囲網。凄まじい抵抗があったことを思う。あのとき官邸は完全に孤立していた。それを念頭に、「チェルノブイリ」の登場人物群をアベ政権及びその取り巻きで置き換えてみる。すると、考えるだに恐ろしい光景が浮かび上がってくる。
まず第一に情報がまったく入ってこないだろう。福島は完全に封鎖され、出ることも入ることもできなくなっていたかもしれない。官邸の動きも違っていただろう。首相は部下に「指示」して自分は海外へでかけ、事故がいかに軽微なものであるかを宣伝していたのではないか。なにしろ福島第一原発事故からおよそ半年後、当時は野党の国会議員だった現首相は自民・民主の議員を引き連れてインドへ行っている。シン首相は「『インドの民生用原発に協力してほしい』と述べ、福島第1原発事故の影響で交渉が停滞している日印原子力協定の締結へ向け、日本側の前向きな対応を促した」というから、その中身は推して知るべし。いやいや、前代未聞の大型台風から原発事故へ思いが飛んでしまったが、激甚災害対策をネグレクトしながら、平気な顔をして緊急事態条項を憲法に押し込めようとする政権のことだ。どんな発想で災害と向き合うか、下々の感覚ではほとんど予測がつかないが、こんなことをしていていつまでもわが世の春でいられるはずはない。「地獄の自民党政権」と言い返される時代は、間違いなくかならずくる。そうしないといけない。
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2019年10月12日

「下から育てる公共」を意識すること

土日は報道はひと休みということか。近頃そんな印象を持つことしきり。重要記事があってもなにやらスペースが小さい。3面「イランタンカー爆発 サウジ沖『ミサイルの可能性』」など、1面トップになりそうな気がするが、表題含めて44行。中東の戦火がさらに次の段階へ進む可能性も否定できず、もっと緊張すべきなのにこのテイタラク。すぐ下に「輸出規制巡り日韓協議開始 WTO」があり、膠着状態下の日韓の対立関係が出口を求めて少しだけ動く気配。世界貿易機関(WTO)の紛争解決手続きによる二国間協議が始まったとあるものの、「イランタンカー」とほぼ同じ程度の分量しかない。そのとなりに「『大川小を教訓』進む津波防災」があるが、特に大きくもなし。1面の扱いが小さいので、本来なら別の面でもっとスペースを割いて詳しく書けるのに、と思った。続く4面も冴えない。「改憲の『本気度』疑問視 辻元氏『首相、議論参加1回だけ』」では、張り子の虎よろしく身内を走らせて自分は後ろで首をすくめる首相がわずかだが浮き彫りになった。辻元氏に「『憲法』『憲法』というなら率先して(審議会などに)出て議論しているはず。興味なかったんじゃないですか」と詰め寄られ、「いろんな場で発言をしている。(出席が1回というのを理由に)興味がなかったという決めつけはやめていただきたい」と色をなして反論している。「憲法審には出ていないが、いろんなところで発言してる」というのはいつもの論点すり替え。逃げ回りながら遠吠えする後ろめたさを隠しきれないご様子。
とはいえそんな首相を忖度して、同面「参考人招致 関電出席せず 金品受領問題 野党が要求」では、参院野党統一会派が関電に参院予算委への出席を打診したら、「第三者委員会を設置したところで、客観的かつ徹底的な調査に真摯に対応していくとしており、現時点では予算委での質問に十分な回答をすることが難しい」と断られている。自民党も関電幹部の参考人招致を「打診すること自体は容認」していたが、「呼んでも来ない」とタカをくくっていた様子。忖度出来レースの構図。張り合いのない記事だが、せめて以下のように、読者の関心をつなぎとめておくくらいはしてほしかった。大飯原発元所長は20年以上も前から金品を受領していたとある。社内調査は2011年からだったが、やはり東電福島第一原発事故をきっかけとするのではなく、はるか以前からの悪弊であることが判明した。TBS配信は昨日の昼。だから本日記事には間に合ったはず。まだ書かないということは、もっと詳細を調べて大きく報道するつもりでいるんだと好意的に思うことに決めたブログ主だったが・・・さて。
関電・大飯原発元所長、20年以上前の金品受領判明」TBSNEWS10月11日
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3800906.html?fbclid=IwAR1e4_vMLAYqgISXZJt_voMFuKrA64xbantvP8idPaBVF0cNcMODO1GMCyQ
4面には「北朝鮮船衝突動画公開へ 首相方針 来週中にも」があり、2010年9月の出来事を思い出させる。尖閣諸島で中国漁船が海保の船に衝突してきたとされる事件で、しばらくあとでビデオが流出し、どちらが衝突してきたか、ブログ主も疑問を持った記憶がある。今回は官房副長官が9日、「公開は想定していない」としたのに対し、首相が一転、11日の衆院予算委で「公開する方向で検討している」と述べ、菅氏は「公開に転じた理由を『捜査への影響は限定的』と説明。政権幹部の一人は『何かを隠しているとは思われたくない』」という。ブログ主的には、政権が2010年の事例を意識しているような気がしてならない。本日の新聞では、興味を持てる記事は少なかった。13面「天皇は『表現の自由』か」で、若干の記述に意味を見出したくらい。中見出し「多様な意見の表明『公』に限界」に「公の場とは本来、多様な意見が表明される場であるはず」「『上からの公共』だけではなく、在野の『下からの公共』を守り、育てていくことの大切さを共有すべきです」とあり、「下からの公共」が育っているかどうか、本気の検証と実践が必要な気がするブログ主だった。(以上「」内はすべて本日の新聞記事からの引用)
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2019年10月11日

日本経済に別の道を歩む力が残っているか

九電やらせメール事件を思い出した。「2011年6月、玄海原子力発電所2、3号機の運転再開に向け日本の経済産業省が主催し生放送された『佐賀県民向け説明会』実施にあたり、九州電力が関係会社の社員らに運転再開を支持する文言の電子メールを投稿するよう指示していた世論偽装工作事件(サクラ、やらせ)」(ウィキ調べ)のこと。今日の新聞3面の「関電問題攻防 半年ぶり予算委 ずれる議論」中見出し「野党、第3者委に矛先」「再稼働政策絡め追及」「献金問題も取り上げ」に、馬淵澄夫氏が「九電やらせメール事件」を例として挙げ、より大きな問題である「関電幹部ワイロ受領事件」でも関係者を招致すべきと首相を問い詰めた。首相が出席する予算委は半年ぶり。5月25日当ブログを読むと、当日の「社説」の「予算委『休業』 解散風に浮き足立つな」で、予算委はすでに「衆院で84日間、参院で58日間も開かれていない」とある。参院の日数で計算すると約半年。衆院で計算したらもっと長いことになる。よくも逃げたりで、そのあいだ「外交のアベ」でカッコつけようとロシアへ行ったり大阪G20でいいところを見せようとしたりと頑張ったが惨憺たる結果に終わった。北朝鮮との関係は、なにかあるたび北京の大使館ルートで厳重抗議するだけ。ちゃんとした外交ルートなど途絶したままだ。韓国との関係もただこじれさせ、解決の糸口を探る気配もない。日米通商交渉は、交渉継続中の自動車関税の問題をほぼ決着と勝手に言い募って、いよいよ墓穴を深掘りしている。
そういえば原発輸出は大敗北。異次元緩和は昨年10月の官製相場大暴落で打つ手がなくなる寸前に陥り、中西経団連会長は泣き出さんばかりに年頭所感で訴えた。それをなだめすかしてレガシーづくりに奔走するが、関電の事件が首相の足元を揺さぶる。半年以上逃げ回った予算委をしぶしぶ開催。首相も出席せざるを得なかったが、ひたすら他人事にして「わしゃ知らん」を押し通すしかない。当面の作戦は「第3者委の結果が出るまで先送り」し、できるだけ庶民の関心を薄れさせ、気分の緩みのスキを縫って「改憲」の準備を進める算段くらいしかない。消費増税の影響がどう出るかわからないまま、10月になっても半袖でいられる日が続き、前代未聞の大型台風が襲う。政府は15号の失態を覆い隠すように19号対策を前倒し。だが、小手先の対策で報道を丸め込むのが唯一の策。このまま山積する難事を突破して改憲を実現させるなどいかにも無理筋で、彼らの目指す先は庶民の徹底的疲弊と、その機に乗じて幻想の「美しい国」建設へ誘導することくらい。「熱狂なきファシズム」というべきやり方で、これには戦術はあっても戦略がない。細かな策謀を山のように積み上げて、幻想の荒野をひた走る。そして「敗北」を認めない大日本帝国は「決定的敗北」に向けて瓦解していった。その先に何があるか。すべての難事を最も疲弊した庶民に背負わせ、庶民が塗炭の苦しみを味わい尽くしているあいだに、ふたたび頭をもたげるための下準備に励む。そんな繰り返しでこの国の庶民は弄ばれ続ける。「循環する悪行」を許すシステムが、この国の歴史には周到に仕込まれている。なんてことを思うこのごろ・・・。
☆「元助役の金品供与拡大で囁かれる・・・関電“責任逃れリーク説”」日刊ゲンダイ10月7日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/262891
13面の「いまなぜ緊縮」を読んでふと考える。「安倍内閣は、緊縮と反緊縮を曖昧にする戦略」(本文引用)と一人がいう。また、アベノミクス2本目の矢「財政出動の拡大」では、公共投資はほとんど伸びていない、とも。一方、MMT(現代貨幣理論)論者が定番の理論を語る・・・(以下私見)つまり、政府がやっているのは、少ないパイの分け前を片方に集中させていくだけのことであり、それが「2本目の矢」の正体なのか。そう考えると見えてくるものがある。つまり日本経済がここまで曲げられてきた先にあるのは、現状を最先端の論理で追認するMMTでさえ激しい抵抗を受け、ほとんど社会革命の勢いでやるしかないということ。まさかの気持ちでそう思う今日このごろ・・・。
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2019年10月10日

原子力の「国策民営」が出来事の顛末を語る

関電幹部らの辞任表明で、今日の新聞は関電関連記事が山ほどあるが、なんとなく釈然としない。その感覚はなにに起因するのか、30面「『原子力に影響が』 関電社長 金品受領を釈明」の記事で少しわかった。表題に「原子力に影響が」と書かれているが、国の責任を語る声が聞こえてこない。同面に「世耕氏側に計600万円を寄付 12〜15年 元助役関連会社の社長」の記事があるが、いわゆる客観記事で、世耕氏が記者団に釈明して「その方のために私が動いた、陳情の処理をした、人を紹介したことは全くない」(本文引用)とあるだけ。10面「社説」の「関電首脳辞任 経営を一新できるのか」には、「今回の問題は一部役員の引責で済む話ではない」(本文引用)として、社の経営に関わる人物群について責任を負うべきとの声はあるが、その範囲を「国策民営」の闇全体に広げるべきとの指摘はない。大きな流れに潜む矛盾を語らず、だた、関電が設置する第3者委員会の調査に期待を寄せるのみ。そして国会では、首相が「関電の第3者委員会で調査を行うとしたうえで、『経営問題も含め、再発防止などの措置を講じることで信頼回復に努めることが必要』と答えた」(10月8日1面「国会論戦枝野氏が追及 代表質問」より引用)とあるように、火の粉を避けるための予防線をしっかり張っており、これはもう出来レース間違いなし・・・と、思う。
☆「思考停止が招く電力危機、原発『国策民営』の限界 エネルギー 日本の選択(1)」日本経済新聞18年6月18日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31878360X10C18A6MM8000/
今回の出来事では、昨年から続く関電の動きになにか本質に関わる意味が詰まっていないか、と感じる次第。17年までの賄賂受領調査は18年に始まった。まだ森山氏は存命中だったためか、調査は社内で密かに進み、密かに収められた。そして19年3月に森山氏死去。それと同時かどうか不明だが、同月に告発文書が某所に届き、そこには高浜原発建設時のなにやらきな臭さ漂う文書の存在が語られていたとか。記憶に頼っているので、日付や内容に若干のズレはあるとして、ともかく今月3日の新聞に「原発部門2氏1億円超 金品受領 関電が社内調査公表 元助役に工事情報提供」の記事が載り、さらに次々に新事実が明るみに出たものの、会長・社長ともに続投を宣言。今日の2面「批判の嵐 急転辞任 『政府・筆頭株主・原発立地 矢継ぎ早』関電孤立『信頼損なう』」中見出し「解明 第三者委に」「後任選び見通せず」によると、「八木氏は4日、岩根茂樹社長と相談し、2人で辞意を固めた」(本文引用)とある。それでふと思い出すのは、10月5・6日の首相動向で、そのとき首相は、あまり重要でない用事で京都にいた。これはよくわからないので、さらになんとも言えない。以下の記事によると森山氏の「恫喝」として、「発電所立地当時の書類は、今でも自宅に残っており、これを世間に明らかにしたら、大変なことになる」(以下「」内は本文引用)とあり、記事の筆者は「助役時代の森山氏が、経営トップから何を頼まれ、何を知り、どのようなことをしたのかということは重要ではないか」と書く。つまり、森山氏の「恫喝」が恐ろしかったというより、経営トップが裏で何をしようとしたかが表面化する方が恐ろしかったのではないか。「国策民営」で美味しい思いをいっぱいしてきた電力会社が、あまりの美味しさに耐えきれず、裏の仕事に手を染めた・・・まさかと思いつつ、国策原子力推進に血道を上げる国家の愚策が生み出した「国策民営」の闇の深さに驚くばかり。「さんざん裏で汚れ仕事をさせておきながら、亡くなった途端に手の平返しで『いや、とんでもない人間でしたよ』とディスるのは、さすがに虫が良すぎるのではないか」と記事の筆者は最後に書く。さらに言えば、国の責任などまるでないかのように、第3者委員会に全てを委ねて幕引きを謀る政府の姿勢に、さらに度し難い虫の良さを感じざるを得ない。
☆「関電がパワハラ被害者面する一方で言及を避ける『不都合な真実』」ダイヤモンドオンライン10月3日
https://diamond.jp/articles/-/216448?display=b
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2019年10月09日

どこからみてもボロボロを自覚するしかない

7面に「貿易協定 米寄りの決着 日米が署名」中見出し「日本 車関税『撤廃』約束なし」「米 大統領、再選へ成果誇る」「車除けば6割 低い撤廃率」がある。冒頭の文言が厳しい。(以下「」内本文引用)「日米貿易協定が、実質半年間の交渉で署名に至った。日本側は米国向け乗用車の関税撤廃を勝ち取れず、日本向け農産物の関税引き下げを急がせたトランプ大統領の意図を色濃く反映した決着となった。自由貿易協定としてのレベルも高いとは言えず、日本が掲げた『自由貿易の旗手』との理想は色あせている」。米国向けの輸出乗用車の関税撤廃が、日本にとって最重要の課題だった。首相はトランプ氏との共同記者会見で“ウィンウィン”などと表現し、日本政府は「今回の協定で貿易額ベースで『米国が約92%、日本が約84%』の関税が撤廃され」世界貿易機関(WTO)ルールの「9割程度の関税撤廃率」という水準をクリアできていると言い張った。しかし日本の“約84%”には、まだ決着していない自動車分野の関税撤廃が組み込まれており、「対米輸出額の約35%」を占めるこの分野の数字を差し引くと、なんと<84ー35=59>で、約60%が本当の撤廃率になる。首相は8日の国会答弁で「さらなる交渉による関税撤廃を明記した。撤廃が前提となっている以上、関税撤廃率の換算に加えることに問題があるとは考えない」と強弁。これは多くの識者が前もって警告していたことと一致する結果になったと言える。新聞で「米国は関税撤廃の約束まではしていない。日本政府が『自動車の関税は撤廃』と説明をし、これらを含めて関税撤廃率を計算することも『とらぬ狸の皮算用』で大問題だ」と書かれていることはすでに予測されており、農産物は交渉の切り札として早々と切られてしまい、あとに禍根を残す結果になった。トウモロコシ大量引き受けについては、国会で、政府が買うわけじゃない、と答弁したらしいが、そんな微妙なすり替えも、トランプ氏に簡単に切り返され済み。以下の記事では「時事通信によると、日本政府は民間に対する輸入支援措置を講じる方向で検討している。トランプ氏の発言から、米中貿易摩擦で輸出できなくなったトウモロコシを、日本が“肩代わり”する格好がより鮮明になったといえる」(本文引用)とあり、時事通信記事へのリンクを追いかけていくと、どうしても日本側の大規模譲歩は隠せない。
☆「米中摩擦で余ったトウモロコシ、日本が“肩代わり“。トランプ大統領『日本は民間が政府の言うことを聞く』」HUFFPOST8月26日
https://www.huffingtonpost.jp/entry/corn-import_jp_5d6323cfe4b0b59d2576b756?ncid=other_facebook_eucluwzme5k&utm_campaign=share_facebook
関連は不明だが、6面に「日本製鉄、室蘭で火災 拠点で生産停止相次ぐ」がある。日本製鉄は8月に子会社の日鉄日新製鋼呉製鉄所で構内火災発生、9月には台風15号の影響で君津製鉄所が煙突倒壊、そして10月8日に室蘭製鉄所で構内火災発生と、連続的な災難に見舞われている。自動車メーカー向けの特殊鋼を生産する設備らしく、先に書いた日米貿易協定で政府が守ろうと焦っている自動車業界の今後が、いよいよややこしくなってきた。税制でこれ以上ないくらい優遇され、内部留保でがっぽり溜め込んで身を守り、正規・非正規を問わず賃金・労働条件を極限まで切り下げ、現代の徴用工と化した海外技能実習生をこき使いながら、それでもなお老朽化した施設にまわす金もなく、こんなテイタラクとなっているのだとしたら、まさにこの国は再起不能の淵に立っているとしか言いようがない。いまちょうど、CSで「チェルノブイリ」という深刻なドラマを観ているところ。社会主義ソ連は原発事故によって崩壊への不可逆過程を辿った。そして20世紀末に顕著になった日本の凋落を不可逆にするのもやはり原発事故ではないか、との連想が湧く。その対応を、ソ連もやらなかった愚策で切り抜けようとして地獄への道を突き進んでいるのがこの国ではないか、と。アメリカの本格的凋落も視野に入りつつあるいま、縮みゆく日本はどこへ向かうか。いや増す寒気とともに実感する今日この頃。そして関電がこの事態に拍車をかける。現状、どこからみてもボロボロを自覚するしかない。
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2019年10月08日

政治の闇がもろに露出している

1面「景気4ヶ月ぶり『悪化』 8月指数」の記事に注目。「8月分の景気動向指数の基調判断について、これまでの『下げ止まり』から『悪化』に下方修正」「もっとも厳しい『悪化』の判断は4カ月ぶり。今月からの消費増税で景気の下振れリスクはさらに強まっており」「鉄鋼や生産用機械の出荷や生産などが不調だった。米中貿易摩擦の激化による輸出の不振に加え、台風で生産活動が停滞した影響も出た」(本文引用)とある。これに消費増税の影響が上乗せされたらどんな事態が起きるか、少し寒気がした。こうなるのを予測していた論調は多い。海外のメディアでも「なぜこの時期に消費税率を上げるの?」という声が漏れてくる。世界経済の先行きに対するリスクの3大要因として「米中貿易摩擦」「ブレグジット」「消費増税」を挙げる海外の論説は、探すと割と簡単にみつかる。駆け込み需要が起きていないのは世間が落ち着いているから、みたいな風潮も広がっているが、1面の「景気」記事を読んで、冷ややかな気分で納得した。8月指数からすでに景気は悪化していた。この調子でいくと政府の判断は「景気は緩やかに回復している」とする方向でまとまっていくかもしれない。すでに「悪化」のど真ん中にいるわけだから、わずかな動きでも「緩やかに回復」と強引に見做してしまうこともできる。それとももっと破壊的な景気変動が起こるか。6面「増税 小売りなお戸惑い 『10%』1週間」小見出し「『軽減税率』申告せずイートインも」「『ポイント還元』遅れ・撤回・・・」の記事では、報道自体がやけに冷めた視線を送っているのを感じる。冷ややかは良くないよ、と思ういつつ、冷ややかさは1面全体にすでに匂い立っている。「北朝鮮漁船」から始まって「『不自由展』きょう再開 大村知事が表明 抽選で入場制限」、そして極め付けは「国会論戦 枝野氏が追及『関電・芸術祭補助金・消費増税』 代表質問」。「天声人語」までがなんだかスカスカに見える。
「国会論戦」を読むと、昨年末の臨時国会以来恒例となってしまった感のある、予算委徹底逃亡を筆頭に、「あらゆる審議をネグレクト」し、「改憲論議」を大急ぎで進めようと焦りに焦っているのを感じる。2面「統一会派初陣 攻める野党」の中見出し「『関電・芸術祭・NHK』3点セット 首相は深入り避ける」にある首相答弁の冷ややかさの奥にも、彼の焦りが透けて見える。「関電問題で政府による徹底調査を求めたのに対し、『第三者の目を入れて徹底的に全容を解明することが不可欠』と、一義的に関電に対応を任せる考えを強調」「トリエンナーレの補助金不交付問題でも『法令や予算の趣旨にのっとって適正に実施されるべきだ。文化庁でそう判断した』」「NHK経営委員会の対応についても、『事実関係を確認中』などと淡々と述べるにとどめ」「『安倍政権に対する連日の報道をご覧いただければ萎縮している報道機関は存在しない』などと言い切った」(本文引用)。今国会では政府提出法案は第2次政権の臨時国会で2番目に少ない15本。ようするに「法案審議を早めに終え、会期末までの余白で憲法論議をどう進めるかが大切」(本文引用)らしい。野党が求める関電問題の集中審議にも応じない方針。「首相周辺は『関電の問題は国ではなく一企業の問題。首相に関わりはない』」(本文引用)など、堂々と言い切る。まさに臭いものにフタの徹底的審議拒否。関電幹部は原子力界隈の利害を背負って、これも論点ずらしを図ろうとしている。電力界隈あげて、出来事を軽く扱おうとする魂胆に満ちている。以下に記事には「発電所立地当時の書類は、今でも自宅に残っており、これを世間に明らかにしたら、大変なことになる」(本文引用)との記述がある。原発建設のダーティーな部分を担った証拠があるということか。首相は国会答弁ではサラリと躱しているようだが、実はヤバすぎてとぼける以外にないのかもしれない。改憲と政治の闇の露出が、彼らの内部で破壊的な力でせめぎ合っているように思えてならない。
☆「関電がパワハラ被害者面する一方で言及を避ける『不都合な真実』」ダイヤモンドオンライン10月3日
https://diamond.jp/articles/-/216448?page=3&display=b
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2019年10月06日

度が過ぎた悪あがきの末路は

1面「原発部門以外にも金品 関電 元助役へ工事額情報」はトップをラグビーワールドカップに譲った。オリンピックのときには、これが紙面全体にわたって引き起こされると連想したのは、ブログ主だけではないはず。31面も同様で、トップは「快進撃 8強近づいた 総立ち『日本中が湧いている』」の左に、それの半分にも満たない記事がチョコナンとある。そのチョコナン記事は「関電監査役会 昨秋に把握 金品受領問題 取締役会に報告せず」で、「役員らによる金品受領問題で、関連の監査役会が昨秋に問題を把握しながら、取締役会に報告していなかったことがわかった。取締役の不正をチェックする機関だが、(略)関電のガバナンス(企業統治)不全が改めて浮き彫りになった」(本文引用)監査役は7人。常任3人は生え抜き元幹部。4人が弁護士・学識者・元経営者ら社外。昨年前半に会計検査院が調査に乗り出して、9月に社内調査報告書がまとまり、10月に常任監査役へ報告。「監査役会は取締役に不正行為があれば、取締役会に報告する義務がある。だが、『(金品受領に)不適切な部分はあるが、違法ではないので、報告書はおおむね妥当』と結論づけ、取締役会に議題として諮ることはしなかった。公表を働きかけることもなかった」(本文引用)。そして19年3月に森山氏死去から内部告発文書によって大展開がはじまる。10月3日の当ブログ「混迷を深める原子力界隈」で触れたことのなかで、森山氏が18年に至り菓子折りを持ってこなくなったのは、会計検査院が乗り出したことと関連しているようだが、翌年の死去も不思議なタイミング。そんなことを考えていると、オリンピック等の行事で旭日旗が問題になっている昨今、同面にあるラグビー熱狂記事で選手のユニフォームがなんとなく旭日旗をデザインしているようで気持ち悪く見えてくる。横にあるチョコナン記事がかき消されそうな熱狂ぶりを演出し、来年に向けて着々と進んでいく報道統制。かつての昭電疑獄に匹敵する大事件なのに、まさか原発事故裁判の東京地裁判決同様とんでもない結論が強行される可能性はないか。そんな方向へむけた準備が水面下で粛々と進んでいないか。気になって仕方ない。
1面記事に戻ると、金品の受領は原発部門だけでなく、送配電部門にも広がっていたとある。叩けばホコリで、社内での蔓延はもちろんのこと、同業他社を含む政財界の広範囲に広がる可能性を思ってしまうのが庶民の普通の感覚。もちろんブログ主も同様のことを思う。稲田朋美氏が献金を受け取っていたという事実が浮上している。これからいろんな情報が乱れ飛び、憶測が憶測を呼んで、事態は広がっていくだろう。ちなみに3面「首相動静」によると、5日は自宅でゆっくりと午前中を過ごし、夕方には京都へ出かけて日本庭園を見学。その後、庭園近くの京料理の店でご馳走を食べたとある。京都の高級料理店ねえ、関電ねえ、なんだかねえ、といろいろ連想が湧いてしまうが、ここから先のことは、報道機関の組織力がモノを言うところで、ただの庶民にはまるで見当もつかないが、関電金品受領が騒がれている地元の京都。高級料亭の接待の本場の京都。風雲急を告げるいま、なにをしにわざわざ渦中とも言える京都へ出かけたんだろう、と思う。彼にとっても関電問題は絶対にスルーできないものか、なんて勘ぐりたくなる。3日当ブログ記事で「焦点を関電そのものから『ドン』の方へ移動させようとする魂胆が見え隠れして『?』マーク。妙な方向へ移動せず、関電を通して原発政策の全体像をきっちり報道すべきだと思う」と書いたが、官邸の意向は少しずつドン方向へむかいつつあるのではないか。森山氏の個人的な資質のなせるワザとして、死者にすべてを押し付けつつ、関電を守るために一部幹部を切るか、幹部に至る前の端っこを切るか。また、国会論戦での政権の逃げ方次第、野党の追及の仕方次第で、事態はレガシーづくりの「改憲ごっこ」どころではなくなる。オリンピックに向けた熱狂がボロクズ政権の救世主となるか。米中戦争、米朝協議、トランプ疑惑、世界経済の不安定。いろんな要素が絡み合って、完全落ち目になった「美しい国」の悪あがきがいや増しに醜くなっていく。
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2019年10月04日

ヨノナカいよいよ乱れに乱れていく

贈収賄事件は便宜を図ってもらいたい業者から官庁や業者に金が届くのが基本形と思っていたら、役所から企業にお金が届く変則形があった。電気料金でがっぽがっぽ儲け、その余り金が業者と役所のあいだをぐるぐる回りするパターンがあるなんて認識不足、と思っていたら、業者同士でお金を回し、発注元のエライ人のフトコロに貯まる基本形が発覚。関電社長岩根氏は返却したもの以外は、儀礼の範囲で受け取っていたそうな。「中元や歳暮、そうめんなど」だったというが、1着50万円のスーツ仕立券も入っていた。これが「儀礼の範囲」と思い込んでいたとは、金粉入りのそうめんか超年代物のワインか、庶民の感覚とは桁違いのものばかりだったのかもね。昨日の当ブログで17年から昨日までの関電不祥事の流れをまとめたが、次の日には新しい流れが積み重なる。社長だ会長だと威張っていても、なにごとも起こっていないときの話だった。自分の尻に火がついたら、泡を食って醜態をさらけ出す。大物ぶっていた輩が、たちまち小心ヨクヨクの小者ぶりをさらけ出す。毎日少しずつ出てくる修正の自己申告。元東京地検特捜の弁護士は「業者から直接、金品を受け取る行為は会社法上の収賄罪」「元助役を通じた金品の授受より立件しやすい」(本文引用)と指摘する。俗人たるブログ主は、叩けばさらにホコリが出てくるんじゃないの、と言いたくなる。30面「原発と関電マネー」の「『将来のため・・・』失った信用 『原発ありき』問われる政策」には、政府関係者から「原発に反対する人を勢い付かせてしまった」「再稼働に向けて一生懸命やっている人がいるのに」「まるで昭和の疑獄事件でも見ているかのようだ」(本文引用)との声が漏れる。スガ官房長官は「金品が個人で管理された経緯や会社としての対応など、さらなる事実究明が必要な点が多い」(本文引用)と他人事みたいに言っているが、内心は穏やかじゃないようで、いつも通り、どうしたら大トカゲのシッポを切れるか必死に模索中だろう。松井大阪市長まで、役所だったら全員懲戒免職だ、と息巻き、株主代表訴訟の可能性にも言及する。規制委の更田委員長も、組織として関電は健全でないと強く批判。大島堅一氏は「『3・11』以前からの原発をめぐる古い体質が今も続き、むしろ安全対策による工事費の増大によってエスカレートしている」(本文引用)と指摘する。「原発に反対する」我らは、いよいよふんどしのひもを締め直すとき!
関連じゃないが大きく関連してくるだろう出来事として、7面に「日米株安 米景気を懸念 製造業減速 指標相次ぐ」がある。1日の株価は消費増税なんてどこ吹く風という感じだったが、2日にはちょいショボショボした下落となり、3日に至ってかなり大きく値下がりした。米製造業の景況感を表す指数が下落。「世界の自動車市場が減速を続け、貿易摩擦の影響が地域レベルまで及んでいる」(本文引用)という。首相はこのあいだの日米貿易交渉で「ウィンウィンの関係」なんて大ボラ吹いていたが、次に始まる本格的FTA交渉で、自動車関税が取り上げられるのは間違いない。「原発再稼働」だ「改憲」だなどと勢いをつけようと頑張っているが、足元はもうグラグラ。1面には「EUに報復関税 米、18日にも発動 8000億円分 航空機摩擦」の記事がある。「欧州エアバスへの補助金で(略)ボーイングが損害を受けたとして」「(EU)からの輸入品に対し、18日から10〜25%の関税を上乗せすると発表」(本文引用)。WTOが米の損害を認めて報復関税を承認していた、とある。EUとしては、アッチがやるならコッチもだ、と牽制している。3面「貿易対立 米EU間にも世界経済さらに減速の恐れ」では、報復関税で米市場に出回るEU車が割高になると日本車が得をする一方、米はそれは許さんと釘を刺している。米中と米EUと米日。いまのアベ政権では、輸出産業を守るためにいっそう企業優遇措置を強化し、庶民の懐からなけなしの金をせびり取ること間違いなし。それでも「原発」「改憲」と騒ぎ立てるために、嫌韓・嫌中の民族排外主義をあおる。結末は大敗北へ一直線。庶民よ今が正念場だ!
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2019年10月03日

混迷を深める原子力界隈

本日の我が家購読紙は関電の幹部・役員らが展開中のテレビ時代劇もどき。強欲タヌキの化かし合い裏話大特集。菓子箱の下に小判、いや違った「現金、商品券、米ドル、金貨」が隠して入れられていたというお話。森山元助役は「お前なんかいつでも飛ばせる」「家にダンプを突っ込ませる」(2面「菓子袋の底 現金・金貨 情報提供日に授受も 関電『見返りと認識せず』」より引用)なんてあるから、東映ヤクザ映画路線も混ざって迫力満点。「ある幹部は『自分の行動で地元とも関係が壊れ、稼働が立ち行かなくなれば未来永劫語り継がれる「戦犯」になってしまう』と」(27面「一つ返せば次は二つ・・・『地獄』 贈り物攻勢 崩れたガバナンス」より引用)。原発稼働に支障が出たら原子力仲間で「後ろ指さされ組」になってしまうとの恐怖感があったように書かれている。ようするにテレビ時代劇、東映ヤクザ映画そのまんまの世界で、日本的組織構造の責任逃れ・あいまい先送り体質がしだいに強固な背景を形成していったという気がする。記事を読んでいると「森山栄治氏(故人)」と書かれており、「いつ死んだのか?」と気になってくる。調べたら今年の3月とある。12面「社説」の「関電金品受領 原発は『聖域』なのか」には「関電は1年前に報告書をまとめ、岩根茂樹社長と八木誠会長が報酬を一部返上するなど社内処分もしたが、一連の対応を非公開としたばかりか取締役会に報告しなかった。社内の役員で情報は共有したとするが、かねて閉鎖性を指摘されてきた原発事業の実態にがくぜんとする」(本文引用)とある。
公表された金品受領の日付は17年まで。そこまでは森山氏も元気に振舞っていたようだが18年には菓子折りを持って来なくなり、同年9月になって関電幹部はオズオズと報告書をまとめ、一連の出来事の後始末をやり始めた。森山氏の最後が近づいたので、あわせて内密におさめようとしていたのかな。そして19年3月に森山氏死去。一安心したところ今年中頃に内部告発があり、表沙汰となっておおあわて。スッタモンダの末に9月27日記者会見し、岩根社長と八木会長以外の名を伏せ、受け取った金品の内容を明かさず、調査報告書の公表も拒んだ(2面「報告書 批判受け一転公表」のまとめ)。ところが、世間の反発が激しく、ついに10月2日、3時間40分に及ぶ記者会見に至る。まだ奥深いところの事情は不明だが、とりあえずこれが一連の流れかな、と思う。「公務員であれば(刑法の)贈収賄が成立する可能性がある」(2面記事引用)というものの、まだ必死に防戦しており、辞任する意向は示していない。しかし、これは時間の問題。それでも辞任せずに済んでしまうようだったら、現政権で度重なる不祥事発覚があっても辞任しないで済んでいる状況と重ね合わして考えざるを得なくなる。権力者はすべからく居直るべしとの、彼ら流の常道をしずしず進む魂胆か。「家にダンプを突っ込ませる」などという脅し方はヤクザの手口。まさかホンモノか、それとも虎の威を借る狐か。ビビった関電幹部はまちがいなく後者。抗議の声より脅しが怖い。いや、彼らは意外にビビリマン達ではないかとも思う。中西経団連会長が昨年中頃、政府に泣きついた。そして今年の年頭に唐突に所感を表明した。その後、積極的にお国のお先棒を担いで懸命に働きだし、とつぜん入院して言論の場から一時退場するという有為転変。彼の動きの中にも、常人の尋常ならざるオロオロ感を感じる。
こんな状況下で、週刊誌広告がいよいよその機能をフル回転させ、「乞うご期待!」の局面にある。4面ではトップをメッキの剥がれ方が凄すぎる小泉進次郎に奪われたが、「『関電』が震え上がった『高浜原発のドン』呪縛の核心◾️金品を拒めなかった理由◾️京都の料亭に呼び出され・・・◾️『原子力を止めるぞ』と恫喝!」があり、7面でも「関電“京大閥”が利用した“原発のドン”の正体 『人権団体』で糾弾活動、孫は検事」の見出し。並べて見ると、なんだか焦点を関電そのものから「ドン」の方へ移動させようとする魂胆が見え隠れして「?」マーク。妙な方向へ移動せず、関電を通して原発政策の全体像をきっちり報道すべきだと思う。
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2019年10月02日

どこからみても落ち目にしか見えないデス

3面に「製造業景況感 悪化続く 日銀短観6年ぶり低水準」中見出し「消費増税直撃 経営リスク」「米中摩擦で輸出不振」。その隣に「年金運用長期目標 実質1・7%を維持へ」がある。大企業・製造業の景況判断指数が13年6月以来6年3ヶ月ぶりの低水準になり、消費増税がどう影響するかが焦点となっている。記事では「米中貿易摩擦や海外経済の減速」で輸出や生産が落ち込んだ、と書かれているが、すでに国際的競争力が低下していたんじゃなかったかな。日銀の異次元緩和による株高演出や円安誘導、GPIFの年金資金まで絡ませ、企業向けに法人税大減税や消費税還付金、不定期労働の拡大、海外実習生(第2の徴用工)、低賃金・長時間労働などなど、政府・政権は様々な手法で経済界を下支えしてきたがついに力尽きつつあるというべきか。米中貿易摩擦や世界経済の減速が響いているというが、韓国との無用な対立までやってさらに景気減速に拍車をかけるようでは「こんな状況にだれがした!」というしかない。7面には「『第2段階』見えぬ展開 日米貿易協定 米の要求に恐々」中見出し「車関税削減 困難か」「農家への支援策2年ぶり改定へ 日米貿易協定受け」がある。日本は日米貿易協定を2つに分け、第1段階を「日米物品協定」(TAG)、第2段階をFTAと呼んでいたそうだ。「FTAだと大幅な譲歩につながると警戒する農業界に配慮し」「貿易協定について2段階に分けて交渉することは、日本も昨秋に合意済み」(本文引用)。FTAを全否定していたと思っていたが、そうじゃなかったんだ。勘違いさせられていたか、それともうすらとぼけて、本格的な交渉が後に控えていることを隠していたというのか。第1段階で日本車への追加関税を防いだのを成果として強調しても、第2段階では避けられない。米はEUにも関税発動を検討中。11月中旬に発動されたら競合する日本車に有利となり、米で日本車への風当たりが強くなるとの予測あり。それでどうなるか。「改めて輸入車関連税や数量規制の脅しをバックに譲歩を迫られる展開の再来を招きかねない」(本文引用)という。
農業への対策を大急ぎでやる一方、6面「日本製鉄、2工場を長期停止 自動車メーカーに影響も」には、台風15号の影響で千葉県君津市にある工場の煙突2本(高さ70メートル)が倒れたとか。8月には呉の工場で構内火災があり、操業を停止しており、両方の復旧に数ヶ月かかり、日米交渉で必死になって守ったはずの自動車が、多大な影響を被る可能性が出てきた。3面にある「台風対応 年内に報告書 政府に検証チーム 野党、初動遅れ批判」中見出し「政府『適切対応』強調」があるが、手厚く保護してきたつもりの製造業はいよいよ七転八倒。政府答弁の「適切に対応してきた」が虚しく聞こえるばかりだ。県民の被害状況はいまだきっちりと把握できていない。昨年7月の西日本大豪雨下での「赤坂自民亭」のご乱行。9月の北海道胆振東部地震下に首相のロシア訪問など、16年の熊本大地震への対応と大違い。昨年実績により、よほど大きな被害が報道されない限り事実はいくらでも粉飾できるから、居直ったほうが有利とみたか。そんな空気が広がり始めているとしたら、これはアベ後の荒野に死屍累々。自民党に明日はない。いや、その前にこの国に明日はない。
☆「安倍政権を揺さぶる豪雨災害対策の不手際 国会会期末の攻防と自民総裁『3選』にも影響」東洋経済オンライン18年7月11日
https://toyokeizai.net/articles/-/229001
「明日はない」の象徴的出来事が1面「元助役関連2社、113億円受注 関電3原発工事 3年間で」と、関連30面「原発と関電マネー」の「原発誘致 得た『特別待遇』『Mさん』と呼ばれた元助役」の記事。役所といえどお茶の葉も買えず白湯しか出せない貧しい村に、原発マネーが降り注ぎ、あっというまに豪壮な御殿が建ち並び、ぴかぴかの公共施設がひしめていく。みんな地獄から天国へ駆け上る愉悦におぼれ、脳内はお花畑と化す。その一方で関電役員らは責任逃れの策を練り、地位にがっちりしがみつく。人間の究極の悲しさは、自分を歪めて認識する能力を持ってしまったこと、というべきか!
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2019年10月01日

庶民はおバカな国をあきらめ顔で許すか

関電の贈収賄事件、というか関電がもらっていたんだからどう言うんだろう。迷ってしまうが、総括原価方式による電気代から捻出した贈って贈られて。つまり、お金のぐるぐるまわり。お国に手厚く儲けさせてもらって余りに余ったお金で遊んでる。今日の新聞は、金(キン)と言わずにゴールドとか、数10万円相当のスーツの仕立て券と書く。31面「関電役員へ キン・現金・仕立て券 高浜町元助役 返還試みると怒り」には、「幹部らが返そうとすると、森山氏から『俺の顔をつぶす気か』などと怒られ」「返却しても、次の機会に同じものを二つ持ってくるケースも」「今回、関電は『一時的に各個人が保管し、儀礼の範囲を除いて返却した』と説明」(本文引用)。この件で警察・検察は動くのかな。先の東電原発事故裁判で地裁は大甘の判断を下したが、原発事故じゃなく、幹部の不祥事だからなあ。こんなことで金(カネ)が簡単に動く暗黒世界。その一方で、昨日の新聞1面に「原発医療体制なお不十分 被曝で2人死亡 JCO臨界事故20年」なんて記事が載る。東海村の核燃料加工会社JCOで臨界事故が発生し作業員2人が死んで昨日で20年。記憶が遠くなるのは早いもの。国が防災基本計画を見直したにも関わらず、1999年の事故から12年後の福島原発事故でも施設内に医者がいなかった。その後の事故原発作業現場が過酷を極めたのは、だれも忘れてはいまい。15年にやっと厚労省の検討会が、派遣医師に被曝医療や救急医療の研修を受けるよう実現を促した。だが、「電気事業連合会などが事故発生の24時間以内に医師らを現地に送る仕組みの検討状況を国に示したのは今年7月、原子力規制委員会に早急な整備を促された約3ヶ月後だった。再稼働した九州、四国、関西の3電力の5原発では、事故時の医師派遣の仕組みがまだない。派遣体制の整備は再稼働の条件でないことが背景にあるとみられる」(本文引用)
この記事のすぐ上に「関電から20億円超受注 原発工事 元助役に裏金提供の業者」がある。福島事故の後につくられた新規制基準への対応で、高浜原発だけで5千億円を超える安全対策費が投じられた。地元企業は特需で大儲け。「吉田開発」は13年8月期売上高3億5千万円が、18年同月期21億円。関電岩根社長は「発注のプロセスや金額は社内ルールに基づいて適切な対応をしている」(本文引用)と。数十万円の高級スーツを着てゴールドを恭しく保管している一方で、「派遣体制の整備は再稼働の条件でない」から「事故時の医師派遣の仕組みがまだない」というのは、どういう神経だろう。あきれながら30面「東電旧経営陣の無罪判決 検察官役指定弁護士が控訴」を読んで、9月20日の当ブログ「原爆も原発も経営バカも許される『美しい国』」を思い出す。「巨大津波の予見可能性について『結果の重大性を強調するあまり、予知に限界のある津波という自然現象について、想定しうるあらゆる可能性を考慮して措置を講じることを義務づければ、原発の運転は不可能になる』」と結論づけた裁判所の判断を思う。原発を再稼働するため「想定しうるあらゆる可能性を考慮して」、数十万円の高級スーツを着たお偉方はじゃんじゃん金(カネ)をつぎ込む。人的犠牲の可能性に目をつぶる。省みもしない。良心は「原発の運転」の妨げになるから。
4面月刊誌広告に「安倍政権『最終章』の波乱■『官邸分裂』で早まる『死に体』化 『安定と挑戦』と称した九月の人事だが、『二階幹事長続投』で様相は一挙に『幕引きムード』に。官邸内では二階と組む菅義偉と安倍の意を借る『お友達グループ』の反目が顕在化。荒れるエピローグが始まる」「『警察国家』化が進む日本 ー『国家安全保障局長』人事への危惧」「安倍『醜聞内閣』に怒らぬ有権者 ー『在庫一掃』大臣で沈みゆく日本」「東京電力は首都圏を『保守』できない ー 経産省こそ大停電の『A級戦犯』」「大企業『優遇税制』 ー 政財界の癒着が生んだ『税逃れ天国』」「気候変動『最悪シナリオ』の虚実 ー『ビジネス化する環境問題の危うさ」など読みたい記事満載。大企業への減税措置がハンパじゃない規模になっている。それでも足りずに「消費増税」で巻き上げて大企業へおカネを回す。大企業は経営努力をしなくなり、おバカな国が出来上がっていく。
posted by ガンコジージ at 10:40| Comment(0) | 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする