2021年03月03日

変異種から第4波へそして五輪へ

3面「緊急事態宣言延長か解除か 首都圏知事ら懐疑的な見方 迫る五輪 首相『私自身が判断』」を読んでいると、違和感が果てしなく広がる。国も地方も「ステージなんとか」という線引き基準に依存しつつ、でも胸騒ぎがして仕方ないといった調子で対応している。先に解除した府県は大阪府を先頭に、迫り来る不安を追い払って安心安全を根拠もなく振りまいている。東京都はここで解除に走ってリバウンドなんかあったら自分の責任にさせられると判断したか、急に積極的疫学調査を再開しようと言い出す。「それもいいけど、遅すぎる」という声が湧き上がるのは当然で、奥に見えてくるのは、五輪判断はだれがどうやるのか、ということと感じるのはブログ主ばかりではないだろう。先行解除した兵庫県神戸市がコロナ変異株を調べたところ「英国型が感染者全体に占める割合は、1月29日〜2月4日が4・6%、2月5〜11日は10・5%、2月12〜18日は15・2%と増えていることが分かった」(本文引用)という。都も疫学調査と変異株の調査を開始すべきだろう。
☆「首都圏“宣言”解除に暗雲 都が積極的調査で陽性掘り起こし」日刊ゲンダイ2月28日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285763
☆「コロナ変異株、2月中旬は感染者の15% 神戸市調査」朝日新聞デジタル3月1日
https://www.asahi.com/articles/ASP316VF5P31PIHB02F.html
8面に目立たない記事で「世界の感染者7週間ぶり増 テドロス氏、気の緩み指摘」がある。「米州や欧州、東南アジア、東地中海の4地域で増加する一方、アフリカと西太平洋では増加していない。(略)増加の原因として、公衆衛生対策の緩和や変異ウイルスの広がり、人々が気を緩めていることなどを原因として挙げ、『ワクチンは命を救うのに役立つだろうが、各国がワクチンだけに頼っていては間違いを犯してしまう。基本的な公衆衛生対策は対応の基礎であり続ける』」(本文引用)とした。ランセットという確立された信頼ある医学雑誌も、新型コロナが将来的にどうなっていくかシナリオを示し、警告している。ワクチン狂想曲への警告については3月1日当ブログ「本日は2つブログを書きたくなったので」でも書いたが、本日8面には「抗マラリア薬『コロナ予防に使わないで』WHO治験を分析」の記事もある。WHOは「抗マラリア薬『ヒドロキシクロロキン』について新型コロナウイルスを防ぐ目的では使わないことを『強く勧告する』と発表」「入院や死亡を減らす効果がないことが『高い確実性』」「感染自体を防ぐ効果がないことも『中程度の確実性』をもって確認」(本文引用)したとある。狂想曲極まれりか!
☆「Future scenarios for the COVID-19 pandemic」THE LANCET:2021年2月16日
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00424-4/fulltext
関連でイベルメクチンはどうか気になって、苦手な横文字をいくつか調べてみた。まずネイチャーの記事は、2020年10月20日の段階でラテンアメリカ諸国の庶民に新型コロナへの不安が急拡大し、どこでも簡単に手に入るイベルメクチンをシロウト判断で服用する例が増え、本当に薬効があるかどうかを調べようにも調べられない状態になっているとある。そのため、彼の地の研究者が治験確保のために小規模な臨床試験を実施できたに過ぎず、確実な薬効を調べられないという。ワクチンは金持ち国が独占してなかなか入手できず、ラテンアメリカの庶民は必死の思いでイベルメクチンに望みを託している。それが逆に薬効そのものを見えなくし、服用の仕方もわからない状況になっているとある。世界は狂乱している。日本だけ悲劇から遠いわけではない。米国立衛生研究所の報告もワクチン争奪戦下で繰り広げられる悲劇に警鐘を鳴らしている。
☆「Latin America’s embrace of an unproven COVID treatment is hindering drug trials」nature2020年10月20日
https://www.nature.com/articles/d41586-020-02958-2
☆「NIH「COVID-19 Treatment Guidelines」アメリカ国立衛生研究所2月11日
https://www.covid19treatmentguidelines.nih.gov/antiviral-therapy/ivermectin/
posted by ガンコジージ at 10:04| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする