2020年11月17日

GDPの中身が問題なんだけれど

まず最初に目に入ったのが1面「GDP急反発 年21・4%増 コロナ前水準なお遠く 7〜9月期」の記事。「なるほど7〜9月期ですか」と少し白け気分。「コロナ危機の最悪期からいったん抜け出した7〜9月期、日本の国内総生産(GDP)は比較できる1980年以降で最も高い伸び率を記録した」「前期(4〜6月)比5・0%増、年率換算では21・4%増。『戦後最悪』の年率28・8%減に沈んだ前期から急反発したが、金額では落ち込みの半分余りしか取り戻せず、『V字回復』は遠い」(本文引用以下「」内同様)。コロナ第1次と第2次のあいだにかろうじて訪れた小康期。急速に縮んだ経済活動があわてて元へ戻そうとしただけの動き。つかのまの晴れ空だ。その隙間を縫ってGoToを強行し、いっときの幻想を創出したけれど、GDPの押し上げ要因を見れば、いまだコロナにシフトした経済の動きそのもの。労働環境は劣悪を極め、国内消費を支える個人消費が日常レベルまで回復するには程遠い。「年率換算では21・4%増」の中身は第2波、第3波の大波に吸い込まれ、また急激な落ち込みに至る。アップダウンを繰り返しつつ、次第に世界経済は回復困難な道を滑り落ちていく。その流れから抜け出るのは容易ではない。ということくらい、ブログ主のような経済オンチでも容易に想像がつく。
3面「消費・輸出 急落から挽回 GDP」の中見出しには「今後の回復は急減速か」「景気下支え迫られる政府」とあり、「回復は急減速か」というあたり、ぜんぜん手放しで喜んでいないことがあきらか。15日の当ブログで書いたのは「感染者が増えても死者が少なければいいじゃないか、みたいな単純な見方が生まれてきそうだが、ほんとにそれでいいのか」という疑問。政府は第3波の語を使いたくないようで、始めてしまったGoToをいまさらやめられるかと、硬直路線を突き進む。まさに戦中の「一億総特攻」の局面と言うべきか。「総特攻」に必須の条件は「戦果」の誇示と「被害」の矮小化。PCR検査を縮小するか、無症状陽性者を除外して感染者数を低く見せ、死者数にも手を加えるなんてことまでせにゃならないか。第2波と第3波の感染者数はほぼ同程度まで拡大してきた。第3次のピークはまだ先のことだが、回復しても重篤な後遺症が人々を痛めつけるのをどう考えるか。3面「GoToイート『五人以上対象外』首相、知事に検討求める」には「付与されたポイントは9割が未使用で、来年3月末まで使える。12月以降は、プレミアム付き食事券の利用が本格化する見通しで、今回の対応強化はそれらをにらんだものだ。政府はこれまで、イート事業を含む『GoToキャンペーン自体が何か感染の発生源になったとはみていない』(略)との立場を取ってきた」とある。キャンペーンの影響をちょこっと意識して、ちょこっと変更する。姑息だねえ。
そんななか、29面の週刊誌広告に「スガノミクス崩壊 まさかの安倍3度目 菅首相の興味は人事、朝6時から指示電話/デービッド・アトキンソンの中小企業切り、竹中平蔵のベーシックインカムは“経済オンチ”/安倍前首相は準備着々、ポストコロナ議連会長就任/本田悦朗元内閣参与が警告する経済崩壊」と「本当は怖いバイデン政権 米軍『思いやりすぎ予算』増/長続きしない株高/原油相場が混乱も/東京五輪で米国の後押しは期待薄、年内に中止発表か」とある。スガ氏を下ろして第3波じゃなかった、第3期を狙いだしたゾンビみたいな人がいる。1面には「東京五輪開催へ 連携確認 IOC会長、首相と会談」がある。ゾンビ氏はなぜか襲いきた病魔から奇跡の回復をし、モリカケサクラも逃げ果せ、コロナの対処を無能政権にやらせて責任を負わせ、「やっぱり俺でなくっちゃ」とばかりに顔を出す。「改憲」を果たし、「五輪の花道」の主役になり、「気分は絶頂!」で歴史に名を残す。いい気なもんだけれど、困ったチャンばかりが幅を利かすイヤな世の中だなあ。それにしてもどういうもんだか。「一億総特攻」の号令を知ってか知らずか、この国の民は素直に「お上」を信じちまう。株価が29年ぶりの高値となったとか。大喜びしている人も多いんだろう。そしてまた大暴落で真っ青になるのに・・・。
posted by ガンコジージ at 11:29| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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