2016年09月27日

どアホノミクスは敗戦をヘリマネで処理

昨日、浜矩子氏の「どアホノミクス」関連論評を紹介した。なかでも地下経済の発展の可能性に言及した点が興味深かった。そして今日の1面「天声人語」は地域通貨を語る。それがさらに興味深い。「企業や個人がお金を借りやすいように、投資や消費をしやすいようにと、日本銀行が四苦八苦している」「景気を悪くしないためには、このくらいの無理は必要ということか」「地域通貨のつながりは、地域がすさんでいれば生まれない」「お金による経済のつながりも、これからの社会に不安があれば広がらない」(本文引用)
この記事を受けて11面の週刊誌公告に、小さいが重要な見出し、「日銀総括的検証 『日銀は敗北宣言すべきだ』」がある。中身はおおむね推測できる。12面連載「経済気象台」の「撃ち方やめ!」も目立たないけれど論旨はとてもわかりやすい。「結局、日銀としては2%インフレ目標の旗を降ろすわけにはいかない、球が尽きかけているとしても、出来ることは何でもやるという決意を改めて示すしかなかった、ということだろう」「日銀を含む多くの人びとが、金融政策だけで経済成長力を高めることはできないと気づいている。しかし、構造改革の難しさや厳しい財政事情、当面の心地よさなどから、日銀に『もう十分やった、撃ち方やめ』と覚悟をもっていう人がいない。要は皆が逃げているということだ。勝機がないのに撤退できず、戦いを続けた先の大戦における日本の悲劇を想起するのは筆者だけか」(本文引用)
いや、自分だけではないことを、上記の筆者は知っている。みんな逃げ回り、ただひたすらシャカリキに押し進めるのはどアホ張本人とその取り巻き連しかいない。取り巻き連もどアホ張本人に最終責任を押っかぶせ、最悪の場合おいしいところをフトコロにたんまり詰め込んで、トットコ逃げ出す算段でいるのに違いない。総裁任期延長は貪り食って逃げるための最終段階に過ぎない。
9面「『量より金利』強調 黒田総裁講演 緩和策めぐり」に「日銀目標『ヘリマネに似ている』 バーナンキFRB前議長、好意的評価」の記事。バーナンキは黒田日銀の政策を評価しているが、黒田はヘリマネとの指摘を否定している。「(新政策がヘリコプターマネー的との指摘は)金融と財政の一体運営(という意味で)なら法制度はそうなっていない。相乗効果のあるポリシーミックス(政策協調)としては何ら間違っていない」(本文引用)との説明は判りにくいが、言い訳っぽいものであることは確かだ。
ヘリコプターマネーでは8月11日の東京新聞の特集記事が適切。「『ヘリマネー』よぎる悪夢 日銀に国債大量売却・・・預金紙切れに」。以下でも観ることができる。
☆「<戦後71年目の経済秘史> (上)『禁じ手』再び待望論」東京新聞8月11日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201608/CK2016081102000238.html
(終戦半年、ラジオ放送が伝える)「『皆さんの貯金の自由な払い出しは禁じられます』(中略)下ろせるのは最低限生活に必要な額だけ。手持ち現金も預金しない限り、新札導入で紙切れに変わる」「だが、インフレに歯止めはかからず、人々の預金はほぼ無価値になった」「預金封鎖の原因は戦時中の借金財政」「ヘリコプターマネー」「政府が国債を日銀に売って得たお金を公共事業や現金給付を通じてばらまく政策だ。禁じ手だったはずの政策が『亡霊』のようによみがえってきている」(本文引用)
どアホノミクスはいよいよ敗戦を念頭に、失策のツケを国民に負わせる秘策を練る段階にきてしまったか。だが、市民運動さえ「いまは戦前」などと宣う多重周回遅れ。もしや国民はどアホノミクスの毒気にあてられ、すでに感覚麻痺に陥っているのかもしれない。
posted by ガンコジージ at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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