2016年02月07日

今日の報道はあまりにも萎縮してる

本日の我が家購読紙にビックリ。これはと思う記事がぜんぜん見当たらない。いつもできるだけ好意的に記事を探し、「どんな記事からでも時代を読み取ることは可能だ」などとしたり顔で書くのを常としてきたが、本日の新聞に「こう読めば真実が見える」と言いたくなる報道は皆無だった。
昨日のブログで日刊ゲンダイの記事を紹介した。報道が萎縮しているか否かの例証に、アベシは日刊ゲンダイを示し、「帰りに日刊ゲンダイでも読んでみてくださいよ。これが萎縮している姿ですか」(日刊ゲンダイ引用)と胸を張った。萎縮の証拠をあれこれ列挙しても、アベシは「そんなこと、わたしは知りません」てな調子でシラを切るだろう。彼の論理からづれば「萎縮していない報道」例に3Kや黄泉売を示せば済むところ、そこまでは恥ずかしくて言えなかったようだが。
今日の我が家購読紙に話を戻すと、「日曜に想う」の筆者交代に気づく。その中身がまた大幅後退。前任者もたいしたことなかったのに、今度は遠慮なしの後ずさりだ。日米中のTV看板番組を比較し、各国の政治的文化的状況を俯瞰するが、「次はぜひ国連加盟全193カ国のうち独裁色の濃い国ばかりを選んで番組を見比べたい。国ごとの体臭がにおい立ち、文化人類学的な収穫も多いことだろう」(本文引用)と結び、筆者の考えが奈辺にあるかを強くにおい立たせる。
日曜だから経済はお休み、ということでもあるまい。お休みは日本だけ。海外の動きが日本に波及する可能性を論じることだってできそうなものを、書かれているのは3面「人民元安いらだつ中国」くらいか。ここまでなんにもないことを「萎縮」というのだよ、とアベシに言ってみたくなる。いや、それでも彼には通じないんだろうけれど。
今日の我が家購読紙はあきらかに「萎縮」している。末期的なTV報道や新聞を筆頭に、週刊誌や雑誌でも読める記事が希少化しているのは確かだ。それでも元気な報道はあり、いまもこれからも絶対になくならない。ただし、それらの報道は、一般の目に触れにくいところが生息域で、また一方で、薄く広く覆い被さる不安に対し庶民は萎縮の先取りで備える。それゆえか、近未来の警告を発する報道には「生理的忌避感」を持って向き合うのが常のような気がする。
ここで言っておきたい。警告で不安を呼び覚まされるのは、警告の向こうに希望を見いだす努力を怠っているからではないか。提供される情報を唯々諾々と受け取り、それが与える今日の甘さにいっときの安らぎを得る。つまり効き目の薄い薬物中毒に似た状況に慣らされ、明日の地獄を思い描かない。そんな作用が日常的に働いているからではないか。株の乱高下に一喜一憂するのが典型だろう。だからこそ、来るべき明日に備える参考資料を列挙しておく次第。
☆「1億活躍『工程表』に着手=国民会議、同一賃金も柱に」時事ドットコム1月29日
http://www.jiji.com/jc/zci?g=pol&k=201601/2016012900787&pa=f
☆「劇薬に頼るしかなくなったアベノミクス」現代ビジネス1月31日
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47677
☆「激震!日銀内部資料を入手〜株価はまだまだ下がる、最悪の事態を想定せよ」週刊現代2月2日
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47605#
☆「<安倍首相>『民主党、成果何もない』改憲疑義にいらだち」毎日新聞2月4日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160204-00000098-mai-pol
☆「この経済政策が民主主義を救う ― 安倍政権に勝てる対案 - 松尾匡 / 経済学」BLOGOS1月25日
http://blogos.com/article/156754/
posted by ガンコジージ at 11:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
来るべき明日に備える参考資料、ありがとうございます。
「暁を抱いて闇に居る蕾」鶴彬のこの言葉、今がこの時代ですね。
Posted by タンジェリン at 2016年02月08日 23:51
タンジェリンさん、コメントありがとうございます。鶴彬の反戦川柳の生きる時代なんだなあと痛感しています。たとえどんな結末がきたとしても、時間はその先にもある、と思うと、「暁を抱いて闇に居る蕾」のように、蕾であってもかならず、日の出のあることを胸に持ち続けることの大切さを思います。ほんとうに、良い言葉をありがとうございます。
Posted by じーじ at 2016年02月12日 11:09
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