2020年11月22日

説明を嫌い、木で鼻をくくり、責任転嫁する

1面トップ「GoTo一時停止 首相表明 感染拡大地域への旅行予約対象」「食事券発行停止も 知事に検討要請」「全国2588人感染4日連続最多 7都府県で最多更新 行楽地にぎわう」。昨日の当ブログで書いた「静かなマスク会食」「5つの小」「フェイスシールドの使い方」講習はどこへいったやら。日本医師会や都医師会、政府の分科会から強弱の差はあれ「GoTo」批判が噴出していた。医療関係者からの立て続けの異議申し立てに何かやらないといけなくなったか。「『都道府県知事と連携し、より強い措置を講じる』と述べた。トラベル見直しで対象となる感染拡大地域の具体的な場所のほか、停止を始める時期、機関には言及しなかった」「対象地域は、厚生労働相の助言機関などが名前を挙げる北海道、東京、愛知、大阪の4都道府県の一部が念頭とみられる。目安となるのは感染者が急増し、酒類を提供する飲食店への外出自粛などの対応が求められる『ステージ3』と認定されるかどうか」「予約停止が行われるかは事実上、知事の判断」(本文引用以下「」内同様)。首相の責任ある決断はマスクや3密回避など基本的な感染対策の徹底。「政府はこれまで『キャンペーン自体が感染の発生源とはみていない』(略)と説明。日本医師会が18日にトラベルについて『感染者急増のきっかけ』と指摘しても取り合わなかった」というから、マスクと3蜜以外の重要判断はほぼ知事に丸投げ。具体的対応は3連休明けに観光庁や農水省が発表できるよう調整、つまり3連休は野放しということになる。14日当ブログ記事で「『国交省によると「トラベル」は10月末までに約3976万人分の利用があり、利用者の感染は今月12日時点で138人としている』」と書いた。「これくらいなら平気」という頭の中身は、いまも同じらしい。いやいや、都道府県知事たちにゲタを預けたら、とりあえず責任回避で余裕だね、ということか。
2面に「GoTo一夜で急転 政府、分科会の危機感受け」「都道府県『同じ考え』『外堀埋まった』」がある。日本医師会や都医師会の切迫した提言が影響したとは書かれていない。ともあれ、分科会の危機感はかなりのものだったらしい。20日には切迫した医療現場の実態が訴えられたものの「GoTo」中止等対策強化の意思は官邸にはなかった。「ここで感染拡大を押さえ込まねば、来夏の東京五輪・パラリンピックの開催にも影響が出かねない。経済への打撃も深刻になるだろう」そんな見方を突きつけられ、官邸は慌てた。「首相周辺は『GoToを見直すかどうかは知事の判断。国として事業を止めるわけではない』と述べ、従来の主張と齟齬はないと説明。『GoToの失敗』と追求されないよう予防線を張った」「対策本部後、首相は記者団に『GoTo』を一時停止すると重ねて説明。ただ、『タイミングは遅くなったのか』などと問われても答えることはなく、その場を後にした」。重ねて言うが、官邸は「静かなマスク会食」「フェイスシールドの使い方講習」を主導。都知事は「5つの小」で胸を張る。「GoTo」は続けるが、途中で中止するかどうかは都道府県知事の判断で、わたしじゃございません。「さーて、都道府県知事はどんな判断するかな。それは知事に聞いとくれ?」なんて顔をして記者会見の場を去る。いや、なかなかスガスガしい。
8面「社説」には「コロナと政権 対話不足が招いた混迷」がある。「国民の皆さんの判断」「神のみぞ知る」の発言に代表されるように、本音のところ、政権は「GoTo」以外にいまや打つ手を持たない。目線の先にオリ・パラがあるから変更できないのだ。そして、本音で突っ走れば本音以外に語る言葉がなくなる。これは安倍政権から続く伝統で、「市民とのコミュニケーションの不全は安倍政権のころから再三指摘されてきたが、一向に改善されない。説明を嫌い、木で鼻をくくる答弁を繰り返す菅政権になって、むしろその病は深くなっている感がある」。本音で語る以外に言葉がなくなるから、本音を語りたくない時には、「説明を嫌い、木で鼻をくくる答弁」を繰り返すしかなくなる。詭弁を弄する術もない、裏工作だけで生きてきた人間にとっては、ケムに巻くようなご飯論法も、デタラメ言い逃れも経験不足で使い方がわからないだけなのだ。
posted by ガンコジージ at 11:12| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。