2021年02月20日

ワクチン争奪戦に参加する理由

1面に「高齢者4月接種『試行的』 ワクチン確保見通せず」がある。医療従事者の人数が約370万人から500万人近くなるとわかって計画を修正。一方、4月開始予定の高齢者向けが間に合わず、まず試行的に行う方針に変更。医療のそばで仕事する人たちはすべてワクチン接種の対象となるはずだが、このなかに数えられているのか。さらにいえば高齢者施設で働く職員や訪問看護などの関係者も延長上にあるから、それなりの優先順位になるはず。3面には「希望500万人 接種日程遅れも」がある。医療従事者として医師や看護師のほか医療機関で働く委託業社や事務員らも含めて対象人数が急増したという。そんなことを念頭に置けないのでは先が思いやられる。高齢者への接種は4月中に始めたいと後退しているが、何をあわてているのやら。その気分の先に五輪があるなら、まず五輪の縛りを取っ払って接種計画を進めるべきだ。「官邸幹部からは『ワクチンの量が足りなければ、接種を感染者の多い地域に限定することも検討しなければいけない』との声も漏れ始めている」(本文引用)とある。そうなるといよいよコロナに勝利した祭典としての開催とはとても言い難くなる。いまワクチン争奪戦の真っ只中。日本も「もっとはやくよこせ。オリンピックやるんだ!」とごねまくっているのだろう。これは世界の笑い者、恥さらしの所業と言わねばならない。
4面に「『ワクチン未接種だから解雇』ダメ 配転・取引中止も不適切 政府が答弁書」の記事がある。「政府は19日、新型コロナウイルスのワクチンを接種していないことを理由に解雇や減給、配置転換、取引中止などの不利益な取り扱いをするのは不適切だとする答弁書を閣議決定」。(田村厚労相は)「うたない方々が極端に不利益にならない、差別につながらない範囲でやっていきたい」(本文引用)。立憲議員の質問主意書への回答という。それで思い出したのが、歯医者とその関連医療従事者は接種の対象になるかということ。他にもギリギリの関係者がいそうな気がしてきた。一般診療を拒否されることはないんだろうね。手術などの重要なケースもあるし、線引きが難しそう。答弁書だけでない繊細な配慮があるべきと思った。
以下の記事では、ファイザーワクチンの日本における治験の遅れについて「厚労省の専門部会では『民族差の確認などについて9月に専門家から国内治験が必要だという意見が出た』という。このためファイザーは日本で2020年10月から成人160人を対象にした治験を開始。12月に承認を申請した経緯がある」(本文引用)と指摘。やいのやいのとせっつく前に、こんなことで出遅れているようでは、政府への信頼度が落ちるのを回避できない。もうひとつ下の記事には、国内で続々と検出されている変異種について、重要な情報が語られている。「厚生労働省の専門家組織の座長を務める脇田隆字国立感染症研究所長は18日の記者会見で新たな変異ウイルスについて『(免疫が効きにくくなる)逃避変異が懸念される』と指摘。一度感染しても、変異ウイルスに再感染したり、ワクチンを打っても感染したりする恐れがあり『状況を注視する必要がある』と述べた」(本文引用)。こんな状況下でワクチン接種を急ぐより、次の変異種にも対応する複合ワクチンを確保する体制をとったほうが効率的じゃないのか、などとも思う。とはいえそれは、現状の第3波の推移が日々公表されるデータ通りに信用できる場合のことで、PCR検査のサイクル数を減らしたり、検査数そのものを減らすなどの方法で収束を過小表示しているのでない限りの話だが・・・。去年前半、日本は「日本モデル」と世界に胸を張れる状況にあったかもしれない。しかしいまは、東アジアでトップ3にはいる感染拡大国になっている。昨年7月から9月の第2波に相当する第4波が来ないことを祈る。
☆「コロナワクチン承認、『日本人データ』で遅れ」日本経済新聞2月18日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODB130MZ0T10C21A2000000/?unlock=1
☆「新たな変異型90件超 ワクチン効果に影響も」日本経済新聞2月18日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGG18CM20Y1A210C2000000/?n_cid=NMAIL007_20210219_A&unlock=1
posted by ガンコジージ at 11:01| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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