2021年01月17日

紙面から消えても当のコロナは消えません

36面にマスクと飛沫の関係について、紙面のかなりを割いた説明がある。その左側に感染者の推移や陽性率や検査数、病床数などが記されていて、介護事業所で退職者が相次いでいる記事とワクチン記事をあわせ、紙面の3分の1ずつ分け合っている。介護事業所やワクチンの記事が必要とは思う。飛沫も重要だと思う。しかし、テーマごとに毎日1紙面を占有して特集するなら印象も持続するが、今日の記事群はなにやら世相と切り結んでいないように見え、読み手として不満が残る。ワクチン記事などは、5面「米、ワクチン接種遅れ バイデン氏、100日で1億回目標」につなげられないか、と思ったり。「コロナ死者 世界200万人 1日で1・3万人 勢い増す」はもっと詳しくてよかったのに、などと思ったり。「いま米で接種中のワクチンの長所と短所はなに?」「オセアニアってどこ?」「日本って感染者では東アジアで3番目に多くなってるの?」「死者数でもうじき中国を抜くんじゃないの?」「日本のPCR検査は世界的に見て多いの少ないの?」「病床は逼迫してるの、工夫次第で拡大できるの、逼迫の原因はなに?」などなどデータを深読みできるようにして欲しい。読んでいて感じるのが、コロナで困窮を極める街場の状況がクローズアップされていないんじゃないか、ということ。飲食業がターゲットに挙げられ、つらい状況に置かれている。政府がきちんと向き合って、生業補償を手厚くやる意思があれば困窮しなくて済むし、コロナ禍から脱出できたらすぐにでも仕事を再開できるように気配りすることは、いまや国家がやるほかない。以下の記事みたいに、ここをなんとかしなけりゃいけない、と思えるところを、しっかり浮き彫りにすることが肝心。どうも我が家購読紙は記事全般に、いつもかみしもを着て「で、ござる」とのたまっているようで、こちらも反射的にうろたえ、一歩後ろへ下がりそうになる。コレ難点!
☆「コロナで『困っています』物乞いする35歳 うつむく困窮者に届かぬ支援」毎日新聞1月12日
https://mainichi.jp/articles/20210112/k00/00m/040/075000c?inb=ys
日本のPCR検査は多すぎると思っている人もいるようだが、以下の記事によるとそうでもないらしい。「なぜ日本でPCR検査が増えないかといえば、厚生労働省で医療政策を担う医系技官と周囲の専門家たちがPCR検査を増やす必要がないと考えているからだ。この姿勢は流行当初から一貫している」(本文引用)。記事の筆者は、いまとなっては明らかに間違っていると断言する。たしかに第3波の傾向は「すべての感染者を見つけなければいけないというウイルスではない」「クラスターさえ見つけていれば、ある程度の制御ができる」、「PCRの検査を抑えているということが、日本がこういう状態で踏みとどまっている」(本文引用)と3月22日、分科会メンバーがNスペで断言した状況からは程遠い。一方、中国では徹底した初動が功を奏し、PCR検査の大規模実施がよかったこともあり、初期の感染を乗り越え、ほぼ感染を抑え込んでいる。記事に出てくる「プール検査」の有効性は、学生時代のブログ主も記憶しているが、とても合理的な計測法だと思う。そして記事は、日本は本気でPCR検査を増やすつもりがない、と指摘。「厚労省は流行当初から、PCR検査を懸命に抑制してきた。シンクタンク『アジア・パシフィック・イニシアティブ』(船橋洋一理事長)の調査により、政府中枢に対して『PCR検査は誤判定がある。検査しすぎると陰性なのに入院する人が増え、医療が崩壊する』と説明に回っていたことがわかっているし、7月16日には、コロナ感染症対策分科会は『無症状の人を公費で検査しない』と取りまとめている」(本文引用)。記事は、厚労省が方針を変えなければ日本のコロナ迷走はまだ止まらない、とする。政府に乗っかるようにPCRやめろとか2類から5類へ落とせとか主張するのは結局、事態を混乱させ、社会の疲弊を一層深める。そしてブログ主は、暗澹たる思いにとらわれそうになるのである。
☆「厚労省『PCR拡充にいまだ消極姿勢』にモノ申す あの中国が国内感染を抑え込んだ本質は何か」東洋経済1月13日
https://toyokeizai.net/articles/-/403436
posted by ガンコジージ at 11:28| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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