2010年08月31日

機密と嘘:安保、イラク戦争での日本の役割と憲法

日本だけで物事を考えていると、世界がいまどう動いているのか、または動こうとしているのか、まったくわからなくなる。それで意味のない孤立感に取り憑かれたりするのは、意図して不勉強であったことのツケを、いつの日か背負わされることになる。
TUPから送られてきたのは、ディビッド・マックニールによる日本に関する詳細な論考「機密と嘘:安保、イラク戦争での日本の役割と憲法」である。
いつものようにTUP翻訳者による前文をここに掲載し、さらに末尾にPDFファイル化した翻訳本文を添付する。青色文字をクリックすると、翻訳本文を読める。

ーーーーーTUPの記事ーーーーーーーーー

「草の根運動こそ歴史を変えていく力」
          文と翻訳: 服部健(TUP)


自衛隊イラク派遣の検証作業に向けての取り組みにみられるように、日本でも市民の力によって少しずつ歴史が動かされてきました。民主主義の本質は日頃のそういった運動の中で直接行動に出る人々の努力の積み重ねによって生まれる変化の状態のことであり、数年に一度行われる選挙投票だけが民主主義の姿ではありません。

現に、昨年に選挙で多くの国民の支持を得て政権の座についた日本民主党は早くも行き詰まり、鳩山の突然の首相辞任、後任の菅による一方的な政策方針の転換で、結果、有権者の意志に背くかたちとなりました。そして、私たちの生活はさらなる日米軍事同盟の強化の過程の中におかれたままです。自民党政権時代から続いてきた政府によるこうした行為は民主主義を否定し、戦争放棄が理念である日本の平和憲法までもが長いあいだ違憲状態にあるということを物語っています。

しかし、9条が平和の意志の表れである以上、今こそ私たち一人一人がそれを体現しなければなりません。紙の上に書かれたその条文を、ただ眺めているだけの時代から脱却しなければなりません。そのためには、マスコミの政局報道に惑わされず、同じ問題意識を持つ仲間をみつけ、民主主義状態をつくり出し、その中に身をおき、時には政治を動かす力にもなるその草の根運動こそ、私たち自身の将来のための問題解決手段であると信じ、行動し続けることが大切です。

今年初めにジャーナリストのディビッド・マックニールによって書かれたこの記事は、それを思い出させるものです。なによりも、記事の中の活動家らが直面してきた困難は、同じ社会にいる誰もが直面することであり、私たちはこれまで以上にそのことを自覚するべきです。そして、ここから先に進むも後戻りするも私たち次第です。

最後に、記事の翻訳はいつものようにTUPメンバー同士が協力して行ったもので、そのことも一人でも多くの人に知ってもらいたい事実であり、少しでも平和運動の広がりにつながれば幸いです。


デビッド・マックニール「機密と嘘:安保、イラク戦争での日本の役割と憲法」
PDFファイル

posted by ガンコジージ at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック