2015年06月20日

棄民に手を貸すのは自らを放棄する愚民の策

本日の紙面は好き放題踊りまくり。4面「維新、安保対案変更も」「公明、浜地氏が『バカか』とヤジ 民主・辻本氏に陳謝」「焦点採録 安保法制特別委」と、まるでマンガの行列か。1つ目は党首の一声でぐらつき、中身の薄さを露呈した政党の話。一発芸能人の言いたい放題が膨れに膨れてここまで来た党だけに、看板が一枚しかない悲しさ、いまや盛大に横揺れ中。党首は、揺らすだけ揺らして屋台骨が折れそうになったとき、「自慢の豪腕」でさらにもうひとひねりしてアベチンに党を引き渡す算段? 邪推をほしいままにするとそんな妄想がもくもくと・・・。
2つ目は「あの党が?」と「目がテン」になる珍事。長く与党を続けると、清廉なイメージをいくらかでも保持していた(と個人的には思わないでもなかった)党でも劣化してしまう、と教えられた気分。これではあのお下品総理と同じ次元に堕落してるかもね。市井の一個人がこの党に「バカか」と口ごもってもどうってことないか。
3つ目の「焦点採録」は、内閣法制局長官の「毒キノコ・フグ」談義。どうにも合理的論理的整合性がない法案を持て余し説明するのをあきらめたか、冗談めかして落語を一席と洒落こんだ様子。国会での議論のレベルが極限まで劣化してしまったことの証明になるだけの寂しい風景をみせつける。
これら記事のすぐ下に、「『辺野古反対』届かず 沖縄知事 駐日米大使と会談」の小記事がある。論評完全喪失型「客観」表現で、ここから何かを読み取るのはかなり難しい。あえて読むとすれば、米側の内情に国務省と国防省のズレがあり、日本政府側は国務省にすり寄っているといった流れが、キャロラインの言葉の背後に垣間見える。米国務省は軍事費を肩代わりしたうえに、基地まで用意してくれるなんて、そんなおいしい話を手放さないという意図丸出しで高みの見物をしているんだろう、と思わざるを得ない。
同じ面にある「70年目の首相」特集。「『肩で風』リベラル派に皮肉」は、もっと突っ込めよ、という歯痒さが残るものの、意欲的な部分があるのは認めたい。アベチンによって極限まで突き詰められたこの国の右旋回の背後にあるものは何か、「ただの単純な『対米従属』『アメリカのポチ』なりたがりだけじゃない」というあたりを抉ってくれ、と希望して止まない。
と、そんなことを言っている間に、37面にいよいよ小さくなっていく原発事故関連記事「居住制限区域の営農可能に 政府、住民要望受け容認」と「楢葉住民懇談会 政府方針に批判 避難指示解除巡り」の2つ。
前の記事は居住制限区域の営農と帰還困難区域の一部事業再開を、政府の原子力災害現地対策本部が認めたというもの。「放射線量が下がり、住民の要望もあったため」「避難指示解除準備区域(年間線量20ミリシーベルト以下)に限って認めていた営農を、居住制限区域(同50ミリシーベルト以下)でも市町村が認めれば再開できる」「最も線量が高い帰還困難区域(同50ミリシーベルト超)でも、国と市町村が復興に必要と判断した事業者に限り、事務所を設置して事業を再開できる」(本文引用)とした。
後の記事は、ほぼ全町民が避難中の楢葉町で政府による住民懇談会があり、8月のお盆前に避難指示を解除すると政府側が示したことに対し、町民から反論があったと書かれている。国会の茶番劇に隠れて見えにくいが、まだいっこうに低くならない放射線野に住民を強制的に帰還させる政府の試みが、着々と進む。オリンピックで世界に向けて高らかに事故収束宣言をするための強引な住民帰還。それに気付かず開会式に浮かれる愚を、庶民は決して犯してはならない。棄民に手を貸すものは自らをも棄てる。今国会の事態はそれを明示する!
posted by ガンコジージ at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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