2019年12月06日

惜しい人がいなくなり惜しくない人は・・・

昨日の1面に「中村医師 銃撃され死亡 NGO代表 アフガンで活動中」の記事。危険地帯での活動だっただけに、常に紙一重の環境下だったとはいえ驚きを隠せない。「今年10月、同国のガニ大統領から自由に入国できる名誉市民権を授与されたばかりだった」(本文引用)とあるので、逆にこれが災いしたのか、とも思ったが、不確定なことを言っても仕方ない。感想はもっと後に書きたい。このごろの新聞記事は、真芯に当てる直球勝負の感触が少なくなっている。それゆえか、記事の奥を探ろうとすると不穏な空気を感じて、気持ちが微妙に揺れてしまう。不思議なものだ。まさかこれが「情報操作」の典型的やり方か、などという思いが湧き上がる。記事の奥になにかしら記者が描きたい真実が潜んでいるのを感じるが、紙面の裏側にあやかしが宿るかのように、表面の薄膜がその中身を異様に歪める。中村氏の記事の下に、「5輪『国支出1兆円超』 検査院集計 公表予算額の4倍」がある。「会計検査院は4日、2020年東京五輪・パラリンピックの開催事業に関する国の支出が約1兆600億円に達しているとの集計結果を公表」「来年の五輪・パラリンピックにかかる費用は、国の支出のほかに、東京都が約1兆4100億円、組織委が約6千億円を支出する予定」「今回の検査院の検査結果を加えると3兆円を超えることになる」(本文引用)。トイレのように臭い水泳場。高い放射線が測定される地域を聖火が走り、地獄の猛暑が襲う。観客を含めた全員の忍耐が試される大オリンピック。最初に公になった数字は7300億円だったとか。それが膨らみ続けて3兆円超。福島事故現場から遠いから大丈夫、なんて誰か言ってたっけ。招致をめぐる買収疑惑が噴出して風向きが一気に変わった人。仏司法当局に身柄拘束される可能性があり、怖くて海外渡航できなくなったややっこしい人。
ややっこしい人脈はいまも連綿と続いている模様。五輪記事の下に「バックアップ 菅氏『行政文書でない』 データあっても開示は不必要 桜を見る会で見解」がある。バックアップデータは行政文書じゃないので「職員が電子データを削除した時点で廃棄したとみなしている」(本文引用)と居直り全開。もう屁理屈こねるしかなくなっている。それなのに、会期末が迫り、首相が責められてボロが出る可能性がなくなり、「やった、逃げ切り成功」なんて声が与党内部で公然とささやかれ始めているとか。世も末だ。ところでこの1面記事の署名記者は「安倍龍太郎」というらしい。もしかして皮肉? 関連で4面に「『政府見解 全くの間違い』 桜を見る会 バックアップデータ 専門家が指摘・批判」がある。政府はぐちゃぐちゃと言い訳しているが、根拠がないのは明白で、専門家は「(バックアップであっても)資料請求が来ているのだから、出さなければいけない義務が発生する」(本文引用)と指摘する。それを首相は、「シュレッダーの空き状況や、担当である障害者雇用の短時間勤務職員の勤務時間などの調整を行なった結果」(本文引用)などと発言し、「れいわ新選組」の船後議員から批判される。首相はいま、適切に言葉を選ぶ力も喪失しているようだ。それゆえ、予算委での質疑応答に耐えられる状況にないのだろう。それを周辺が懸命に支える。彼が首相でいることで利益を得る連中が寄ってたかって持ち上げる。しかし、「7年近く政府のスポークスマンを務めてきた菅義偉官房長官の発信が、大きくぐらついている。『桜を見る会』をめぐり、場当たり的になったり、答えに窮したり」「官邸関係者からも『質問への答えがかみ合っていない』との声が漏れるようになった」(本文引用)
てっぺんグラグラ。周囲もグラグラ。そのグラグラのまま、3面「日米貿易協定を承認 来月発効 農業支援積み増し」の仕儀。4日の2面「『成果』強調 疑問は放置」の中見出し「『第2段階』も米に主導権」には、来年11月大統領選までは交渉本格化の機運は高まらない見通しだが、再選されたら状況は変わる。(2期目は)「日本は極めて困難な事態に直面するだろう」(本文引用)と米自動車関連筋まで言う始末。「今回の合意で終わり」という政府交渉関係者の言葉は、やっぱり「再選なし」との読みが言わせているのか。あちらの動きもなんだか虚しいなあ。
posted by ガンコジージ at 09:03| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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