2025年12月01日

共食い資本主義って言葉があるらしい

本日4面にトランプ旋風が吹き荒れている。1)「『オバマケア』揺れる米 『廃止せよ』代替案示さぬトランプ氏に大反発 保険料補助金延長見通せず 負担は月7万円→21万円も」2)「ベネズエラ大統領に電話協議中 トランプ氏が退陣要求 米紙報道」3)「『G20南ア招待せず』 トランプ氏『白人迫害』批判続ける』」4)「ガザ死者7万人超える 攻撃止まらず 停戦発効後356人死亡」「ネタニヤフ氏、自分の恩赦要請 イスラエル 汚職などの罪で起訴」これら記事すべてにトランプの強い圧力が見える。大統領とは本当に強大な権力を持っているんだなあと痛感。主要な国際情勢の全局面で、支離滅裂の混乱を巻き起こし、その中心で吠え立てている姿は、「ドラえもん」の脇役ジャイアン丸写し。それを許すのが世界に冠たる民主主義国家米ってか。困ったもんだ。
1)では「オバマケア」と政敵の名が冠せられているのが気に食わないらしい。記事には「オバマケアは医療費の負担を軽くし、無保険者を減らすことを目的とする」とあるが、トランプの一声で「保険料補助金延長見通せず 負担は月7万→21万円も」になる。病気や怪我をしても医療の恩恵に与れない人々が続出する可能性大。金がすべて!
2)ベネズエラは米の麻薬対策で「上空とその周辺の空域はすべて封鎖されるとみなされる」と警告を受けた。すでに米は武力行使のための軍船や航空機で威嚇を強めている。隣国「コロンビア」はどうした。「麻薬」のメインじゃなかったか。ベネズエラで気になるのは「高品質の石油」だろ。トランプはそれが欲しくて駄々を捏ねてるんだろ。
3)来年のG20サミットは米が議長国になるとか。それで、今年の議長国・南アを招待しないという話。理由は「南アについて『白人が迫害されている』などと批判。南ア・ヨハネスブルクで11月に開かれたG20を欠席し」、来年のマイアミ会議の招待状を出さないって、なんだそりゃ。南ア大統領府は胸の内でトランプが誤情報や曲解で無茶してると言いたいようだが…。
4)「ガザ死者7万人超える」もまた異様の感免れ難し。トランプの思いつきがネタニヤフに見透かされている。第2次大戦勃発時、ヒトラーがヨーロッパ大陸を我が物顔で蹂躙しているのを、イギリスをはじめとする周辺国はおっかなびっくり気を揉んでいた。アメリカはすでにその時、漁夫の利を得るとても有効な方法がここにあると読んでいたんじゃないのか。それとほとんど引き写しみたいな構図がいま浮かび上がる。「ネタニヤフ氏、自分の恩赦要請 イスラエル 汚職などの罪で起訴」の記事を読むと、イスラエル大統領府は先月12日「トランプ大統領からネタニヤフ氏の恩赦を求める書簡を受け取っていた」。大統領府は「11月30日、汚職などの罪で起訴されているネタニヤフ首相から自らに対する恩赦を求める書簡を受け取ったと発表」。書簡の内容は「恩赦により、首相はイスラエルの発展のために時間と能力、エネルギーを注ぐことができる。国民の分断を修復し、緊張の緩和にも道を開く」と訴えていたとか。大統領府は声明で「この要請が重大な影響を伴う異例なものであると認識している」とした。順番を見ると、まずトランプ大統領が11月12日にイスラエル大統領府に恩赦要請。11月30日に大統領府は恩赦を求めるネタニヤフ側の書簡を受け取ったと公表。中間に2週間余あるが、これ以上は記事からは読み解けない。とにかく、恩赦がないと戦争を終われない。恩赦なしで終結させたら政治生命を失うという意味が彷彿と…。
個人の勝手な推測だが、ウクライナとガザと同時に戦争終結への道筋をつけ、いよいよトランプ大統領のノーベル平和賞受賞につなげる目論見を完成させるのか、などと。これでめでたく終了にするのは、あまりにも後味が悪い。ウクライナは今、政府内の汚職が猖獗を極めており、戦後の国内事情が見通しにくい。イスラエルはヘタをすると、ネタニヤフ政権が持続する。そしてガザは平和の名のもとに新植民地主義の象徴として煌びやかな繁栄期を迎え、パレスチナ人は林立する高層ビルの外側に形成される広大な貧民街に押し込められ、世界から忘れられていく。共食い資本主義の束の間の繁栄。アメリカでは社会主義の方がまだマシとの空気が拡大中。国家予算並み超大富豪の「自由」とは違う、より緩やかな社会主義が…。
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2025年11月30日

感触だけですべてを測るのは最悪なのです

本日の5面に「ハマス、戦闘員の脱出要求 地下攻撃 停戦揺るがす恐れ」の記事。地下トンネルに残った少数のハマスの戦闘員をしらみ潰しに全滅させるつもりらしい。おかげで、残り2人になったイスラエル人の消息さえわからず仕舞い。最初から捕虜になったものの命など知らんという風情。「米CNNは今月半ば、地下にいる戦闘員は『降伏するか戦うか』しかない状態にあり、イスラエル軍に攻撃を仕掛けた結果、報復としてイスラエル側がガザ全域を空爆するケース」が発生しているという。客観表現だとそう言うことになるのかもしれないが、閉じ込めておいて窮鼠猫を噛むの反撃があったら、待ってましたとばかりにガザ全域を空爆する愚かな行為。世界中に非難轟々の声が高まっているが、民主主義を標榜する諸国のボロボロ二重基準が最大の邪魔をする。ゼレンスキーがロシアの空爆について非難。それを米欧は支持し、ロシアを非難する。国家と国家の戦争だからそうする。イスラエルが無茶苦茶な砲爆撃で一体何人殺したかわからないほど多数のパレスチナ人を瓦礫の下に葬り、いくら餓死者が出ようと見ぬふりをし、何の根拠か不明だが、囚われたイスラエル人たちもまとめて空爆でブチ殺しまくるイスラエルを抑制しようとしない。残り2人がイスラエル軍の砲爆撃で死んでいるのさえ推測のみ。メチャクチャに砲爆撃しておいて、捕虜を返せと言う究極の意味不明。自ら被ったホロコーストの悲劇を、完全方向違いの意趣返しで繰り返す愚行。それを米欧はロ対ウクと同様な位置付けから除外。根拠はただ一つ。ハマスは国家の軍隊ではない、テロリストだからペケという。911のとき、アメリカは国を挙げて怒りに燃えた。たかがテロリストにこんなにボコボコにされてアッタマに来るなあと息巻いた。犠牲者の遺族たちが疑問を呈したが、聞く耳を持つ人は多くなかった。そして911の犠牲者の何倍になるかわからないほど多くの死者を異国の砂漠に山と積み上げ、米軍の犠牲者や負傷者、戦争後遺症その他モロモロが急増。本国の繁栄に翳りが出ていまやっと大慌て。なんだか都合良くやりすぎてないか、と思うのだが、大国のやり過ぎやり放題はこんな曖昧さをほったらかし、いまや世界を巻き込む巨大地獄へまっしぐらなのだ。
で、結論。イスラエルは相手が懲りないで刃向かい続けるのを望んでいるんじゃないか。そういう相手を残し続けることで自分の正当性を無理やり世界に認めさせる。そのためには抵抗の火種はいつもほんの少しだけ育て続けていかないと立ち行かない。アメリカが中国に追い込まれダメになりつつある。イスラエルにとっていま道連れにすべきはアメリカだ。ヨーロッパだ。ネタニヤフ流はこうしてナチスドイツを凌駕する。などなどいろんな報道記事を参考にして考える。そんなの忙しくてとか、難しくてめんどくさいとか言っていると、世界は庶民なんかすっぽらかして、地獄かと思える未来に一直線。深掘りする癖を捨てたらダメだよ。「昨日のことを今日忘れる」。そのことの罪を自覚しよう。昨日と今日がどれほど違っているかを比較する知恵が欲しい。そんなことをモソモソ考えていたら、以下のような文章に出会った。日本経済新聞がこんな記事を載せているなんて。世界をひっくり返すかもしれない出来事に包まれて、なんとなく前向き空気感漂う日常がふんわりと悲壮感を包んで通り過ぎる。そんな薄氷に浮かんだ何十年を、我等はいつもかろうじて生きてきた。ある日突然やってきた世紀末的悲劇も、ついさっきまで身近にあった平安を惜しみながら「そんな人生でも幸せだったね」と呟きつつ、夕食の膳に家族集まって感極まる。なるほど、それが人生というものか。でもなあ、達観したくない人生だなあ。
⭐︎「松浦 晋也の『チガサキから世間を眺めて』幸福な未来には“偽善”が必要だ」日本経済新聞11月24日
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00562/102300115/?n_cid=nbpnb_mled_g
⭐︎「2026年に世界は同時戦争を防げるか 第2次世界大戦の直前に類似」日本経済新聞11月3日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD2614C0W5A021C2000000/?n_cid=NMAIL007_20251103_A
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2025年11月23日

世界は大揺れ寸前で世間は穏やかに流れゆく

22日1面トップは「知事容認 再稼働へ『柏崎刈羽 東電原発で福島事故後初』『県議会に判断仰ぐ』『国も「最大限活用」』」の記事。長期にわたる停止で運転技術が錆びつき、再稼働初期にどんな突発事故が起こるか全く不明で薄氷を踏む状況。運転再開は経済的利益を前提に判断され、不測の事故の可能性は問題ないで乗り切る。国家ってなんと辛抱強いものか。泉田元知事があれだけ頑張り続け、精魂尽きて辞職したあと、若干の転変を経過したのちに県民の根強い反発が薄まるのを待ってここまできた。泉田知事を支えるには、県民の心をガッチリとまとめ続ける広い施策を丹念に展開できる県民党的運動が必要だった。地域に密着した重要課題を持続させる力を地域単独で確保するには、緻密に課題を掘り下げ問題をまとめ上げ、具体的対策を提示する力を地域に作るのが必須。それは難かしかったということか。ブログ主は、居住する地域で同様のことを言い続けてきたが、自分自身の力量不足ゆえ、どうもならなかった。丹念に情報を吟味する余裕がなく表層を撫で、課題から課題へ三段跳びして、いつのまにかのアベノミクス。いつのまにかのトランプ主義。いつのまにかの陰謀論。揺られ揺られてどこへいく。世界が煽られ続け、本の値段がやたら高くなってきた。
11面「オピニオン」欄は「英国は移民がお嫌い? もはや不可欠の存在 頼るのに厄介がる『理想の国』の現実 『ふりかえればニシンに釣られぬ友たち胸熱く』」は、目一杯の皮肉を込めた口調で「英国」、よく読めばどこかの国の姿を浮き彫りに…。「68年、保守党で影の内閣の一員でもあったイーノック・パウエルがいわゆる『血の川』演説をぶつ。『移民をのさばらせるな。白人イギリス人がなぜわりを食わなければならぬのか。人種的対立は激しくなり、川に血があふれるだろう』という趣旨」の演説。「日本人も食べるくん製ニシン。英国では議論の本質から注意をそらす目くらましを表現する慣用句の中で使われてきた」。「移民問題というのはくん製ニシンではないか」「ニシンはよく匂うので食いつきがいい。選挙民としては体制と対決する方途はなし、2大政党の代議士はどちらも役立たず。そんなときはニシンにかぶりつきながら気炎をあげた方が痛快だーこうした群集心理を利用する政治家は常にいる」「偏見というのは知識の欠如」「移民反対を唱える人々が、実際には移民の少ない地域に多いことはよく知られている」。なるほどなあ。自然を守ると言いながら、自然をどうすれば守れるのかのビジョンが生まれない。自然の中で苦闘しつつ生きる人々のことを考慮できない正義。自分自身を顧みつつそれではなあ、と思う。一人で考えるには重すぎる荷物。ゆえにサロンではなく研究グループが必要だと痛感するワケで。
14面「読書」欄「人々の社会戦争 日本はなぜ戦争への道を歩んだのか 益田肇著 高揚する『空気』が国家を導く先」の記事が11面の主旨に近いが少し違う。以下で要約紹介するのは該当する本ではなく書評。混同してはならない。「太平洋戦争とそれに先立つ時代、総動員体制と統制強化のなかで、人々は圧政に喘ぐ無力な犠牲者だった…。こうした見方に真っ向から異議を申し立てるのが、本書である」。つまり、政府も軍もギリギリまで戦争回避を模索したが、世間が開戦を後押しした。と、あといろいろ解説しているが割愛。そして、この見方にブログ主は半分だけ同意する。原発事故であれだけ世間は騒いだが、今は世間のなんと静かなことよ。自民党が少数与党となり参政党が急成長する。身近な面々もぐらりと傾いた後であわてて訂正する昨今。誘導されやすい行為は命取りになることを忘れないことが肝心。それが足りないから変なものに毒される。書評は「著者は『何が争われているのかを私たち自身が見つめなおすこと』の必要性を強調する。あとがきの日付に著者の危機意識が透けて見える。最後に、少しばかり欲を。普通の人々の普通の社会意識が、政治や軍までをも突き動かす『空気』を作り上げるなかで、思想家や知識人と呼ばれる人々、さらにメディアは、どういう役割を果たしたのだろう。『空気』を増幅させるのか、鎮静させるのか、あるいは国家との橋渡しをするのか。そう言う仕事を生業にする以上、気になる」と書く。政府や軍がどのように「空気」を誘導し、責任転嫁したかに触れていたらもっと賛同できたかも。
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2025年11月20日

悲劇的な自分を演出することの結末は

今日の朝刊11面「国際」欄「帝国の幻影 壊れゆく世界秩序」の「世界を覆う『犠牲者意識ナショナリズム』韓国の歴史家・林志弦氏 加害と被害は重層的 他者への共感が和解の道」の記事に注目。どうも気になるのが冒頭の「イスラム組織ハマスによる奇襲への報復として始まった攻撃で」という文言。これが主たる原因とする枕詞から喧嘩両成敗的な意味が滲み出ているのがなんだかなあ。とまあ、それはそれとして「イスラエル国内には『私たちこそが犠牲者だ』という意識が根強くあります。韓国の歴史家の林志弦さんは『犠牲者意識ナショナリズム』がイスラエルだけでなく、世界を覆っているといいます」に注目。違和感と同時に、その具体的内容が気になった。氏は語る。「私はポーランド、ドイツ、イスラエル、日本、韓国などを例として検証してきました。被害の記憶は国境を超えて結びつき、時に『犠牲者』同士が競合し、『誰がより大きな犠牲者か』という争いを誘発します」とし、典型例にアイヒマンの事例をあげ、「『我々は犠牲者である』という国家の自己規定を強めるきっかけになりました。問題は、この自己規定が、ガザやヨルダン川西岸で生み出されているパレスチナ人の苦難への共感を阻む仕組みとして作動している点です」と繋ぎ、イスラエル、ポーランド、ウクライナ、ドイツ、日本、韓国、米を列記。なるほど、各々の国で思い当たる事例に気付かされる。統一教会や911など鮮明に浮かぶ。
「犠牲者ナショナリズムは、境界線を国家単位へと引き直す『魔法』を働かせます。被害を受けた国民・民族に属していれば、同じ個人が加害行為に関与しても『犠牲者の壁』に隠れられる。加害者意識は消えるのです。他方、加害した国民・民族に属する個人が別のところでは被害を受けたとしてもその事実は認知されにくくなる」だが一方で、「受難の物語は、ローカルな文脈を超えて至るところにある受難の記憶を呼び起こす力があり、それが説得力を持ちます」と続ける。「犠牲者ナショナリズム」で身近に連想できるのは、統一教会や911などだろうか。「日本では『唯一の戦争被爆国』という自己規定が、アジア・太平洋戦争での加害に目を向けることを妨げてきた面がある」との指摘はかなり強烈だが、確かに、国家が戦争を極限まで追い続けてきたことの責任が、国民にしっかり受け止められていないことを思えば、その通りと思わざるを得ない。原爆被曝に至る全過程に国家が遂行した戦争の責任が覆い被さっているはずなのに、それを隠そうとする意図が執拗に続けられている。
「国家を守るが国民を守らない」というときの「国家」とは何だったか。それが問われない限り、「国民」は「犠牲者の壁」として山と積み上るだけの存在となるしかない。「犠牲者ナショナリズム」とはそのように「境界線を国家単位へと引き直す『魔法』」を働かす。なるほどねえ。「ユダヤ人の場合、ホロコーストの記憶を無視しないのは当然としつつも、同時に、他の大量虐殺や人道犯罪の記憶にも開かれた感受性を養うこと」が大前提であるという。記事はラストで「いま世界各地で、イスラエル政府への厳しい批判が起きています。それを、他者の苦痛に目を向けるきっかけにできるかが問われています。加害と被害が重層的に存在することを引き受け、学び続ける先にしか、和解への道はありません」と結んでいる。ここで「うーん」と考え込んでしまう。「犠牲者ナショナリズム」が個人の内部に蔓延るのは何故だろう。「加害と被害が重層的に存在することを引き受け、学び続ける先にしか、和解への道」を辿るのは、まだ入り口にも立っていない。どこが?それは個人も世界も。というか、国家が強烈な自尊意識に貫かれている限り、「私」という「人」が「犠牲者ナショナリズム」から脱出する糸口を見つけることは困難極まると言うべきか。献金で気持ちが癒されて「加害者意識」を乗り越えられた?911の後、アメリカが狂気の塊になってアフガニスタンやイラクをボコボコにし、当初は「犠牲者の壁」が最大の守りとなっていたけれど、何の成果も得られずに撤退。「被害者意識」を克服できた?911の犠牲者家族が戦争の拡大では何も前に進まないと主張をしていたけれど、誰も振り向かないまま、偉大なるアメリカ帝国は没落の憂き目に至って、トランプ流が悪あがき。世界はそれに引きまわされている。傍で、スーダンの飢餓は見捨てられている。
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2025年11月15日

記事をつなげて奥を読む時代と言うべきか

昨日の1面トップは「ガザ 見渡す限り廃墟 停戦発効 本誌記者が現地取材」。心に直接訴える表現ではないが、記事の隣りに添付された写真が凄惨な現実を的確に発信している。記事中の「6万9千人以上が亡くなった」の記述と比べて凄まじすぎる破壊の現実に、大きな衝撃を受け絶句する。砲爆撃ですべてが粉々になった現場には、収容しきれない遺体がまだ残っている。それはハマスに拘束されイスラエル軍の砲爆撃で殺されたイスラエル人の死体捜索が困難を極めていることで類推できる。さらに、停戦下で繰り返される砲爆撃で拘束されたイスラエル人の死体捜索の困難は増幅され、同時に続々と掘り出されるパレスチナ人たちの遺体の行方がいまどうなっているかは想像することさえ難しい。そして11面「ネタニヤフ氏の恩赦求める トランプ氏、イスラエルに書簡」の記事にガザの惨状は繋がっていく。イスラエルの大統領は12日「汚職などの罪で起訴されているネタニヤフ首相について、トランプ米大統領から恩赦を求める書簡を受け取ったと明らかにした」「公開された書簡は『戦時下で決断力のある首相としてイスラエルを平和の時代へと導いているネタニヤフ氏に完全な恩赦を与えるよう要請する』とし」「野党からは国内問題への介入だと問題視する声が上がっている」(トラは)「イスラエル司法制度の独立性を絶対的に尊重する一方、ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)に対するこの『事件』は、政治的かつ不当な訴訟だと確信する」と迷言。ビビが強烈にガザジェノサイドに固執、中東全域を軍事力で抑え込み、世界を不安定の泥沼に落とし込もうとする。トラ流妄想でも、ビビの権力への我執は煩いらしい。
第2次世界大戦が始まるほんの少し前、ヨーロッパはナチスドイツの急速な拡大にビビりまくり、制裁か懐柔かでモタモタしていた。アメリカも同様で、ナチスに傾斜する面々が多くいて、当初はヨーロッパの戦乱をよそにドイツとの通商関係を維持し、もっぱら様子見状況。美味しいとこ獲りに勤しんでいた。それをいいことにドイツは戦線をやたら拡大し、勢いで米にも盾をつき、ついに世界全面戦争に突入。最後は凄じい殺戮が重なり、ドイツはその全責任を負わされて敗北する。ビビ・ネタニヤフが戦争を止められず、ジェノサイドへまっしぐらなのも、ブログ主的にヒトラーに重なって見えて仕方ない。世界全体に政治の右傾化著しく、現状の有り様が一直線少に過去の悲劇の時代と同じ方向を辿っているように思えて危機感を覚えるばかり。
そして今朝の22面「読書欄」に「オマルの日記 ガザの戦火の下で 尊厳と人間性を証す抵抗の叫び」の書評を読んで思う。ガザの若者オマル・ハマドが2024年4月から翌年まで「X」に投稿した記録の紹介で、書評を読むだけで事態の過酷さ、冷酷さ、理不尽さを感じさせ、それに立ち向かう意志の強烈さに胸を打たれる。「彼は何度も移動を強いられ、止むことのない爆撃と過酷な天候、飢餓と病気に苛まれてきた。爆撃でちぎれた誰かの手が顔に張りつく感触、原型を止めない遺体の肉塊が詰まった袋の重さ、目の前で胸を撃たれた義姉の死」「極限状況の中で正気を失いかけながらも、彼は書き続ける。自分たちの尊厳と人間性を証し、抵抗を続けるために。彼は言う、イスラエルがあらゆる非道な手段を使ってパレスチナ人を殲滅しようとしても、自分たちは絶対に屈しない。故郷と同胞のために、何度でも立ち上がると。大国の仲介によって停戦が成ったとしても、この虐殺をイスラエルの『自衛』と呼び、ハマスを『テロ組織』と呼び、全ての元凶を2023年10月のハマスによる襲撃のみに帰す見方を世界の人々が変えない限り、同じことが繰り返される。いまガザで起こっている出来事を、そこに生きている人々の経験と史実から捉え直し、占領者による名付けとは異なる名で呼ぶことを学ばなくては」。引用が長くなったが、そうしなければ本書の中身にいささかでも触れられない。数日前の我が家購読紙に元イスラエル軍兵士の証言があった。新聞の在り処が不明で記憶になるが、イスラエル軍に殺された親の遺体に縋りながら兵士を睨みつける少年の悲嘆と憎悪に満ちた視線に射すくめられ、自分たちの理不尽な行為に目覚めたと書かれていたと思う。正常心を取り戻した兵士にエールを送りたい。そして自分の気持ちと立ち位置を改めて振り返る。
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2025年11月12日

新聞の読み方についてと危うい世界の行末と

新聞の書籍広告「ギフテッドの子を正しく理解し、個性を活かす本」に注目。「ギフテッドってどんなやつのこと?」と改めて思い、惹句をじっくり読んだ。「IQが高いのになぜ問題児に? 持てる才能を伸ばすためにできること」「生きづらさを解消するサポートの方法」「IQの高さは社会を生き抜く力ではない。学校でも家庭でも扱いづらい子とされる特性を知り、その能力を社会で活かせる大人に育てる法」で全部。読んだ感想は「IQってそんなに重要な指標であったのか」ということ。思い出すのは、中2の時に初めてIQテストなるものに接し、クラスでちょうど真ん中程度の結果となった。そしてなぜか担任に教員室へ呼ばれ単刀直入に聞かれた。「お前、カンニングしてないか?」。ブログ主は「はあ?どう言うこと?」と首を傾げつつはっきり「してません」と答えた。担任は実力テストの成績を見せて、「これがお前の成績だが、わかるか。すごく出来がいい時があると思えばものすごく酷い成績の時があって山と谷がひどく大きいんだが、なんでこうなる」と問い詰められ、「わかりません」と答えつつ気がついた。「クイズ遊びかと思ってたけど違うのか。面白がってやるもんじゃなくて、テストみたいにやらんといけないものだったか」と。実力テストの成績は、親の仕事がテストの前の日にぶつかって教科書も何も触る間もない多忙の中でダウン。一回でも教科書を眺めたらアップするという、何も知らない他人が見たら「こいつは真面目に勉強しとらん」と思うしかない、きれいなアップダウンを繰り返していたのだから無理もない。カンニングとは酷い言いがかり。胸を張り否定しながら「次の機会があったら真面目にやろう」と心に決めた。だが機会は一度も訪れることなく、就職試験でようやくIQテストに出会ったのだった。そのとき中2「カンニング疑惑」をふと思い出し「本気でやったらどうなるんだろう」と俄然がんばったその結果に、人事課の面々が目を剥いてびっくり。「こんなのどこで使えるって言うんだ」と絶句したとかしないとか。そこで思った。IQテストなんてものは、意味を知って本気で集中する力があったらダレだってそれなりに高い数値を出すことができるものだ、と。ほとんどダレも意味を知らないところで、ムキになって特訓して好成績をあげようなんて変なことを考えても意味ないだろ。それを大袈裟に「ギフテッド」ってなにを崇め奉るのやら。そう思いつつ「生きづらさを解消するサポートの方法」という惹句については、長い人生のあいだに何度もぶち当たった生きづらさを克服するうえで何らかの「サポート」があったらよかったかも、と思った次第。
今日の我が家購読紙にはかなり力が入っていた。新聞記事は個別の記事を一つずつ独立したものとして読むのではなく、関係ないかと思われる記事でもどこかで繋がっているのを理解して読むことが大きな意味を持つ。その読み方で見ていくと、1面トップ「殺傷力ある武器輸出拡大へ 自維、年内にも協議会 『5類型』の制限 撤廃方針」と「帝国の幻影 揺れ動く世界秩序第3章 ガザ惨劇止められぬ世界」が、どんな国もキナ臭さの広がる世界の真っ只中に位置し、自分なりの危うさを抱えながら流れ流れていることを知らされる。イスラエルが100倍返しじゃ済まないような残虐さを、あれこれの理由をくっつけながらためらいなく続行することの現実感は、じつは後に続くハリネズミ国家の振る舞い方にも確かな影響を与えていくと思わざるを得ない。イスラエルの行為は、地続きで繋がっている未来の代表サンプルみたいなものか。停戦を真面目に実行できないイスラエルは、軍の暴走の行きどころをランダムに模索し、レバノンのヒズボラに牙を剥く。中東全域をターゲットにするとの指摘は2面「軍事で中東塗りかえる自負 イスラエル突き進む『7つの戦線』」でしっかり展開される。「私たちは力によって平和を、静けさを、セキュリティーを7つの戦線で築く。これが今後の政策だ」「戦後80年。米国が主導して築いたルールに基づく世界秩序は崩壊の危機にある」。米が主導して築いたルールで、ロシアをもイスラエルをも制することはできない。それどころか米は自身のタガをあからさまに完全に外そうとしている。戦火が地球に充満している。
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2025年11月02日

それを許すのが今の世界の大問題だと知る

本日の我が家購読紙3面書籍広告に注目。「福音派 - 終末論に引き裂かれるアメリカ社会 イスラエルとの関係、人種差別、中絶・同性婚問題などの背景を照らす」「宗教とナショナリズムがアメリカを大きく揺さぶっている。トランプ政権の重要な支持基盤とされる『福音派』。独自の終末論的な世界観を持つ宗教集団 - 傍流であったはずの彼らはなぜ強力な政治勢力として台頭したのか?」とあり、レーガンやブッシュやティパーティーに言及。トランプとキリスト教ナショナリズムにつなげ、最後にアメリカ社会と福音派のゆくえを展望する。いろんな報道で少しずつ触れられており、ブログ主も大雑把には知っていたけれど、全ての流れを現在までまとめて記述する本書に感謝。政教分離という言葉が重要視されないこちらの国では、落ち目落ち目の保守政党がやたら宗教右派に引き摺られて延々と延命してきたことの意味の重大さを想うきっかけとなることを期待する。本の題名は「福音派」だけれど、戦前からの因縁に新手も加わるこちらの国は、宗主国アメリカも加えて宗教の意味もわきまえず、なんでもかんでも延命するための手段としてぶら下がり続ける上層社会。思想としての共通性なんぞ眼中に無く、連綿とこの国の中心に(いつの時代から続くのかわからないほど長く)居座り続けてきた「武士階級」の残存する末裔たちの、時代を我が物にしていくための策謀だけで連綿と生き続けてきた果てのボロボロが見えて仕方ない。そう考えると、世界史的には落ちぶれつつある宗主国アメリカの背後にしがみついている宗教右派の影響がどんなモノであるか、薄っすらと感じ取れるような気がする。個人的に想う宗教は、ゼニまみれや頑なな執着とは無縁で、究極には「もっと穏やかな心情を社会一般と分け合う関係の中にあったらいいのに」と願うんだけど、なかなかそうはならないのが残念。
3面「日曜に想う」の「『記憶』で守る未来の民主主義」が書籍広告とセットになっているようで、これは新聞に限らず幅広く読むことの意味を問うようで納得。「分断、排斥、戦争。『記憶』はこの混迷の時代から脱する手掛かりになるだろうか」という問いかけが冒頭にある。コラムの筆者が来日したドイツ人学者とこの問題について語った。ドイツだけあって、ホロコーストの研究者の危機感はかなりのものがある。「こうした記憶そのものが今、様々な試練にさらされ」惨劇の体験者が減っている深刻さを示す。次に続く文章は「彼ら」が誰なのかふらついて戸惑うので飛ばすと、「多様化への反動で台頭する右翼勢力からは『(ナチス時代は)長く続く偉大なドイツ史から見れば、ほんの小さな汚点に過ぎない』など、負の歴史を矮小化する言説が繰り返されている」というところに注目。次にイスラエルによるガザ攻撃へ移り「ホロコーストの責任からドイツはイスラエルの安全保障を『国是』としてきた。今回はイスラム組織ハマスのテロが発端にあるとはいえ、人道を踏みにじる過剰な軍事力行使に多くのドイツ人が憤激」したことを指摘。イスラエルによるジェノサイドに声をあげるべきとする。そこで少し引っ掛かるのが「今回はイスラム組織ハマスのテロが発端にある」とする点。それ以前から日常的にあったパレスチナ人への命に関わる迫害について記事で触れないのは疑問。それを横に置くと視野が狭くなる気がしてならない。だが一方で、「イスラエル批判に便乗したユダヤ人攻撃がドイツで急増し、パレスチナへの連帯の表明が『反ユダヤ主義』と非難される」という記述にはことを論じる難しさを垣間見る。「イスラエル批判に便乗したユダヤ人攻撃がドイツで急増し、パレスチナへの連帯の表明が『反ユダヤ主義』と非難される。『理性的な語り』の必要性」を書き、「慎重な語り」の必要性を説くが、そこにナチス時代のドイツの有り様がどれだけの傷を国民の内部に残したのか、深い考察と現実的対応の困難さを思う。歴史に残したキズをどう克服するかは、なかなか全体をキッチリ収める困難さを思うばかり。そのことを大戦中の日本軍の有り様を引いて記事は語る。日本軍の捕虜虐待を語ると植民地主義を放置して現在に至る欧州の無反省を対置して「お互い悪いことをしたのだから責任は『ちゃら』」「次元の異なる記憶を同じ地平で語る、いわば『どんぶり勘定史観』」と指摘。確かに「どんぶり勘定史観」を克服するのに、素直すぎる反論は「ちゃら」の上塗りになる。多分、共同で克服する努力がなければ、結局「やったもの勝ち」。それを許すことが今の世界の大問題なんだと知る。
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2025年10月22日

世界中で民主主義がとめどなくボロボロに

ウィキペディアの以下の文を読んで驚いた。同時に、ノーベル平和賞は他の部門と違い選考は慎重でなければならないと思った。(以下ウィキより引用)「[政見]マチャドは何度も、最も尊敬する政治家としてマーガレット・サッチャーを挙げており、石油会社PDVSA含むベネズエラ国営企業の民営化を支持している。ベネズエラ危機における国際的制裁(英語版)を支持し、マドゥロを大統領の座から排除するための外国の軍事介入を主張している。他方、同性結婚の合法化への賛成を表明している。反共主義のマドリード憲章(英語版)に署名した一人であり、アメリカ大統領ドナルド・トランプへの支持も表明している。2025年のカリブ海へのアメリカ海軍の展開(英語版)の際には第2次トランプ政権を称賛」「パレスチナ問題に関しては、10月7日の攻撃の後、イスラエルへの連帯を表明し、イスラエルがエドムンド・ゴンサレス(英語版)を次期大統領として、また以前にはフアン・グアイドを暫定大統領として支持したことにも謝意を表している。また、2008-09年のガザ紛争が理由で2009年に断交したイスラエルとの外交関係を回復することを訴えている」(引用終り)また、他紙では以下のように書かれている。だが、昨日の我が家購読紙11面の記事「教師の月給140円 卵1ダース390円ー独裁ベネズエラ 市民困窮」「ノーベル賞『話すのは危険』」にはベネズエラ国民の困窮に直接関わるアメリカの姿は影も形もない。
⭐︎「平和賞のマチャド氏、ネタニヤフ首相を称賛 『イラン攻撃に感謝』」毎日新聞10月18日
https://mainichi.jp/articles/20251018/k00/00m/030/025000c
トランプ流ディールで、落ち目アメリカをして念願のMAGAを達成できるか否か。ブログ主の脳裏には、遠い過去の大ローマ帝国の崩壊が浮かぶ。アメリカは凋落の極みの中、北部・南部・カリフォルニアに3分され、何回かの離合集散の果てに適当な大きさの複数の独立国家を形成していくのではないかと、これはただの妄想。とにかくトランプ流損得勘定が歴史的大崩壊を招き、MGMG(まごまご)の果てに三国家になって出現したら面白いかも、などと。なにかしら新しい構想や思想が世界をまとめていたら最高か。どれも夢物語としたら、ただひたすらMMMM(ミンナ・ミゴトニ・メチャ・メチャ)へ向けてひた走るか。人類史の最先端を走る彼の国の記事を読む。イスラエルが解放した人質の中身は見せかけのみ。ディールの果てが形だけの和平にならないようにと願っていた矢先がこれで、彼らの意中にパレスチナとの共存など皆無。「ハマスが停戦合意を破った」とガザ地区全域で攻撃を再開する暴挙に出る。イは高飛車に「停戦合意を守れ」と言っているが、瓦礫の下の遺体が見つかりにくいのは、激しい空爆が遺体発見を困難にしているからじゃないか。遺骨がいっそうバラバラになって見つかりにくくなるだけじゃないか。もしかしたら、見つからないようにわざと瓦礫の山をかき回してるんじゃないか、などと思ってしまう。イスラエル国民もすでにネタニヤフ流のやり方を疑ってるんではないか。
⭐︎「ガザ停戦合意で解放された『2000人のパレスチナ人』はどんな人たちなのか?」クーリエジャポン10月14日
https://courrier.jp/news/archives/418073/?utm_source=daily+item+free+announce&utm_medium=email&utm_content=post-418073&utm_campaign=2025-10-15-16571&courrier_mail_session_id=16571#
トラ流は何もかもディールで片付けるつもりなのだ。彼のノーベル平和賞狙いが来年になるなら、中東の不安定を先に延ばし、強権発動でベネズエラの石油を狙う。疑惑の麻薬密輸船攻撃に加え地上攻撃も辞さず、多数の軍船や航空機やミサイルなどで揺さぶりをかける。アメリカは本音そんなやつなんだよな。
⭐︎「ベネズエラはドナルド・トランプにとって『便利な』敵」JBPRESSフィナンシャルタイムス10月8日
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/91098
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2025年10月18日

土壇場で踏ん張るパレスチナの本意を支える

17日3面に「ハマス『19人の返還 難航』遺体2人引き渡し イスラエルは反発」の記事。ハマスは残る19人について「『多大な努力と特殊な装備が求められる』として、即時の引き渡しが難しいとし」「収容可能な遺体を引きわたすことで合意した約束を果たした」と主張。一方、イスラエル側は「停戦合意への違反だとして反発」。国防相は「ハマスが停戦合意を履行しない場合、ガザでの戦闘を再開する」と警告している。トランプは「がれきの下や地下深くのトンネルに埋もれている遺体もある」とハマスの主張に一定の理解を示し、米高官もハマスが「合意を尊重しようとしている」との見方を示す。また、遺体捜索にトルコが協力の意を表明中。
14日2面を思い出す。米ウィトコフ中東特使がテルアビブの集会で人質解放でネタニヤフの貢献に触れると、「会場内からは大きなブーイングが巻き起こった」とあり極右カッツ国防相は「人質の解放後、ガザにあるハマスのトンネルを破壊することが大きな課題になる」とし「軍に準備するように指示した」とある。ネタニヤフが人質解放のため一生懸命がんばった? 誰もそんなことを思っちゃいないだろう。2年という長い時間があったにもかかわらず、彼はただひたすらガザを瓦礫の山にするためにのみ全力をかけてきた。残る遺体のあり場所を15体としている言動から、それ以外を推測できない。人質解放要求集会の大ブーイングは、多くの人々がネタニヤフ賞賛なんぞしていないことを明確にしている。人質など眼中になく、ただ自己保身のために砲爆撃をとめどなくやり続けたのであり、これからも自分に有利に事態が動くまでやり続けるつもりなのだ。瓦礫下に埋まっている人質がいて、人数が15人で、どこに埋まっているかまで知っているような決めつけ方から類推して思う。遺体返還を近づく総選挙や汚職裁判引き延ばしの材料に使っているだけじゃないのか。この2年間、ガザを含む中東の各地で積み上げた死体の山に思いを致すなど彼にはどうでもいいことなのだとしたら、世界史に汚名を残すのを甘んじているとしか思えない。瓦礫の下に無数のパレスチナ人の死体が埋まっている。そこに残る17人の遺体。パレスチナ人の遺体を横に置いたまま、優先的にどうして探し出すか。その先にパレスチナ国家はどう成り立ちうるか。現状ではパレスチナの苦難は終わらない。
14日2面「ハマス 占領への抵抗続ける」の記事に「ハマスは別の声明で、『(イスラエル軍が)多数かつ重要な人々の釈放を妨害した』とも非難。イスラエルに対する第2次インティファーダ(民衆蜂起)で指導的役割を果たし、住民の支持も強いパレスチナ側の有力指導者マルワン・バルグーティ氏らの釈放が認められなかった点に不満もこぼした」「占領への抵抗は続けると強調し」「当面はイスラエル軍が侵攻したガザの被害面を強調し、国際社会に支援の拡大やパレスチナ国家の樹立を働きかけていくと見られる」とあって、ハマスがギリギリの抵抗線で踏ん張っていることを明らかにする。このままイスラエルが「多数かつ重要な人々の釈放を妨害し」過酷な監獄で戦後のパレスチナを背負って立つべき指導者たちを「病死」などとして遺体で返すなどしたら、ガザは絶望的なレベルで戦いを続行する可能性さえある。「多数かつ重要な人々の釈放」が実現できたら、ハマスはもちろん武装解除するだろう。「住民の支持も強いパレスチナ側の有力指導者マルワン・バルグーティ氏ら」を積極的に盛り上げ、いま軟弱に成り下がっているヨルダン川西岸の指導層を乗り越え、パレスチナ国家を維持するための下支え役に徹するに違いない。そんな気がする。いや、武装解除も辞さない立ち位置を維持する彼らの目標は、意味のある2国家解決を目指している。だからこそ、ハマスは全力をかけて和平交渉を戦っている。そのはずだ。ブログ主は思う。命ギリギリで和平を成し遂げること。その先に、安定したパレスチナ国家を築き上げること。それを本気で目指している彼らの捨て身ともいえる志を見落としてはいけない。見落としたらかえって彼らの力を削ぐことになりかねない。土壇場で彼らの本意を見間違えたりしないよう、肝に銘じたい。
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2025年10月15日

ブーイングでもネタさんはガムシャラに走る

昨日の朝日新聞朝刊2面にある「解放歓喜 和平は半ば」「イスラエル ハマス武装解除狙う」「ハマス 占領への抵抗続ける」「停戦後の米関与焦点 トランプ氏『ディール』奏功」の記事を複雑な気持ちで眺めた。「解放歓喜」は人質が解放されて喜ぶイスラエルの人々の視点。米のウィトコフ中東特使がテルアビブの集会でネタニヤフの貢献に触れると「会場内からは大きなブーイングが巻き起こった」とあり、イスラエルの内部事情が流動しているのを感じさせる一方、それにもめげずに極右カッツ国防相は「人質の解放後、ガザにあるハマスのトンネルを破壊することが大きな課題になる」とし、「軍に準備するように指示した」という。別の日の記事でハマスは、人質の遺体を返還する用意があると言いつつ遺体を探すのが困難とし、イスラエル側はDNA鑑定できっちり調べると身構えている。推測するに、それが遺体の状況ということは、無差別殺戮の混乱の中で遺体が損壊していてどれが人質だったのかわからないような状況があるのではないか。つまり、イスラエルによる無差別の砲爆撃で人質も攻撃にさらされたことを物語っているのではないか。イスラエル政府はそれを承知で遺体の返還を要求し、停戦交渉が暗礁に乗り上げて戦闘が再開されるよう誘導していないか。今朝のTVニュースは、撤退ラインに近づいてきたパレスチナ人に対してイスラエル軍が発砲し6人が死亡したと報じ、支援物資輸送が再開されたと思ったら、人質遺体の返還が滞るのを根拠に、半分に削減されたという。9面「パレスチナ人1900人以上釈放 ガザ戦闘後に刑務所激変『平和続いて』」では「長期刑に服していたパレスチナ人の囚人約250人の他、23年10月以降にガザで収監された約1700人も釈放され」「イスラエルに『非合法戦闘員』と見なされた女性や子どもも含まれている」とある。
9面「解/説」もハリネズミイスラエルの軍事的拡大を懸念し「ハマスの武装解除、ガザの非軍事化に応じて撤退する計画だが、基準は定かでない」と書く。レバノン・シリアへの攻撃。さらにイラン・カタール攻撃など戦争を拡大する。まさかの無限連鎖を求めるかのごとき風情。「解/説」記事では「イスラエル軍のガザ駐留が長引き、同様の攻撃をすれば、ハマスは武装解除に応じず、反撃に出る可能性もある。イスラエルに強硬手段を取らせる口実を与え、撤退は遅れる」という。イスラエルはアメリカを後ろ盾に、またはアメリカを手玉に取って、または昨日の2面に戻って、来年秋の総選挙でこんな大戦争を始めた責任を問われ、過去の汚職疑惑の追求も避けられず、極右政党は強硬路線を頑なに主張し続け、連立政権からの離脱を辞さない構え。そうなると政権の崩壊は必至。強権嗜好で剛腕を振るってきたようでいて、実は無茶苦茶キカン坊だったダケじゃないかと言いたくなる。政権崩壊後は石もて追われる如くって寸法になるんじゃないか。その後、イスラエル国内では多数の負傷者や戦争後遺症患者が暗い影を落とし、極右が強硬姿勢をさらに鮮明にし、政治的混乱の時代を迎えるかもしれない。いま、TVでトランプがしゃべっている。(イスラエルの砲爆撃でぐちゃぐちゃになっているかどうかは語らず)ハマスが遺体を返還しなければアメリカ軍が乗り出して痛い目にあわせてやるって。結局は武力で押さえ込むつもりらしい。それでノーベル平和賞なんて無理と思うけどなあ。
ところで国内関連でひとつ。8年前の9月18日の朝日新聞に「基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を20年度に黒字化するとした政府の財政再建目標は断念する」「20年度の黒字化は事実上の国際公約だった。首相は達成時期を数年程度先送りすることを表明するが、『経済再生と財政再建を両立する』としてきた安倍政権の経済財政運営の行き詰まりを認めることになる」と書かれていたことを思い出した。現状を思いつつ、ふーん8年前の話か、と感慨深げなブログ主だった。
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2025年10月07日

子供を根絶やしにして国家の安全を求める愚

3面にガザ大特集「息子の命 娘の手足 奪われた」「ガザ戦闘2年 続く空爆、栄養失調」「いつ死ぬのか…ここは地獄」「イスラエル 心病む兵士ら」「『見捨てないで』の言葉、日本の私にも」で、3面下にある広告を除けば、ほぼ全面がガザ記事になった。ガザの惨状はずっと掲載されてきたが、ここに至って総論的で甘さが目立つ。その分は「特設面=日本が支援したガザの地域は、国際面=アラブ諸国警戒、社会面=日本からできること」で展開。通常3面に入るはずの「『高市早苗研究』『ひと』は休みました」とあるのが救い。確かに、多少でも3面に別の記事が入ったら報道の心意気が大幅減になる。ということで3面の記事中「イスラエル 心病む兵士ら」は、これまで触れられることが少なかったイスラエル側の状況がある程度わかるという点で評価できる。だが、これらの内容は海外の報道で読んだ記憶があり、もう少し突っ込んで欲しかった。「イスラエル国防省は6日、今回の戦闘で兵士ら治安部隊の関係者の死者が1152人になったと発表し」「軍も9月、2万人以上の兵士が負傷し、うち56%が精神的な問題があるとの報告書を公表」「地方紙によれば、昨年自殺した兵士は21人」「公費の支出増や納税額の減少などにより、今後5年間で7兆円以上の経済的負担が出るとの報告も」とある。「4日夜、人質の解放や停戦を求める住民たちが各地で集会を開き、数万人が参加した」「拉致された約250人のうち、今も約50人が捕えられている」などなど。2023年10月7日のイスラエルの被害は大きなものだった。しかし、そこに至るパレスチナの日常がどんなものだったかに触れていないので、せいぜいケンカ両成敗の域を出ない視点しか生まれない。石を投げた子どもをイスラエル軍兵士が銃撃する日常があったこと。叫びながら近づいてくる若者をわずか1ないし2メートルの至近距離でゴム弾を撃ち込まれるのが日常であったことエトセトラが書かれていないのは紙面が小さ過ぎたからか。なるほどいっぺんには書けないよなあ、と慨嘆するブログ主だが、これをしてケンカ両成敗にするのはどうかと思う。ただし、イスラエル側の被害もかなりのものだったことを大新聞が公表するのは価値がある。とは言え、これでもイスラエル国内で反戦機運が本格的に立ち上がっていくのかどうかは疑問。「視/点『見捨てないで』の言葉、日本の私にも」で「戦闘が続いている責任は、一義的には当事者であるイスラエルと、ガザを支配してきたイスラム組織ハマスにある」との書き方にガックリ。「天井のない監獄」という状況を造ったのはいつも圧倒的に暴力的だったイスラエルに責任があると言うべきだろう。最も大きな責任を負うべきは、自己の権益を守るためには戦争でもなんでもやって、莫大な死を地球全土に積み上げて今も全く恥じないアメリカだという視点はどうして生まれないのだろう。その視点が当たり前にならなければ、これからも殺戮の嵐は宇宙空間を含む地球全域を吹き荒れるんだと思う。
だいぶ前にヤコブ・ラプキン著「トーラーの名において:シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史」という本を読んだことがある。印象に残ったのは「彼ら(シオニストたち)は、アラブ人を殺すことによって彼らに恐怖心を植え付けることができると思っている。しかし、アラブ人は最後の最後までユダヤ人への攻撃をやめないだろう。…ここで『最後の最後まで』というのは、ほんの一人のユダヤ人を殺すためだけに100万人のアラブ人が自己を犠牲に捧げる覚悟ができているという意味である」「これは勝ち目のない戦いである」(212頁)との記述。「トーラーの名において」という書物がユダヤ教の立場から書かれていることに注目。そして現在のガザの惨状を思う。イスラエルがハリネズミのようになってパレスチナ人を殺し続けても、被抑圧者の怨念は残された同胞の心に積み重なり、次の抵抗に向けて燃え上がっていくのだと思い至る。イスラエル軍が子どもたちをも容赦なく殺していくその心の奥に、絶対に次が立ち上がってくることを実感する恐れ慄きが潜んでいることに気づく。イ軍兵士のPTSDが増え続けているのはそれゆえにということではないか。イスラエルは無惨に無惨を重ねていったいどこへ行きつくつもりなんだろう。
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2025年10月06日

行きつ戻りつこれが人間の歴史の進み方かい

朝起きて、まずTVのニュース番組を見る。イスラエル国内で人質奪還のデモがいよいよ盛り上がっているのを知る。デモ参加者へのインタビューで注目すべき言葉が聞こえた。聞いた記憶なので正確ではないが、ネタニヤフの政治的な執着なんかで戦争を続けるのに反対する、といった趣旨だったと思う。昨日も書いたけれど、かなりハマスに不利な停戦案なので、全面的に合意に達するのは困難を極めるだろうと思わざるを得ない。停戦が合意に至ったとしても、ネタニヤフは総選挙をせまられており、そりゃオイラには不利だぜという感じ。一切の妥協を排しつつ停戦をズルズルと先延ばしし、ガザ殲滅作戦を続行していくんじゃないかと思うばかり。いや、どうも「思う」という言葉が続きすぎ、我ながらしっくりこない文章。我が家購読紙の本日の「社説」も似たような雰囲気が漂う。冒頭に「約2年にわたる戦闘で、犠牲者は6万7千人を超えた。これ以上の流血と涙、飢えと恐怖はたくさんだ」とあり、トランプ政権が提案した20項目の計画を紹介しつつ、これに期待を寄せ、ザクっと紹介している。国際安定化部隊を編成し、イ軍が段階的に撤退、ハマスの武装解除、ハマスを排除し実務家による委員会の統治を進める「和平案」で、トランプは「『ハマスには永続的な平和に向けた準備があると信じる』と評価、イスラエルにガザへの爆撃を止めるよう求めた」とするが、現状はとみれば、TV報道でネタニヤフは完全な停戦を否定、一部の爆撃を停止しているだけ、とうそぶく。TVで具体的に示された撤退の計画図も詳しいことはわかりにくく、少しでもハマスが異議を唱えたらたちまち撤退案など吹っ飛んでしまう可能性を否定できない。停戦イコールガザ殲滅作戦の一時的隠れ蓑(または疲弊したイ軍の骨休め)にしかならず、パレスチナホロコーストは結局のところ粛々と進んでいくことになるのではないか。全員の人質が戻るまでは撤退しないと言っている以上、なんとなく腹の底が見える。そんな姑息なやり方を許すほど、人間は国策の罠に絡め取られやすいのか。もともとそういうのが人の常だとしたら、人類というやつは多大な犠牲を払いながら、ジグザグに学んでいくのが常なのだろうか、などと考えてしまう。そういえばイ軍のガザ撤退の図面は、海岸線をリゾート化し、その背後をパレスチナ人の居住区として与え、巨大貧民窟化するつもりかなあ、などと邪推した次第。そんなんじゃないことを祈る。
死者が6万7千人を超えたとあるが、これは正確ではなく、家族がいっぺんに爆弾で吹き飛ばされた例が多く、これに知人や保護された避難者が同時に爆撃でやられた場合、人数を確認できないので散らばった骨肉を集めて秤にかけて重さ何キロあるから大人一人分と計数し、現在その総数が6万7千人と暫定的に集計しているのみ。整理されていない瓦礫の下にはあとどれくらいの骨肉が埋まっているか真相は不明。子どもは身体が軽いため爆風で吹き飛ばされ、電線に引っかかっている状況。いま、それに加えて栄養失調で飢餓が襲いかかり、骨と皮になって泣き叫ぶのも困難な状況。飢餓は飢饉にエスカレートし、多数の救助船団がガザに向かうが、イ軍に阻止されて食糧は人々に届いていない。ガザ全域で400ヵ所あった食糧配給の施設は、運営主体のUNRWAがイ軍に阻止され、米とイの運営する施設わずか4ヵ所に削減。到底全員に行き渡る状況にない。おまけに補給所に殺到する人々に発砲して死者が出ていても、これを恥じることなくほったらかしにする残虐。それでガザ不動産大安売りの声を高らかに世界に公言するヤカラがネタ政権の中枢を担っているって、どういうことだ。こんな状況で、ネタ政権を支持するトランプ大総統のノーベル賞狙いなんて笑い話にもならない。うーん、書いているうちに腹が立ってきた。トラもネタも正気じゃない。アメリカは明らかに国力が退潮局面にある。でも、退朝局面にあるからこそ、じっくり構えて局面打開策を練ればいいのに、夢よもう一度なんてことしか思い付かない超愚行。下り坂でアクセルを踏むなんざガキのイキがり。コイツはどうしようもないね、などと粋がるのも同じか。どうも歳をとると堪え性がなくなるけれど、これぞ名だたるごまめの歯軋り。言いたい放題ごめんなんしょ!
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2025年10月05日

根っこは同じで重層拡大再生産される悲劇

昨日、ガザ停戦についての中間まとめを書き終えて、さてアップしようとしたら指が画面のどこかにさらっと触れて、せっかく書き上げたのがすべて消えてしまった。気落ちして思ったのは歳を食ったなあということ。それと、毎日何らかのことをひとつずつまとめる労力がかなり大変なんだなあということ。さらに言えば、出来事について必要なポイントを丹念に書き連ねていかないと、考えが浅くなるということも知った。でないと、その都度の具体的な出来事に引きずられ、思い付き的な判断に溺れていきかねないと反省。
昨日我が家購読紙5面に「ハマス『近く立場表明』米・イスラエルのガザ和平案」の記事に、米とイスラエルが早々に合意した和平案にハマスが3日「近く立場を表明する」「ハマスは多くの懸念を抱えているが、和平案について真剣に議論している」「ガザの戦争を止めるため」「押し付けられた条件は拒否する」との声明を出したとあった。1日のトップ記事では「米の和平案イスラエル合意『ハマス拒めば『戦闘再開』」とあり、テレビで見たトランプは「拒否したら地獄だぜ」みたいなことを口走っているが、いつものディール語が本気と脅しの境目で人の命を翻弄し、どこへ動くか、現状わからない。
本日朝刊1面に「ハマス『人質全員解放』イスラエルは軍に作戦停止指示」の記事があって、言葉の奥に重たい意味が含まれているのを感じる。トランプ流の「ハマスには永続的な平和に向けた準備があると信じる。イスラエルは直ちにガザへの爆撃を止めなければならない」も、ディール語的のらりくらり言い回し語法を感じる一方、記事は双方の溝を語る。ハマス「ガザの将来などは、パレスチナ国家の枠組みの中で議論されるべきだ。ハマスはその一部となり、責任を持って貢献する」とし、米•イ合意の和平案「ハマスは一切の役割を担わない」と衝突する。ハマスはもともと民生が主な活動分野だったから、彼らの「責任を持って」の発言には、トランプ流のディール語より説得力がある。
本日の朝刊では、関連記事があちこちへ飛んでいて、全体の筋を追いにくい。関連のまとめ的「論/考」記事は「イスラエル三つのシナリオ」の重要さが削がれていたように読めるのが残念。ハマスの人質全員解放同意に対し、イスラエルが作戦縮小に動いたのは米の圧力が大きいと指摘しつつ「実際に停戦や全人質の解放に至るかは不透明」として、ネタニヤフ的シナリオは三つあると指摘。一つ目は米の圧力で停戦、人質解放とイ軍完全撤退に進む道筋。これはあまりに楽観的で可能性薄く、二つ目は人質開放の間だけ一時的停戦を続け、解放が滞った段階で戦闘再開する可能性を指摘。三つ目は「10月中に国会が再会する国内事情で、なんとしても連立政権を維持したいネタニヤフ氏が妥協を拒否する可能性」を指摘。人質解放のために妥協するように見せて、ちょっとしたすれ違いがあればそれを口実に戦闘再開か、または最初からフリだけ見せておいて結論はガザ壊滅、西岸地区強奪への道筋を直走るか。うるさいアメリカを打ち捨て、自分の権力欲を追求する目論見ってか。やりそうなこった。ネタ政権を牛耳る極右派は、ガザを粉々にして今や何にもない平たい不動産の大安売りを叫んでる。和平案の奥にも同じ発想があるから、極右派変じて不動産屋になり、無数の死者の怨念をものともせず、地獄界を踊りまくるの図か。10月1日朝刊9面に「和平案合意 歓迎の一方で『爆発の種にも』 イスラエル 人質開放まで警戒」の記事があり、その中に「ガザの人々は戦争の終結を切望している」「一方で停戦後の統治のあり方については『公正でなければ、次の「爆発」の種を残すことになりかねない』」「今のガザでは、身近な人を亡くしていない人を見つけるのは難しい」とある。恨みつらみは、いまやそれ自体が新しい火種の元になりつつある。
⭐︎「ガザは『不動産の宝庫』イスラエル財相が主張 侵攻継続で被害拡大」朝日新聞9月18日
https://www.asahi.com/articles/AST9L34RVT9LUHBI01MM.html
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2025年09月20日

ガザは不動産とガレキと死体の宝庫ですか

19日の我が家購読紙朝刊9面に「『ガザ 不動産の宝庫』米と土地分配協議 イスラエル主張」の記事が載った。「イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザの最大都市ガザ市に地上進行し、犠牲者が増えるなか、イスラエルのスモトリッチ財務相は17日、ガザの今後について『不動産の宝庫』と発言した」(国内の式典に出席し)「『我々はこの戦争のために多数の資金を費やしてきた』として、イスラエル側に土地の分配が必要だとの認識を表明。米国側と協議していると主張」「ガザの現状については『解体の段階は終えた』と述べた」とある。トランプがガザ住民を域外に追い出し、ガザを米が所有し「中東のリビエラ」にする再開発構想をぶち上げたのが2月。ガザ市内にはまだ数十万人のパレスチナ人が残っている状況下で「不動産の宝庫」とはどういうことか。そこにすでに人間は居ないかの如き発言に驚きを隠せない。残虐極まりない植民地主義の末路。ブログ主は半世紀以上前、小学6年生の時にフランクルの「夜と霧」を読み、高校3年生の時にイスラエルのキブツについて知り、ユダヤ人が被った悲惨極まりない出来事に涙し、それを克服して建国に励む彼らの姿に感動。大学へ入ったら世界旅行してキブツに行って労働してみたいなあなどと思ったことがある。苦難を乗り越えて一致協力して国づくりに励むってとても健康的に思えたのだ。でも、長い年月を経るあいだに、次第に考えが変わってきた。なんともやり方がえげつないなあという感じがして、イスラエルについて勉強し直し、考えを少しずつ変化させていった。というか、過去の迫害と現在の加害の天と地ほどの違いについて、同じ質の人たちがやっているとする合理的な筋がいまだに見出せないでいる。両方とも絶対に許せないことなのであり、いかなる言い訳を持ってしても理にかなっていないと言わざるを得ないのだ。特に今回のスモトリさんの発言が極地的レベルでエゲツない。100年200年前の西欧植民地主義がいまに再現されているというべきか。トランプ発言が発端となってイスラエルの極右が惨劇をもたらしたと言うべきか。政権を握っているのはネタニヤさん。これがまた戦争を止める方法を知らない変な人物で、いま戦争を終了させたら、裁判が待っていて被告の席につかにゃならない。そうでなくても、人質の命なんて気にしないでここまでやってきたから、国民に総スカンを喰らい、これも罪を問われるかもしれない。戦争反対・人質を救えの声が大きく、場合によったら国内が流血の大混乱に陥るかもしれず、だからいつまでも戦争をやめられない。もしかしたらスモトリさんの「不動産安いよ」大作戦は、ガザ大安売りで民心を宥めようとする強力な作戦か。次に密かに進んでいるのが、ヨルダン川西岸地区の「不動産安いよ」作戦。そこで最終目標はガザと西岸からパレスチナ人を追い出し、領土全体を一体化して念願の第3神殿建設に至るとか。おそらくそのくらいしないとネタニヤさんの立場は願った通りの結果をもたらしてくれない。でなけりゃ、国内はボロボロになって行くんじゃないかい。現状でも、国内産業は人材を軍にとられ、死傷者は意外に多く、戦争後遺症の蔓延はかなりな数になっているはず。社会問題化する可能性もある。それでも自分の立場を守るために戦争を続け、混乱を増幅させにゃならないか。ソンナノで得られる利益なんてアルはずないだろ!
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2025年09月17日

世界史に残る領域に一歩踏み出すということ

詳しい状況が判らないので、テレビのテロップを見ながら書く。後日修正するかも。
ついにイスラエルは世界史的に踏み込んではいけない領域への最後のタガをかなぐり捨てた。国連高等弁務官事務所はこれを「ジェノサイド」🟰「大虐殺」として真っ向からイマスグヤメロと批判。国連の調査委員会も同様な見解を示し、ガザ市からの避難者は「いまここで起きていることは虐殺よりもっとひどい」と非難している。ネタニヤフはヒトラーの虐殺がまだしもと思いたくなるような悪行を、ためらうことなく実行することで、何を獲得するつもりなのか。トランプはハマスが人質を人間の盾にしようとしているとし、仮に盾にするとしたら、ハマスは地獄を見ることになると発言。完全封鎖の状態でシラミつぶし以上の残虐を実行しているイスラエルについては、「様子を見てみよう。まだあまり多くは知らない」などと発言。言うことやることが支離滅裂。地獄を見るのはイスラエルであると言っても過言ではない状況なのに、よくそんなこと言えたもんだ。「人間の盾」をものともせず全面攻撃を仕掛け、「盾」ごと殲滅し尽くすイスラエル軍については、あまり多くは知らないので様子を見るなんてのはエコ贔屓のやり過ぎ。狼狽えているようにも見え、とても大アメリカ帝国の偉大なる大統領とは思えない。様子を見ているうちに封鎖された強制収容所(ガザ市)を人質もろとも丸ごとすり潰すなんぞは人間のやることの範囲を完全に超えている。イスラエルの行為は、「人質ってなに?オラ知らねえよ。みんなハマスが悪いんだ」というに等しい。100万人都市で60万人がまだ市内におり、それを殲滅するということはイスラエルとアメリカの所業がヒトラーを超える領域に達したとして世界史に刻まれることを意味する。すでに飢餓から飢饉へ事態が悪化しているガザ全域の状況をも含めて、人類史上でも稀に見る悲惨。「それをなぜイスラエルが」と絶句しそうになる。イスラエルの人々はもしかしたらそのことを暗に自覚しているのではないか。であれば、出来るだけ速やかに軌道修正を図る必要がある。でなければ、欧米(なかでもアメリカ)を上手く操っているつもりで欧米の欲望に満ちた先兵に成り果てた悲劇の国家として世界史に刻まれ、ハリネズミ国家の烙印を背に、延々と苦難の道を辿るしかない。いま以外にそれを実行する機会はない。そんなふうに思えてならない。イスラエル国民の立ち上がりを望む。たぶん、世界の各所で支持の声が怒涛のように湧き上がることだろう。今が最後の頑張りどきと思うんだけどなあ。
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2025年08月28日

どんなジャーナリストなら尊重するの?

たぶん情報がなかなか入ってこないのだと推測する。我が家購読紙は盛んにガザの報道を流してきたけれど、8月23日から25日はガザ報道なし。26日に社説がここまでのまとめをきっちりと書き、それはそれで良かったが、まだガザ報道はなく、せめて海外の報道を読み込んで周辺情報を記事にしてくれたらなあと思っていた。27日に9面でようやく「ガザ病院攻撃に国際非難『攻撃で駆けつけた医療者・記者 そこに2度目が』 イスラエル『遺憾』 NGO『意図的だ』」の記事が載る。記事から感じるのは、確かに情報がガザの外へ出にくくなっている、ということ。でも、記事を読むと、なんとか出来事の核心を押さえようと必死に情報をかき集める報道魂も見える。細部を半じにくい記事を読むと、ロイター配信の映像では最初の攻撃で病院の外階段が破壊されており、そこは生中継などをするためによく報道関係者が集まる場所と書かれている。一方、イスラエル首相府による声明は「ジャーナリストや医療従事者らの活動を尊重している。軍は徹底的な調査をする」「私たちはハマスのテロリストと戦っており、唯一の目標はハマスを倒し人質を帰還させることだ」(9面記事引用)と主張。だが、記事で最初の攻撃から報道関係者がよく集まる外階段を狙い、2度目の攻撃でさらにダメージを加えるやり方(これを被害の拡大を狙う戦術で「ダブルタップ」という戦術と記事は書く)をしている以上、言い訳の成り立ちようがない状況。ハマスを消しているのではなく抵抗するものを消し去ろうとしている。つまり、ガザ全体を無人とする意図しかない。尊重するジャーナリストってどんなジャーナリスト?
報道陣や医療関係者がハマスを利するという感覚自体がすでに狂っている。病院に設置された監視カメラの破壊を狙ったとするが、カメラの側にいるのはすべてハマスと言うのは詭弁。飢餓が飢饉と指摘され底知れない地獄の様相を示している事実も「デッチあげ」で「ガザに飢饉はない」と否定。平和な街角のレストランのような配給風景の映像を自己正当化の証拠として世界に示す。それを報道するのが尊重するジャーナリストか?どこまでも落ちぶれていく彼の国に、哀れさを感じると同時に思い込んだら罪の意識も排除して突き進むようになってしまう人間心理に、業の悲惨さを思う。ここまで来ると、果てしなく坂道を転げ落ちていき、止めどころを見失って殺戮を続ける以外なくなる。すでに国内で戦争によるPTSD蔓延が尋常でなく広がっているという。兵士の自殺者も半端なく、戦争に多くの兵士が長期的に駆り出されたため経済活動が深刻な打撃を受けているとも伝えられる。400カ所から4カ所に減った食糧配給所に集まるパレスチナ人に発砲して嘲笑う兵士もまた心を深く病んでいる。戦争を続ければ続けるほど、いっそう悲惨な未来が彼の国に訪れる。本当は「いま」こそ止めどきだが、彼の国はいつも止める意欲なく、止められるきっかけを先延ばしし、いよいよ安全から遠去かっていこうとしている。
以下に、石油利権に血道をあげてきた欧米の領袖たるアメリカの直近の内部事情を紹介した記事がある。興味深い。「26日開催された米民主党全国委員会(DNC)の夏の会合における討論会で、イスラエルに対する米国の政策を巡る亀裂が深まっていることが浮き彫りとなった。この亀裂は来年の中間選挙を前に党の分断を深める恐れもある。党内の進歩派はガザ戦争の即時停戦、武器禁輸、イスラエルへの軍事支援停止、パレスチナ国家の承認を求める決議案を推し進めており、党内では論争の的となっている。DNCのケン・マーティン委員長が提案したもう一つの決議案はより穏健なアプローチを取っており、停戦や人道支援の提供、イスラエルから拘束された人質の解放、さらにイスラエルとパレスチナの2国家解決を求める内容となっている」。トランプの偉大なる暴走を逆手にとって、民主党が大きく転換できるか否か。こういう記事も我が家購読紙に欲しいなあと思ったわけで。
⭐︎ 「米民主党、ガザやイスラエルへの対応巡り深い分断」クーリエジャポン8月28日
https://courrier.jp/wsj/411431/?utm_source=daily+item+free+announce&utm_medium=email&utm_content=wsj-post-411431&utm_campaign=2025-08-28-16236&courrier_mail_session_id=16236#
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2025年08月23日

やり出したら止まらなくなる戦争の実例

今朝の新聞3面に「ガザ、50万人以上が飢饉 世界5例目 中東では初」。5面に「ガザ 食べ物も薬も希望も 攻撃再開で物資高騰 飢饉広がる」「停戦交渉を再開へ ネタニヤフ氏方針 ガザ制圧は継続の構え」の記事がある。新聞記事が「飢饉」と書く。つい昨日まで「飢餓」と書いていたので、どんな違いがあるのだろうと少し考え、ここしばらくの新聞をひっくり返して7月28日一面に「ガザ 細る子どもたち」、3面に「ガザの人たち歩く死体のよう 国連『子どもの5人に1人栄養失調状態』」の記事。この記事に先行して、ここに至るまでの報道がまだあるだろうと思ったけれど、思い出せば水や電気などのインフラ破壊をせっせとやってきて、疫病の発生や食糧不足や医療機関の破壊や援助物資搬入を妨害する行為、ほとんど無差別攻撃で殺しまくってきたあげく究極の現状。7月28日の記事にはUNRWAの保健局長談として「飢餓はあるレベルを超えると、爆発的に増えてしまう。すでに取り返しがつかない状態」と書かれており、表現として「飢餓」→「飢饉」への文言の移行は、「取り返しがつかない状態」がおよそ1カ月で、誰にも止められない勢いでやってきてしまった、と言うべきと気付かされた。TV報道ではイスラエルの報道として、多様な食品が衛生的な環境下でキレイなお皿に丁寧に並べられ、まるで平和な時代の街角のレストランのオモテナシみたいな風情。これがガザ全域で400カ所も存在した国際援助団体の代わりにイスラエルとアメリカの協力で和やかに行われている(たった4カ所=100分の1)食糧配給所の風景なんだと、誰が信じる。いや、当のネタニヤフ氏も決して信じちゃいまい。
8月7日5面では「ガザ占領めぐり確執 ネタニヤフ氏と参謀総長」があり、軍の参謀総長が「生存していると見られル約20人の人質を危険にさらし、繰り返される予備役の士気低下につながると懸念」。トランプ親分もイスラエルに手を出せない。というか、大票田のキリスト教極右派の本心が、ユダヤ人たちを地獄の真っ只中に放置しておかないとキリスト再降臨のお膳立てが狂ってしまうと思い込んでいるからか、そうとうダラシないご様子。そんなこんなで8月19日9面に「イスラエル数十万人デモ 人質解放や戦闘終結求め」の記事が。主催者発表では全国で計約100万人が参加したとある。たった100万人と言うなかれ。日本人口に換算したら1000万人以上になるんじゃないか。ネタさんは、「ハマスを打倒しないまま戦闘終結を求めるのは、人質解放を遠のかせるだけだ」と言ってるとか。その真意は「人質なんかメジャネエ」と言うが如し。爆弾の破裂の仕方を見ていると、まず真上に噴煙が上がり、すぐに横に長く爆発が続く。横に長くとは、トンネルを破壊していることを示すのか。人質解放ではトンネル破壊が先行するの?と思うのはシロウトか。8月21日5面「イスラエル消極反応も ガザ停戦案 人質全員解放求める」の記事では、国内の大規模なデモを無視する行動に出ている。これぞ狂乱の事態。戦争が戦争を呼び、止めたら大義を失い、責任を問われるという倒錯に陥った姿が鮮明。瀟洒なレストラン経営の食糧配給所風営が彼の無策を証明し、記事の写真でずらりと並んだ戦車の列が、ハリネズミになった彼の心の内を鮮明にする。
昨日の8月22日3面「ガザ最大都市制圧作戦開始 イスラエル 停戦交渉に圧力か」の記事中に「ヨルダン川西岸の『EI』と呼ばれる地区への大規模な入植計画を承認した」「西岸を南北に分断するとともに、パレスチナが将来の独立国家の首都とする東エルサレムと西岸も隔てる」とあり、ネタニヤフ政権が人質全滅でも、責任はハマスにあり、その代わりにガザ制圧と西岸地区の後戻り不能の戦果を誇る終わり方をシャニムニ追い求めているのが見えてくる。それで事態は収まるだろうか。たぶん、間違いなく、少しの沈黙の後で、パレスチナの抵抗が再開される。ナチスの虐殺によって莫大な被害を被った人々がパレスチナ全滅を謀って、心の新しい置き場を失う。もしや次の攻撃目標は国内の反対派になるのか。イスラエル軍内部に激増する身体的心理的な戦争後遺症が、市民生活に最悪の影響を及ぼす。そのときネタさんは石もて追われる如く権力の座から惨めに追い落とされる。だから戦争をやめられない。そんな悲劇が世界を包み込んでいかないか・・・。
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2025年08月02日

社会が大幅に歪んできたら個人も大幅に歪む

7月23日の朝日新聞「天声人語」がスナフキンについて書く。記事を要約してざっくり紹介すると「『ムーミン』シリーズに登場する『自由と孤独を愛する詩人』である。冬が来る前に旅に出て、春にムーミン谷へ戻ってくる」「その魅力を考えると、自由への強いこだわりに行き着く▼作家のトーベヤンソンが生前、スナフキンの性格や弱点について語ったことがある。自由と同時に孤独も求めずにはいられない気性で、そこには『自己中心的な弱さ』が混じっているのだという」「彼が旅に出るのは厳しい環境でしか詩や歌が作れないからだと思う。だから悲しむムーミンを置いて去る。感傷を振り払い、潔くエゴを抱えて生きる姿に心が揺さぶられる」。ウーンと唸る。シロウトが切り張りでまとめると、味も素っ気もないかもしれない。でもまあいいか。とにかくブログ主は少なからずこの文章に惹かれたのだ。徹底しているかどうかは別として、実はブログ主もまたスナフキンみたいに「自由と同時に孤独も求めずにはいられない気性」で、群れて周囲に調子を合わせて生きることが苦手(というかキライ)なのだ。そして「そこには『自己中心的な弱さ』が混じっている」と、この記事を読んでいて思ったのだ。関係ができるとそれに縛られてしまう。縛られると気が付かないうちに本来あるべき自分が損なわれていく。考え方であり、行動であり、あらゆることが変形していく。その恐ろしさに気づく。オレはこんなんじゃないという気分が湧き上がる。天声人語の冒頭には「『あんまり誰かを崇拝すると、本物の自由は得られないんだぜ』。自分を崇拝するものにこんな忠告ができるのは、スナフキンくらいではないか」とある。自分を誰かに合わせて着飾ってしまうと、「本物の自由は得られないんだぜ」ということに行き着く。だからブログ主も「彼が旅に出るのは厳しい環境でしか詩や歌が作れないからだと思う。だから悲しむムーミンを置いて去る。感傷を振り払い、潔くエゴを抱えて生きる姿に心が揺さぶられる」という心境に行き着く。自らに制約を求めることが安心を得るというのは、群れることで生まれる安心に身を委ねることに等しい。社会というものはそのように個人を制約する。「自分を崇拝するもの」=<自分を崇拝する自分>と翻訳したら見えてくる。「本物の自由」を確保するのは「自分」なのだ。若かりし頃やたらイラついていた自分がいた。何にイラついていたのか、気がついてみたら自分が求めるのはスナフキンに似たものだった。ここで言う「エゴ」とは哲学的な意味で「自我」と言うものであり、よく似た「自己」との間にはまだ大きな相違があると理解している。ネットでAIの「エゴ」解説を読んでみたらかなり社会関係を優先した解説が書かれていてガックリ!
関連で読んだ記事を記録しておく。「ガザでの行為『ジェノサイド』 イスラエル人権団体が指摘」というもの。「イスラエルの二つの人権団体が、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘行為について『国際法上のジェノサイド(集団殺害)』にあたるとする報告書を発表した」「人権団体『べツェレム』と『人権のための医師団・イスラエル』(PHRI)は7月28日、イスラエルのガザでの戦闘行為について報告書を発表。この中で『イスラエルがパレスチナ社会を意図的に破壊するための計画的な行動を行なっている』とし、これらの行為がジェノサイドにあたると結論づけた」(『べツェレム』の代表は)「イスラエルは2年近くジェノサイドを犯してきた。私たちは、このような報告書を作成すると思っていなかったが、これが現実だ」(イスラエル政府報道官はこの報告書につき)「『我々はこの非難を強く拒否する』と反発。『イスラエル軍はテロリストを標的とし、民間人を決して標的にしない。ガザの苦しみは(イスラム組織)ハマスに責任がある』とする従来の主張を述べた」とある。そのとき我が家のTVニュースでは、食料を求めて集まっている民間人の直近にイスラエル軍の方角から撃ち込まれる銃弾が砂煙をあげる映像が公開されていた。これは紛れもない事実だ。この後に及んでドイツはいったいなにをやっているのやら。全責任をヒトラーに丸投げして、ジェノサイドを否定できない中途半端を曝け出す。かつて崇拝した誰かから脱出できず、心からの反省ができない政治的誤魔化しが自らの内部に極右を蔓延らす。
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2025年08月01日

久しぶりに新聞を読んで思ったこと

朝日新聞に興味深い雑誌広告がある。広告だから各記事の表題しか載っていない。で、少し紹介すると、まず「破壊される欧州◾️米中露包囲網と迫る極右の支配」で、副題が興味深い。興味を持ったものだけ抜書きすると、「『EU解体』を策謀する米国右派ートランプ思想『欧州輸出』が加速」「『不死鳥』ネタニヤフに近づく終幕ー内政は脆弱なイスラエル」「日本が背負う『台湾防衛』の重荷◾️有事の参戦を要求する米国」。他の特集記事は「石破『曲芸続投』の粘り腰◾️退陣要求が成就しない裏事情」で、興味深い副題としては「『高市総裁』でも自民党は救えないー与党『連立再編』がいっそう混迷へ」関連して「巻頭インタビュー 日本は『極右政党』をもう拒めない」がある。おまけとして「ルポ『大阪万博』ー壮大な『インチキ』を楽しもう」というのも意味深だけれど、一番の関心は、やっぱり「破壊される欧州」で「『EU解体』を策謀する米国右派」の「トランプ思想『欧州輸出』が加速」と「『不死鳥』ネタニヤフに近づく終幕」の副題。「欧州」について言えば、ここ数日の間にパレスチナの2国家解決について、フランス・イギリス・カナダが相次いで承認の意向を示していることに思い至る。どう推移していくかは素人には推測不能だが、それの背景にはヒトラーばりの絶滅収容所への道を突っ走るネタニヤフ政権に対する国際世論の非難の高まりがある。しかも、そんな緊迫した状況下に関わらず、追加関税であちこちに恫喝を加えるトランプ政治のあからさまな「カネよこせ」的商売が世界中から嫌われている。ガザについてはイスラエルと不動の一心同体維持。もう一方では、アメリカが世界の富の中心だから世界はそのように認識し、そのように従えと「追加関税」なるものをめまぐるしく出したり引っ込めたり。要するに落目の大帝国が「オレらが没落したら世界がひっくり返るぞ」という脅しをかけている。よく見ると、錦糸銀糸の豪奢なマントの下はすでにボロボロになりつつあるのに強がりを言って駄々を捏ねるジャイアンみたいなやつに成り下がっている。そうなんだな。美しい歌声で世界を席巻していた黄金期はとっくに過ぎてしまっているのに気づかず、「ボエ〜ボエ〜」と悪声で吠えまくる姿を丸出しだ。同じ姿は「不死鳥ネタニヤフ」にも顕著に見られる。圧倒的な力でねじ伏せるつもりが、ガザのパレスチナ人たちは飢餓線上でのたうちまわりながら、「存在する」というかたちで抵抗を続けており、ネタニヤフ政権は「大勝利的終わり」を見いだせないまま、ズルズルと世界的孤立への道を突っ走る。戦争というものはいつも、強いはずの国家が強大な力を使い果たした時に、全面的な敗北を背負わされて終わる。ガザはその時どうなっているか。また、イスラエルはどうなっているか。イスラエルについて言えば、すでにこれまでにないほど多くの戦死者を出し、さらに多くの負傷者を抱え、そのうえ深刻な戦争後遺症患者をも生み出し、望ましい戦後など想定できる状況にない。ネタニヤフ氏が不死鳥であり得るのは、ただひたすら人と物を含むパレスチナを粉々にし、イスラエル入植者が主観的に無人の荒野と認識した盗り放題の土地を、西部開拓時代の簒奪行為よろしく、早い者勝ちに熱狂して奪い合うことによるしかない。しかもそこにパレスチナ人は1人たりとも存在しないのが絶対条件になる。圧倒的加害の背後に潜む負の部分を凌駕する熱狂なんて絶対に長続きしない。
ズラズラと書いてしまったが、国内に戻り、「石破『曲芸続投』の粘り腰◾️退陣要求が成就しない裏事情」は「与野党共に『石破後』の展望なし。下野を恐れる与党と、今すぐの解散総選挙に怯える野党。世論むけの『石破おろし』を演じつつ、望むは現状維持。『我が身ファースト』の政治屋に困難打破の意気地はない」の副題が現状をよく表している。副題「『高市総裁』でも自民党は救えないー与党『連立再編』が一層混迷へ」は、変なのが連立してもどうもならんでしょ、と言っているようで、そうだろうねと頷くばかり。基本、これと言って取り柄のない権力亡者ばかりが割拠し、積年のウミを出し切る気力なんぞないまま、いつものように選挙で禊を得たなどと嘯く芸当しかできない以上、浮き沈みしながら沈んでいくしかない。ここに来て望むのは、石破流に自民党解体を成し遂げてくれることくらいかな。それも、混迷がいっそう深まるしかない道。次に浮かび上がる望ましいもののための禊ならありうるか。
以上「」内はすべて雑誌広告からの引用。
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2025年07月20日

世界が倒錯していく予感がする今日この頃

神戸新聞にこんな記事があった。「【エルサレム共同】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ南部で、最終的に200万人以上の全住民を収容する『人道都市』の建設計画を進めている。いったん入れば、外に出ることは認められない計画で、ガザ内部に『収容所』ができると批判が高まる」(本文引用)とある。いったん入れば外に出られない「人道都市」。それじゃあ監獄じゃないか。ハマスのメンバーは排除される。つまり一般人の監獄には、ハマスは入れないってことか。ハマスと認定されたらどうなるんだろう。国連の関係者が断固反対の意志を表明。イスラエル国内からも批判の声が上がっているともある。ヘブライ大教授が英紙に語る。「計画はガザの民族浄化を目的としており『強制収容所』の創設だと指摘。イスラエル政府は『人道都市』と銘打っているが、同教授は『人道的でも、都市でもない』と非難した」(本文引用)。これはまるでかつてのアウシュビッツみたいな強制収容所を、自分たちの積極的意志で再現するようなものじゃないのか。それは倒錯した行為であり、トラウマからの回復とか脱出とかいう範囲を逸脱しているとしか言いようがない気がする。どうしてそんなことをしようとするんだろう。
考える材料のひとつを今日の朝日新聞朝刊から垣間見た気がする。フロントライン記事は「ガザの苦しみ報じない 自己検閲のワナ」「寄り添いすぎて視聴者の知る機会減」の表題で、かなり立ち入った見方を示している。「国境なき記者団」の発表した最新の「報道の自由度」ランキングで、イスラエルの順位は「180カ国・地域中112位と過去最低を記録」(本文引用)と書いている。数少ない例外が「ハアレツ」紙とあり、確かにブログ主もよく頑張っているなあと日頃から感じている。その「ハアレツ」紙のコラムニストが語る。「メディアによる自己検閲は、政府の検閲よりはるかに悪い」(本文引用)。同国のジャーナリスト労働組合連合の「報道の自由」部門担当者も語る。「多くの国民はガザの惨状を知らず、自分たちを一方的な被害者とみなし続けている」「勇気と忍耐を持って様々な側面から真実を伝えることこそが、ジャーナリストに課せられた義務だ。自己検閲はイスラエルの民主主義にとって深刻な脅威だ」(本文引用)。政治的圧力に抗する困難さを感じつつ、この言葉にはなんとなくもう一歩の深みが無いように思う。「深刻な脅威」という段階じゃないのではないか。「ネタニヤフ政権は、政権に好意的なメディアを優遇し、ハアレツのような批判的なメディアには政府広告の掲載を停止するなど報道機関への圧力を強めている。ガザから連日中継を続けていたカタールの衛星放送局アルジャジーラは『ハマスの代弁者だ』としてイスラエル国内での活動を停止させられた。イスラエルがガザへのメディアの立ち入りを制限していることも、被害の実態が十分に伝わらない理由の一つになっている。報道機関やN G Oなどは制限の解除を繰り返し求めているが、政権は応じていない」(本文引用)。いま、世界中がネタニヤフ政権の動向に注意を凝らしている。政権が実際に狙っているのは、ほぼ明らかに第3次世界戦争へ世界全体を巻き込んでいくことじゃ無いのか。それも長期的に意図しているのではなく、踏み込めば踏み込むほど、その道しかなくなっていくという、蟻地獄みたいな状況の中を、闇雲に突っ走っているに過ぎないんじゃないのか。目的が目先つい数センチ先の未来にしか向いていないがゆえに、自らハマっていく深みの中をうろうろしている現状。ジャーナリスト労働組合連合の「報道の自由」部門担当者が語っていた言葉が、それを奇しくも曝け出しているように思えてならない。「多くの国民はガザの惨状を知らず、自分たちを一方的な被害者とみなし続けている」(本文再引用)。翻ってこちらの事情も重ねて見えてくるようだ。何かを排斥すれば救われるという錯覚。内向きになることの究極の意味をこの記事から読み取った気がした。
⭐︎「ガザに200万人『収容所』計画 イスラエル『人道都市』と主張」神戸新聞7月11日
https://kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/202507/0019215850.shtml
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2025年06月13日

世界が大混乱していくその先をどうするの?

ガザの食糧事情、衛生・医療、居住環境、その他すべて。個別の諸問題をすっ飛ばして、なぶり殺しの残虐が平然と進められている。その状況は歴史上で連綿と続けられてきたユダヤ人迫害の紛う事なき残酷につながり、極め付けの大虐殺に突き当たっていく。現状はまさに、主客を転倒させて同じことが公然まかり通っているとしか言いようがない。米欧の対応は右往左往の一語に尽きる体たらく。そんな米欧に、やぶれかぶれネタニヤフ氏は「さあ、お前たちどうする」とうそぶくばかり。真っ当な結論を持つ傑出したリーダー不在で、方向定められない弱腰だらけの地球を振り回す。やめ時を失った戦争はひたすら混沌を拡大し、地球規模の混乱を増大させていくのみ。洞ヶ峠を決め込んでいても不可避。必ず巻き込まれる大混乱。もしかしたら、そうしないと人類史に新しい道は開かれないのか。ついさっき、イスラエルがイランを攻撃をしたとの報道があった。国連総会では149カ国賛成でガザの即時停戦が決議された。アメリカではトランプによる国内騒乱が拡大中。カリフォルニア独立運動ってのがあるそうで、これに勢いがつくかもと危惧されている。世界中が混乱してる。
⭐︎「食事はスプーン1杯の豆…尊厳無視されるガザ 国家承認に揺れる欧州」朝日新聞6月11日
https://www.asahi.com/articles/AST6B33ZHT6BUHBI02CM.html?linkType=article&id=AST6B33ZHT6BUHBI02CM&ref=mor_mail_free_topix3_6_20250611
宗教関係のことはまるで詳しくないブログ主であるが、たとえば以下の記事を読んで、反ユダヤ主義がキリスト教の底流に厳然とあるかも…ということに気づかされる。キリスト教の現状に照らして、避けて通れない道ではないか、とも思う。以下ちょっと引用してみる。「ローマ帝国のユダヤ総督ポンテオ・ピラトが、ナザレのイエスをローマ兵たちに殺害させた──。イエスの復活物語で、単純明快な場面だ。ピラトがイエスに科したのは、ローマの裁判官が社会的な破壊分子に科すことが多かった、十字架刑だった。新約聖書にはそう書かれている。キリスト教で最重要な信仰表明のひとつ『ニケア信条』(紀元325年)でも、イエスは『ポンティオ・ピラトのもとで、わたしたちのために十字架につけられ』とある(訳は教派によって異なる)。イエス・キリストの名で伝道した最初の人物である使徒パウロの証言が新約聖書に残されているが、その証言にも十字架につけられたイエスのことが出てくる。ところが過去2000年にわたり、一部のキリスト教徒がイエスの死に対して、ピラトにはほぼ責任がないと見なし、責任があるのはユダヤ人たちだと非難することは珍しくなかった。これこそ、反ユダヤ主義のグローバルヒストリーを形成してきた信念だ」(中略)「ピラトがイエスに有罪を宣告した理由をめぐって、歴史学者や聖書学者は議論を続けている。それは、イエスがメシア、あるいはピラトの言い回しを使えば『ユダヤ人の王』だと示すためだったのか。イエスは、過越祭のあいだに神殿で暴動を引き起こしたのか。それとも、イエスは意図していないにせよ、その可能性があると当局が懸念したのか。イエスとその弟子たちは、武装蜂起に関与したのか。その答えがどうであれ、筆者が新著で論じたように、イエスに十字架刑を科した責任はエルサレム神殿の祭司長たちでも、そこにいたユダヤ人の群衆でもなく、ピラトにある」(引用終了)。長い迫害の歴史が宗教に次の苦難の試練をもたらす。そして、生き延びるために、また正当性を確保するために、教義が複雑に変遷する。その現状が、今の苦難を再び呼び起こさないように、教義に工夫を凝らすことも必要じゃないのかなあ、などと思う。
⭐︎「『反ユダヤ主義』の源流を歴史学者が解説
キリスト教徒はなぜ『イエスの十字架刑』をユダヤ人のせいにしてきたのか」クーリエジャポン6月13日
https://courrier.jp/news/archives/403382/?utm_source=editors_choice&utm_medium=top&utm_campaign=article_id_403382
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2025年06月11日

古い記事を整理しながら考えをまとめてみる

トランプ的なものの行末を当初から予測していた専門家たちはかなり多い。ロサンゼルスで始まった騒乱でそれら予測を思い出す。一例として、以下の過去記事を読んでみた。「バブル、資本主義、社会の3つが同時に崩壊しつつある。そして、それが、今起きつつある気配は至る所にある」(本文引用)との記述。トランプ関税、ウクライナ対応の思い付き的言動、イスラエルによるガザ住民の絶滅を後押しするリゾート地への転用、移民排斥の乱暴さや世界トップクラスで東大なんぞ及びもつかないレベルのオタカラ大学を崩壊させる暴挙。ふと思い出すだけでとんでもないことを次々に口走り、世界に広がる混乱をやたら増幅させ、結果最悪にひた走る。自国の崩壊に全世界を巻き込んで一生懸命加速している意味不明。大ローマ帝国が東西に分裂し、最後に神聖ローマ帝国になり、歴史の中心から消えていったときみたいな空気感が漂う。自分を熱狂的に支持してくれる民衆が離反しないようにという意図丸出し。よほど足元不安定なんだろう。こんな彼の行為なのに、なぜかトランプ主義者が本国以外にも蔓延している。一部肯定してあとは否定というケースもある。
⭐︎「バブルは崩壊し資本主義が終わりこの世が終わる 世界を破綻させるマグマが急激にたまっている 小幡 績」東洋経済オンライン2月8日
⭐︎「トランプ再来で科学大国の座失う米国 サイエンス編集長が語るカオス」朝日新聞3月22日
https://www.asahi.com/articles/AST3G1QL9T3GULBH00BM.html?linkType=article&id=AST3G1QL9T3GULBH00BM&ref=commentplus_mail_20250322&comment_id=32754#expertsComments
⭐︎「身勝手な関税政策に商売っ気丸出しの停戦交渉がことごとく裏目、混乱もたらすだけのトランプに米国内でも不満高まる 舛添 要一」JBPRESS4月26日
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/87995
トランプ関係ではないが、以下のような記事もある。「第二次世界大戦後には、『すべてのドイツ人女性はナチズムの被害者だった』という言説が圧倒的に主流だった。しかし、女性看守たちはこの分類に当てはまらなかったため、ジェンダー的に倒錯した怪物として語られることとなった」(本文引用)
⭐︎「歴史から消された彼女たちをめぐる解釈
“怪物”とされてきた『ナチスの女性看守たち』の残虐かつ、普通な素顔」クーリエジャポン11月3日
https://courrier.jp/news/archives/380820/?utm_source=daily+item+announce&utm_medium=email&utm_content=post-380820&utm_campaign=2024-11-03-14175&courrier_mail_session_id=14175
個人的に思うのは、ナチスドイツによる凄惨な迫害の記憶を子孫に伝えていくのは、実はとても難しいものなんだなあということ。記憶を逆用して同じやり方をする根拠にしてしまうのを防ぐには、論理や感情に対する安定的な配慮が必要だ。ドイツがナチス的なものを公的に反省しても、加害の記憶を過去の責任に転嫁して現在の同様な出来事を正当に受け止める勇気がなかったら、現在の虐殺行為に正面から向き合えない。そんなふうに思う。「うんざり」という気分は、次にどこへ向かうんだろうと危惧する所以。
⭐︎「『戦争にうんざり』との声が高まる ネタニヤフの腹黒さに気づいた国民のあいだで増える“兵役拒否”」クーリエジャポン4月16日
https://courrier.jp/news/archives/397959/?utm_source=daily+item+free+announce&utm_medium=email&utm_content=post-397959&utm_campaign=2025-04-16-15300&courrier_mail_session_id=15300#
朝のテレビニュースによると米国務省はハーバードへの入学を希望する外国人に対しビザを発行すると表明した・・・らしい。
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2025年03月20日

アメリカは負け続けながら過去の夢を追う

ウクライナで敗戦を大国ヅラかまして大ボラを吹き、パレスチナで世界の指導者ヅラして傾いた自分の国の立て直しに利用しようとする。それが足元を見られることになる。でもやっぱり落ち目は隠せないんだなあ。
⭐︎「イスラエル軍、ガザを大規模空爆 停戦合意危機に」日本経済新聞3月18日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB181RR0Y5A310C2000000/?n_cid=NMAIL007_20250318_H
腰が重かった内外報道だったが、ようやく批判が出始めた。以下は政府批判の国内事情とともに、首相の保身に焦点をあてる。
⭐︎「人質の親族は『逆効果』と怒り 権力に固執するネタニヤフが『ガザ住民400人の命』と引き換えに得た成果」クーリエジャポン3月19日
https://courrier.jp/news/archives/395243/?utm_source=daily+item+free+announce&utm_medium=email&utm_content=post-395243&utm_campaign=2025-03-20-15108&courrier_mail_session_id=15108#
こんな記事があった。英語版だけれど、冒頭でほんの数秒間だけ、日本語版を選ぶための表示が出る。1度目は失敗。2度目はタイミングよくポチッと変換表示を押せて、読むことができた。トランプ流はアメリカの没落を準備するだけじゃ気が済まないのか、世界を大混乱させようとしている。すでに戻る道は無くなってるのに、無茶苦茶を突き進む。
⭐︎「アルジャジーラジャーナリズムレビュー 3月18日のイスラエルによるパレスチナ人虐殺を西側主要メディアはどのように報道したか」アルジャジーラ3月18日
https://institute.aljazeera.net/en/ajr/article/3100
⭐︎「ネタニヤフ氏『ガザ攻撃、始まりにすぎず』戦闘拡大へ」日本経済新聞3月19日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1900V0Z10C25A3000000/?n_cid=NMAIL007_20250319_A
いろんな考えが世界中を飛び交う昨今、言葉に狂気が含まれている。人間世界の露骨な本性が露わになると、こういうアラレもない姿が浮かび上がる。この先に出現するものは地獄。先の大戦以降、小競り合い以外は負けっぱなしのアメリカがひた走る没落への道。
⭐︎「現実味を帯びる世界大戦勃発、トランプ大統領はこの危機を制御できるか」JBPRESS
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/86447
⭐︎「トランプ氏『米国がガザ長期所有』イスラエル首相と会談」日本経済新聞2月5日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN040BX0U5A200C2000000/?n_cid=NMAIL007_20250205_H
⭐︎「イスラエル建国前のバルフォア宣言になぞらえ…トランプは『神の使者』─『米国がガザを所有』発言を熱烈歓迎するイスラエル」クーリエジャポン2月20日
https://courrier.jp/news/archives/390867/
少し前に遡ると、こんな記事に出会う。今の出来事を予感させる。
⭐︎「解放された人質の容態が一因?『ガザ停戦』がここまでこじれて中断の瀬戸際まで後退してしまった理由」クーリエジャポン2月13日
https://courrier.jp/news/archives/391485/?utm_source=daily+item+free+announce&utm_medium=email&utm_content=post-391485&utm_campaign=2025-02-13-14867&courrier_mail_session_id=14867#
もっと前に遡ると、もっと根っこに近くなる事態を、目撃することになる。
⭐︎「パレスチナ人たちは死に場所を探すように石を投げた 絶望と熱狂が交錯した米大使館のエルサレム移転」産経新聞2018年6月2日
https://www.sankei.com/article/20180602-B4XXNFF67VM3ZKC7P4CQ7PBBOU/4/
⭐︎「『みんなと一緒に死にたかった』 破壊された身体──ガザを生き延びた子供たちの傷跡」クーリエジャポン
https://courrier.jp/news/archives/384990/?utm_source=article_link&utm_medium=photolink&utm_campaign=articleid_388677
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2025年03月11日

世界がブルブル震えている感じ

いまいる所で世界を覗くと、あまりに静かで平穏で、それなのに世の中が恐ろしく様変わりしていくという変な気分にとらわれる。いろいろ見ていると、トランプ流とはアメリカの凋落に歯止めをかけようとするドンキホーテみたいなものか。そう思いつつ、その末路は世界を巻き込んでいくことが不可避ときているから、やはり笑うに笑えない。そんななかトランプ支持の動きも世間で活発なのはどうしてか。単純にバイデン政権と並べたって意味ないし、トランプ流のほんの一部分を評価してみても無意味だ。ともかくいろいろ情報を読みあさり、興味深い記事が頭からポロポロ抜け落ちていくのがもったいなく、自分のためにブログへ書き残していく。以下は、まだ展開途上の出来事を追いかける文章に過ぎないと思いつつ、かなりの部分に同感できた直近記事のひとつ。別に全部信用しなくてもよく、新しい視点が掘り起こされようとしている現状に注目する。
⭐︎「トマ・ピケティ『新しい“眼”で世界を見よう』トランプのナショナリスト的資本主義は、実は脆弱で追いつめられている」クーリエジャポン3月11日
https://courrier.jp/columns/394155/?utm_source=daily+item+free+announce&utm_medium=email&utm_content=post-394155&utm_campaign=2025-03-11-15045&courrier_mail_session_id=15045#
以下は、日本に大切かどうかの視点はそのまんま受け取る必要はないが、アメリカの現状を、ピケティと同じようにみているのを感じた。トランプがやたら「ディール」と言いまくる姿は、まさにアメリカの焦りを表現している。「おれのところにカネが集まるようにしろ。それで世界は安泰になんだ」などと叫んでる姿に慌てふためく世界が悲劇的喜劇に見える。それが喜劇的悲劇になるかは別で、放置するほど犠牲が増えるのみ。
⭐︎「トッド氏が語る『米国の敗北』世界史の転換点で日本に大切なのは」朝日新聞3月3日
https://www.asahi.com/articles/AST2P20GBT2PUPQJ003M.html?linkType=article&id=AST2P20GBT2PUPQJ003M&ref=opinion_mail_top_20250303
現実は欧州の慌てぶりを示していて、これはこれで悲喜劇。とんでもないことが起きる可能性をひめている。だからこそいまこの時期の動きをしっかり見極めたい。つらつら考えると、ヨーロッパが世界の富を集中して我が世の春を謳歌したのち、末期にそれが残虐な奪い合いで共倒れ弱体化。アメリカがすべてを握って現在に至った近現代の歴史が、世界の矛盾をかくも長引かせたか、と思う。次に来る世界を希望的に俯瞰する知恵が欲しい。現状の欧州の混乱ぶりは欧州自体が巻き起こしたことの責任を先送りし、他人任せにしてきたツケのみっともない末路を垣間見せるばかり。ことここに及んで泡を食っているが、まだアメリカ頼りが見え透く。泥を被りたくないけれど、少しはそのそぶりを見せておかないと、という感じで焦っている。
⭐︎「英など有志連合でウクライナに派兵方針 和平に向けた合意後に」朝日新聞3月3日
https://www.asahi.com/articles/AST3273R2T32UHBI001M.html?linkType=article&id=AST3273R2T32UHBI001M&ref=hiru_mail_topix2_6_20250303
⭐︎「英仏ウクライナで停戦案 策定後にトランプ政権と協議へ」日本経済新聞3月2日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR020D00S5A300C2000000/
いろいろ資料を読んできて思う。世の中にはとても興味深い視点から、物事を斜に構えつつ意外に正確に見抜いている人たちがいるんだなあと思う。ブルシット・ジョブなんていう言葉を知った。オモシレーぞ。この本、読みたい!もうひとつ下の記事も興味深い。
⭐︎「ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書 2645) 「ブルシット・ジョブ」とはなにか」講談社ホームページ3月11日
https://gendai.media/articles/-/148657
⭐︎「ボーイングの没落とゆうきまさみの間に……」ビジネス日経2月28日
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00562/022500081/?n_cid=nbpnb_mled_mre
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2024年09月25日

突然ですが・・・

他県に出かけていて、家族が転倒し骨折。入院した。初めて救急車に乗った。救急隊員はすごく緊張してテキパキと職務をこなしていた。本気度がよくわかった。いや、いろんなケースがあるのだから、ちょっと見だけで分かるもんじゃなかろう。修羅場もあるはず。いつも本気度全開なんだろう。一番邪魔になるのは心配して狼狽える家族と自覚。たらい回しか、と思ったが幸いというか、病院はすぐ見つかった。診断で手術が必要とわかったが、スケジュールの空きを待ち、手術してリハビリして、日常に戻れるまで一カ月以上の時間がかかると、医者が説明していた。
というわけで、ブログはしばらく飛び飛びにしか書けない。定期的なリズムの中に収まっていた日常的思考回路が急に途切れると、どうも気持ちのバランスが崩れて、頭の動きが鈍くなる。いまは病院に近い身内の家寝泊まりさせてもらっているが、家が違えばやり方も違う。精神的バランスを崩すと、若かりし頃よりはるかに影響が大きく出るようで、とまどうことが多い。とにかく、ちゃんとやりこなそうと思い、駄文でも書き続けるつもりでいる。と、そこへ手術の日程の知らせがはいって、これもとんとん拍子。慌てちゃいけないが、事態は次のステージへ進んでいく。たぶん、我が居住地域ではこんなに簡単には進まないだろう。ともあれ、標準で3週間または状態によってそれ以上は覚悟。いろいろあるだろうけれど、気を揉むなあ。医療の邪魔をせず、頑張ってくれている身内にも感謝しつつ、すこしおとなしく過ごすつもり。
書こうとしていたが書かずじまいになりそうな報道記事を、記録として残しておく。以下は話題に上らなくなったコロナの現状を捉えた一つの視点。そういえば病院はいまもコロナ厳戒態勢になっていた。統計ではこんな見方もできるという参考に。
⭐︎「走れ轟天号、『新しいモビリティー』を蹴散らせ」日経ビジネス9月20日
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00562/091800062/?n_cid=nbpnb_mled_e
以下は、まだ途中までしか読んでないが、指摘は面白い。なにしろ内容が人間臭い。というと失礼かもしれないが、なまみのにんげんを見せてくれる書き方が、興味深い。
⭐︎「日本がアメリカにかなわない根本的理由とは何か 自民総裁選の議論も日銀記者会見もつまらない」東洋経済9月22日
https://toyokeizai.net/articles/-/829054?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2024-09-22&utm_content=8&bdmlc=MTAwMjM3XzE2MjA1XzI4MDg0MDZfMQ&bdl=21
「虎に翼」というドラマが大人気らしい。我が家は地デジは見ていないのでわからないけれど、こんな見方を知って、「ふーん。そうなの」と思った。あそこがどうのここがどうのと批判的風潮もあるなか、外野としては、「歴史的制約の中で精一杯頑張った人を、不満足なところがあったにせよ、批判するならお前はどうだ」と言うべきかと思っていた矢先のこと。不十分だったのは、今の時代に挽回する努力を怠るもののゴタク。そんな気がする昨今。下の記事は参考になる。
⭐︎「【虎に翼】被爆者救済へ道を開いた原爆裁判、なのになぜ寅子のモデル・三淵嘉子さんは裁判を振り返らなかったのか」JBPress9月3日
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/82994
自民党総裁選が全体に失速しながら既に決まり掛けの状態。上位3人を見ても、パッとせんし、それ以下なんぞなおさらで、この人たちは政治をやっていない、政局遊泳人としか思えない面々ばかり。外国人労働者を使い捨て人材としか見ないでこき使い、使い捨てする。その行先を見晴るかすと、そもそもこの国は若者を大切にしていない。国益がどうのと宣う国益ってなんじゃいな!
⭐︎「外国人労働者に日本を選んでもらうには
米紙が指摘『いまの日本の移民政策では外国との競争に負けてしまうだろう』」クーリエジャポン8月26日
https://courrier.jp/news/archives/373376/?
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2024年09月22日

膨らんだ憎悪は方向を見失い加速し拡大する

3面「二つの『夜と霧』込められた願い」を読む。筆者は、フランクルの「夜と霧」を読んだのは高校生のときだとか。「だがその時は、この本の本質的な部分はほとんど理解できて居なかったと思う。巻末の収容所のモノクロ写真のせいもあって、ただただ恐ろしい印象だけが残った」(本文引用)とある。初版本は1956年と書かれていて、ふと思った。ブログ主が読んだのは小学校6年生のときだった。ということは、たぶん初版本が刊行された直後のことだったと思われる。日本の発行部数は累計138万部とあり、発売当初から爆発的な売れ行きを示したのだと思われ、小学校6年生でもその評判は耳にするくらいのものだったのではないかと推測する。中学2年だった早熟な姉が図書館から借りてきたもので、ちゃぶ台の上に無造作に置かれていたものを見て、手に取ったのではないかと想像する。写真を見て驚き、読んでさらに驚き、裸電球の明かりの下、布団の中で夜霧遅くまで読んで衝撃を受け、恐ろしさに震えたものだった。「1977年、フランクルは新板を出した。のちにその新薬を任されたのが、翻訳家の池田香代子さんだ。旧約と読み比べて、池田さんは気づいたことがあったという。米軍が解放した時、収容所のユダヤ人たちは、彼らに同省的だったナチスの収容所長を守ろうとしたーー。そんな逸話が加筆されていた。そこに、旧版には一つもなかった『ユダヤ人』という言葉が2カ所出てくる。これはなにを意味するのか。池田さんは、戦後、フランクルが置かれた状況に思いをはせる。『夜と霧』は、世界中でイスラエルの建国を精神的に支える本として広まった。だがフランクルは、人を分けるのは集団ではなく、人は善人にも悪人にもなりうるとのしんねんを持ち続けた。そのため、ナチスの用語だとも批判されたという。『戦後、パレスチナとイスラエルの憎悪と復讐の連鎖が続いていた。そんなとき、収容所でさえ公正に振る舞ったユダヤ人がいたのだと、フランクルは伝えたかったのではないでしょうか』」(そして、「日曜に想う」は結語で書く)「訪れたアウシュビッツでは、大量の靴や髪の毛、ガス室やそこで使われた殺虫剤の空き缶の山を見た。それが物語る夥しい数の死は、想像することすら難しかった。そして、そんな悲劇の歴史と共に生まれた国が行なっている、完膚なきまでの殺戮をどう考えればいいのか。気持ちが複雑に揺れ、混乱した。だが、フランクルは地獄を見てなお、希望を失わなかった。新版には、こんな加筆もある。『人間とは、ガス室に入っても毅然として祈りの言葉を口にする存在でもあるのだ』。そしてどちらの存在かを決めるのもまた人間だと書いた。フランクルが戦後を通して深めた思索はいま、より深く胸に響く」(本文引用)。
この最後の結語は、もちろん筆者の言葉だ。小学生のブログ主が恐ろしさに縮み上がりながら読んだその本のさらに奥に、こんな想いが綴られていたと教えてくれた。そして、過去の記憶に中に残っていたことで納得したことを一つ思い出す。TVドキュメンタリー映像で、アウシュビッツ収容所の所長が、解放されたユダヤ人たちに吊し上げられ絞首刑にされる場面があった。この場面は、映画「シンドラーのリスト」で所長が演出した残酷な映像を思い出させるもので、所長が何かの罪で処刑されるユダヤ人を、縄を首に巻いてゆるく垂れ下がらせた状態で、何度も処刑の真似事を繰り返し、希望と絶望のわずかな可能性の間を延々と繰り返し、処刑されると覚悟していた人物の心に「助かるかもしれない」という希望が生まれた瞬間、処刑実行に至るという心理的に最も残酷な場面を、描いていたと記憶する。かつてブログに書いた「マルシカの日曜日」という映画の描き方にも通じるもので、最初のドキュメンタリーの映像を繋げると、ユダヤ人の収容者たちは、同じことを収容所長に対する報復としてやっていたのだった。所長はかつて彼がやったように、何度も何度も古タイヤの上から追い出され、また戻されてはよろよろとよろけながら追い出されていた。そこで考えたものだった。収容所長は最後には処刑された。しかし、そのことで彼をいたぶった人々は、癒されたのだろうか。そして、いたぶった人々が恨みつらみを募らせた大群衆ではなかったことに思いを馳せる。映像に映らなかった部分には、もしやフランクルの加筆を彷彿とさせる人々がいたのではないか、などと思う。憎悪に憎悪で返し続ければ、お互いの憎悪が膨らみ、加速するばかり。憎悪は方向を見失い、熱病となって人々を翻弄する、ということかもしれないと思った。

本日は忙しいので推敲なしのまま掲載する。読み返し改稿する可能性は大きい。
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2024年09月21日

必ず自分たちに戻ってくる悲劇を自力で止める

1面トップ「教団系支援 党本部に報告 安倍氏面談で支援確認の北村氏 13年参院選19年も」の記事を読んで、自民党の総裁選を思う。統一教会も裏金事件も全てもみ消して、あっけらかんと組織の存立危機をすり抜けてしまったら、この国は果てしない転落の道を、国民自らが選んでいくんだな、と。西洋に追いつけ追い越せと頑張ってきたのが手痛い敗北で終わったかと思ったら、いやいやこの国の根っこには、そんなことくらいで大転換するほどの勇気はなかったってか。「安倍晋三首相(当時)が2013年の参院選直前、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の会長らと自民党本部の総裁応接室で面談し、教団側による自民比例候補への選挙支援を確認したとされる問題で、この候補が実際に教団友好団体の支援を受け、自民党本部に報告していたことが党の資料からわかった」(当の候補者は)「教団側の選挙支援を党に報告したことについての今月の朝日新聞の取材には、『記者会見などでお答えした通り』と文書で回答」(自民党幹事課長室は、候補者からの報告について)「『党内の事務手続きなどについては公表していない』などと文書で答えた」(本文引用)とある。自民党はこれで逃げおおせると思っているのか、またはこれでやるしかないのか、これと同じ方式で、今まで成功してきたからダイジョブダと思っているのか。ホントやるせない。
国内のことはさておき、9面「レバノン国境大規模戦闘 ヒズボラ指導者『イスラエルに報復』」「ポケベル製造会社は『イスラエルの隠れみの』ハンガリーの企業 NYTが報道」では、ポケベルやトランシーバーの同時爆発を受け、ヒズボラのナスララ師は、「イスラエルが『激しい報復と当然の裁きを受ける』と宣言」(国境付近では)「ガザ地区での戦闘開始以後、最大規模と見られる爆撃や砲撃戦が続いている」(イスラエルは)「戦線拡大に向け、前のめりな姿勢を強め」(戦闘機による「擬似爆撃」で脅し、ヒズボラへの攻撃を激化)「『ヒズボラのインフラと戦闘能力を劣化させ続ける』と発表」(本文引用)。ヒズボラのロケット弾や砲撃などとイスラエルの航空戦力を比較するのは真面目に考えるのが愚かなほど大差がある。イスラエルが戦線拡大に前のめりになっているなら、第2次大戦時の旧ドイツ軍の電撃作戦を超える過酷さ膨大さ。被害も甚大なものになっているはず。レバノンはいま、好きなように蹂躙されている。この場合でもアメリカはウクライナ以上に手厚い軍事援助でイスラエルを支える。そして、ポケベルの件にも、アメリカの影が漂う。アメリカがイラクへ攻め入った時、イラクの抵抗勢力が道路に仕掛けた爆弾の起爆に、たしか携帯電話を使っていた時期があったと記憶する。道路を高速で走り抜ける米軍の車列に対し、タイミングを測って爆弾に仕掛けた携帯を発火させる。そんなやり方があったと思う。その後、路肩爆弾は報道から消えていったので、米軍の対応の変化によって有効性を失ったかと思っていたが、その発展型が出現、という個人的理解。今回のシステムは、長足の進化を遂げている。
ニューヨーク・タイムスは「3人の情報当局者の話として、端末を製造したとされるハンガリーのBAC社は『イスラエルのフロント(隠れみの)だった』と報じた」「イスラエルの諜報員が製造していることを隠すため、他に少なくとも2社のペーパー会社も設立」「ヒズボラ向けにはPETNと呼ばれる爆薬を電池に混ぜ込んで別に生産」「出荷は2022年夏に始まった」「ナスララ師がヒズボラのメンバーに携帯電話の使用を禁じた今年2月以降増産した」(本文引用)。あとは流通経路とか商標のラベルとかの話が続き、ハンガリー政府は「BAC社について『国内に製造拠点はないと当局が確認した。問題の端末が国内にあったことはない』と否定した」(本文引用)。実にややこしく、禁じた2月以降に増産というのはどういう意味なんだろう、とも思ったが、深読みしたって真相の奥まで追いかけられるわけもなし、その必要性も感じないので、疑問はさて置く。イスラエルはいつかはこんな時が来ると、密かに計画し実行していたのだろう。「戦線拡大に前のめりな姿勢」の奥には、もっと多くの準備が隠されているのかなあと。あたら有能な頭脳の人々による過去の悲劇を再現するような試み。しかも今度は、積極的な加害者として。それは悲劇を何層倍にも拡大する。途中でやめる勇気を持たないと、拡大された悲劇は、自分たち自身に必ずのしかかるはず。
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2024年09月20日

デブリでポケベルでリサゲでジミンで世も末

2面「デブリ採取振り出し 東電発表 装置を引き抜き、調査へ」がある。強引な政治に引っ張られてスッタモンダを繰り返す現場の苦闘。命ギリギリ放射線に曝して働いても、被ばく線量が上限に達したらすぐ現場を離れないといけない。作業出来なくなったらどうする。数次の下請け孫請けで末端に行くとどうなっているのか、現場のことは判らない。そんな状況は改善されたか、いまもそのままか、一般には皆目わからない。最大22メートルまで伸びる「釣りざお式装置」で、地獄のような高放射線だらけの格納容器内部をソロソロと前進し、まずはデブリってどんなものかを調べるため細心の注意を払って3グラム以下の塊をつまみ上げる。そこから先が大仕事。ゆっくりと格納容器外の「隔離箱」まで戻し、箱内のカメラで外観を確認。今回は最終的にカメラを交換するため、箱の外に取り出す。放射性物質まみれだからキレイに洗わなけりゃいかんだろうな、と思う。洗浄後の汚染水はアルプス行きか?3グラム以下のデブリは何個も取り出され、形状や硬さや放射線の強さなんかも調べ尽くし、取り出し装置の改良に役立てていくんだろう。記事には「原子炉内は放射線量が非常に高いため、建屋から離れた『遠隔操作室』で、装置先端のカメラ映像を見ながら取り出し作業をする」(本文引用)とあるが、硬いか、フニャッと潰れるか、ポロポロと潰れやすいかわからない3グラムを摘んで、そのずっと向こうのそのまた向こうから操作をしてるんだなあと、気が遠くなる思いがした。そんな多大な犠牲を払い、多大な苦労をさせ、多大な費用をかけて、政治的に事故を収束させんがために、膨大な時間をかけて、大量被曝の犠牲者を山積みしながら、裏金大好き、高級料亭で酒食の宴大好き政治家連が見境なしの暴政を続ける。忌まわしい原発事故なんか痕跡も残したくない連中。政治におんぶ抱っこですがりつく経済界の高級とりの重役たち。こうして時間が過ぎれば全て何もなかったことになり、全て忘れる万民幸せなこの国。
3面「連日爆発 新たに20人死亡 レバノン 日本製通信機器か」の記事。昨日の新聞では台湾のゴールド・アポロ社製のラベル→実際に設計と製造をしたのはハンガリーのBAC社→BAC社はポケベルはつくっておらず、単なる仲介業者だと、各々が主張しているが、なんともややこしい。爆発は17・18日と連続し、新たな爆発はトランシーバー型で、SNSの投稿写真では「日本製」と表記されていたという。勝手に深読みすると、これはポケベルとは別物のようで、製造会社は偽物の可能性が高いと説明。徹底的に調査すると話している。「18日の『第2波』では、複数の太陽光パネルも爆発した」(本文引用)とあり、なんでもいいからヒズボラを言い詰めることと人身撹乱を狙っているのは見え見えだが、結局はすべて霧の中。「爆発をめぐっては、イスラエルの関与が指摘される。ガラント国防相は18日、レバノン国境に近い北部の空軍基地を訪れて演説。爆発には直接言及せず、『軍は(略)シンベト、モサドとともに素晴らしい成果を上げた。結果は見事だ』と語った。『我々は戦争の新たな段階の始まりにいる』とし」「ガザを中心に昨年10月以来続く軍事作戦について『戦力と資源、エネルギーを北へ振り向けている』と語り、ヒズボラに対する本格的な軍事作戦に備えていることを示唆」(本文引用)。小競り合いの戦争を止められなくなり、次の火種を撒き散らし、次第にとめどない大きな戦火の中へのめり込んでいく。過去と同じ歴史の中を、無限に漂う国家の姿が見える。
近頃、猛暑のおかげか苦手な経済関連がいっそう苦手になっていて、細かい読みができない。いつもそうじゃないかと言うなかれ、いや、そうかもね、なんちゃっている今日この頃。1面トップ「米、0・5%の大幅利下げ 4年半ぶり景気重視へ転換」の記事。経済シロウトは深読みせずに報道の記事などを追いかけて周辺を探るのみ。自民党の総裁選挙で、たしかタカイチ氏がアベノミクスを継続するとか言ってなかったか。だったら日銀バズーカも継続するってことだと思うが、本気かな。ともあれ、今回が彼女の最後のチャレンジとなるかも知れず、めいっぱい保守色を全面に押し出し、いまやそれ以外に生きる術のない旧アベ派の面々を糾合して戦い抜く覚悟でございますのかな。対する男どもはなんともサエナイのばかりだし。考えるとこの国の政治も世も末なんだなあ。
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2024年09月19日

ドローン攻撃とかポケベルに小型爆弾とか

1面トップ「ポケベル一斉爆発2800人負傷 レバノン イスラエル関与か ヒズボラ報復宣言」の記事。12人が死亡、2800人が負傷とある。ピンポイントとは違う、巻き添えの死者や負傷者が出るのを厭わないやり方。大規模で、いろんなところで同時に発生する無差別攻撃。2面「時時刻刻」の「突然爆発 商店に悲鳴 諜報対策のポケベル、ヒズボラに衝撃」「イスラエル 世論意識し攻撃か」に「レバノンではヒズボラ関係者だけでなく、医療・救急救命医療関係者も広く利用していた」(本文引用)とあり、台湾の会社のラベルが貼ってあるが、実際の設計・製造はハンガリーの会社という。そのハンガリーの会社は「作っていない。ただの仲介業者」と主張しているとか。闇の中の話か。どんな仕組みかと思えば、9面に「爆発 ハイブリッド攻撃か『事前に火薬仕込む』『サイバー攻撃で爆発』経済安保上の問題あらわ」に、粘土状の爆薬を機器の隙間に詰め込んだ可能性が示されている。一斉に爆発するには機器の電子回路に何か仕込んでおく必要がある。通信機器が誤作動して発熱するようにウイルスを仕込んでおいた可能性を指摘され、イラク戦争などで多用されたIED(即席爆弾)を例示しているが、そういえばそんな報道を見たことあるなあと思った。それの高度に発展させた兵器ということか。流通段階で仕掛けられたらしいとあり、どんな手口でヒズボラまで届いたのか、もうシロウトには全然わからない闇の奥。ただただ、恐ろしい時代になったもんだと戦慄するのみ。
⭐︎「ポケベル爆発はイランへの警告か 新技術で戦争一変」日本経済新聞9月18日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR17C8K0X10C24A9000000/
1面「天声人語」には自民党総裁選の記事。これまでの総裁選の方がマシだなんて絶対に言わないが、とにかくひどい。グジャグジャに潰れた豆腐なのに、まだ形が健在であるフリをして、時間という重宝な武器を使いながら、豆腐の残骸の中でトップ狙いに明け暮れる。那覇市で行われた演説会は申し合わせたか、全員かりゆし姿で媚を売り、基地問題などカスリもしない党内目線を押し通す。沖縄県民の面前で沖縄を語らない傲慢さ。「自民党にはかつて日米地位協定の改定を目指す議連があり、地方自治体の代表を日米合同委員会に加えるなどの案をまとめた。議連幹事長だったのは河野太郎氏」「政治の本性はときに、何を語るのかよりも、何を語らないのかに現れる。耳をそばだてておきたい」(本文引用)とまとめる。自民党はアメーバみたいな組織と誰かがおっしゃっていた。その時々で自由自在に姿形を変え、自分でも原型はなんだったかわからなくなる組織。はて、昨日のワタシはなんだった?さて、明日のワタシはなんだろか?今日の私がなんなのかもわからないのに昨日や明日のことなんぞ知ったことか、で生きていく。統一教会のこと?しっかりやったでしょ?これ以上何をするの?裏金問題?まだやれっていうの?何を?調査はしたし、お詫びもしたし、処分もしたし、それ以上何をするの?だからやってるのがミソギの総裁選でしょ、てな具合。25面に「教団との関係全候補無回答 自民総裁選 全国弁連質問」の記事がある。表題入れて32行の極小記事。自民党総裁選の候補全員が、全国弁連の公開質問に無回答だったとか。これじゃあミソギになりゃしない。ただの時間稼ぎに過ぎないのに、嘆かわしい国だ。
25面「60年超運転反対考え変わらぬ 原子力の安全利用理解し仕事 規制委石渡氏・田中氏退任」には、10年間にわたって規制委の委員を務めてきた石渡氏と田中氏が退任するとある。石渡氏は原発の地震対策などの審査を担当。敦賀2号機の審査で原子炉直下に活断層がある恐れを指摘。審査書案をまとめた。さらに「原発の60年の運転を認める法改正の議論で、委員5人の中で唯一反対」「運転期間から審査期間を除外する点について、当時、『非常におかしい。審査をする人間としては耐えられない』と指摘していた」田中氏は放射性廃棄物などが専門で、「委員になる前は業界団体『日本原子力産業協会』の理事などを歴任し、日本原燃から報酬を受けていた。委員就任時には野党から『中立性が保てない』と批判された」(本文引用)。後任は原子力工学が専門の長崎晋也氏。地震学や火山学の専門の山岡耕春氏。石渡氏は頑張っていたと思う。東電が柏崎刈羽再稼働を急いでいる。注目していきたい。
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2024年09月17日

車窓の風景をいちいち覚えていられないか

昨日の4面の「アメリカ大統領選2024」に「『移民が犬を食べている 猫も食べている』討論会でデマ なぜ」「『市庁舎に爆破予告』『オハイオ州住民のSNS発』『数日前から拡散 目撃者は確認されず 修正のそぶりなく』」という変テコ記事がのる。「米大統領戦の討論会でトランプ前大統領(略)が発したデマが波紋を広げている。『移民が犬を食べている。猫も食べている』。現場とされたオハイオ州の視聴者に爆破予告が届くという事態にまで発展した。荒唐無稽なデマを前大統領が語るに至ったのはなぜか」(本文引用)。読み取りにくい書き出しに首を傾げたブログ主だが、民主党の移民政策を批判する材料として共和党の副大統領候補バンス氏がこのデマをXに投稿。企業家イーロン・マスク氏もその投稿を引用して拡散。極右の陰謀論者たちも拡散に加担したという。まさかアメリカの大統領をやった人物がそんなデマを拡散するなんて「ありえない」と思ったが、記事を読みなおし、確からしいと判断。アメリカの大統領ともあろうものがとんでもないことを口走るなんて信じかねるが、政治家の質は日本と同じ。そんなのが国の命運を担う。頭の中にあるのは「立場」のみで、国民は国家の添え物ってことか。バイデンも傑物などではなく、彼も「立場」主義の人だった、と思い至る。ブラッド・ピット主演の政治コメディー映画で、あのどでかいアメリカも官僚に操られるんだと教えてもらったが、やっぱりそうなんだよな。例えばラムズフェルドは官僚として歴代の政権の後ろに控えながら、常に重要な役割を果たしていた。ベトナム戦争で5万人をこえる戦死者を出した反省から、兵士が安全なままで戦えるシステムをを夢想して、地味に着々と進めていった。彼がいたからこそ兵の損耗は激減した、かのように見えた。まだ息のあるあいだに戦場から引き剥がし、飛行機で戦域外の医療施設に運ぶ。途中で死亡しても戦死じゃないなどというシステムはいつ成立したっけ。ドローンの原型や、ロボット兵器などの開発が始まったのはいつだっけ。ラムズフェルドはその後どうなったやら。などと思いを飛ばしていたら、今日の朝刊3面に「トランプ氏再び暗殺未遂 ゴルフ場 容疑者拘束」がある。物議を醸す人だなあと思う。以下のような記事もある。バンス氏はトランプの副大統領候補。トランプが当選すると、ヨーロッパは足元を崩されて大慌てするだろうな。ゼレンスキー氏が劣勢挽回のために捨て身の戦術に出ており、米英首脳との会見は山場!
⭐︎「共和バンス氏、ウクライナNATO加盟認めず 和平案巡り」日本経済新聞9月14日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13D7W0T10C24A9000000/?n_cid=NMAIL007_20240914_A
3面に「@石破氏『経験』A小泉氏『新鮮』B高市氏『政策』」「解雇規制見直し反対48%」「自民中心48% 立憲中心27% 今後の政権」がある。興味ないなあと思ってきたので、気乗りしない記事ではあるが、全然触れないというのもどうかと思い、ちょっと触れる。まず1位から3位までの顔ぶれの面白くなさ。全体に漂う自民党らしさに、ひたすら脱力。「経験や実績」「新鮮」「政策や理念」と飾るのは容易いが、すぐ下にある書籍広告の「我が恩師石井紘基が見破った官僚国家日本の闇」の、文字通り命をかけた政治理念をどれだけ共有できるか、いささか覚束ない面々。自民党的看板倒れのオンパレード。やるせない「口先三寸繰り返し空論」の人脈的生き方。命を賭けるというのは簡単なことじゃないけどね。若者はどうしてこんなになっちまったのかと慨嘆してみたが、若者が他の世代と全く独立してこうになったとは思えない。社会構造を捻じ曲げ、じわじわ搾り上げ、いつの間にか国民から独立心を失わせていく。それをいっぺんにやらず、あの手この手で足場を外し、自立して行動するやり方を忘れさせていく辛抱強さが、この国を動かす原動力であり、国民的風土と化しているような気がする。この国の歴史の中で動かし難い背骨となって、常に社会の根っこに横たわっているのではないか。1面トップ「安倍氏、旧統一教会会長と面談か 13年参院選直前 総裁応接室 萩生田氏・岸氏も同席」に出てくる関係者たちは、記憶にも記録にもないと言い逃れするが、易々諾々の流れができていて、次々現れる車窓の風景と同じで、罪の意識の持ちようがない。そしてそんな風土の中を生きる我ら。変革は未だ訪れず!
posted by ガンコジージ at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする