2021年01月08日

あちこち責任転嫁して雲隠れする人

首相は衆参の議院運営委員会には出席せず、つまり国会を無視して記者会見し、「1カ月後に必ず事態を改善させるために、全力をつくし、ありとあらゆる方策を講じる」(2面本文引用)と豪語。でも1波から3波まで、必ずしも同じ時系列変化パターンではなく、今度の場合、抑制が外れたような(いわば感染爆発のような)傾向がすでにあり、劇的な改善がなければほぼ自動的に次々に感染が連鎖していく流れができている可能性も否定できない。おまけに、4都県にとどまらず、大阪府、京都府、兵庫県、愛知県も続く意志を持っていることを考えると、絵に描いたように簡単に推移するとはとても思えない。そのときの最悪のパターンとして、スガ氏の悪しき思考回路が縦横に働き、政府は精一杯やったが国民が放埓を極めたうえに官僚や専門家がだらしなかったから、「だから、オレのせいじゃないもんね」などという責任転嫁をするか、さらに最悪の手段として、データを改ざんしてコロナが収まったかのように見せかけてしまうか。そんな気持ちにさせられた昨日だった。そして、昨日も書いたが、「客観的に状況を認識できていないか、自分に都合の悪い認識は自動的に拒否するのか」という推測に現実味があるのが怖い。完全にぶっ壊れているのにそれを認めない自動機械が暴走中といった状況がこの国の現在なのかと思うと、地獄を見たような気にさせられる。
☆「首相『1カ月後に必ず事態改善』 緊急事態宣言で会見」日本経済新聞1月7日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE070TT0X00C21A1000000?unlock=1
7日の感染者は午後7時現在で7519人、死者37人と死者は少し減ったものの、6日6000人と比べて感染者が1519人も増えている。これはたとえ収まっていくとしても、しばらくは慣性力が働いて、徐々に増えかたが減っていく状況が続くのではないか、と思わされる。今朝のTVでは最終集計7570人及び64人となり、けっきょくまだ油断できないと言えそうに思った。同様に今朝のTVでは関東4都県以外に拡大するつもりはないと首相は明言しており、大阪などは感染者数に比して死者数が東京とほぼ同じくらいになっていることから、そんなのんびりしていていいのかい、という気にもさせられる。北海道も福岡も沖縄も単位人口比では被害が大きく、対応が遅れたら、どんな状況になるかわからない。スガ首相の決意の本当の中身は、「国民一人一人の努力にかかっている。政府は一生懸命やったけれど、国民が満足に従ってくれなかったんでダメだった」なんて言い訳がやっぱり用意されているように読めて仕方ない。スガ氏の発言はそれほど中身がスカスカのうえ、驚くほど血が通っていないのだ。
22面「制約ある生活 もう一度お願い」には、「宣言解除 東京は感染1日500人が目安 西村担当相国会質疑」がある。首相が雲隠れ中の国会質疑で西村担当相は「感染や医療の逼迫の状況を踏まえてステージ3の対応が必要となる段階になったかどうかということを判断」「1点申し上げると、1週間あたりの感染者数が10万人あたりで25人を下回ることとなっている。東京都にあてはめると、1日あたり約500人の水準。こうしたことを目安にしながら、この1カ月で感染を抑えたい」(本文引用)とした。これはかなり困難な数字だ。週単位で恒常的に500人を下回っているのは、東京都の場合11月中旬以前ということになる。全国の感染者数はそのときおよそ1500人くらいだった。そしてそれは、すでに感染拡大第3波がじわじわと始まっていた時期にあたる。12面「社説」に「再び緊急事態 感染抑止に総力あげよ」の冒頭は、「感染抑止に軸足を移すことをためらい、場当たり的な対応で感染者を急拡大させた末の『切り札』である。菅首相は危機的状況を招いた政治責任を厳しく受け止め、今度こそ、国民の命と暮らしを守る責務を果たさなければならない」(本文引用)と書く。1カ月未満は至難の業との見解が出ている現状、スガ的言葉は本人に特に重いものとなっているはず。「ぼく知らないもん。数字が嘘ついてるんだもん」などで済まされるようなものではない。
posted by ガンコジージ at 10:43| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする