2020年11月25日

いまこそ報道が頑張るとき

1面トップに「安倍氏側5年で916万円補填 『桜』夕食会費 領収書名『晋和会』」「安倍氏側、補填認める 秘書は収支不記載を認識」がある。注目したのは「収支報告書に記載すべきだったという事実を担当秘書は知っていた」「夕食会の開催当初から記載していなかったため、例年その手法を継続していた」「首相時代の国会答弁で、夕食会の一部を負担した事実を重ねて否定していたことについて安倍氏周辺は『当時、秘書が安倍首相に虚偽の説明をしていた』と説明」「国会答弁に先立って秘書に『事務所が(略)支出していることはないか』と確認」「その際、秘書は『払っていない』と虚偽の説明」「秘書が安倍氏にこうした内容を伝えたのは、地検特捜部が秘書らを事情聴取していると一部が報道した23日」「秘書らは検察に対しても同様の説明をしている」(本文引用、以下「」内同様)という点。アベシは23日、初めて事務所が補填していることを知った? 24日には報道の取材に「安倍氏側が例年、費用の一部を補填していた事実を認めた」? 2面に「安倍氏答弁 矛盾あらわ」「首相在任時 補填・明細書『ない』 領収書の発行一転判明」「『国会でウソ明らか』野党、招致要求」があり「安倍氏は昨年11月、記者団に『安倍事務所も、また後援会にも一切、入金、出金はない』と反論」「3月の参院予算委では『事務所側が補填したという事実も全くない』と言い切っている」「ホテル発行の明細書(略)『発行は受けていない』」などなど。そして24日、安倍氏周辺は「国会という場で虚偽の答弁をしたのは事実だ」と告白。ここまでの経緯を見ると、「桜」が再燃して観念したアベシ側が慌てふためき、秘書がアベシの知らないところで勝手にやったことにしようという、いつもの算段にすがっているのが見える。国会答弁が矛盾だらけになったのは秘書がウソをついていたからだ、と。そうすると916万円はどこの金で補填したのか。「政治資金収支報告書」にも書いてない。それも秘書がコソコソとつじつま合わせして捻出した?
3面には「森友問題 事実と違う答弁139回 安倍政権 衆院調査局が集計」がある。「森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、安倍政権が2017〜18年に行った答弁のうち、事実と異なる答弁が計139回あることが24日、衆院調査局の調べでわかった。その多くは、保存されていた記録や資料を『廃棄した』『残っていない』と繰り返すもので、野党側は『事実上の虚偽答弁』とみている」。そこで納得。昨日の当ブログで我が家購読紙の告発モードが前政権の所業を全面展開できていないじゃないかと、不満を書いたが、あんまりたくさんありすぎて一度に書ききれないためだったと理解した。そしてさらに、原発事故以来の状況を「敗戦直前の様相」とずっと書き続けてきたけれど、敗戦指導部がギブアップするまでの異様な長さは、武器を本格使用する戦争のようにはいかないことの証明と感じた。そこには、戦後民主主義のあなどり難い底力があったと認識した。戦争の指導部には武器を持った問答無用の相手がいて、強引にねじ伏せにくる。民主主義の力で克服するのは時間がかかるのが道理で、権力者はあの手この手を繰り出す余裕がある。追い詰められても簡単には潰れない。権力者側からすれば、トップが孤独に戦い続けることは不可能でも、周囲が必死に守ればこそ本人は粘れる。都合の悪い者は切り、隠したい物はすべて廃棄、危ない奴には圧力をかける。たとえ敗北を喫しても、敗北の荒野で自分たちの被害は最小のになるよう画策し、すべてを国民の背に負わせる準備を着々と進める。いかな悪行であろうと、上層部に影響が及ばないように腐心する。これすべて粘っている本人を守るために周囲が実行する。本人は知っていても知らないと言い張れる立場を維持する。だから安心してデタラメをやり切れる。2重3重のバリアーがあって、やばくなったら適宜切り捨て作戦全開。報道はあまたある前政権の全政治スキャンダルを毎日書き立ててこそ己が存在を明示できる。経済敗戦、コロナ敗戦の荒野で権力者がのさばり続けないよう、民主主義の旗を掲げ続けてくれ。報道の力は計り知れないものだということを、いまこそ自覚してくれ。
posted by ガンコジージ at 11:00| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする