2011年02月21日

父のおもしろ軍隊話・・・2(厠)2/2

昨日の続きである。映画で日本陸軍の厠を最初に見させてもらったのは、お笑いの名コンビ伴淳三郎と花菱アチャコ主演による「二等兵物語」であった。
流れは忘れたが、なにかの理由で少年が兵舎にかくまわれる。誰にも知られないように内緒にしておくため、厠に隠す。たしか伴淳三郎が食事をいっしょうけんめい運ぶ。少年は厠の中でまさに臭い飯(モッソウ飯)にかぶりつくのである。
さぞ臭かろうなあ、と思ったものだが、意外に陸軍系の映画では厠がよく出てくる。または、父直伝の解説というジージ特有の事情により、いっそう目に付きやすいだけだったのかもしれない。
ともあれ、古い記憶ゆえに、「二等兵物語」の厠でケツ拭き用の荒縄がぶら下がっていたかどうか、記憶は定かでない。
次に大々的に登場したのを見たのは、中村賀津夫と三国連太郎主演の「陸軍残酷物語」である。この映画は日本軍内部におけるいじめの残酷さをテーマにしている。
たしか初年兵が38式歩兵銃の撃鉄を盗まれてしまい、まず内務班の兵士全員で大掛かりな捜索をやらされる。徹底的にやるのだが見つからず、ついに探してないところは厠の便槽だけ、ということになる。
全員で便の掻い出し、そして紛失した初年兵ともうひとりがふんどし(股下)イッチョウになって便槽へ降りて手探りで探す。もう、見ているだけでイヤになる状況。で、ついにウ○コのなかから、撃鉄を探りあてるのである。
とまあ、こういういじめもあったんだろうなあと思わせるくらい、陸軍内務班のいじめは凄惨を極めた。ついでだから、いったいどんないじめがあったのかについて書いてあるブログを見つけたので以下に紹介しておく。

ケペル先生のブログ「陸軍内務班の制裁」

仲代達矢主演の「人間の条件」でも厠は出てくる。この映画は2回見たが、一回目は徹夜仕事の帰りにおにぎり持参で見たから、途中で眠ってしまい、中休みを含めた全10時間以上を、ちゃんと見通していない。
まあ原作を読んでいるし、それで辻褄を合わせればいいか、くらいのところでごまかしていたが、2回目は眠ってしまったうしろ半分を、CSでようやくちゃんと見ることができた。
厠がまともにでてくるのはシベリアの収容所におけるシーン。したがってイメージが日本陸軍のそれと少し違うかもしれない。それよりも、ジージは梶上等兵の戦友が脱走する場面がおおいに気になった。
「春になって雪が融けてシベリアを抜けやすくなるときを選んで・・・」とまあそういった考えで、雪解けの荒野に向かって戦友は走り出す。雪融けでべちゃべちゃの野原を、必死になって走り抜けていくのである。
で、ジージはそのとき思った。父の話によれば、その時期の隊舎の周辺は冬のあいだに積み重なったウ○コの山が融けだしていて、(父の話が大げさでなければ)雪解けのぬかるみかウ○コ融けのぬかるみか、というようなすさまじい状況になっていたのではないか、などなど。
そこを梶上等兵の戦友は、倒けつ転びつ走り抜けていったのである・・・としたら、それはまさに大いなる矛盾からの象徴的な脱出であったといえるのかもしれない。ちゃんと脱出できたかどうかについては、いまは差し置くとして。
posted by ガンコジージ at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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