2021年01月05日

なにもかも無視したGoToが招くこの結果

4都県を念頭に首相が緊急事態宣言を7日にも決定するという。昨日の西村氏記者会見で「検討するという発表は何も発表していないと同じ」「4都県以外も対象と考えないか」など鋭い質問が出ていた。「他の県でも発出するか否かは、該当自治体と相談して具体的に出していく」というが、大阪、愛知、北海道、福岡、沖縄、その他、人口あたりの感染拡大状況を考えたら、4都県だけにとどまらないはず。どこまで拡大するかではなく、どこまで縮小するかを専門家や自治体と調整するなかれ。「医療崩壊を絶対に阻止する」というが、一昨日触れた「地域医療構想」を実現するため「病床削減支援給付金」の実施を全国の知事あてに通知したことと完全に矛盾する。そりゃあ「検討するって何も言ってないじゃん」と誰でも思う。1面トップ「緊急事態宣言7日にも決定 4都県で1カ月検討 休校求めず共通テストは実施」とあり、これはスガ政権の大敗北を意味し、それでも根っこから方向を変えることができない点で、まさに末期の大本営そのもの。犠牲はもちろん末端の庶民が背負うことになる。
2面には「緊急事態 後手の末 首相、知事や野党に押し切られ 宣言の効果疑問視も」がある。これまでの慎重姿勢から一転して緊急事態宣言の検討表明に入るものの、4都県の知事による要請が発端では「後手」の印象を拭えないという。スガ氏が首相になった9月は、第2波が下火になった頃合いで、なんとか「押さえ込んだ」感を持っていたのは否定できない。それもあって、トラベルだEATだ商店街だとGoToで驀進しようと躍起だった。厚労省はそんな政権の動きを睨んでか、「地域医療構想」の実現のために「病床削減支援給付金」なんて動きに出る。いけいけどんどんと裏腹に第3波の感染拡大は顕著になりつつあったが、その最中の12月4日に臨時国会終了。事態を鑑みてさらに会期延長を求める野党を足蹴に、いままでずっとお休み状態となった。スッタモンダはそのあと始まる。「GoToトラベル」を12月28日から翌1月11日まで一時停止するのは、12月14日に決められた。その後の経過は昨日のブログに書いたが、そもそもGoTo一時停止くらいでは済まない事態が進行していたのに、GoToにしがみつき、臨時国会延長もせず、記者会見もペーパー棒読み、テレビで「ガースーデス」などととのたまって薄笑い。本人的危機感は世論調査暴落によってようやく高まったが、時すでに遅かったということになる。
2面は小池都知事と政府の責任のなすり合いに触れているが、政権内の都知事への恨み節はかなりのものらしい。都知事が政府へ下駄を預けっぱなしで自分では有効な対策を取ってこなかったのは確かだが、政権が恨み節をのたまっても同じ穴のムジナ。責任のなすり合いの行き着く先で泥仕合をしているヒマなどないはず。野党は臨時国会で「特措法」の改正案を提出していたがスガ政権は審議もせず放置、会期延長の要求も無視して長いお休みに入り、いま自前の改正案を出そうとあわてふためいている。危機を自覚できずGoToで乾杯と洒落込んだスガ氏の責任は重い。3面「厳戒 自粛 再び宣言 営業制限などの法的根拠 経済活動へ打撃不可避」の記事には、「政府は18日召集の通常国会に特措法の改正案を提出する予定」「協力者への支援措置と共に、応じない場合の罰則を設けることを検討する」(本文引用)とある。特措法改正は野党案の検討から始めるべきだ。政府と都知事の泥仕合は、けっきょく個人や個別企業・事業者の責任に転嫁する意味合い濃厚のまま、第3波はとめどなく続く。その先にワクチンが出てくるわけだが、たとえ有効であったとしても、安全性の確保や、機動的な接種体制を組んで全国民に行き渡るまでには、計り知れない困難な道筋がある。ワクチンは間隔をあけて2回接種する必要があり、とても5輪に間に合わせるのは無理。英の審査当局はアストラゼネカ製ワクチンで「1回目と2回目の接種の間隔を4〜12週間に設定」「ファイザー製ワクチンの接種の間隔は21日としていたが、これも3〜12週間に延ばした」(本文引用)という。間隔の幅がとても大きいが、経済優先や五輪成功夢物語を目指して最短を選び、とんでもない騒ぎを巻き起こすなかれ。
posted by ガンコジージ at 10:35| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする