2020年02月29日

米のアウトブレイクの新段階に想う

昨日、薬屋へ薬用歯磨きを買いにいった。いつもはあまり客のいない店内でびっくり。2つあるレジの両方に長い列ができている。客の持つカゴにはトイレットペーパーが詰め込まれ、「また石油ショックかい?」と仰天。歯磨きコーナーの途中にマスクの棚があったが、そこはみごとに空っぽ。思い出したのはマスクが大増産中で、材料が同じトイレットペーパーが足りなくなる、という言説。ネットに流れていたっけ。そんなので慌てふためくやつはおるまいと思っていたが、現に目の前でマスクとトイレットペーパーが品薄中なのだ。まさに「石油ショック」の再来じゃないか。薬用歯磨きと胃薬を買って駐車場へ向かうと、次々にやってくる車で入るのも出るのも困難なほどになっている。この混乱のツケは大きいかもね、と思ったものだった。
今日の新聞を見ると、1面から31面まで新型コロナだらけ。その中心にあるのが首相の独断で始まる「休校見切り発車」の顛末だ。2面「時時刻刻」には「政権批判 首相に焦り」「萩生田氏・菅氏 置き去り」「企業混乱対応追われる 首相『有休で対応を』現状は困難」「看護師足らず 外来診療縮小」「『一斉休校』効果 割れる評価」「専門家ら『根拠乏しい』『感染抑制にはなる』」と並ぶ。「政官の両方で危機管理を担う菅、杉田両氏を置き去りにして、首相は一律の休校要請に突き進んだ。菅氏に近い自民党幹部は『とんでもない判断だ』と、政府対応を批判。首相の周りにちらつく今井首相補佐官らの影を問題視する」「法整備についても、事前に政府内で情報が共有されることはなかった。内閣法制局の幹部は『対策本部後に初めて聞いた。官邸がドタバタで議論していないのだろう』」(経済官庁幹部からは)「官邸一極集中の弊害。対策をやっているふりだけじゃないのか」(自民党幹事長経験者は)「今回の対応が安倍さんから人心が離れるきっかけになるかもしれない」(損保ジャパン日本興亜は)「事情で出社できない社員らに有給の『特別休暇』を与えることを決めた。ただ、対象は直接雇用する正社員などで、派遣社員は含まれない」(本文引用)
効果についての専門家らの評価では、北海道で突出した感染者が出ている一方、東北、中国地方では感染者が確認されていないことを挙げ、地域の状況で大きく異なるとして、「一律の休校措置が『効果的であるとする科学的根拠は乏しい』」(本文引用)と指摘。都市からは遠い山里の薬屋が大混雑し、マスクのみならずトイレットペーパーまでが品薄になる状況をこれに重ねてみる。「今回の対応が安倍さんから人心が離れるきっかけになるかも」という、当たるも八卦の予言も含めて観察すると、政権はマジにヤバイことになるかもしれない、と思う。
以下の記事はワシントンポスト紙の記事を詳説して、アメリカの反応を垣間見させてくれる。WP記事は、クルーズ船がウイルス培養のための巨大なシャーレに変えられ国際的な批判が集中していると断定。日本政府がいくつもの間違いを犯していると指摘する。記事本体は最後に、SARSより強い新型コロナの感染力と政府の無責任な対応を重ねて、感染拡大を防ぐのは簡単じゃないと結論する。休校の波は広がっているが、島根、兵庫、群馬、栃木、岡山、沖縄など休校しない地域がある。情報の隠蔽と操作がお好きな人のことだから、3月半ば以降、コロナ検査新兵器を使って、要請に従わなかった各県を集中調査し、「こんなに感染者が発生してるじゃないか」などと恫喝するかもしれない。気をつけよう、暗い夜道とバべビブボ。もう一つ下の記事は、米の対応の現状と懸念される問題点を語っている。先行しながら遅れている日本の立場を暗澹とした気持ちで思う。
☆「明らかに人災。新型コロナの感染を拡大させた安倍政権の大失策 byきっこのメルマガ」MAG2NEWS2月27日
https://www.mag2.com/p/news/441923
☆「ついに新型コロナウイルスの『市中感染』が米国で始まり、見えてきた2つの懸念」WIRED2月28日
https://wired.jp/2020/02/28/community-spread-coronavirus/?fbclid=IwAR0FyD5aNQUXUor73yW7Z7LmiKaLRDKoY__wgU8Zf8pF7XOYsizRe7iNn3o
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2020年02月28日

いったいなにを考えているのやら

1面トップ「全国小中高の休校 要請」「週明けから春休みまで 首相、感染者増加踏まえ 新型肺炎」「影響甚大 根拠説明を 視/点」。2面「日本リスク 世界が警戒」「日本株異様な売り方」「催し自粛の影響3・11超す恐れ」「乏しい手だて 政府普請」「日本からの入国拒む国も ベトナム、実習生派遣遅らせる要請」と、かなり大きな反応が広がっている。首相のトップダウンの判断らしい。小中高が全国一律に休むことの影響は計り知れないものがある。「首相は26日にスポーツ・文化イベントの今後2週間の開催自粛を要請したばかり。その翌日に、より多くの国民の日常生活に関わる前代未聞の要請が出されることになった」「要請への対応によって『生ずる様々な課題に対しては、政府として責任を持って対応する』と話した」「首相は27日、対策本部の会合で感染拡大や経済など国民生活への悪影響を抑制するための法整備を進めるよう指示」「具体的な内容には触れなかったものの、法整備を急ぎ、今国会での早期成立を目指すと見られる」「政府関係者によると、政府や地方自治体の指示に一定の強制力を持たせたり、義務化したりするための法整備を進める考えという」(1面引用)。臨時「緊急事態条項」を整備するみたいである。ここでもやるか改憲先取りの憲法空洞化。新型コロナについて国内の強権発動や情報統制はやれても、海外の反応を「アンダー・コントロール」するのはかなり難しい。日本のコロナ対策の不完全さは、クルーズ船の取り扱いで世界に知れ渡ってしまい、いまや信用は地に落ちている。米でもコロナ感染が広がりつつあり、いつまでもぐずぐず対応を遅らせるわけにはいかない。株価大下落の影響も凄まじいことになってきている。「海外勢は、異様な日本株の売り方をしている」「消費増税の悪影響に加え、新たに新型肺炎という要素が加わった日本経済に対して、海外投資家は非常にリスクを感じている。東京五輪の開催延期という観測も売り材料とみられる」(2面引用)。東日本大震災より大きな影響が出てくる可能性も否定できないという。「乏しい手だて」というが、ほとんど「手だて」なしというに等しい。財務省幹部が、感染が収まらないと・・・と呟くのは当然の状況。株価は昨日までに1000円以上下げている。今日はさらに600円以上の下げ幅になっている。このうえオリ・パラ中止となれば、まさかのまさか2番底か3番底か。中国がコケたら皆コケる。その最大の被害国は日本になる。敵対意識なんか持っている場合じゃなかったのを知る。官邸の苛立ちは伝わってくるが、もう苛立っている場合じゃない。
☆「わずか1日で『方針変更』 ネット批判にいらだつ官邸」朝日新聞2月27日
https://www.asahi.com/articles/ASN2V7G4LN2VUTFK021.html?ref=hiru_mail_topix2_6
7面に「牛肉輸入↑22% 輸出↓61% 日米協定 1月米に偏る」がある。消費増税やコロナに混じって消えてしまいそうな日米貿易協定だが、こんなところにも景気を冷え込ませる要因が存在する。双方ウィンウィンなんて豪語していたはずが、一方的にアメリカに有利な結果となって跳ね返っている。さらに昨日の当ブログで少し触れた、「1台数百万円の新型機器ならたったの30分で検査完了、持ち運び自在、4検体同時に測れるとか。『これが来月にも使える? PCR法が6時間でわかるんだったら、いまでも検査を始められる。新兵器が出るまでつなぎでPCR法を積極的に使わない理由はない』と思うのは普通の話じゃないか。なんでやらないんだ?」という件。以下のような情報がある。中国が2月14日に1万2500人分の簡易検査キットを日本へ提供していたという。別の情報では最速2分で検査できるとある。すでにこんな検査キットが送られてきているのなら、これも率先して使うべきだった。たったの30分で検査完了する1台数百万円の新型機器」が供給されるのを待っていて、そのあいだに感染拡大があるのなら、何を優先したかったのか、わかったもんじゃない。
☆「中国、日本に新型コロナの検査キット提供 『ウイルスとの戦いに国境はない』」毎日新聞2月26日
https://mainichi.jp/articles/20200225/k00/00m/030/160000c
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2020年02月27日

「やってる」感を振り撒くのに懸命なワケは

1面トップは「イベント2週間自粛要請 新型肺炎巡り首相 プロ野球オープン戦無観客▪️コンサート中止相次ぐ」の記事。昨日の当ブログではその存在があまりに希薄で確認できなかったが、26日2面「時時刻刻」に大きく「医療崩壊防ぐには 感染拡大 一般病棟も準備」として、記事中に小さく「政府が対策方針」とあった。25日の基本方針の概要として、軽い症状なら自宅療養、むやみに医療機関を受診しない、症状がある場合は休暇の推奨、時差通勤やテレワーク、患者の集団「クラスター」が確認された場合には施設の休業やイベントの自粛など、と書かれており、前日に紙面を飾った政府専門家会議の見解のほうが、まだしも「拡大・収束1〜2週間山場」と一定の危機感を持っていたから、あまりにも基本方針が軽々しく、「まさかこんなのが対策かい!」とあきれて、政府会合の決定事項とは思わなかった。専門家会議と意見を突き合わせていないか、わずか10分前後では突き合わせようがなかったか、美食に気が急いて専門家会議までめんどうみきれなかったか。まあ、ここにきて政府会合の時間が少し長くなってきたのは悪いことじゃない。問題はその中身で、本日1面トップ「イベント2週間自粛」報道によると、「厚生労働省が20日に出した声明で、一律の自粛要請を見送る一方、感染の広がりなどによって見直すとしていた。政府の専門家会議は24日、『これから1〜2週間が(感染の)急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際』との見解を発表。だが、政府が25日に決めた感染拡大防止の基本方針では、20日の声明を踏襲していた」(本文引用)。方針が急転した理由は2面「イベント自粛 混乱 落胆 当日の中止発表/主催者か損失懸念」の中見出し「高まる政権批判 首相、一点『要請』 後手の対応 野党反発」に書かれている。首相主導というが、「その対応はちぐはぐ」「わずか一日での事実上の『方針変更』。場当たり的にも映る政府対応の背景には、新型コロナウイルスへの対応をめぐり、政権への批判が高まっていることも影響しているとみられる」(本文引用)。批判の中身はクルーズ船対応で海外メディアから批判集中、世論調査で内閣支持率が急落、地方自治体の不満などが挙げられている。彼の危機感は感染拡大そのものではなく、海外からの批判や内閣支持率の下落、地方の反発などだった。そして聞くつもりなどなかった専門家会議の提言に大あわてし、翌日「首相主導」で決めたと取り繕う。これでは、不安に駆られている善良なる国民はたまったもんじゃない。
12面「社説」の2題。「新型肺炎対策 きめ細かな現場支援を」と「検察官の定年 繰り返される政権の病」は、この政権が抱えた病根を、奇しくも浮き彫りにする。「新型肺炎対策」は、大きな懸念材料として先頭に立つべき政府が信頼されていないと指摘。専門家の初会合は今月16日で、「感染経路が不明な患者が見つかった後だ。水際での防止にこだわり、国内の流行対策が後回しになったとの批判は免れない」「症状の軽い例まで一律に調べるのは現実的でないが、検査を拒まれる例が相次ぎ、不安が広がっているのを手をこまぬいて見ているわけにはいかない」「正確な実態把握と情報の開示、理解を深める説明が不可欠だ。感染者数を低く見せるために軽さを抑えているのでは、といった疑念を招くようなことはあってはならない」(本文引用)。そして「検察官の定年」では「はっきりしたのは安倍政権の病というべき、後世に正確な記録を残すことへの無理解と、議論から逃げ、都合の悪い話はうやむやに済ませようとする国会軽視の体質である」(本文引用)。この体質が、コロナ対応でさらにはっきりと示される。そして31面「続く発熱 検査受けたいのに」に「6時間かかる検査30分で」という奇妙な記事がある。PCR法の検査は9日かかると言っていたはずが6時間程度と書かれており、1台数百万円の新型機器ならたったの30分で検査完了、持ち運び自在、4検体同時に測れるとか。「これが来月にも使える? PCR法が6時間でわかるんだったら、いまでも検査を始められる。新兵器が出るまでつなぎでPCR法を積極的に使わない理由はない」と思うのは普通の話じゃないか。なんでやらないんだ?
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2020年02月26日

黙っているのが最良の対策というのか

昨日に続いて「折々のことば」は「ジャーナリズムとは社会の自由度を計るための、なくてはならないバロメーターなのです。 マリオ・バルガス=リョサ」というもので、昨日の「ことば」と密接につながる。「時代状況を正確に知るには、視覚を可能な限り拡げておく必要がある。権力の検閲体制とそれを内面化した自主検閲、さらには大衆受けへと靡くことのないよう、自由な表現の場所を確保することが不可欠だと、ペルーの作家は言う。報道機関は取材と批判の力によってのみ、信頼に足る情報の溜め池となりうる。『プリンストン大学で文学/政治を語る』(立林良一訳)から。」(本文引用)。昨日の文面でいうと、「事実を曲げる手法は多々ある。その横行は、時代を『診断』し『世界を変える作業の鍵』となる着実で粘り強い言語の力を損なってしまう」が思い出され、今日の記事はそれと対をなすかのようだ。「折々の」の見事な存在感に脱帽。時と場合によって、紙面が遅れをとることさえある。9面に「韓国 新型肺炎ショック 国会停止 公判延期 新学期1週間延期」がある。「韓国で新型コロナウイルスの感染者が急増し、国民生活に深刻な影響が広がっている。国会は審議の一時停止を決め、裁判所も不急の公判を先延ばしにした。文在寅政権は集団感染が起きた南東部の大邱などへ貿易管理強化を打ち出している」「政府の発表では、25日午後4時現在の国内の感染者数は977人で、死者は10人に上る」(本文引用)。かなり大規模な対応がとられており、緊迫した空気が漂う。昨日のTV報道では、韓国の感染者数が日本を超えた、というような伝え方だった。ここで気になるのが、いったい韓国は感染検査をどれくらい実施しているのか、ということ。数字は日々変化する状況にあり、書いているそばから古くなっていく。一昨日、日本では政府の専門家会議の見解が出て、昨日の新聞に載った。「政府の対策本部はこうした指摘を踏まえて、感染拡大の防止や医療提供体制の強化を盛り込んだ基本方針を25日に決定する」(25日1面のトップ記事から引用)とあったので期待した本日、なぜかそれに関する記事がない。けっきょく流れで考えるしかなく、いろいろ探してみつけたのは以下のサイト。これも日々数字が変化していく現状、昨日時点のこととして受け止めるしかない。
真ん中辺の2枚の画像は「そもそも総研」というテレビ番組の画面らしい。1枚目は「PCR検査の検査試薬について」の説明で、日本のタカラバイオという会社が「中国・大連市からの緊急要請で、新型コロナウイルスの検査試薬を大幅増産 1週間あたり25万人分」「広報担当者 生産体制は整っており、日本国内でも政府、自治体、民間企業から要請があれば供給は可能」(本文引用)と書かれている。2枚目は韓国のPCR検査の進捗状況で、きのうの聯合ニュースから「検査能力 一日約5000件 昨日4593人検査 検査済み人数2万6179人」(本文引用)という。そして日本政府は「2月18日、国立感染症研究所や一部の民間研究機関に依頼をして、1日に最大3800人の検査ができる体制を整備した」(本文引用)とあるけれど、検査件数が急速に上がっているのかいないのか、いまはまた事情が変化している可能性があるのでよくわからない。少なくとも、直近の過去までは、検査件数がものすごく増えるような状況になっていない。それともブログ主が信頼できるデータに行き着いていないだけか。隠されているのか。最初の記述に戻ると、韓国の感染者数急増について、今日の新聞記事に、日韓で実施された感染検査総数の比較がなかったことに、若干の疑問を感じた。比較したら不都合が巷に知れ渡ってしまうということか。不都合とは、日本の感染は「これから」ではなく「すでに」拡大の時期に至っている、ということか。隠して収束を迎えることが、何に対して上策というのだろう。はっきりしているのは、検査しなければ感染者数は少ないようにごまかせる。それだけが明らかなこと。結果として、隠すことの罪がさらに重くなる。
☆「新型コロナ、徹底的に検査するから感染者が見つかるイタリア、韓国。感染者が少ないことにするために検査しない安倍ニッポン。」Everyone says I love you !:2月25日
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/f5266da24a3e671886b45c215fc18949
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2020年02月25日

「丁寧・真摯」と意味を捻じ曲げ鳴くオウム

本日の「折々のことば」は「言葉で死体を埋めることもできるし、それを掘り起こすこともできる。 レベッカ・ソルニット」で、「問題をずらしたり、文脈や関連領域を無視したり、情報を除外・隠蔽したり。事実を曲げる手法は多々ある。その横行は、時代を『診断』し『世界を変える作業の鍵』となる着実で粘り強い言語の力を損なってしまうと、米国の作家・歴史家は言う。『蛮行に抵抗する革命は、蛮行を隠す言葉に抵抗する革命から始まる』と。評論集『それを、真の名で呼ぶならば』(渡辺由佳里訳)から」(本文引用)とあり、あまりに現実にぴったりくる「ことば」で、いささか面食らうが、8面「社説」の「カジノと政権 吹き出す問題直視せよ」は「折々」をさらに補強する。「『国民の声に耳を傾ける』『丁寧に議論していく』安倍政権が発するこうしたもっともらしい言葉は内実を伴わず、その場を言い繕うだけのものであることがしばしばだ」「朝日新聞社の1月の世論調査では、IR整備の手続きを『凍結する方がよい』と答えたのは64%で、『このまま進める方がよい』20%を大きく上回った」「2月調査でも(略)デメリットを感じるとの答えが2倍近くあった」「やると決めたのだからやる。あとは問答無用ーー。そんな政権の態度は、将来に禍根を残す」(本文引用)と、「折々のことば」と緊密な共同歩調をとっている。
「IR」に限らず「桜」「モリカケ」「公文書偽造・隠蔽」「停滞する経済」「成果なしの外交」「安保関連法」「珍妙な閣議決定」「海自の中東派遣」「災害対策」「新型コロナ」「復興五輪」「辺野古新基地建設」など大小織り交ぜてエトセトラ。追及されるあらゆる問題で「国民の声に耳を傾ける」「丁寧に議論していく」などをはじめとする、さまざまな聞こえのいい言葉を撒き散らすが、ひとつも内実を示さない。所信表明演説で次々繰り出される聞こえのいいスローガンも、実現からは程遠く、泡粒のように浮かんでは消え、次のスローガンに交代していく。新型コロナパンデミック(世界的大流行)には、感染拡大を阻止するより、感染者数の情報拡散を抑制するような、奇妙な対応がすでにみられる。感染検査を保健所経由でしか受け付けず、検査自体を積極的にやろうとしない。聞こえの良くない情報は隠蔽し、聞こえの良いスローガンだけを流す意図が、新型コロナでも存分に発揮されている。感染検査を積極的に進めればパニックが起きるかもしれない。その矛先は政府に向かう。そんな流れは作りたくない。そのために対策を強化するのではなく、情報統制を強化する。戦争で「我が軍は勝利しつつある。転進は作戦遂行のためである。見よこの大戦果を」てな具合に架空の勝利を積み上げ、国民の不安を逆に熱狂へ導こうとするのに似ている。
1面トップ「新型肺炎 政府専門家会議が見解 拡大・収束1〜2週間山場 軽症の場合は自宅療養を」では「専門家会議の『見解』の骨子」として、「●今後1〜2週間が急速な拡大か、収束かの瀬戸際。取るべき対策の最大の目標は、感染拡大のスピードの抑制と重症者の発生と死亡数を減らすこと ●ウイルスの遺伝子検査が、現状、唯一の検査法だが、設備や人員の制約のため、すべての人にはできない ●症状がない人も、互いの距離が近い対面での接触が一定時間以上、多くの人々との間で続く環境に行くことを、できるだけ避けてほしい」(本文引用)という。拡大か収束かの瀬戸際としつつ、遺伝子検査が設備や人員の制約ですべての人にはできないとし、ひとえに個人の節制とか自覚とかの努力に期待する。それも必要だが、国はそれを可能にする万全の処置を取る意志があるのか否か。日本よりはるかに迅速な対応のイタリアで感染が拡大しているのを考えると、今日公表される政府の基本方針がどんなものになるか、なおのこと気になる。以下のような見方もある。参考として・・・。
☆「Dr.イワケンの『感染症のリアル』 新型コロナウイルス 崖っぷちの日本に活路はあるか」読売新聞yomiDr.ヨミドクター2月17日
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200217-OYTET50026/?fbclid=IwAR3wvLalVQ3-I5de8v9wHu7oBa5U07j83VXlug2MsuOMNiqH4_BMKVlvksk
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2020年02月24日

いよいよ混迷を増す対応の行き着く先は

首相動向を見ると、昨日は午後3時40分から新型コロナウイルス感染症対策本部に出席し、4時30分には自宅にいる。帰宅にどれくらいかかるかわからないが、昨日はけっこう長くいたんだね。というわけで、その前の会合はいつだったか数日間の首相動向を調べたら、18日に午後6時7分から出席。同26分には報道各社のインタビューと書かれている。最長で見積もっても19分。18日から23日まで計5日間もスキマがある。そのあいだ「まさかグルメ行脚?」と突っ込みたくなるが、とにかく首相の危機感はこんなものなのだ。厚生労働委員会は開催されているんだろうか。あくまで野党を利することはしたくないという意図貫徹中か。専門家の意見も聞かずに、文字通り「しっかりやんなさい」の指示のみ。なにをしっかりやるのかは現場任せの現状か。150億円ほどのしみったれた金しか投入されておらず、諸外国のそれとまるで桁違いの錯誤が進行中。
1面に「肺炎 重症化防止へ態勢 政府 患者増に備え基本方針作り」があるが、5日間も放ったらかしでいまさら何を格好つけるやら。2月21日当ブログ「口が裂けても言わない人たち」で各国の反応を列記し、「米CDCが日本へのレベル1の渡航注意情報を出したと報じているようだが、16日の『新型コロナウイルス感染症対策専門家会議』では『国内発生早期』から『国内感染期』への警戒レベル引き上げを見送り、諸外国の慎重さに比べて『口が裂けても』我が国の対応が失敗しているなんて言わないつもりらしい」と書いた。「指示」はすれども中身ゼロ。「責任回避」のための「防御線」を張り、危機が押し寄せてきたら、とりあえず逃げ回るばかりってことか。17日の新聞に「クルーズ船 帰国支援次々」の記事がある。その後の対応はムチャクチャを極め、クルーズ船の日本人乗客らは電車やタクシーで帰宅。その後、感染が発覚、死者まで出てあわてふためいている。その一方で、東京五輪を意識してか、21日新聞では「催し中止・延期相次ぐ 就活生への説明会・パラ競技・自民党大会」「開催の必要性 検討要請 厚労省一律の自粛は求めず」とあるように、曖昧で中身のない「指示」のうちで、唯一はっきりしているのが東京五輪ということか。それで現場は、メリハリの効いた対策を打てないジレンマに陥っている。あげくは、クルーズ船から帰宅した乗客23人に必要なウイルス検査をしていなかったことが判明。22日に加藤厚労相は緊急会見を開いて謝罪するハメになった。この時点で、国内の感染症対策がザルだったことが明らかになり、専門家のあいだではすでに「○万人規模」の感染が拡大中とする見方まで出いる。「国内発生早期」から「国内感染期」へ警戒レベル引き上げを見送ったツケが回ってきたのを否定できない。ここまでくると、感染拡大のルートを追跡し、拡大の流れを根絶していく方法が取れない。あとは、軽度に感染して免疫のできた人たちが壁となって、感染拡大をとめる方法が有効になるか。そのあいだにどれだけ危機が広がっていくのか。予測し難い状況になっている。
野党が厚生労働委員会開催を要求したのは1月24日。開催要求を無視して対策本部を設置し、首相の「指示」連発で混乱が深まっていったのが1月28日。その後も厚生労働委員会はなく、毎回「やってる」感満載のテレビ映像が流れるのみ。直近では5日間も対策本部はなく、首相はのんびりと日を過ごす。これをすくなくとも諸外国はどんな目で見ているのだろう。これからオリンピックに向けてしゃにむに事態を安定させていくのだろうが、彼にとって最も有効な対策は、情報統制で沈静化を演出することくらいしかない。1面記事で首相は「『感染拡大を防止する上で重要な局面だ』と述べた。患者が増えた場合に備え、基本方針を整備するよう指示した」(本文引用)とゲキを飛ばしているが、これは拡大が顕著になる前に言うべきだったのであり、重要な時期に重要な会議を5日間も開かず、厚生労働委からも逃げ回る人物がいまさらいう言葉ではない。厚労省は下船乗客に毎日電話をかけるというが、トップの場当たり「指示」に振り回された場当たり対応は、帰宅した乗客には過酷。そしていまやリーダーの頂点に達した妄想に付き合わされて、国民は総特攻の真っ只中を生きる。
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2020年02月23日

止められないし止める気ないリーダーとは

発熱や下痢症状を呈し死亡した2名の高齢者について、PCR用の検体採取の翌日には感染が判明、厚労省や内閣府職員の検査でも2日3日で感染が判明していた。トップダウンによる説明では検査に9日かかって多くを同時に検査できないので、PCRよりずっと早く結果を出せる簡易検査を開発するということだった。本日3面「下船23人検査漏れ クルーズ船乗客 厚労相が陳謝」「乗船の厚労職員全員検査へ」「G20各国 影響を懸念 財務相会議 共同声明に反映へ」では、クルーズ船の乗客のうち23人が検査をしないまま下船しており、そのうち19人が日本人とある。19人は下船後にタクシーや電車で移動しており、これは政府の指示。「おいおい、なにをやってるの。ウイルスバラマクつもりなの」と反論したくなる。「しっかりやんなさい的上意下達・丸投げ」指示を受ける現場は、資金も資材も人員も肝心の専門知識を持つ人材も限られたまま、出来ることを大幅に限定され、ほぼ徒手空拳、感染覚悟で特攻隊並みの努力を強いられている。この場合も、「ちゃんとやれと指示したのに何やってるの」てな調子で責任転嫁されたらたまったもんじゃない。感染をコントロールできず、感染の情報をコントロールし、失敗は下部へ押し付け、成果は上部へ吸い上げる意図が丸出し。つまり、国民の不安心理が政権へ向かわないようコントロールし、それで辿り着く先は「緊急事態条項」。国民の生死に関わるなにがあろうとも、彼らの意識は「改憲に差し障りが出てはならない」から動かない。
☆「新型肺炎対応の医師ら職場でバイ菌扱い 学会が抗議声明」朝日新聞2月22日
https://www.asahi.com/articles/ASN2Q52PHN2QPLZU001.html?iref=sptop_8_04&fbclid=IwAR3HK70x9wOnLovF_29blUTZBKQHIZ8_RpbT11CdutFkKzKCzMwIIHdahPk
下の記事には感染拡大の危機感が漂う。医療ガバナンス研究所理事長:「家にこもる前に生活必需品を買い占めようとして物資の争奪戦が始まり、小競り合いがあちこちで起こる可能性がある。自粛ムードや風評被害で経済が大被害を受け、貧しい人から行き場を失っていくのが最悪のパターンです」「製薬会社『ロシュ』が開発した遺伝子検査キットで、喉の粘膜をとればいいだけの簡単なものもすでに実用化されています。しかし、日本政府はなぜか頑なに導入していません。理由は、厚労省が検査方法を独自開発するために予算をつけ、公共事業にしたからです。最初からロシュの検査キットを使っていれば、クルーズ船の感染拡大をもう少し抑えられたかもしれません」。ナビタスクリニック理事長:「中国ではすでに、CT検査が有効という論文があがり、すぐに切り替えました。しかし、厚労省はそうした最新の検査法を導入していません。感染が流行った国が対応している方法や論文を見て対応すべきなのに、どういう検査が優れているかという最新情報を知らないんです。その結果、本当は陽性なのに陰性と判断される人が増えています。しかも、ワクチンに関しても、国内のワクチンメーカーは厚労省の天下り先なので、日本で作ろうとしている。なぜ海外のメーカーと協力体制をとらないのか。国民の健康を省みないため、あらゆる対応が後手に回っています」(本文引用)。危機感が募るが、悪質な世論誘導に乗せられない注意力が必要。
☆「新型コロナ、厚労省が最新検査法を導入しない呆れた理由」女性セブン3月5日号
https://www.news-postseven.com/archives/20200221_1543357.html
以下では「厚労副大臣はコロナをコントロールできていないと認めている」「封じ込めをやるべき時期を失している」「コロナはこれからこの国で広がっていく」と指摘。上層部が今のままでは・・・まさに!
☆「東大教授が語るコロナウィルスと岩田健太郎神戸大学教授への副大臣の発言について 安冨歩さん(電話出演) 立場主義が日本を滅ぼす 一月万冊清水有高と対談」youtube2月29日
https://www.youtube.com/watch?v=3U0nrPMTDaU&feature=share&fbclid=IwAR2n919uJlbPi27Vz4SqutbulLEfqyevGFkyr3vaxS5LZsPxoPiKRgcpa7s
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2020年02月22日

詭弁も責任転嫁も時間稼ぎも効果が薄れたか

1面トップの「桜『政治枠』チェックなし 政府関係者証言 首相答弁に疑義」はスクープ記事。「『桜を見る会』で安倍晋三首相の事務所が推薦するなどした『政治枠』の招待者について、首相は国会で『内閣府で最終的にチェックしている』と答弁してきたが、事実上なされていなかったと複数の政府関係者が朝日新聞の取材に証言した。功績・功労の有無などの確認は推薦する側の責任だと認識していた。首相答弁の整合性が問われる」(本文引用)。首相答弁:「招待者について『事務所でふさわしいと考えているものが、(招待)基準に合っているかどうかは、内閣府で最終的にチェックしている』」。複数の政府関係者:「功績・功労の有無など招待に適している人物かどうか、複数回参加していないかなどの確認は『推薦側がすべきもの』と口を揃え」「一人は『内閣府ではきちんとしたチェックなんかしていない』(略)『名前などにざっと目を通す程度しかできない』」「総務官室でも内閣府でもほとんどチェックしていないし、できない。政治家の推薦は功績・功労は守られていない」。複数の人事課長経験者:「招待者名簿は見たことがない」(本文引用)。これは4面の東京高検検事長の定年延長問題を報じる「法務省『口頭で決済』 定年延長巡る文書 野党は反発」における法相:「必要な決済を取っている」。人事院給与局長:「参事官の了承は得ている。決済は取っていない」。法務省「口頭で決済を取った」(本文引用)とする各答弁の食い違いと相似形をなす。日付も入っていないところに、まっとうな官僚の抵抗が見えがくれする。そんなことが背景にあるのか、4面「『政治的責任 現場に転嫁』 中央公聴会『桜』文書管理めぐり識者」で、「政府の対応を批判した野党推薦の専門家に、自民党議員がエールを送る一幕もあった」(本文引用)に事態の変化を感じる。もちろん首相周辺の抵抗は、ANAが「きっぱり」から滑り落ちそうな局面にあるように、これからいっそう激烈になってくるのは間違いない。
新型肺炎については、別の意味での変化が進みつつある。1面「子ども3人感染 新型肺炎」「帰国の5人 感染確認 クルーズ船『陰性』客 下船終了」では、あらたに子どもの国内感染が明らかになり、クルーズ船ではチャーター機でオーストラリアへ帰国した乗客から2名の感染確認。豪最高医療責任者は「船の中で感染の広がりが続いたことをふまえると、予期せぬ出来事とは言えない」(本文引用)と指摘。イスラエル人女性1名の感染も確認されている。4面に戻ると「『厚労相も検査を』 職員感染受け野党」があり、クルーズ船で厚労省や内閣官房職員が感染したことを受け、「厚労省側は感染した職員と副大臣らが『業務上の接触があった』と明かした。野党側は『国会にもきている可能性』を指摘して感染者の役職の開示を求めた。厚労省側はその後の野党会合で、感染した職員は国会議員への説明などに当たっていないと説明した」(本文引用)という。厚生労働委員会はいまだに開かれていない様子で、野党の「新型コロナウイルス合同対策本部」が国会内で菅官房長官と面会し、感染拡大への対策を政府に要請している現状。要請した5項目は次の通り。「医薬品・衛生品の安定的な流通確保など検査・医療体制整備の強化▽クルーズ船からの下船者に対する健康観察などクルーズ船対策▽経済的影響に対応するための早期の予算大幅拡充▽景気後退リスクに対する内需と雇用に重点を置いた経済対策▽国民、企業などが冷静な行動が取れるよう、正確な情報公開・提供の徹底」(本文引用)。厚生労働委員会が順調に開催されていたら、これらの話は国会で討論されているはず。野党を議論の場から締め出し、わずか10分前後の対策本部会合を開き、ぱたぱたと何やら決めてあとは現場任せ。会合の様子は毎回、首相が何かをしゃべっている姿だけがクローズアップされる。そして、クルーズ船の乗客たちは港から電車やタクシーなどで帰宅の途につき感染拡大への備えなし。最後の締めは2面「桜『首相の私物化』露呈 『安倍事務所に言えばいける感じ。旅行気分』 変わる答弁揺らぐ信頼 『関与ない』→『推薦するよう意見伝えた』」。証拠は揃っているのに居直り続ける。「辞めたら我が身の最後」で降りるに降りられなくなっているのか。
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2020年02月21日

口が裂けても言わない人たち

3面「政府は景気『回復』 統計とズレ 2月の月例報告判断維持 増税ダメージ批判にピリピリ」に注目。政府が20日に公表した月例経済報告は「景気は、輸出が弱含むなかで、製造業を中心に弱さが一段と増した状態が続いているものの、緩やかに回復」(本文引用)。18年1月から緩やかな回復が続いているらしいが、その実態は(経済再生相)「能天気に『持ち直している』と言っているわけではない」(政府)「消費増税の影響は14年の前回よりは小さい」(内閣府幹部)「増税のせいで景気が悪くなったとは、口が裂けても言えない」(本文引用)と、本音がぽろぽろ出てくる状況。しかも、こんなつまらないやり口があちこちで噴出中だ。3面「法相『省庁が法解釈』 専門家『法治国家の否定』指摘 検事長定年延長 人事院『異論なし』文書」では、人事院が81年以来堅持してきた「検察官には国家公務員法の定年制は適用されない」との国会答弁を覆し、19日に人事院給与局長が「言い間違い」として12日の答弁を撤回する騒ぎになっている。ネットに流れている答弁の様子を見ると、撤回した後、後ろから「下がれ」とかなんとか叫んでいる官邸幹部の姿があり、まだ何か言いたそうな風情の局長を追い払う様子が映し出されている。席に戻った局長のいかにも無念そうな表情もアップされ、官僚たちの内心の苦悩が浮かぶ。4面「自民とANAホテル 何が? 野党『急に答えなくなった』」に、17日までキッパリと首相答弁を否定していたANAホテルが、急に問い合わせに応えなくなったことが記されている。「口が裂けても」非を認めたくない首相とその周辺たちが圧力をかけたか。「もうANAは使わない」という声も自民内にはあるとか。「桜を見る会」では、「口が裂けても」がすでに山盛り状態で、そのせいかヤジでは口が裂けっぱなしで悪罵を止められない。
コロナ関連でも「口」の見栄っぱりが炸裂。今朝のTV報道では、米CDCが日本へのレベル1の渡航注意情報を出したと報じているようだが、16日の「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」では「国内発生早期」から「国内感染期」への警戒レベル引き上げを見送り、諸外国の慎重さに比べて「口が裂けても」我が国の対応が失敗しているなんて言わないつもりらしい。2面「『対応失敗』海外から批判も」があり、ニューヨーク・タイムズ紙は「複数の感染症の専門家がその判断を疑問視している」「日本はあらゆる面でしっかりとした社会だが、物事がレールを外れても、通常通りの対応で十分だと考える。例外的な状況下では例外的な対応が必要」。ブルームバーグ通信は「日本が急速にコロナウイルスの温床に」「最も危険な場所の一つとして浮上し、安倍政権が拡大を阻止できなかったと批判」。BBCは「英国人夫妻の感染が確認され」「夫妻の息子が『日本での隔離が失敗だったのは明らかだ』『ちゃんと面倒を見てほしい』」。香港紙・明報は「対応が遅れた背景として、東京五輪を前に国際的なイメージの悪化を懸念したなどと分析。『防疫対策は疑いなく失敗した』と報じ」。台湾メディア「『日本政府はなんと勇気があるのか』と」「皮肉まじりに疑問を」。台湾当局「『日本では感染源が明らかでない事例が次々と確認されており、すでに隠れた支柱感染が起きている可能性がある』と分析」。ワシントン・ポストも「天声人語」で、「船がウィルス培養器になったかに見える」(以上「」内は1・2面各記事から本文引用)
原発事故の収束を急いで帰還困難区域の解除を強行し、住民の帰還を促進する姿勢も同様の意図に満ちている。早期に安全宣言を出したいために、「口が裂けても」危険な区域があるなんて言わないし、内部被曝への言及もしない。なにより、放射線被曝による健康被害などなかったような振る舞い。おなじ立ち位置でコロナへの対応が進む。危うくなってきた東京五輪に、ロンドン市長選候補者2名が「オラッチが代わりにやってもいいよ」と名乗りを上げている。それでも強引に開催して、クルーズ船同様に、「検査で陰性だったので、電車など公共交通機関を使って帰宅する」(「天声人語」本文引用)など報道規制のなか、粛々と実施されたりして。国際的非難を受けても、改憲にしがみつき4期目に向けてしゃにむに突き進む・・・のかね。
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2020年02月20日

恐れ方・向き合い方をしっかり確保する

3面に「3閣僚欠席 地元を優先 新型肺炎対策会合 与野党から批判」がある。緊張感の欠如は確かなこと。記事では「首相にも批判」(日経幹部らと会食した14日は)「対策本部に8分間出席」(SNSでは)「たったの8分間だけ出席。その後3時間の会食」「昨日も若手議員と会食、その前も公邸で会食」(本文引用)と指弾された。別に首相の味方をするのではないが、官邸内部の調整だろうか。対策本部会合の前にバタバタといろんな関係者と打ち合わせしている。コロナ関連ばかりではないだろうが、かなり長い時間である。じつはこれが彼にとっての重要な打ち合わせということじゃないのか。そして対策本部会合に出席。ようするに彼流の官邸主導。官僚を交えた会合は、官邸で決まったことを伝える上意下達の場と化しており、現場の状況とか防疫体制がどうとかいうのは、大雑把な報告を官邸で忖度高級官僚から聴取済み。ヒラメ官僚がご機嫌伺い的にいい加減な報告をしても、それでしっかり聞いたという形はできるから、責任はヒラメ官僚にあり、それ以上のことを聞いたり考えたりしたら、自分に責任がかかるから、取り急ぎ会合に出席。迅速に「指示」して「あとは任せたよ」で、自分の責任分担終了ってことになる。3閣僚が地元優先で欠席するのも、「上意下達の伝達会合だから、あえて出なくてもいいでしょ」という発想に陥ってるがゆえのこと。「余計なことを発言したら、かえって責任取らされてヤバイじゃん」てな思いがあるし、首相本人は「しっかりテレビ画像も撮らせたし、これで格好がついた。アリバイ成立、しめしめ」。テレビ以外に情報がない一般市民は「ありがたや、われらの首領(首相)さまは頑張っていただいてる」と伏し拝むの図。ダイヤモンド・プリンセス号の乗客たちは軽い説明を受けたのち、港から電車やタクシーなどで帰宅の途につく。国内感染が伝えられた人たちの感染経路の全容解明は、いまも不十分にしか進まない。他の国ではよほどしっかりと解明され、その全てのルートに渡って防疫体制がとられているというのにだ。
☆「会議時間は平均11・9分・・・あ然とする安倍首相の新型コロナ対策」女性自身2月18日
https://jisin.jp/domestic/1832596/
これを原発事故に当てはめる。彼流の官邸主導が生み出したコバンザメ閣僚と忖度官僚(あの原子力安全・保安院や原子力安全委員会の面々)と、東電から派遣された原発幹部が事態をゆるゆると報告し、首相もまた原発イノチとばかりに、いまより声高に原発推進、改憲を叫ぶの図。自衛隊員や消防隊員たちは過酷な現場へ投入され、原発が爆発したあとでも、ほとんど情報は発信されず、避難指示なんて出たかどうかも疑わしい。そして首相は、国会での議論から逃げまわり、さっそく海外へ原発売り込みに出発する。原発事故対策会議への出席も数分程度。テレビで「やってる」感アピールに勤しみ、御用学者も懸命に「大丈夫、あぶなくないよ」とわけのわからない解説を積み重ねる。当時のブログ主の原子力関連知識はすごく脆弱だったから、危機感もはなはだしく感覚的だった。ゆえに、アベ流の危機対応が全面展開されていたら、まちがいなく過剰な危機感を持たざるを得なくなっていたはず。一方、危機感をとるか安心をとるかの国民感情は、もっと激しく動揺していただろう。感覚的な危機感を継続して持ち続けるのはとても難しい。感覚的危機感は動揺し、拠り所を求めて迷走し、ときには感覚的安心感に傾斜せざるを得なくなる。放射能は感染症とは違う。しかし、感覚的忌避感は、伝染病と同列に置いて遠ざけようとしさえする。庶民の分断はこうして進んでいく。1面「クルーズ船」中見出し「『白い目で見られるのでは』不安」は、まさしく感覚的忌避感への誘導が、社会的流れとして常に存在していることを示す。横浜港からタクシーや電車で帰っていった乗客たちは、そんな視線にさらされる。2面「『心の底からこわい』『拡大、予想以上』」は、ともすれば感覚的忌避感覚から抜け出られない人たちの気分を逆なでする。政府の対策をしっかり把握し、根拠を持って向き合わないと、気分はいかようにでも利用され、「風評被害」なる不可思議な吹き溜まりに誘導されていく。プロパガンダのプロたちはそれをよく心得ており、ときに批判の立場をも丸呑みする。
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2020年02月19日

どこもかしこもグラグラで大丈夫?

久しぶりに1面トップは「『桜』夕食会 深まる矛盾」「首相答弁の『営業の秘密』自民調査でもなし」「野党、書面回答要求」の記事。「『桜を見る会』前日の夕食会をめぐる安倍晋三首相の国会答弁の信頼性が18日、さらに揺らいだ。首相事務所への聞き取り調査で、首相答弁の一部を否定した会場のホテルの見解を裏付ける結果が出てきたからだ」(本文引用)。指摘されているのは細かいことだらけだが、意味は大きい。姑息極まりないやり方で地元選挙民をもてなし、政治資金規正法違反にあたる部分で一国のリーダーがデタラメ答弁を繰り返す。それが開催場所のホテルの回答によって、みごとにひっくり返された。2面「『桜』答弁 首相窮す」「野党『根拠覆った』」「ホテル説明通りなら『違法』恐れ」では、首相が苦しい立場に追い込まれ、与党内に高まる危機感が記されている。首相はもう混乱し、倒錯しているとしか言いようがない。かつてこんな発言をしていたのを思い出す。「昨日の発言は私の単なる思い違いでありまして、嘘をついていたわけではありません。私は総理大臣ですから、嘘をつくわけがないということを申し添えておきます」(以上要旨)と。それが以下の記事では「『桜を見る会』の前日に開かれた夕食会をめぐる安倍晋三首相の答弁に関して、『ANAインターコンチネンタルホテル東京』の広報担当者が17日夜、朝日新聞の質問に回答」「野党が示したANAホテルの見解について、首相は同日の衆院予算委員会でホテルへの照会結果として『個別の案件については営業の秘密にかかわるため、回答に含まれない』と答弁し、夕食会が見解の対象外とする見方を示したが、ANAホテルはこの部分を『申し上げた事実はございません』と否定した。朝日新聞の取材にメールで答えた。野党が示した『証拠』に対する首相の反論を、当事者であるホテル側が否定したことで、首相答弁の正当性が大きく揺らいだ」(本文引用)。言葉の妙な言い回しで逃げ隠れする従来の戦術に齟齬が出て、ニッチもサッチもいかなくなった。哀れな裸の王様!
☆「ANAホテル『申し上げた事実はない』 首相答弁を否定」朝日新聞2月17日
https://www.asahi.com/articles/ASN2K7QW2N2KUTFK02L.html?ref=mor_mail_topix3_6
いまもっとも真摯に対応すべきコロナ関連では3面「クルーズ船 割れる対応」「日本 陰性なら下船後は自由」「米など 帰国後14日間隔離方針」「『新たな感染なし』には疑問 専門家」が世界が恐れる珍対応を露呈させる。下船開始は今日からで、「検査で感染が確認されなかった人について、厚生労働省は日常生活に戻って問題がないとする。自国民の乗客を退避させ、その後も14日間の隔離を続ける米国などとは対応が大きく異なる」(本文引用)。米などが自国民をクルーズ船から退避させた後、ゼロからの再出発で14日間の経過観察をするのは、日本の対応を全く信用していないからだ。(米国立アレルギー・感染症研究所の所長は)「船内の感染力を見ると、ホットスポットにいることと実質的に同じだ」。(豪保健省幹部は)「船内で最近まで感染例が明らかになってきたことを踏まえると、予防的な措置を取らないといけない」。(香港と台湾は共に)「チャーター機で退避させた後、強制的に14日間隔離」。(WHOは)「船という環境で感染の予防を確実に実行するのは非常に難しい」(本文引用)。一方、日本政府はチャーター機の帰国者検査を「『精緻な疫学的エビデンス(根拠)』と評価」「5日以降はチャーター機の帰国者が過ごした施設と同様の感染防止策が船内でとられており、感染は広がっていないと判断」「潜伏期間を過ぎて検査で陰性だった人は下船させることにした」「下船後に公共機関などを利用しても問題ない」「検査で感染が確認された乗客はいずれも5日より前に感染したとの見解」(本文引用)。以下に神戸大医学部附属病院感染症内科診療科長の告発を紹介しておく。政府は本気で感染拡大を阻止するつもりがあるのか疑問!
☆「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。」YOUTUBE2月18日
https://www.youtube.com/watch?v=W3X3RSmf7ds&fbclid=IwAR0JsoYbASjS8uzBuCFjQFc8F4wsj7CVfAzU_bqlF0kW9ucxpdK9JOuES8g&app=desktop
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2020年02月18日

倒錯して自己認識を失った姿に慄然とする

今日も1面トップ「新型肺炎 国が受診目安」「発熱37・5度以上▶︎4日続けば」「強いだるさ・息苦しさ▶︎すぐに」。関連で各面に東京マラソンや一般参賀の中止など。政府対応への不信感が増大しつつあることなども書かれている。興味深いのは8面「中国外務省『日本に援助を』」の記事。「湖北省のテレビ局記者が『日本の感染拡大についてどう見ているか』と質問」「『自分の身に起きたことのように感じている。日本の政府と各界がくれたこれまでの真心と善意のこもったサポートを心に刻み、深く感謝』(略)『日本と協調を保ち、両国民の健康を守っていきたい』」「中国も状況はまだ厳しいが、日本にできうる限りのサポートや援助をしたい」(本文引用)と述べたという。世界で中国の次に感染拡大が懸念されている日本は、大規模な対策で封じ込めを図っている中国のあらゆるノウハウに学ぶべき時期にある。洋上強制収容所で感染拡大を野放しにした過誤を、全世界が呆れ顔で注視している。その間違いをさらに続けない本気が求められる。シンガポールが新型肺炎の警戒レベルを引き上げ、海自の練習艦が海外で入港を拒否されている。だが、中国に次ぐ感染者増の日本は「警戒レベル引き上げ」を見送る。外ヅラ優先の政治が、最悪の事態を招かないことを祈るばかり。
コロナにトップを占領された紙面の左横に、例のごとく縦長記事「GDP年率6・3%減 10〜12月期消費増税響く」がある。14年の増税時に迫る勢いとあるが、今回は軽減税率やポイント還元などの大型対策をとったうえでのこの結果。さらにコロナ禍が低迷する経済を押さえ込む。2面に関連「景気 腰折れの瀬戸際」「GDP年率6・3%減」「増税 消費を下押しの指摘」「新型肺炎の拡大追い討ち」「月例報告 政府の判断注目」がある。コロナが追い討ちをかけているのは事実だが、それがなかったとしても五輪後から来年にかけて経済がどん底になるという指摘は、従来からある。コロナはさらに上乗せした足引っ張りということに他ならず、日米貿易交渉の先行きも暗雲の真っ只中。そもそも「緩やかに回復している」などと、ただの言葉遊びでつないできた楽観的(というより詐欺的)見通しが、ついに隠し遂せなくなってきたというべきだ。7面に「国債返済を『予算外』一時検討 財務省」「別会計で財政健全化狙う」「さらに起立緩む恐れ指摘」がある。此の期に及んでまだ誤魔化そうとするか。「もう詰んでるんだよ」と全国民が言うべき時が来ている。でなければ、一蓮托生で地獄へ真っ逆さまという覚悟が必要だ。
17日は首相が「ヤジ問題」を含めて、完全に追い詰められる日となった。1面「天声人語」が痛烈に語る。徳川家康を1年にわたって演じ続けた役者が、「あたかも自分が将軍になったような気がしてくる」「『俺を誰だと思ってるんだ。将軍だぞ』。ばかな話だが当時はそんなふうに感じてしまった」(本文引用)。バットマン映画の「ダークナイト」でジョーカーを演じたヒース・レジャーを思い出す。彼は鬼気迫る演技でジョーカーを演じ、急性薬物中毒で死んだ。過去にジョーカーを演じたジャック・ニコルソンが指摘。たしか「役に入れ込みすぎて自分を失った。役者としての自分を確保する努力も必要だ」と言ったと記憶する。このことは役者の生き様として語られているが、さて、天下の施政者だったらどうなるか。「桜」問題でホテル側の決定的な証言が突きつけられても、「後ろめたさも感じずに答弁を続ける神経」(本文引用)は、すでに「客観的にあるべき自分」を見失って、将軍並みの実力者であると完全に勘違いしていることの証左に他ならない。「首相ってなんだっけ」と自問したとき、「立法府の長」と自然に口をついて出る神経の行き着く先に、「司法」をも掌握するに至る道筋が必然的に見えてくる。改憲を待たずに憲法が空洞化していくのも、同様の倒錯意識によってのみ可能なこと。「1年間の将軍役でもこうなのだから、7年間の本物の首相であれば推して知るべしだろう」(本文引用)。だからこそ、「桜」の矛盾を突かれても、本人は「なぜ、自分がそんなことを言われにゃならんのだ」くらいの認識しかない倒錯の世界を彷徨う。これが「ヒトラー最後の12日間」の醜悪さ漂う姿なのだ。
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2020年02月17日

なにやってんだ、この政権は

2月9日当ブログ「コロナウィルスのこと、米大統領選のこと」で引用した新聞記事に「クルーズ船ウエステルダム号について、政府は乗船している外国人の入国拒否を決めた。出入国管理法を根拠にした異例の措置。ダイヤモンド・プリンセス号での集団感染に危機感を高めた安倍晋三首相が主導して決めた」「官邸で6日午後から(略)対応を協議」「首相は新型肺炎をめぐって『水際対策』を徹底すべきだという強い考えを持っていたという」とある。首相直々の判断だ。ウエステルダム号は流れ流れてカンボジアに到着。下船して帰国しようとした米人女性の感染が確認された。14日には神奈川で国内初の死者発生。感染拡大が現実に近づいた。それまでの国会では「桜」「IR」「検事長の定年延長」などの議論があった。2月15日当ブログ「コロナと原発敦賀とIRと」で触れたのは「野党が厚生労働委員会を要求したのは1月24日金曜日。首相は回答を避けて翌土曜は一日中休養。次の日曜日も夕方になって会議をしているが、コロナウィルス対策本部を作ったのは1月30日だった」というオソマツ。官邸主導の対策本部などは出来たが、国会での論議は野党が予算委で質問していた記憶はあるものの、首相を含む論議はやっぱり終始逃げ回り? つまり、新型肺炎の対策については、うるさい野党を締め出し、国会を抜きにして行われたと言える。以下の記事によると、2月12日の衆院予算委員会で和泉首相補佐官と大坪厚生労働大臣官房審議官の「コネクティングルーム」問題について辻元氏が質問。その答弁で「この数日間、ずっとコロナウイルス対策等々に没頭しておりますので、そのことについては承知をしておりません」(本文引用)というが、2月7〜13日までの首相動向を見ても没頭からはほど遠い。そして厚労委はどうも開催されていないと推測するしかない。重要な案件が他にある、とか言いながらこの軽さ。それがまさかの感染拡大への道を開く。
☆「散髪に会食、休日は…安倍首相『コロナ対策に没頭』は本当なの?」2月14日
https://jisin.jp/domestic/1831714/
以下の記事では、日本のコロナ対策が各国から疑惑の眼差しで見られていることが明らかになる。アメリカは完全に信用しておらず、WHOは忠告を発する。PCR検査が6時間かかるというが、ひとつの検体にかかりっきりというわけではない。並行して検査することは可能で、足りないのは機材と試薬と人材だけ。人材はかなりの数を確保できる。あとは対策本部の本気次第で機材と試薬は整う。世界が見ているのは官邸の危機管理体制の脆弱さで、緊急事態条項の不備なんかじゃない。主導しようと意気込んで事態を引っ掻き回すだけの無能さを呆れ顔で注視している。それに気づかないほど、彼はボケている。
☆「『第2の震源地を作った』新型コロナ、日本政府の対応に米メディアから批判相次ぐ」HUFFPOST2月15日
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e4742c3c5b64d860fcaf4bb?ncid=fcbklnkjphpmg00000001
民主党政権時代には原発事故があった。ウイルスパンデミックで自民党の激震が起こる。今は運命の時代か。安倍政権のいつもの手口で、「野党が〜〜」とわめいたところで、これは自民党政治にとって大痛手になる。アベ首相であったことが、根本的な痛手と言わねばならない。パンデミックになっても五輪への執着は止まらない。あちこちでマラソン大会が開催されたというが、ほこりっぽい道路で深呼吸しながら体力を絞り出し走る。大丈夫かね。東京感染爆発の危機。強行採決、解釈改憲、怪答弁、珍答弁、国会逃げ回り、公文書破棄・偽造、桜、IR、検察定年延長、続き部屋の怪、1億5千万その他疑惑多数、コロナ立ち往生。醜態を晒す政権!
☆「国民の命を守るため、安倍内閣総辞職を〜新型肺炎危機対応のため超党派で大連立内閣を」BLOGOS2月14日
https://blogos.com/outline/436164/
☆「東京五輪、中止や延期検討なし 新型肺炎、森氏『冷静に対応』」東京新聞2月13日
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020021301000954.html
☆「新型コロナウイルス(COVID−19)の次の感染爆発の地は東京になりそうだ」BLOGOS2月15日
https://blogos.com/outline/436356/
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2020年02月16日

ちゃんと対策せず結果を他人に押し付ける?

1面トップ「感染経路不明相次ぐ 新型肺炎 厚労相『新局面』認識」「屋形船では新たに7人」「クルーズ船全員検査へ 新たに67人陽性 陰性は19日以降下船」「米国人の乗客はきょう以降出国」の記事。「厚労省によると、和歌山、愛知、千葉、北海道、神奈川の少なくとも5地域で感染経路が追えない国内感染が起きているという。政府は16日夕、専門家らによる会議を開き、国内感染の状況について科学的評価をして対策を示す」(本文引用)とあるが、やっと重い腰をあげるか。厚労委を開けば国会できちんと国民にも伝えられるだろうが、知られたくないからこそ後手後手に回る。危機感うすい首相は土日となると、このごろ大幅に公務を端折って「やってる」感のアピールだけに注力中。クルーズ船乗客乗員3000人の検査はやっと930人終了で285人が陽性反応。感染率は約31%。隔離が始まってから船内に新たに感染が広がっていないなどありえず、隔離の不十分な船内で感染が拡大しているとしたら、対策の愚かさがモロ鮮明になるのみ。22面「『感染広げた』米で日本批判 クルーズ船の自国民救出へ」には、CDCの担当者が「乗客が安全で、十分な対応を受けていることがまさに重要だ。日本から寄せられる情報では、乗客に高いリスクがあることを懸念している」(本文引用)と指摘しており「米政府が自国民をチャーター機で帰国させる方針」「米国内で感染拡大を防げなかった日本政府への批判が強まっていた」「チャーター機で帰国しても14日間は米軍基地に隔離される」(本文引用)とある。危険な洋上強制収容所から、少しでも早く自国民を救出する試みだが、隔離はゼロから再開しなければならない。船内の対応は後手後手のままで、時間が経過すればするほど、感染率は上昇していく。31%からどこまで広がっていくか、またどこまで放置するのか、政府の奇妙な対応と不可分の事態が豪華クルーズ船の船内で進む。その延長上で、国内の感染拡大が静かに進行していく。
14日1面「新型肺炎 国内初の死者」によると、政府は「感染対策の強化では、現在は1回(約6時間)で200検体程度しかできない検査を800検体程度に引き上げることを目指す。国立感染症研究所に加えて全国83カ所の地方衛生研究所でも検査できる体制作りも進める。簡易診断キット、抗ウイルス薬、ワクチン開発などを支援するほか、マスクの生産設備を増強する事業者にも補助金を出す」(本文引用)とあるが「簡易診断キット、抗ウイルス薬、ワクチン開発」がそんなに迅速に完成できるとは限らない。それらの研究開発はもちろん必要として、数段先行している中国その他の国々の後手後手に回るより、いまはすぐにでもできる可能性のある方法を即座に実施することに注力すべきではないか。以下のような情報もある。「あっという間に万の単位以上の検査ができるようになる」という。800などといわず、これを集中実施しないと感染拡大は防げない。加藤勝信厚労相は「国内で流行しているという疫学的な情報は集まっていない」(本文引用)というが、国内感染が疫学的に確認されるまでなにをすべきかが問題だ。以下記事の2ページ下段に注目する。ネット検索すれば、PCR検査については多くの情報に接することができる。さらに下には「リアルタイムPCR法」の解説がある。検査結果が出るまで時間がかかるなら、その時間だけ個別に隔離することも必要だ。政府は153億円なんてケチるべきじゃない。爆発的広がりになってからあわてるな。民間企業は中国向けに1週間あたり25万検体用の試薬を増産中。企業ができるのに、なんで政府が二の足を踏むか。まさかそんなことにまで改憲やらお友達優遇につなげる意図があるとしたら、世も末だ。
☆「安倍政権の酷すぎる新型コロナ対応!『金がかかる』と民間検査キットを導入せず、国内感染の広がりを隠蔽」リテラ2月14日
https://lite-ra.com/2020/02/post-5256.html
☆「インフルエンザの検査法」兵庫県健康科学研究所健康科学研究センター感染症部
http://www.hyogo-iphes.jp/kansen/kensainflu.html
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2020年02月15日

コロナと原電敦賀と桜とIRと

1面トップに「新型肺炎国内感染広がる 都内で2人、和歌山の70代重症 北海道・愛知・沖縄でも 中国医療従事者1716人感染」がある。この1カ月をたどると、まるで自ら招いた地獄道の様相だ。野党が厚生労働委員会を要求したのは1月24日金曜日。首相は回答を避けて翌土曜は一日中休養。次の日曜日も夕方になって会議をしているが、「新型コロナウィルス感染症対策本部」を作ったのは1月30日だった。チャーター機第1便が飛んだのも30日。それまでなにをしていたのやら。自衛隊機を飛ばそうとしたが、断られたという話もある。迅速にやるべき時に政治を優先しても、見透かされるのは当たり前。航空輸送した帰国者の受け入れ体制もモタモタ。対策本部が入国管理の大幅強化を決めたのは1月31日。翌2月1日新聞2面に「入国拒否 効果に疑問 専門家はこう見る」が載る。「すでに湖北省との行き来は1月から制限され、そこに滞在する人は出てこられない状況だ」「それ以前に500万人ほどが外に出ているとみられ、今回表明された入国拒否の対象になりうるが、『新型コロナウィルスの潜伏期間は最大2週間とみられる。まもなくその期間を過ぎ、それでも発症しなかった人の入国を拒否したところで、日本国内での感染予防への大きな効果は期待できないのではないか』と話す」(本文引用)とあり、ここですでに対策は後手に回ってしまっている。よく調べてみると、厚生労働省自身はそれまで必要な準備はしていたとみていいかもしれない。ネットで探ると、1月30日以前の厚生労働省による発信を見ることができる。一方、今国会で厚生労働委員会はいつ開催されたのだろう。調べたけれどつたない検索能力ゆえか、ついに直近の開催日にたどり着けない。調べ尽くしていないからわからないが、もしや、やっていないのではないかと勘ぐる。だとしたら意図的なネグレクトで、「野党が予算委員会で『桜』ばっかり追求するから、コロナに集中できない」という言い訳を用意し、改憲して緊急事態条項をつくる口実にしようとの魂胆が濃くなる。邦人輸送のためにあえて自衛隊機を使うとの発想も、おなじ目的意識によるものと考えるしかない。このように演出し、じわじわ民意を誘導するやり方を思いつくのは、どんな集団なのだろう。本日トップの「国内感染広がる」まで、国内をパニックで揺さぶる工作は綱渡りのように続いている。ヘタをすると、オリンピックにまで影響し、開催不能に陥るかもしれない。そんなにして政権にしがみつくことの意味は何なのか。なんだか、このうつつの世に妖気が漂っている気がして、寒気を感じる今日この頃・・・。
もう一つ書いておかなければいけないのは、31面「資料原本 提出要求 原電書き換えで規制委 敦賀原発」の記事。この件は2月8日当ブログ「原発関連の記事が小さすぎるこのごろ」で触れたばかり。「日本原子力発電敦賀原発2号機(略)の新規制基準に基づく審査で、原電が、原子炉建屋直下に活断層があるかどうかの判断に必要な調査資料の記述を書き換えていた」「12年に敷地内で実施したボーリング調査の結果。採取した地層の観察記録で(略)記述が変わった部分は少なくとも十数カ所」「観察記録は科学的な『生データ』で本来変えてはいけない」「敦賀2号機は原子炉建屋直下の断層が活断層である可能性が指摘されており、審査で活断層と判断されれば運転できなくなる。ボーリング調査の結果はこの判断を左右する」と記事を引用。科学的な生データを書き換えたことについて規制委に指摘され、原電は、書き換えてはいけないものとの認識はなかったとし、「生データを意図を持って変更したことはない」(本文引用)と釈明した。これもまた国会名物アベ語の応用形というべきか。専門家を自認する規制委メンバーが、そんなくだらない言い訳を認めるはずがない。12面「社説」の「資料書き換え 原発審査の根幹揺らぐ」では、原電敦賀2号機の原子炉建屋直下に活断層があると規制委有識者会合が指摘。原電は2基が廃炉決定、残る敦賀2号機、東海第2の再稼働が社の存続の必須条件。19年12月17日当ブログ「とっくに東海第2原発はお荷物だろうに」で触れたように、電力各社の大量資金支援にもかかわらず、これが危うくなり、「死に体ゾンビ、もうやめたらどうだ」と言うべき瞬間に来ている。
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2020年02月14日

鳥インフルから新型ウィルスへ続く悔悟

1面トップ「新型肺炎 国内初の死者 神奈川80代の女性 和歌山では医師が感染」中見出し「80歳以上条件つき下船へ」「検疫態勢を強化 政府緊急対策」は、ついに国内の防疫体制に破れ目ができたことをあからさまにした。いまのところ海外渡航歴なく、感染者との接触も確認できていない。ゴーン氏の海外脱出を思い出す。彼のような金持ちは自家用ジェット機で自由に出入りできてしまう出入国の甘さ。まさかのまさか、それに準ずる出来事が背景にあったのかと疑ってしまう。お友達お金持ち優遇のあの人のことだ。下々には厳しいが、あとはおおむね甘い。その体質が感染拡大を防げない。なんてことであったなら、緊急事態条項なんぞを憲法に盛り込むのは、いっそう危ないじゃないか。疫病が蔓延し、緊急事態条項を適用し、情報統制し、一般人の私権を制限し、やたら一方的に政令を連発、管制報道で「アンダー・コントロール」なんて大見得をきったとしても、「なんだか知らんが、おらっち周囲ではどうみてもアン・コントロールじゃねえかい」なんて疑心暗鬼が広がり、感染の疑いのある人や関係ない人いっしょくたに、世間からつまはじきするような事態がじわじわ広がっていく。そんなことが起きるんじゃないか。「政府は13日、首相官邸で新型コロナウィルス感染症対策本部の会合を開き、検疫態勢や検査体制の強化などを盛り込んだ緊急対応策を取りまとめた」「首相は『必要な対策はちゅうちょなく実行するとの方針のもと、第1弾として当面緊急に措置すべき対応策を取りまとめた』と述べた」(本文引用)
2面「感染広がる船 政府転換 持病ある80代以上高齢者ら下船へ 検査体制・滞在先にメド」中見出し「船内手すり介し拡大か」「日本が拒否の船 カンボジア到着」「WHO『入港拒否、根拠基づかない』」では、船内隔離が個別の対応を難しくし、かえって3000人に限定された無制限感染拡大を促進しているのがうかがえる。そしてあわてて「80歳以上条件つき下船へ」である。洋上の強制収容所から、いよいよ感染の疑いを消せない人々が国内に溢れ出す。なにしろ対策費はいまでやっと153億円。これで足りるわけがない。1面に戻ると、この費用で「水際対策の強化では、必要に応じて隔離、係留を行う態勢を緊急に整備」「感染拡大防止策の一環として、現在は1回(約6時間)で200検体程度しかできない検査を800検体程度に引き上げることをめざす。国立感染症研究所に加えて全国83カ所の地方衛生研究所でも検査できる態勢づくりも進める。簡易診断キット、抗ウィルス薬、ワクチン開発などを支援するほか、マスクの生産設備を増強する事業者にも補助金を出す」(本文引用)。ここに書かれている緊急対策は、もっと早い初期段階に行われるべきもので、いまは違うレベルの対策が求められている。緊急事態条項で情報を隠し「アンダー・コントロール」と宣言してもっといい方策を迅速に、ちゅうちょなく実行できる? 「桜」も「IR」も封印し、迅速な対応で検察官僚をごっそり入れ替え、なにをやっても罪を問われずに気楽にやる。そんな心算があるんだったら、この国はいよいよ終わりだな。
2011年8月30日の当ブログ記事「放射性廃棄物まみれ・棄民列島化阻止!」を思い出す。「かつて鳥インフルエンザの流行初期段階で、報道は空港における物々しい警戒ぶりをセンセーショナルに扱って、庶民の不安を煽った」「その後、政府が警戒レベルを下げると同時にパタッと報道の嵐が止み、まるで鳥インフル流行なんぞ収まってしまったかのような空気がいっぺんに巷を支配した」「そのときじつは、1000万人を越える感染者が発生していたのに、なにもなかったかのような平穏な日常が戻ってきたことに安堵した庶民は多かった」。そして2010年6月4日の当ブログ「北風は吹かなかった」は、「今日の新聞に、新型インフルエンザについての記事が、表題も含めてわずか13行で報じられていた。フェーズはまだ6。世界的パンデミックの終了宣言を出すのは、まだ時期尚早であると書いてあった。片隅でようやく知る、いまだ大流行中という真実。あえて煽るか、意識して沈黙するか、そんな操作に手もなく騙されたりしない判断力を持つことが、庶民には必要なのだと思う」とある。経験が積み上がっていない現実を痛感する。
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2020年02月13日

サンダースが生まれる素地はあるか

3面の「サンダース氏が接戦制す 米民主 ニューハンプシャー州予備選 『本命』バイデン氏5位訴え響かず 肉薄ブダジェッジ氏2位 健闘クロブシャー氏3位」に注目。サンダースががんばっている。そして彼が高齢なのが気になる。1期で82歳。ウォーレンを副大統領にして1期半ばで引退とか。それでもいいからサンダースにならんかね、などと切実に思う今日この頃。関係するかどうかは別にして8面「各国の秘密情報 米独が解読 120カ国以上へ暗号販売 会社を共同で管理」が気になる。ワシントンポストによると、CIAや独連邦情報局(BND)が、スイスの「クリプトAG」という会社を秘密裏に所有し日本を含む120カ国以上の外交公電を解読、大量の秘密情報を集めてきたとある。この情報を提供されていた若干の国もわかっている。そこから延長して、外交公電以外も筒抜けである可能性を思う。たとえば1面書籍広告に「汚れた桜 『まるで「脱法内閣」じゃないか』 『桜を見る会』疑惑に迫った49日 明細書のない前夜祭。黒い友達関係、消された招待者名簿・・・。問題発覚から2019年最後の野党による政府ヒアリングまで。疑惑の全貌をわかりやすくまとめた記者たちの記録」(毎日新聞出版)がある。この政権になってから、闇から闇へ消された文書は数知れず。4面に「質問者を攻撃 首相荒い答弁」中見出し「『桜を見る会』質問集中にいらだち?」「『意味ない質問』『罵詈雑言』『非生産的』」「『与党も怒るべき話』野党批判」があり、首相は必死に逃げ回り、逃げきれなくなるとたちまちマジ切れプッチン。とんでもないことを口走りだす。これも世界に筒抜けじゃないのかね。
本人は「コロナウィルスの感染症対策など(を審議する)重要な予算委において、非生産的な議論を長々と続ける気持ちはない」(本文引用)とまで息巻くが、飛び石連休は何をやっていたやら。かなり余裕の「首相動向」だったことが暴露されている。「コロナウィルス」関連では週刊誌広告がものすごく息巻いている。4面「『魔の豪華客船』咳と怒号がこだまする『限界船内』▼パンデミック・クルーズに怨嗟の証言▼輸送後に陽性判明で横浜の病院はパニック!▼偽陽性も・・・3700人下船後に不可避の事態」ついでに「フランス捜査当局は知っているか?! 『森喜朗』新財団が呑み込む『嘉納治五郎財団』の五輪買収『5億円』疑惑 政界のタニマチは『俺が獲った五輪』と豪語した!」なんて暴露まで。他の週刊誌も目一杯がんばっている。そこから見えてくる、ウィルス無策の悲惨な現状。確かに言えることは、豪華客船の隔離がかえって船内の感染拡大を助長する現状につながっている点。8面「新型肺炎の感染者数」では「日本29(クルーズ船の乗員乗客174)」(本文引用)で、船内はまさかのパンデミック状態じゃないか。関連する各国がしだいに気にし始めている状況、土日休日返上であたればもっと有効な対応がありうるものを、自身の無為無策をも隠蔽しようと、「悪いのは野党が『桜』ばかりに集中するからだ」という言い訳を成り立たせるのに夢中のご様子。その必死さがあったら、具体的に対応する方が早い。ちゃんと対応してこそ、「野党ガー」と攻められる。何もできないから口先だけで逃げ回る。苛立ちはそんな本音のありかを示している。8面「各国の秘密情報 米独が解読」に話を戻すと、おそらくこんなとき、米独の情報機関は外交公電だけをターゲットにしてるわけじゃなかろう。「緊急事態条項」がなけりゃ「緊急事態」を乗り切れないなどという無策をあざ笑い、自国民がダシに使われていることに怒る。そのうえ「この首相がリーダーだったら、この国は御しやすい」と足元を見透かすはず。国会論戦もちゃんと情報蒐集。でも「募っているが募集してない」は、各国の通訳泣かせだろうな。3面「70メートル以下にも軟弱地盤か 辺野古 防衛省これまで説明せず」の記事も、政権の無茶苦茶さがすみずみにまで浸透してしまったことをあからさまに示す。政治がますます信用できなくなるとき、庶民はワケ知り顔で本音を心の奥に引っ込めてしまうか。選ぶものが提示されないことにあきらめるだけか。どうして選ぶのでなく創る気にならないのか。難しいことは確かだが。
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2020年02月12日

経験を積み上げない運動を繰り返すな

このごろ思うこと。震災がれきの処理も、除染土の再利用の問題も、トリチウム汚染水の海洋放出も、なにかしら福島を外から眺める視点にからめとられ、基本的に何を押さえておかなければいけないかの視点が希薄になっているような気がしてならない。震災がれきの広域処理は、放射性物質や有害重金属などの含有が危惧され、全国各地で反対運動が起こり、受け入れた地域は少数だった。東京都などは受け入れたけれどかなり乱暴に扱い、それじゃあ汚染の拡散じゃないか、とブログ主も思ったものだ。残った多くのがれきは現地で焼却処分されたが、各地で発生した受け入れ反対運動は、そのことには積極的に動かなかった。関連で、各地の生活廃棄物の焼却で出てきた放射性物質を含む焼却灰の処理処分は、自らのところで発生したものが他県の処分場に持ち込まれても、それに反対する声は持ち出した自治体において大きな声にならなかった。ブログ主は何度か「これをどうするか考えよう」と提起したが、ほぼ黙殺された。除染土の再利用も同じ運命になろうとしている。全国的に農地に漉き込む方針が提起されているが、反対運動が起こるとしても、はたして「それではどうするか」の考え方はどれだけ育つか。電力会社の敷地や原発施設内に保管すべき、という程度の主張が関の山か。がれきも焼却灰処分も、除染土の漉き込みも、被災県などワリを食うところに押し付けられ、うやむやになる。今からでも遅くはない、それは運動の負の部分として直視すべきではないかとブログ主は思う。自分のところさえ安心なら、被災県のことは黙殺するという視点を拭おう。自らの場所で低濃度の放射能汚染があったのに「安全範囲」とのお墨付きを得て、どんどん漉き込んでいったことを思い返そう。生活廃棄物や汚水処理の過程で出た脱水汚泥の放射能汚染についても、高温焼却炉でガラス化することによって環境中への放射性物質漏出がなくなったと勘違いしたことを自問しよう。他県で処分されている放射能汚染焼却灰はどうすべきか。そしていま、トリチウムの海洋放出をどうするか。いまはまだ焦眉の問題となっていないが、もしこれを福島県下だけではなく、他県の沿岸からも放出すると決まったらどうするか。山間部は影響がないとして、あまり関心は広がらないか。その一方で、辺野古新基地の問題にはそれなりに身を乗り出す。この依存体質がしっくりこない。違和感が止まらない。
がれきは現地にとどめて、海岸線の堤防内に厳重保管庫を設置するとか、完全密閉コンテナを作って、処理処分の方法がみつかるまで全国各自治体が安全に保管するなどの方法はなかったか。各県の処分場に投棄した焼却灰も回収し、自分のところで保管する方法を考えられなかったか。電力会社が責任をもって保管するように、運動を全国化できなかったか。高温焼却炉の使用で大気中や冷却排水に紛れて環境に漏出した放射性物質を、意識して食い止めることはできなかったか。疑問は募る。トリチウム汚染水の問題を問うカギはもっと具体的に考えることができる。発災当初からあった議論を思い出したい。石棺化は多くの識者が主張していた。鉄の矢板と粘土投入による遮水壁建設も民主党政権下で案が浮上していたが、官僚の「民間企業の不祥事に使える予算枠はない」という主張と、東電が6月にある株主総会で株主たちの了承を得られないとする反対に遭い、挫折している。汚染水の問題の出発点はそこにあるが、いまは気がつくものもおらず、凍土遮水壁はいまだ地下水の流入を止められない。凍土遮水壁の国家予算の名目は「研究・開発」費で、所管は「もんじゅ」と同じ文科省。石棺化しても、凍土壁がある限りトリチウムの問題は残る。そのことを指摘しないまま「石棺化」を主張しても、「穴の空いた鍋を使おう」と言うに等しい。9年の歳月が経過して、反原発の運動にもほころびが見え始めているのではないか。年月は風化をもたらすものだが、自分まで風化されてはたまらない。本日の我が家購読紙23面に「東京学芸大学入試問題から原発問題を考える」があって、そんなことを考えた朝。理屈がだんだん通らなくなっていき、先祖返りして経験を積み上げられない悲劇を避けたい。
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2020年02月11日

「パラサイト 半地下の家族」を観たいね

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー作品賞、監督賞、脚本賞、国際映画賞(旧外国語映画賞)の4冠を獲得したという。この作品を見るのは多分、1年以上先になるかと思うので、いま何かいうことはできないが、彼の主要3作品「グエムル 漢江の怪物」、「殺人の追憶」、「母なる証明」から類推して、巧妙に練り上げられた作品であることは間違いない・・・と思いたい。というのは、他の国では知らないが、なぜかこちらの国では、上記3作をまともに批評している論評を読んだ記憶がなく、いつも的外れな見方にしか出会えていないからだ。例外的に最も鋭い文章を読んだのは19年12月20日当ブログ「でたらめな言葉と研ぎ澄まされた鮮烈な言葉」で触れた、高橋源一郎氏の論評「韓国には、私たちの国にはない『民衆美術』のぶあつい歴史がある。それは、自国の軍事独裁政権と『美術』を武器にして戦ってきた歴史だ。いつのまにか、敗戦によって軍による支配が終わっていた私たちの国とは異なる『戦後史』をこの国は持っている。自国の軍隊や政府と戦いながら、歴史を作ってきた彼らは、作品に強いメッセージを載せることを拒まない。その感覚は私たちにはないのである」だった。ただしそれも、氏が韓国の芸術全体に込められた表現者たちの思いを正確に見抜いていることを示すものの、新聞に個別の作品に言及するスペースは得られず、一般論の奥に彼の思いを込めたにとどまっている。本当ならこの先を解く論評が巷間に浸透していっていいものを、「その感覚は私たちにはない」がゆえにこちらの国ではまだ育つ気配さえない。
06年公開「グエムル 漢江の怪物」は、「漢江の奇跡」と呼ばれた韓国の戦後復興の裏に潜む怪物をあぶりだす。漢江の河川敷でのどかに憩う人々を突如襲う正体不明の巨大生物とは何か。「漢江の怪物=漢江の奇跡がその正体」だと気づく必要がある。偽りの繁栄を創り出したものたちの本音が、奇跡の繁栄を素直に享受する人々に襲いかかる。怪物にさらわれた娘を救うべく、父親が家族とともに孤独な戦いを開始するが、「在韓米軍は怪物は未知の病原菌を持ち、感染したとみられるカンドゥを捕えようとする。カンドゥと一家はヒョンソを救う為に追われながら怪物を探す」(ウィキより引用。カンドゥとは父親の名前)。「漢江の怪物=漢江の奇跡がその正体」とわかれば、すべての設定に辻褄が合う。ただそれだけなのに、決して気づけないこちら側の社会。「Fukushima 50」という映画が公開されるが、さて、こちらではどのくらい真実に迫る気があるか、見ものである。肝心の東電幹部や野党自民党の動きは表現されているだろうか。大幅削除されているか、または・・・いろんな推測が浮かぶが、すべては観るまでわからない。
03年公開「殺人の追憶」は「軍事政権下で比較的治安のよかった1980年代後半に発生し、10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件を巡る刑事たちを描いている」(ウィキ引用)とある時点で、すぐに1987年の民主化闘争を思い浮かべることができる。刑事たちが執拗に犯人を追い詰めていき、ついに逮捕に至って、ある種の感慨とともに殺害現場へ戻る。そのとき、ふとしたきっかけから真犯人はまだどこかでのうのうと生きていることを知り愕然とする。1987年の民主化闘争は多くの成果をもたらしたが、まだ本当の敵は捕まっていない。そのことを主人公の刑事は画面の外にいる観客に向かって、「どうするんだ、おまえたち」と問いかける。この問いかけは09年公開「母なる証明」で、さらにまっすぐ韓国民衆へ向けられる。殺人容疑で逮捕された息子を救うために奔走する母親は、鍼治療を業としている。無罪となった息子と帰るバスの中で、母は息子が犯人であると悟り、物忘れを促すツボに自分で鍼治療を施して全てを忘れ、バス内で幸せそうに踊る。この姿が何を意味するか、韓国民衆にはわかるが、1980年代後半の未解決殺人事件の伏線がわからなければ、解釈は大きく横ずれする。その絶妙さ!
そして、19年の「パラサイト 半地下の家族」に至る。以上見てきた背景を頭にいれながら鑑賞したら、たぶんすごく興味深い映像になるのだと思う。とにかく期待する。
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2020年02月10日

温暖化寒冷化と猫に鰹節と慰安婦公文書

本日は休刊日。溜まっている小記事の寄せ集めで書く。以下によると、世界は氷河期に向かって突き進んでいるという。「太陽の活動は11年周期で変動しているといわれ、活性が最も停滞する時期が太陽活動極小期と呼ばれる。だが、英紙『The Sun』(2月2日付)によると、太陽活動が33年間停滞する大極小期が近づいているという。2020年は太陽活動が過去200年で最も低下するとNASAが発表したが、これにより世界の気温が1度低下すると予測されている」(本文引用)。当ブログでときどき書いているマウンダー極小期が33年間(53年まで)続き、小氷期が来るという。ブログ主は温暖化も寒冷化も、まだ完全に論証されていないと同時に、温暖化と寒冷化は別々の原因によるので、同時発生し得ると思っている。これはよく「それはあんたの個人的な考え」と反論されるが、温暖化説のなかには同じような考え方の学者もいるらしい。「太陽活動の停滞による気温低下は『地球温暖化』によって相殺されているため、氷河期は到来しない」(本文引用)との主張があり、またオリオン座ベテルギウスの超新星爆発の影響や、さらに海流の循環が停止して北半球が氷河期に突入する可能性を指摘するグループもあるらしいので、ブログ主としては「勝手に議論してくれ」みたいな気分でもある。
☆「【悲報】今年から『太陽が33年間冬眠』すると大学教授発表! ガチ人類滅亡へ…氷河期到来決定的!?」TOCANA2月5日
https://tocana.jp/2020/02/post_143096_entry.html
次は現実世界の話。「今国会の衆院決算行政監視委員会の名簿に、秋元司、菅原一秀、小渕優子、船橋利実、下地幹郎、河井克行、丸山穂高、甘利明という名前がずらりと並んでいる」「これは何かの冗談なのだろうか。彼らが、誰の何を、どのように『監視』するというのだろう。私の印象では、猫にカツオ節の番をさせるような状態でしかない」(本文引用)とある。ブログ主ならずともびっくりする話。いつから、どうして、吹き溜まりみたいに、こんな人物たちばかり集まってきたのやら。記事はさらに、「おなじみの件」として首相主催の「桜を見る会」や「前夜祭」の疑惑について、「混沌とし過ぎて『何が問題なのか』を一言で言えない状態だが、安倍氏やその周辺は、求められる資料を明示さえすれば…」(本文引用)と書き、「この記事は有料記事です」へと続く。ああ、もったいなや。面白そうな記事なんだけどなあ。ちなみに「求められる資料を明示さえすれば…」の後に続くのは「この混沌はすぐはっきりするはず」という一文と推測する。ぐずぐずと「いじましく」権力の座にしがみつく、本来そこにいるべきじゃなかった人物の「みっともなさ」にまみれた姿。それを後ろから一生懸命支える取り巻き連中の、人間的極小さがこんなみじめな状況を作り出す。いや、それを許してしまう側の弱小さかげんも極まっている。その後に来るのは一体なにかねえ。
☆「松尾貴史のちょっと違和感 衆院決算行政監視委 猫にカツオ節の番をさせる愚」毎日新聞2月9日
https://mainichi.jp/articles/20200209/ddv/010/070/021000c
以下の記事は、まだまだ出てくる公文書の数々。貴重な史料が写真付きで公表された。「旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡り、関連する公文書の収集を続ける内閣官房が2017、18年度、新たに計23件を集めたことが6日、分かった。うち、在中国の日本領事館の報告書には『陸軍側は兵員70名に対し1名位の酌婦を要する意向』『軍用車に便乗南下したる特殊婦女』などの記述があった。『酌婦・特殊婦女」は別の報告書内で「娼妓と同様』『醜業を強いられ」と説明され、慰安婦を指している。専門家は『軍と外務省が国家ぐるみで慰安婦を送り込んでいたことがはっきり分かる』と指摘する」(本文引用)。17・18年度に23件発見。紙で保存することの意味の大きさを知る。HDD保存では、一括して消去できてしまうからなあ。
☆「慰安婦『兵70人に1人』と記述 外務省文書、軍関与を補強」共同通信19年12月6日
https://this.kiji.is/575662572528616545
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2020年02月09日

コロナウィルスのこと、米大統領選のこと

2面「首相主導 異例の措置 新型肺炎の恐れ クルーズ船入国拒否」に注目。「新型コロナウィルスによる肺炎を発症した恐れのある人が確認されているクルーズ船ウエステルダム号について、政府は乗船している外国人の入国拒否を決めた。出入国管理法を根拠にした異例の措置。ダイヤモンド・プリンセス号での集団感染に危機感を高めた安倍晋三首相が主導して決めた」「首相官邸で6日午後から(杉田官房副長官、今井首相秘書官、北村国家安全保障局長ら幹部が)対応を協議」「首相は新型肺炎をめぐって『水際対策』を徹底すべきだという強い考えを持っていたという」(()内要約、他は本文引用)。1面左に「クルーズ船 新たに3人感染」の記事があり、先に入港しているダイヤモンド・プリンセス号ではすでに64人の感染が確認されているとか。隔離施設としては不完全なところに、ぎゅう詰めで留め置かれており、まさかと思うが、かえって感染が拡大している可能性はないか、考えてしまう。急ごしらえでもいいから、埠頭に隔離病棟を設け、感染等症状の具合によって区分けした乗員乗客たちを収容し、閉鎖系内部での無用な感染拡大を避ける措置を取ったほうがいいのではないか。などというのは、素人考えのなせる浅知恵か。先に実施されたチャーター機のモタモタぶりは、いらぬ混乱を招いており、対応した政府職員の自殺まで発生している。昨日の首相動向によると、午前中は自宅、午後3時57分から官邸で新型肺炎関連の政府関係者と会って話すこと49分弱。4時46分には報道各社のインタビュー。その後、5時1分に自宅へ戻ったという。各港湾施設に一定の基準で設置した臨時隔離施設をつくり、安全と確認できる人から順番に退院させていくようにしないと、豪華客船が感染爆発の巷と化すんじゃないか。コロナウィルスをインフルエンザウィルスと同等と推測したら、室内の湿度を高くしておくだけでも、かなり有効な手段となる。ウィルス防除のため、客船の中は温度と湿度をすでに必要なだけ高めているかもしれない。国内の各所に収容された人たちはどうなっているだろう。隔離はしたが、医療につながる隔離ではなく、一般社会とのあいだに垣根を作るだけのことで、そこで発症しようが感染が拡大しようが、それは現場任せで知ったこっちゃないみたいな、国の対応が横行していないか。そして、現場だけが苦労を背負いこまされ、隔離者たちの不満と向き合わされ、ついに自殺者まで出る状況になっていないか。いろいろ気になっておたところ、以下のような指摘に出会う。現場は少なくともそれなりに頑張っているが、クルーズ船の出来事は、新型肺炎蔓延の大波が去った後で、問題になるかもしれない。そのとき賢明なる首相は、その責任を一身に背負えるかどうか。
☆「『新型肺炎』日本の対策は大間違い」新潮社Foresight:2月4日
https://www.fsight.jp/articles/-/46472
1面トップ「若者が支える78歳革新派 広がる貧富の差 怒り」では、米大統領選に向けた、民主党の候補者選びの白熱ぶりが詳報されている。78歳が若者の心を動かす。若者が78歳を担ぐ。学生ローンで学費をまかなって、卒業時には約7・3万ドルの借金を背負う。卒業後に年収3万ドルの仕事に就いたものの、ローンの返済が滞って利子を含めて10万ドルに膨れ上がる。利息払いだけで年6千ドル。サンダース氏がその実態をよく知り、政策に掲げる。「富裕層に高い税金を課す税制政策を最も評価している」「今の米国社会には、持続不可能なことがたくさんありすぎる」「将来に希望が持てない」(本文引用)と語る若者たち。どこにでも通じることだと思った。ブログ主は田園都市に住んでいるが、日ごろから感じるのは、新住民と地元住民のあいだに横たわる認識の差だ。新住民は意識高い系が多いが、地元住民の抱える重い現実に目を向ける機会が少なく、そこにある問題に気づかない。地元住民の苦悩を知り、新住民の願いをそこに重ね合わせる努力をすれば、いくらかでも協働の視点が生まれる可能性があるものを、目の前を過ぎていく事態に気を取られ、遠い将来に残していける<通じ合える>可能性の芽を枯らしてしまう。遠くて近い未来をとり落す。視点を少しだけ隣人の方へずらせたらなあ、と思う。
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2020年02月08日

原発関連の記事が小さすぎるこのごろ

この頃の我が家購読紙における原発関連記事の扱い方を示す典型的な例が、昨日・今日と続けてあった。昨日は25面に二つ。「伊方 冷却停止は43分間」が横書きで通常文字より小さく12行。「福島第一作業員が内部被曝」はおなじ形式で18行。(伊方は)「四国電力伊方原発(略)で1月25日、外部電源を一時喪失するトラブルが起きた際、3号機の核燃料プールの冷却装置が43分間にわたって停止していた」「プールの水温が約1度上昇したという。四電は『規定の上限温度には達しておらず、安全面への影響はなかった』としている」。(内部被曝は)「東京電力は6日、福島第一原発で協力会社の60代の男性作業員が内部被ばくしたと発表」「被曝量は今後50年で1.18ミリシーベルトと見込まれる。作業員は医師の診察を受けたが、体調に問題はないという。作業員の内部被曝があったのは2017年9月以来。東電によると、作業員は6日正午過ぎから約1時間、2号機の原子炉建屋内で資材の片付けを8人で行なった。全面マスクをしていたが、作業後の検査で鼻の穴の内側に放射性物質を検出したため、体内に取り込んだ可能性があると判断した。他の7人に異常はなかった」(以上2つ本文引用)。伊方原発はこれの元になる事故について1月27日当ブログ「18〜19年の動向を見て現在の状況を知る」で触れている。「26面『電源を一時喪失 定期検査を中断 伊方原発トラブル続く』(略)『四電によると、電力供給が止まるトラブルは25日午後3時44分、高圧送電線の装置交換作業中に発生(略)3号機は約10秒、四電が廃炉を決めている1号機と2号機は2〜3秒、電源を喪失した。原因は不明という』」。他紙記事も紹介し、「1、2号機はすぐに別の電源から受電し、3号機も非常用ディーゼル発電機が起動」「3号機で自動で起動したのは初めて。1号機は廃炉が決定していて燃料が搬出済みで、2、3号機の使用済み核燃料プールの水温にも異常はなかった。3号機は昨年12月26日に定検入り。今月12日には制御棒が誤って約7時間引き抜かれた状態になった。同20日には使用済み核燃料プール内で、燃料の落下を示す信号が発信されるなど定検中のトラブルが相次いでいる」と書いている。そこで「『使用済み核燃料プールの水温にも異常はなかった』って、だったら43分ってナニ? トラブル続きで隠したかったの?」の疑問が湧く。福一の内部被曝も併せて、隠蔽と出来事の矮小化を目論む意図が、いまも持続中。
と思った翌8日、33面に「地層データ 原電が書き換え 敦賀原発 規制委、改善まで審査せず」の記事。これは文字が大きく、それなりに分量も多いが、隠蔽と矮小化の続きのようだ。「日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の新規制基準に基づく審査で、原電が、原子炉建屋直下に活断層があるかどうかの判断に必要な調査資料の記述を書き換えていた」「12年に敷地内で実施したボーリング調査の結果。採取した地層の観察記録で(略)記述が変わった部分は少なくとも十数カ所」「観察記録は科学的な『生データ』で本来変えてはいけない」「敦賀2号機は原子炉建屋直下の断層が活断層である可能性が指摘されており、審査で活断層と判断されれば運転できなくなる。ボーリング調査の結果はこの判断を左右する」(本文引用)。相変わらずこういうことが横行する原子力界隈。というより、その場の言い逃れが常態化したこの国の悲惨が浮かび上がる。首相は今国会の施政方針演説で「7年前、『日本はもう成長できない』という『諦めの壁』に対して(アベノミクスの)三本の矢を力強く放った。わが国はもはや、かつての日本ではない。『諦めの壁』は完全に打ち破ることができた」なんて言ってたらしいが、ほとんど絶望に近い「諦めの壁」が立ちふさがる現状、1面トップの「日本製鉄、呉製鉄所閉鎖へ 4400億円赤字見通し 生産設備を削減」は、「まやかしの繁栄」を臆面もなく言い募る偏狭なリーダーの姿を浮き彫りにし、その周辺に寄り集まって蠢く魑魅魍魎の浅ましさを鮮明にするばかり。7面「首相『迷答弁』矛盾と疑問 予算委論戦 序盤を振り返る」は、完全に詰んだのに腐臭を漂わせつつ喋り散らすゾンビのむごたらしさを思わせる。
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2020年02月07日

とにかく大詰めだが、なにかが足りない

週刊誌広告に「優越的地位の濫用」が今年の流行語大賞間違いなしとある。別の週刊誌広告には「ホテルニューオータニと安倍晋三事務所『ただならぬ関係』 領収書には『お得意様コード』『総理の政治資金』収支報告書を最新調査『桜を見る会』の真相が見えてきた」という表題が踊る。「ただならぬ関係」も流行語大賞になりそう。過去にもなにかが候補に上ったと記憶しているが、さて、なんだっけ。というわけで、なんと本日の1面から「桜」は消えてしまい、トップは「分断の米国 弾劾無罪 トランプ氏の疑惑 大統領選の争点」。その左に縦長記事で「別の大型船 外国人入国拒否 沖縄帰港予定 乗客発症の恐れ」。他は五輪よいしょ記事。「桜」はどうしたと言う前に、「トランプ記事」の意味に注目。「上院の弾劾裁判でトランプ氏の弁護団は『大統領が自分の再選が国益だと信じるなら、その助けになる行為は弾劾に当たらない』と主張した。再選のためなら何をやっても良いと言う立場だ」「過去の弾劾裁判で必ず行われた、証人の喚問は反対多数で否決」「ボルトン氏がトランプ氏の主張を否定する可能性が判明したことを見ても、下院による調査が本当に必要なだけ尽くされたのか、疑問が残る」「立法府の『伝家の宝刀』だった弾劾が党派対立の道具に成り下がったなら、最大の敗者は米国の民主主義だ」(本文引用)。この記事が1面トップになったことの意味を感じる。何処かの国で現在進行中の出来事にかぶる、流行語大賞というより「無様語大賞」とした方がいいような話。
表題や小見出しだけでみっともない宰相の姿を鮮明に浮き上がらせた1月18日の東京新聞記事が、こちらの出来事を鮮明に表す。表題「『桜』『IR』首相は宿題に答えたか 衆院予算委員会ルポ」「またおなじせりふ繰り返し 追及に逆ギレいつも通り」小見出し「『壊れたテープレコーダー戦術』全開」「早口▪️『コメント控える』で時間消費」「敵失に興奮『間違えたと言ってもらいたい』」「有権者『はっきりしない』不信感」。いやいや「不信感」というより「不快感」というしかない。3面には「『桜』参加者『ホテルと契約 認識ない』 地元・下関 首相答弁に疑問の声」があり、首相答弁に首をかしげる人々の声が聞こえてくる。そりゃそうだ。「優越的地位」を濫用して地元の人々に責任転嫁する挙に出られたんでは、いくらなんでも「そりゃないぜ」だろう。ホテル側は自分のところに火の粉がかかったらたまらんというのか、それとも権力への忖度か、だんまりかお客様情報は一切開示しないで押し通す模様。もう詰んでるからこそ、やばくならないよう、司法の人事に介入する。3面月刊誌広告では「ポスト安倍『世論調査1位』が覚悟の直言 安倍総理よ、このままでは日本が滅ぶ 石破茂 国民と向き合わぬ政府、官邸しか見ない官僚。民主主義の根幹が揺らいでいる」と、起死回生の反撃。これをどう見るかなかなか難しいところ。アベシほど酷いことはできないまでも、タカ派であることに変わりはない。ガス抜きだからダメ、という向きもあるが、だったらなにか対案があるかというと力不足で現実的なものはなく、与党内の政権交代を許すだけ。いよいよこの国の政治の迷走が持続することになる。ほんとに難しい時期にきた。ただし、力関係が弱いときは敵失をさそう戦術を取ることはありうる。それには世論をできるだけ高め、現政権をできるだけ追い詰めておくことによって、対抗馬を外枠から縛るという方法はありうる。そんなことを考えると、近ごろかまびすしい立民や国民民主批判で自分たちを純化していく考え方は、いっそうの少数化を目指す逆志向ではないかと思えてならない。
そういえば今国会では、日米貿易交渉についての議論もあったらしい。昨年11月19日当ブログ「日本的『ポピュリズム』解釈が蔓延している」で、「今回の協定は物品分野に限った『第1段階』で、日米両国は今後、『他の貿易・投資の事項』を扱う第2段階の交渉を進めることになっている」「来年1月に協定が発効すれば、5月までに決める段取りだ」「日本政府の交渉関係者は、『日米貿易交渉は今回の合意で終わりだ』と漏らす人もいる」「『終わり』とは『第2段階はない』という意味だろうか」「まさか、トランプ再選はない、と読んでいる???」と書いた。ボルトン作戦がトランプ落選を導き「第2段階なし」と、ネオコン情報を通じて読んでいたか。大統領選で米にリベラルの風が吹いたら、さらに誤算が積み重なる。なんてことを思った寒い今朝・・・!
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2020年02月06日

品位も何もかなぐり捨てたのはダレだ

「桜」疑惑が、1面とはいえ横13行、縦6段組というひょろ長い記事。「『桜』夕食会5千円 ホテルと『合意』 首相側主体的関与認める」は、「事務所に収入や支出が『一切ない』こととともに、事務所が契約主体ではないことを根拠に挙げ、違法性を否定してきた」(だが)「首相は5日の衆院予算委員会で、会費一人5千円という価格設定について、首相の事務所と会場のホテルの間に『合意』があったとの認識を示した」「『事務所として仲介している以上、(ホテル側と)合意して把握しなければならない』と説明」「『合意がなければ、参加者に5千円と伝えられない』とも述べ、価格設定でも事務所とホテル側に合意があったと認めた」(民事法の専門家は)「『合意イコール契約だ。(略)事務所がホテルと契約関係にあったことを補強する内容で、「参加者が契約主体」との主張はやはり無理がある』と語った」(本文引用)。衆参予算委攻防は3面に「『何回も』『すでに』首相112回 衆参予算委8日間野党『論点ずらし』」中見出し「質問者への攻撃も」があり、一国の首相がまことにみっともない姿をさらしている。「あの、繰り返しになりますがですね」「何回も答弁しているが」「従来回答しているが」「野党議員との質疑を対象に首相のこうした発言を(略)集計したところ、112回に上った」「過去と同じ答弁を続けることは再三あり」「実際の『繰り返し』答弁はもっと多い」「5日の桜を見る会の質疑でも、首相は『延々とこういうやりとりをやらなければいけないのは恐縮だ。重大な問題がたくさんあるにも関わらず、(野党は疑惑の)レッテル貼りをしている』と強調」「小川氏はすかさず反論した。『(夕食会の)見積書や領収書を示せば、すぐにレッテルははがせる』」(本文引用)。「何回も」「すでに」をくっつけない繰り返し答弁を合算したら、たった8日間の質疑でも112回を超える。「こういうことしてるの、ボクだけじゃないもん」というのも、過去には「民主党政権でも」が定番だったが、記事によると、中曽根政権や小泉政権まで持ち出しているらしい。「ウソをついてるの、ボクだけじゃないもん」式の答弁も頻出しており、質問者に「ウソつき」と切り返すおぞましさ。品位も何もありゃしない。
12面「社説」の「桜を見る会 ごまかし答弁極まれり」は報道の苛立ちを表している。「延々とこういうやりとりをやらなければいけないのは恐縮だ。重大な問題がたくさんあるにも関わらず」というのは、延々と続くやり取りの責任を、野党になすりつける意図しか含んでいない。野党は同じ質問をしていない。同じ疑惑を角度を変えて問い詰める。それによって首相のハンコで押したような逃げ隠れ答弁から滲み出る矛盾を浮き彫りにする。その努力が結実し「自からの正当化に腐心する首相のつじつま合わせは、もはや限界だ」(本文引用)と新聞が書く。<参加者が直接ホテルに支払った>→<ではホテルと契約したのは誰か>→<後援会ではなく「参加者個人」>→<約800人がホテルと個別に契約した>。「じゃあ、参加者が増減したときの差額はどうなるか」という問いもあったと記憶するが、これも厳密には差額補填が必要になる場合が出てきて、答弁が苦しくなる。それやこれやで、あまりにもひどい言い訳が多すぎ、詳細を調べるまでもなく国家元首としてみっともなさの極地の姿がひたすら浮かび上がるばかり。国内の報道の首根っこを掴んでいるからといって、国外まで同じように情報統制できていると誤認するのは勝手だが、こんな状態にあるのはほとんどの政府が知っているはず。それでも恋恋と権力にしがみつく。新型コロナウィルスで緊急事態条項を持ち出す。4面の週刊誌広告ではないが、いまこの国に蔓延しているのは最悪性アベノウィルス。現行法でこのウィルスを駆逐できないものか、と考えて気づく。彼はすでに現行憲法の中身をごっそりくり抜いてドブに放り込んでいる。1面「天声人語」の安住氏の「信じがたい振る舞い」はやりすぎではあるが、首相の「信じがたい振る舞い」に対する報道の鈍感さに向けた苛立ちでもある。政治家とともに報道の品位も問われている。なにがあろうと「桜」は1面トップのはずなのだから。
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2020年02月05日

醜い権力闘争が表面化した政治の末路は

昨日の新聞3面に「検事長定年延長に波紋 首相・法相、詳細語らず 野党は批判」がある。ネットでは(1)の下記記事で全部じゃないが読める。「政府が東京高検の黒川弘務検事長(62)の定年延長を決めたことが波紋を広げている」「政治的中立性を厳しく求められるポスト」「安倍政権では共謀罪など重要法案にも携わり、『菅官房長官と近い』(略)と言われる」(本文引用)。定年は63歳で、2月7日に退官する予定だったそうで、それを政府は国家公務員法の規定を使って半年間延長するよう閣議決定した。過去に例がなく、現在の検事総長が8月に勇退すると黒川氏がその後任につく。森雅子法相は「延長の理由について『重大かつ複雑、困難な事件の捜査・公判に対応するため』などと答弁したが、詳細は語らなかった」「首相は『この人事は法務省の中で決定し、閣議決定した』としか答えなかった」「法務・検察から驚きの声が上がっており、『我々にはわからない世界』という受け止めもあった」「枝野幸男代表も(略)『首相を逮捕するかもしれない機関に、官邸が介入するだなんて、法治国家としての破壊行為だ』と強調した」「政治的中立性を厳しく求められる組織で、安倍政権が異例の人事に踏み切った例は過去にもある」(本文引用)などなど。そういえば記憶にある。内閣法制局長官を外務省出身者から選び、解釈改憲への道筋を決めたのは2013年8月。日弁連推薦リスト以外の人物を起用した最高裁判事の例は2017年1月。異例が異様に集中する政権。ついつい考えてしまうのは、「桜を見る会」疑獄を最新とする過去から続く多くの疑惑で、もしかしたら「首相を逮捕」ということが現実味を帯びてきたので身内を検事総長にし、彼らにとって最悪の事態が起きるのを回避しようと画策している、ということ。これが妥当な見方ではないか。トカゲの尻尾切りも責任転嫁も効力を失った政権の末期!
(2)の記事では枝野氏が違法、脱法行為と批判している。司法・立法・行政の三権分立は憲法の基本中の基本なのに、三権を身内で固めぶち壊そうとする。ナリフリかまっていられないほど追い詰められている証拠? (3)の記事では、さらにその奥が明らかにされている。いよいよ官邸と法務・検察の暗闘が顕在化してきたとし、その背景に迫る。もともと「黒川氏は2月8日で63歳となり、検察庁法では定年だ。黒川氏の後任には、名古屋高検の林真琴検事長が就任し、ゆくゆくは稲田氏の後任の検事総長とみられていた」「黒川氏は官邸との距離が極めて近く、浮上する数々の疑惑を『穏便』に処理することで『官邸のお庭番』とも揶揄されていた。自民党ベテラン議員は(略)『官邸にとっては、甘利明氏とURの問題など、疑惑をうまく処理してくれていた黒川氏の存在は本当にありがたいもんだよ。それをうまく使った菅官房長官はさすがだ』」「前出の高検検事長経験者の弁護士は(略)『閣議決定された以上、黒川氏の定年延長は官邸の関与がはっきりとしている。稲田氏には昨年11月頃に、官邸サイドからそろそろやめろという話があったと聞いている。検察官が辞めるのは、定年か懲戒免職か検察官適格審査会に引っかかるしかない。稲田氏はやめないと返事をし、黒川氏の後任は名古屋の林君という腹積もりをしていたようだ。それなのに黒川氏の定年延長を官邸が勝手に決めた。検察と一戦をまじえると、宣戦布告だ。検察と官邸、過去の歴史にないほどの暗闘がはじまったよ』」(本文引用)。実は稲田氏の定年はあと1年以上先で誕生日は8月14日、黒川氏の延長は8月7日まで。つまり黒川氏は再延長が必要。当面この7日間を埋めるために稲田氏に早期退職を迫るか、黒川氏再延長か。法務・検察と官邸の暗闘が続く・・・。
1)「不可解な高検検事長の定年延長 詳細語らぬ首相や法相」朝日新聞2月4日
https://www.asahi.com/articles/ASN236SW4N23UTFK00P.html?ref=hiru_mail_topix2_6
2)「枝野氏『検事長定年延長は脱法』東京高検黒川氏の人事を批判」東京新聞2月2日
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020020201001807.html
3)「『事実上、安倍政権の指揮権発動』法曹界が黒川検事長の定年延長に反発」AERAdot.:2月4日
https://dot.asahi.com/wa/2020020400012.html?page=1
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2020年02月04日

権力に執着する妄想が招く黒い白鳥

以下の記事によると「昨年5月(略)来日した米有力投資ファンド、カーライル・グループの創業者、デビッド・ルーベンスタイン氏に質問した。『いまの金融市場にとって、ブラックスワンは何でしょうか』。氏の答えは、中東など世界各地での軍事衝突リスク、米国や日本の政府債務問題の2つに加えて、もうひとつあった。『ウイルスによる世界的な疫病の流行(パンデミック)だろう』」「かつてオーストラリアで黒い白鳥が発見され、白鳥は白だという常識が覆された」「従来の常識的な経験からは想定のできなかった事象が起き、それが衝撃となって大きな影響を人々に与える」「衝撃が大きく、人々の考え方にも影響するのがブラックスワン。だとすればこの先のマネーの大きな方向性をも左右する問題になりうるとみておかなければならないだろう」(本文引用)。記事は、危機感を煽らないように「一方で、世界経済すべてが沈むシナリオとは限らない。米国経済が相対的に強くみえるデカップリングもありうるだろうか」(本文引用)と抑制を効かせている。なるほど、儲け続けようとする人たちは、いろいろ考えるものだと思う。
☆「新型肺炎 市場が恐れる『ブラックスワン』」日本経済新聞2月3日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55165080T00C20A2000000/?n_cid=NMAIL007_20200203_Y
以下にこんな記事がある。「アメリカの疾病管理予防センター(CDC)が1月25日付けのインフルエンザ感染の推計値を発表。2019-2020年シーズンの累計でのインフルエンザ感染者数は1900万人以上、入院患者数は180,000人、死者数は10,000人に達しています」(本文引用)という。インフルエンザは薬があるが、新型コロナウィルスにはまだ特効薬がない、という指摘がある。しかし、インフルエンザウィルスは変異していく。対応を誤れば、とんでもないことになるのは同じ。しかも、1900万人の感染者数は猛烈。まさかの「米・中コケたら皆コケた」の危惧はないか。邦人保護のため政府は自衛隊機を送るつもりだったらしい。こんなときに相手を刺激する懸念を考慮できないのでは、緊急事態も何もない。それより食料や医薬品など救援物資を送り、医療従事者を派遣し、本来の意味での積極的平和主義を貫いた方がいい。対応の不手際でまさかの国内感染拡大を招くようなことにならないか心配になる。
☆「アメリカでインフルエンザ感染が拡大 入院患者は180,000人、死者は10,000人」JUNGLECITY.COM:1月31日
https://www.junglecity.com/news/more-flu-cases-and-deaths-confirmed-around-the-us-3/
以下は元記事。上記記事の冒頭にあたる部分の原文を引用すると、「Key Points『CDC estimates that so far this season there have been at least 19 million flu illnesses, 180,000 hospitalizations and 10,000 deaths from flu.』」ということなので、フェイク記事じゃない。CDCは感染予防に次の3つを推奨しているという。「・手を頻繁に洗う ・咳をする際は口をおおう ・病気のときは外出を控える」(本文引用)。たしかにマスクは感染を予防するというより「感染させないようにする『配慮』」と考えるべきか。我が国ではなぜか逆の発想になり、疑心暗鬼になり、「自分は感染していないが、あいつは怪しい」的な思考回路がぎりぎりと働きだす。あんまり良い国民性ではない。
☆「Weekly U.S. Influenza Surveillance Report(FluView)」「FLUVIEW」CDC:1月25日
https://www.cdc.gov/flu/weekly/#S6
経済関連で12面「経済気象台」に「7年間は何だったのか」がある。ブログ主的に意訳すると、13年1月に日銀が物価目標2%をできるだけ早く実現すると宣言して7年。短期決戦のはずが「異次元緩和」=「異次元こりゃあかんわ」になってきた。そして現在は2%目標は無理を前提に「いつまで続けるのか」=「いつやめられるか」に変じて、海外投資家は日本への関心を失いつつある。外交案件もボロボロ。いったい7年間のアベノミクスは何だったんだ、と海外投資家に聞かれても答えに窮する。と記事の内容を曲げて受け止め、ブログ主は思う。別の記事で株長者の資産家が多いとあったが、かつての大暴落の経験は忘れたか。夢を追い続けて地獄へ至る。そんな予感は持たないのかと気になる。
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2020年02月02日

善意の奥の堕落と向き合う勇気を持つ

3面の「日曜に想う」は「首相が野党から奪おうとするもの」という表題。「長蛇を逸するのはこれで何度目か。長期政権の綻びは誰の目にも明らかなのに、野党は立憲民主、国民民主両党の合流一つ答えを出せない。政策論争の末ですらないのだ」「小沢一郎氏が、合流できなければ『国民に対する裏切り行為だ』となじるのも無理はない」「自民党の二大派閥が交互に政権を担えば、野党に出番はない」「首相が野党から奪おうとする本当の長蛇は、政権交代可能な二大政党制そのものなのだ」(本文引用)。これは立憲民主や国民民主の責任ばかりとは言えない。巷間の論調を見ると、批判は立と国の2党に向かっており、批判する自分たちの立ち位置には目が向いていないような気がする。立も国も、よくみれば保守的色彩の濃い人たち主体の集合体であって、是々非々で捉えたら「やっぱり意見が違うけど」という範疇になりやすい関係のもの。新聞記事に戻ると、昔むかし「進歩的保守」という流れがあったそうで、これを今に当てはめると、それに限りなく近い部分と、もうすこし進歩的部分が分かれているという構図はほぼ同一。そんな内実を抱えながら野党があり、野党共闘がある。これを考慮して野党共闘を俯瞰したら、「立と国のモタモタぶりを大所高所からコケにしてどうなるの」と問うしかない。異論をすぐ切り離しにかかる物言いは、自ら分化し孤立の道を選ぶという、過去の歴史を繰り返すだけではないか。此の期に及んでなぜ同じことをするのか、ブログ主にはわからない。2009年9月1日、このブログを始めた時の言葉を思い出す。「雪崩的な大勝は、気分の流れによっては、ナチス的なものにも可能だっていうこと」。10年半前の話だ。とんでもないものが舞い戻って来ないように軟弱な新政権の首根っこをみんなで掴んでいようと書いたが、現状に至る世の流れは純化を選び、批判が過ぎてドデカい揺り戻しを許してしまった。かくいうブログ主自身も便乗して揺れた大衆的油断が、現在をつくった。「大きな変化は大きな期待によってもたらされる。大きな期待は、ときには過大な期待となり、それを受け止めきれないものにとっては過大なお荷物となる」「というわけで、最後には大きな失望に変わってしまうこともある」。「期待」は「失望」を伴う。必要だったのは「期待」ではなく、「創る」作業の継続だった。軟弱な政権に取って代われるより強力なものの可能性が見えてくるまで、後戻りしないよう支えることも、ひとつ重要な選択肢だった。そんなことを考えた「日曜に想う」・・・。
この記事のすぐ下に新刊書の広告がある。「『駅の子』の闘い 70年余の時を経て、初めて語られた悲劇 戦争孤児たちの埋もれてきた戦後史」。彼らの心が強く迫る。「駅の待合室にいると出ていけと追っ払われる。蹴飛ばされる。人間が人間にやることじゃないですよね」「食べ物には飢えていた。着るものもなくて毎日寒かった。だけど本当にほしかったのはぬくもりなんですよ」「上野で過ごしたということだけは言えなかったです。怖いという思いでね。こんな女をもらったのかと思われるのがつらくて・・・」(本文引用)。深い思いが込められた言葉だが、ブログ主は彼らの言葉を受け止める心の持ち方がわからないでいる。安易にわかったつもりになれないでいる。自分が彼らにどのツラさげて向き合えるのか、それがわからない。もしや戦後70年余は、そういった深い思いを育てる年月ではなかったのかもしれない。安易なやさしさでなく、軽率な同情でなく、自分の中にあるよこしまな気分を自覚し、しっかり封印したうえで向き合う力があるか。人間はともすれば自身の主観的価値観に囚われつつ、その部分だけで「善意」を全面開放してしまい、目の前にいる人を忘れる。こんなに「善意」に満ちている自分を、なんでわかってくれないのか、などと倒錯した思考に陥ってしまう。ブログ主は思う。自らの誤謬と折り合いをつけながら、目の前にいる人と向き合うその先にある苦痛。その苦痛を受け入れられるか。向き合う相手にとって「善意」が「悪意」を内包しているとみなされる恐怖に打ち勝って、懸命に修正しながら歩む覚悟があるか。そんなことを思う。そんな激しい隔絶が出来上がってしまうほど、戦後70年余の闇は深い、と実感する。
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2020年02月01日

新型肺炎と汚染水流出について

1面の「汚染水処分 海へ放出有力視 福島第一 経産省小委が提言」はトップ記事「新型肺炎 湖北省滞在者の来日拒否 指定感染症前倒し施行」中見出し「国内の感染者 計17人に」「WHO『緊急事態』宣言」に圧迫されて縦に細長い。「汚染水」に行く前に「新型肺炎」を少し触れておかなければならない。国内の感染者数が17人になり、WHOが緊急事態宣言を出している現状。緊急事態宣言は「昨年のエボラ出血熱で出されて以来6例目」(本文引用)とあり、エボラの昨年7月18日から半年ほどの間に6回連続しているように読めるが、どうも違うようだ。「コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱に関する世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言」には「これまでにPHEICが宣言された事例は以下のとおり。・2009年4月 豚インフルエンザA(H1N1)(新型インフルエンザ) ・2014年5月 野生型ポリオウイルスの国際的な拡大 ・2014年8月 エボラ出血熱の西アフリカでの感染拡大 ・2016年2月 ジカ熱の国際的拡大」(本文引用)とある。これに昨年のエボラと今回の新型肺炎を加えて6回目になる。各国別の「新型肺炎の感染者数」をみると、ダントツは中国で、次が日本ということに注目する。どれだけ日本が中国経済に依存しているかを、こんなところから知る。いま国会で「桜」他で首相が窮地に陥っている一方、「新型肺炎」を契機に「緊急事態条項」で改憲しようという意図を丸出しにする発言が目立ってきた。今回の事態の収拾に成功すれば政権の成果として改憲へ、失敗したら「桜」に拘っていた野党の批判となり、いよいよ改憲へ、という目論見がみえる。民主党政権時代に、地震と原発事故への対応で政権を目一杯邪魔したのは誰だったか。まともに答弁する能力もないのに、思惑を完遂しようとする気持ちだけは執念深く持っているのは誰か。この政権は、いつか必ず歴史に汚名を残す。彼が今やっていることは、汚名を残す根拠になりそうな公文書を廃棄し尽くすこと。そんな風に思えてならない。
ヤバイ! 書いているうちに「汚染水」のスペースがなくなりそう。記事では「処理済み汚染水」と書いている。「トリチウム水」と書かないだけマシか。「汚染水」にはトリチウム以外の放射性物質が含まれる。大気放出の場合、トリチウム以外の放射性物質をどうするかが課題になる。そのまんまだと検出されやすく、問題を指摘されかねない。では、トリチウムだけ分離して放出するか。それは手間がかかる。まさかそんな思惑が絡んで海洋放出を提案したのではないか。たしかに原発が盛大に動いていた時代にはトリチウムの海洋放出も盛大だった。というか、いまにして思えば、トリチウム以外が含まれていた可能性も疑ったほうがいいような気がする。いま、完全なトリチウム処理についていくつか方法が出つつある。ロシアの案、近大の案。この二つは聞いたことがある。完璧にやるなら、蒸発させ、固形物を取り除き、残りの蒸気を遠心分離でH2Oとトリチウムに分離するくらいか。カネがかかるから、手っ取り早くやるのは海洋放出。それを住民の諦めとともに既成事実化するつもりか、さりげなく「福島第一原子力発電所 2号機タービン建屋北東エリアと周辺サブドレン水位差の運転上の制限値の逸脱について」の文書が公表される。なんとも回りくどい表題で、事態の概要も、シロウトにはまことわかりにくい。ようするにサブドレンピットよりタービン建屋内の水位が高くなっており、「2号機タービン建屋の滞留水水位が建屋近傍のサブドレン水の水位を超えないこと」という条件を逸脱したらしい。つまり、流出した可能性があるということか。このごろ再登場した「石棺化」には「地下水流入」を食い止めることも重要になるのではないか、などと思った今朝。
☆「福島第一原子力発電所 2号機タービン建屋北東エリアにおけるサブドレン運転制限値の逸脱について」TEPCO1月29日
http://www.tepco.co.jp/press/mail/2020/1527675_9002.html
☆「福島第一原子力発電所 2号機タービン建屋北東エリアにおけるサブドレン運転制限値の逸脱について(続報2)」TEPCO1月30日
http://www.tepco.co.jp/press/mail/2020/1527878_9002.html
posted by ガンコジージ at 08:42| Comment(0) | 原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする