2019年04月08日

次にくる危機の大きさを探る材料は

このところ地銀関連の記事に目がいってしょうがない。ブログの過去記事を検索すると次々に出てくるし、直近では4月4日、4月6日と地銀がらみ。なかでも4日は「地銀の危機でいよいよ独禁法をいじくる」の表題で、なんとなく臭ってくる政府の焦りのようなものを書いている。政府は何をやっているのだろう。そのことを感じ取るのが当面の危機の実態を探る上で重要な端緒になるのではないか、と思う。なぜ独禁法をいじくり回してまで地銀の再編統合を進めようとするのか。簡単に言えば、日銀の異次元緩和の影響で地銀の経営が危機に瀕しており、今年はそれがついに絶頂に達する可能性が出てきている。だから、先に何かの処置を取っていかないと、政権が持たないという判断があるのではないか。そこで思い出すのが、かつてあったバブル崩壊後の大手銀再編統合の大変化で、以下の記事はそのとき何があったのかを、かなり鮮明に思い出させてくれる。ときは民主党政権の誕生より11年前。「97年から98年にかけて、日本経済が未曾有の金融危機に直面していたこの時期(略)自民党は旧態依然とした銀行界の『護送船団』方式に囚われてほとんど打つ手がなかった」「銀行が次々に金融大流砂にのみ込まれていく危機の中で、1998年7月参院選が告示され、自民党は単独過半数割れに追い込まれた。橋本龍太郎首相は退陣し、代わって小渕恵三首相が就任したが、新金融法案を掲げた民主党や自由党など野党側の勢いが強く、小渕内閣に不信任案が出された場合、政権交代もありうるのではないか、と予測されていた」(本文引用)
最初の金融激震は95年の大阪からはじまった。木津信金と兵庫銀行の破綻といえば、ブログ主にも記憶がある。以下ウィキ調べ:「木津信用組合は預金高1兆円(最大時)を超えるマンモス信組であり、一般地方銀行並かそれ以上の規模を誇っていた。だが、そのほとんど全てを不動産関係の融資で運用したため、バブル崩壊のあおりを受け瞬く間に経営が悪化し破綻した。金融機関という外見こそ持っていたが、その資金運用は山師のそれに近い、無謀な投機そのものであった」(本文引用)とあり、現在でいえば「すがる銀」の破綻を連想させる出来事である。記事の筆者は「大手仕手筋に絡む都市銀行の不良融資や生命保険会社、証券会社の不祥事、ゼネコンやノンバンクの危機、そして長期信用銀行や都市銀行の危機という金融破綻の本丸へ」「私の不良債権報道の中で特に反響を呼んだのは当時の日本債券信用銀行と日本長期信用銀行に関する記事だった」(本文引用)と当時の大事件の核心に迫る。ペーパーカンパニーや幽霊会社などの怪しげな言葉が出てくる。と、ここで無料部分はおしまい。肝心なところは「お金を払ってね」ということなので、以後の経過はわからない。残念!
☆「小沢一郎、金融国会の悔恨 (4)民主党が政局回避した98年、小沢一郎はひたすら自民党との決戦を唱えていた」WEBRONZA:4月1日
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019031800003.html/?ref=fb
中途半端はブログ主の財布の中身が関係しており、まことに不甲斐ない次第。それでも当時の緊迫した状況が伝わってくるし、自民党がモタモタして急速に支持を失っていく様子を垣間見ることもできる。「護送船団方式」という言葉が出てくる。よく調べないとわからないが、今回の地銀再編統合の動きは、襲いくる危機に遅れを取らないよう、彼らなりの対応を急いでいることがうかがえ、それがかつての「護送船団方式」とどんな違いがあるのか、どれほどの効果を見込んでいるのかが、次の疑問としてブログ主の頭に浮かび上がってくるのである。未来投資会議(議長・アベ首相)は「例外規定を盛り込んだ新法をつくるか、新ガイドラインをつくるかなど、具体策を今年夏までに詰め、新たな成長戦略の実行計画に盛り込む」(4日記事)というが、まさか地銀危機は不可避と見て、かたちだけ政府主導で事前の対策を練ったと見せつつ、独禁法を緩めて2弾目の銀行大再編を進めるのが狙いなのか。経済に弱いブログ主としては、ともかく今後の経過に注目していく必要があると痛感しているわけで・・・。
posted by ガンコジージ at 10:02| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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