2015年10月21日

放射能汚染は自然的かつ人為的に拡散中

栃木県中部と群馬県北西部の2011年3月14〜15日。茨城と千葉の境目(東京東部を含む)一帯の3月20〜21日。宮城と岩手県境3月20日。フクイチ原発事故による放射性物質大量汚染をシミュレートした概略図が、以下の記事にある。これは大きな汚染を抜き出して記述してあるに過ぎない。実際にはもっと広い面積が、様々な濃淡で汚染された。しかし、これはこれで、赤や緑で囲まれていないところは安全、などという思い込みを助長しない限り、放射性物質飛散の実態をうまく表す貴重な資料ではある。
ブログ主は宮城と岩手の県境にはまだ行ったことがないが、残り3カ所の赤い囲みの部分には何度か出かけている。最初は事故後7ヶ月ほど経て長野・群馬・栃木の高速道を通って福島へ出かけた折、周辺の放射線測定を試みた。これを翌年10月にもう一回やり、都合2回。
その時の印象と、群馬県が公開している定点測定データを組み合わせて地図上に数値を並べてみたことがある。それで感じたのは、群馬県北部・西部の山岳地帯の数値がおしなべて高く、車走行中そのあたりで高くなった数値が群馬県の平地に至って次第に低くなり、栃木県へ入るまでそれほど大きくならなかったのを覚えている。高速道を北上し矢板サービスエリアの少し前から再び数値が上昇を始めたが、福島県境を越えるまでに勢いを失い、直線的伸びを示さなかった。
高速走行中の測定なのでかなり精度は落ちるものの、ひとつの傾向はあった。下記記事にある赤い囲みの存在は確認できた。福島県下では、数値は各所で大きく変動した。
千葉と茨城の県境一帯は、2014年4月、市川・松戸・柏を測定している。まだ一回だけなので確たることは言えないが、記事添付イラストの南西端くらいの位置を測定範囲としていたことになり、当時得た数値の地理的意味が個人的に納得できた。
☆「3号機も高濃度汚染源・・・ベント後、北西に放出か」読売新聞
10月19日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151018-00050097-yom-sci
記憶は遠くなりにけりか、こんなデータが示されても、該当地域に限らずその周辺や、さらに広い範囲に居住する人々の危機感に再び火がつくかというとそうでもない。嫌なことはなかなか我が身からはなれないし、しつこい。そんなものは意識して遠ざけよう、忘れるのがもっともうまいやり方だ、ということになるのかもしれない。危機感はわずかの年月で日常から遠ざかっていく。
昨日の週プレ関連で伝えたものと重なる記事を、おなじ週プレNEWSでみつけた。線量が高いと指摘されていた国道6号線での出来事である。帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域を通り、バイクや自転車、歩行者などの通行が出来ないところもあるという。そこを県内高校生を主体とした1400人が清掃ボランティア活動・・・?
☆「地元高校生が強制参加? 放射能に汚染された福島“6国”清掃活動は美談でいいのか」週プレNEWS10月17日
http://wpb.shueisha.co.jp/2015/10/17/55093/
まったく理解不能の被爆ボランティア。本日の新聞1面には「被爆で労災認定 広がる契機に 白血病の元原発作業員 語る」の記事がある。事故発生から今年8月までの4年半で約4万5千人の労働者が原発事故現場で働いた。フクイチ作業における被爆で白血病が発症する可能性は低い、とする専門家がまだいる。被爆が全国に広がれば因果関係は疫学的に断定しにくくなる。それまで待っていればいい、とでも言うのだろうか。我が身に関係ないと思い定めた庶民は、たしかに体よく忘れていくだろうが・・・。
posted by ガンコジージ at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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