2021年02月26日

恐る恐る渡る吊り橋の向こうにあるもの

1面トップは「首都圏以外週明けにも解除 緊急事態『時短』緩和し継続」「GoToも見送り」「首相会見急きょ取りやめ」。今月末に10都府県中の6府県で緊急事態宣言の先行解除をする。ただし8時までだった飲食店の時短営業要請を一部緩和して継続し、6万円の店への協力金は4〜2万円にケチり、「GoToトラベル」の再開は見送る。イベント制限の緩和は段階的で1万人以下は細かく規定、2万人超の会場では1万人入場可。1カ月後に状況が落ち着いていたら1万人以下の条件を撤廃する。ケッサクは分科会の尾身会長は記者会見したけれど、肝心の首相は今日の記者会見を見送る方針という。(ある官邸幹部)「いま解除の会見を開くと逆に緩むメッセージになりかねない」(ある政府関係者)「会見をしない理由は広報官だろう」(ある政務三役)「官邸内で意見が割れ、やらないことになった」(2月2日の宣言延長会見で首相)「国民にきちんと情報発信し、説明責任を果たしたい」(本文引用)と、みんなでウロウロ。
3面「高齢者接種 日程ありき 医療従事者と並行 混乱の恐れ」「政府答弁4月が『公約化』」「定まらぬ量 自治体に不満 『線引き心苦しい』『日程を早く』」には65歳以上の高齢者を約3600万人とし、4月接種開始を示唆していたものの、実施は危うくなっている。現状で政府が確認できるのは500万人の医療従事者向けに117万人分。3600万人の高齢者向けに55万人分。最初の目標では2カ月と3週間で高齢者の接種を終わる予定で、4月1日から接種を始め順調にいって6月後半に終わる予定だった。しかし、河野ワクチン大臣は昨日の衆院予算委でこれを物理的に不可能だ、と撤回した。政府にとって助け舟になるかもしれないのがモデルナのワクチンで、日本向けに6月までに4000万回分、9月までに1000万回分が供給できるとの声が聞こえてくる。4000万回分は2000万人分に当たり、ファイザー製を合わせてたとえば3000万人分を接種完了するにはたぶん3カ月以上かかるんじゃないか。つまり6月初めから接種開始しても終了は8月末か9月初旬。あれれ、オリンピックはいつだっけ。日本向けは武田薬品が実施している臨床治験が進行中で、6月までに治験結果が得られる見通しという。しかし現状200人の被験者登録が完了したばかり。さらに多くの被験者が集まらないと、本来なら6月までの治験結果は得られないのではないか。五輪に向けて綱渡りが続く。
☆「モデルナ、日本向けワクチン『計画通り』 6月4000万回」日本経済新聞2月25日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN250DP0V20C21A2000000/?n_cid=NMAIL007_20210225_Y
本日の株価はいまのところ大幅下落中。アメリカの株価が過熱しすぎで嫌気されているせいだとか。6面週刊誌広告は「実感なき『日経平均3万円』の正体『設けているやつは、一体誰だ』失業急増、給料も年金もカット、先に待つのは『超インフレ地獄』/グレーな給付金をタネ銭に荒稼ぎする株トレーダーの実態/日銀の買い支えでユニクロ株は爆騰、でも庶民には買えっこない/1990年の『3万円』と2021年の『3万円』は何が違うのか?」という記事がとても興味深い。前回のバブル崩壊が1991年から1993年。今回の株バブルは1990年の水準に達したということか。いやいや、いくらなんでもそんなはずなかろう、というのがこの記事の主旨。7面には「米金利急上昇 市場警戒 金融引き締め観測 FRBは否定」「日本株価に影響も」がある。確かにアメリカはコロナ蔓延でひどい状態にある。おまけにトランプ政治がひどさを増大させ、コロナを契機にQアノンなんていう陰謀論集団を急増させ、いまだに世界を引っ掻き回している。日本で「武漢ウイルス」なんぞの言説やPCR検査否定、コロナ否定などタレ流しているのは、おおむねその流れに属する。この世界的混乱を意味不明の言説で面白がっている風情は罪作りこの上ないが、2月9日の当ブログ「30年6カ月ぶりバブル崩壊前まで戻った?」を読み返すと、小幡績氏の指摘が寒々としたこの国の行く末を暗示させていて、気持ちが重たくなるのを止められない。
posted by ガンコジージ at 11:27| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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